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第一章 龍殺しの騎士
第27話 大行列
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リューズとの話も終わり、俺は山頂に待たせてあるみんなのところに戻った。リューズには他の避難民を迎えに行かせた。俺は他のみんなに事情を説明する。
「…ということで山賊をしていた避難民を俺たちで一時的に面倒を見ようと思ってます。」
「別に良いんじゃない?」
「私も先生がおっしゃるなら全く構いません。」
ドラゴンナイツの女子2人は特に反対しなかった。一方バースデー親子はどちらかと言うと反対側の意見を言った。
「正直僕は君たちの自由だと思っているけど、一度悪事を働いた人を雇うのはあまり賛成できないかな。」
「私もアルト様やお仲間の皆様に危険が及んでしまうなら賛成できません。」
2人の意見も至極まっとうな意見だった。普通の人から見れば彼らは人を傷つけた犯罪者集団であり、背景を知らなければただの悪党だ。そういった世間体を心配して二人は反対してくれている。
「確かに二人の意見も正しいと思います。でも、彼らだって望んで盗賊をしてきたわけじゃない。これから俺たちと一緒にみんなのためになるようなことをしていけばいつかは世間からの印象もよりよいものに変わっていくと思うんです。俺はそのことにかけたいと思います。」
俺は自分が今までのやり取りで思ったことをそのままいった。本心からの言葉であり、嘘偽りの一切ないものだ。
「僕は正直君の境遇をあまり理解できない。平民に生まれて平民としていろいろな知識と技術を身に着けて、気が付いたら貴族として領地を持つようにすらなっていた。だから僕が言えることは一つだけ。君だったらいずれ権力を手に入れて自分の意見も貫き通せるようになる。そうなれるように頑張ってほしい。」
セイリウムさんはいつもののらりくらりとした態度ではなく、真面目な表情と雰囲気を纏わせながらそう言った。しかし、すぐにいつもの雰囲気に戻ってふらふらし始めた。
「ということで、その件に関しては僕たちは一切口出しする立場じゃないから君たちに任せるよ。」
そうやってなんだかんだしているうちにリューズが俺たちのいる山頂まで登ってきた。
「すいません、今全員ふもとに集合させ終わりました。」
「お疲れ。聞いてなかったんだけど、何人くらいいるの?」
「そうですね、実際に戦闘できるものはおよそ50人ほど、そのほか女子供や非戦闘職のものも含めるとだいたい200人くらいですね。」
「200人?!」
俺はてっきり50人くらいだと思っていたので度肝を抜かれた。そのくらいなら部屋に何人かまとめて入ってもらえば部屋も足りるかと思っていたのだが、そんなに人数がいるとなれば、新しく住居を立ててもらうしかない。
「悪いけど、俺たちの拠点についたらまずは自分たちが生活する居住スペースを作ってほしい。そのための魔道具だったり材料だったりは一緒に集めるから。」
「分かった。到着したらすぐに始めさせる。それで、ここから拠点まではどれくらいかかる?」
「あ、言っておくの忘れてたけど俺は魔道具師だから転送の魔道具なんかも作ってあるんだ。だから帰りはそれを使ってちゃちゃっと変えるよ。」
「了解です。では、全員を山頂連れてきますね。」
リューズはまた麓へと降りていき、残り全員を連れて戻ってきた。リューズが言っていた人数は誇張などではなく、本当に200人くらいはいた。しかし、あまり老人や赤子など動けない人間はほとんどいなかった。おそらく国が襲撃されたときに逃げ切れず取り残されたのだろう。
俺は全員が揃ったことをリューズに確認して転送の魔道具を起動させる。転送の魔道具は他の魔道具などと異なり魔石を砕き、粉末状にしたうえで、転送先の魔法人と対になるような魔法陣をこれまた魔力を含んだ布の上に描く。
基本的には魔獣の皮などが一般的なのだが、それだと値が張る上に、皮なので直すことが非常に難しく手間がかかる。
そのため俺は魔力を糸に変える魔道具を作り、それを使ってできた魔力の籠った糸で布を織って魔道具に使っている。そうすることでコストも抑えられ、修理も簡単になる。
魔道具を起動させると、紫色の光が立ち上りゲートが発生する。そのゲートに入っていくと、見慣れた拠点の敷地が広がっている。
残りの全員がゲートに入り終わったことを確認して俺は転送の魔道具を回収した。拠点のゲートは入り口近くに設置してあるので、ここから少しだけ拠点のある建物のところまで歩かなければいけない。
セイリウムさんたちとはここで別れた。町で借りた馬車はセイリウムさんが帰るついでに返してくれるそうなので、遠慮なくお任せすることにした。
俺は一度走って拠点に戻り、ライムさんに事情を説明した。
「まぁ、アルトらしいっていえばアルトらしいな。幸い個々の敷地はかなり広いから建物が二、三軒増えるくらい問題ないよ。それより、彼らにはこれから何をしてもらうんだい?」
「とりあえず魔道具の知識を持った人は僕の手伝いを、戦闘職だった人は冒険者として働いてもらうことにします。」
俺は頭の中で思い描いている計画をライムさんに伝える。すべて伝え終わったとき、ライムさんは本当に面白そうな顔をしていた。
