異世界転生先で溺愛されてます!

目玉焼きはソース

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11 新しい出会い

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 私は今森の中にいる。今日は夕飯用のキノコを獲りに来た。ジェイはあんまり遠くに行かないでって行ってたけど、ここら辺なら大丈夫だよね。それにジェイが保護魔法をつけてくれたから何かあっても大丈夫!

「ふぅ、結構歩いたな~。」
 私は疲れたので木陰で休むことにした。
 すると、どこからか誰かが呻いてるような声が聞こえた。
 私は心配になって、声の主を探した。

「うぅ...」

 しばらく探して、私は声の主を見つけた。そこにいたのは真っ白な尻尾と耳を持つ美青年だった。

 私は初めて見るその容姿に驚いたけど、血が出ていてけがをしているみたいだったからとりあえず簡単な処置をした。ジェイが緊急用に持たせてくれていたポーションも飲ませた。

 しばらくすると青年は目を覚ました。

 青年は氷のような、綺麗だけど鋭さのある美青年で私は思わず見とれてしまった。

「はっ!(しまったガン見しすぎた)あの、さっきそこで倒れていて、お身体大丈夫ですか...?一応簡単な手当てはしたんですけど...」

 私は青年に声をかけてみたけど、青年は石のように固まっている。

「あの..大丈夫ですか?」
 私はそう言って、青年の肩に触った。

 すると、青年は驚いたのか、私の手を物凄い勢いで振り払った。
「触るな!!」

「お前あいつらの手下だろ!俺を連れて行こうとしてるんだろ!次俺に触ってみろ...その時はお前を殺すからな。」
 
 私は青年の殺気に一瞬固まってしまった。けがをしていたし、もしかしたら人身売買的な感じの人に追われてたのかな。

「あの、私人身売買してません!私はあなたを売ったりしませんよ!」

 すると青年は首を傾げた。
「...」
 まだ私を疑ってるみたい。

「あの、私そこの家に住んでいて...その、このポーションも...」
 私は空になったポーションを見せた。

「そ、そのポーションは...」
 
 私が見せたポーションを見て少年は固まった。やっちゃった!?このポーションやばいのかな...

「そんな高価なもの...」

「え、これってそんなに高いんですか?」

「そのポーションで小さい家なら買えるぞ...」

 え!?ジェイ私になんてもの持たせてるの...。

 青年はブツブツと何か言っている。
「...そりゃ、俺の体も治るか...それにこいつこの辺の家に住んでるって言わなかったか...この辺の家って言ったら、あそこしかないよな..いや、こんな 美人があいつの家に住んでるわけないか...てか、こいつ俺を見てもなんも思わないのか...?」

「あの、さっきから何話してるんですか?」

「お前、俺のことを見てもなんも思わないのか...?」

 あれ、なんかこれデジャヴ...?

「はい、何も思いませんよ...」

 青年はひどく驚いて、何かを言おうとした。すると、茂みから誰かが出てきた。

「ソル!...見つけた!」

 茂みから出てきたのは、濃紺の耳と尻尾を持った美青年だった。

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