「それはなかなかいいな!分かった。俺もその作戦に乗った!」
これから、俺の壮大な計画が動き出していく…
「…ということで山賊をしていた避難民を俺たちで一時的に面倒を見ようと思ってます。」
「別に良いんじゃない?」
「私も先生がおっしゃるなら全く構いません。」
ドラゴンナイツの女子2人は特に反対しなかった。一方バースデー親子はどちらかと言うと反対側の意見を言った。
「正直僕は君たちの自由だと思っているけど、一度悪事を働いた人を雇うのはあまり賛成できないかな。」
「私もアルト様やお仲間の皆様に危険が及んでしまうなら賛成できません。」
2人の意見も至極まっとうな意見だった。普通の人から見れば彼らは人を傷つけた犯罪者集団であり、背景を知らなければただの悪党だ。そういった世間体を心配して二人は反対してくれている。
「確かに二人の意見も正しいと思います。でも、彼らだって望んで盗賊をしてきたわけじゃない。これから俺たちと一緒にみんなのためになるようなことをしていけばいつかは世間からの印象もよりよいものに変わっていくと思うんです。俺はそのことにかけたいと思います。」
俺は自分が今までのやり取りで思ったことをそのままいった。本心からの言葉であり、嘘偽りの一切ないものだ。
「僕は正直君の境遇をあまり理解できない。平民に生まれて平民としていろいろな知識と技術を身に着けて、気が付いたら貴族として領地を持つようにすらなっていた。だから僕が言えることは一つだけ。君だったらいずれ権力を手に入れて自分の意見も貫き通せるようになる。そうなれるように頑張ってほしい。」
セイリウムさんはいつもののらりくらりとした態度ではなく、真面目な表情と雰囲気を纏わせながらそう言った。しかし、すぐにいつもの雰囲気に戻ってふらふらし始めた。
「ということで、その件に関しては僕たちは一切口出しする立場じゃないから君たちに任せるよ。」
そうやってなんだかんだしているうちにリューズが俺たちのいる山頂まで登ってきた。
「すいません、今全員ふもとに集合させ終わりました。」
「お疲れ。聞いてなかったんだけど、何人くらいいるの?」
「そうですね、実際に戦闘できるものはおよそ50人ほど、そのほか女子供や非戦闘職のものも含めるとだいたい200人くらいですね。」
「200人?!」
俺はてっきり50人くらいだと思っていたので度肝を抜かれた。そのくらいなら部屋に何人かまとめて入ってもらえば部屋も足りるかと思っていたのだが、そんなに人数がいるとなれば、新しく住居を立ててもらうしかない。
「悪いけど、俺たちの拠点についたらまずは自分たちが生活する居住スペースを作ってほしい。そのための魔道具だったり材料だったりは一緒に集めるから。」
「分かった。到着したらすぐに始めさせる。それで、ここから拠点まではどれくらいかかる?」
「あ、言っておくの忘れてたけど俺は魔道具師だから転送の魔道具なんかも作ってあるんだ。だから帰りはそれを使ってちゃちゃっと変えるよ。」
「了解です。では、全員を山頂連れてきますね。」
リューズはまた麓へと降りていき、残り全員を連れて戻ってきた。リューズが言っていた人数は誇張などではなく、本当に200人くらいはいた。しかし、あまり老人や赤子など動けない人間はほとんどいなかった。おそらく国が襲撃されたときに逃げ切れず取り残されたのだろう。
俺は全員が揃ったことをリューズに確認して転送の魔道具を起動させる。転送の魔道具は他の魔道具などと異なり魔石を砕き、粉末状にしたうえで、転送先の魔法人と対になるような魔法陣をこれまた魔力を含んだ布の上に描く。
基本的には魔獣の皮などが一般的なのだが、それだと値が張る上に、皮なので直すことが非常に難しく手間がかかる。
そのため俺は魔力を糸に変える魔道具を作り、それを使ってできた魔力の籠った糸で布を織って魔道具に使っている。そうすることでコストも抑えられ、修理も簡単になる。
魔道具を起動させると、紫色の光が立ち上りゲートが発生する。そのゲートに入っていくと、見慣れた拠点の敷地が広がっている。
残りの全員がゲートに入り終わったことを確認して俺は転送の魔道具を回収した。拠点のゲートは入り口近くに設置してあるので、ここから少しだけ拠点のある建物のところまで歩かなければいけない。
セイリウムさんたちとはここで別れた。町で借りた馬車はセイリウムさんが帰るついでに返してくれるそうなので、遠慮なくお任せすることにした。
俺は一度走って拠点に戻り、ライムさんに事情を説明した。
「まぁ、アルトらしいっていえばアルトらしいな。幸い個々の敷地はかなり広いから建物が二、三軒増えるくらい問題ないよ。それより、彼らにはこれから何をしてもらうんだい?」
「とりあえず魔道具の知識を持った人は僕の手伝いを、戦闘職だった人は冒険者として働いてもらうことにします。」
俺は頭の中で思い描いている計画をライムさんに伝える。すべて伝え終わったとき、ライムさんは本当に面白そうな顔をしていた。
「それはなかなかいいな!分かった。俺もその作戦に乗った!」
これから、俺の壮大な計画が動き出していく…
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