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第三章 目覚め
第49話 神々
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白い世界の中に、俺はいた。そこには俺が知っている神と、ムキムキな男が1柱、妖艶な女神が1柱、薄い女神が1柱がいた。
カノープス、久しぶりだな。
「あぁ、十五年ぶりだね。今日は君に謝らないといけないことと、わかったことがあるから早く教えておこうと思ってね。」
神に怒るなんて不躾なことはしないさ。
「そう言ってくれると助かるよ。」
それで、何なんだ?
「まず、先日の魔物の襲撃、あれは僕たちこの世界の守護神が守護を緩めてしまったせいで起きたんだ。本当にゴメン。」
何で守護を緩めたんだ?
「実はどの世界が竜骨の世界に攻撃を仕掛けてきているのか分からなかったんだ。それで僕以外の3柱の神に調べさせていたんだけど…」
だけど?
「ある世界が攻撃を仕掛けてきているという確信を得て、僕自ら確認しに行ったんだ。その間、そこに縮こまっている女神、アスピディスケに守護を任せたんだけど、なにぶん初めてのことだったせいか少し守護結界に粗が出来ちゃったんだ。」
そのせいであの大量の魔物が出てきたと。でも何で俺がいた街だったんだ?
「それはたまたま、と言いたいところだけど君には《星賢者》という神から授けられた力がある。それを起点に別の世界からの門を開かれたんだと思う。」
ということはこれから別の世界からの攻撃が来る時は俺の近くで来ると思って間違いないのか?
「そう思ってくれて構わない。すまないね。」
いや、問題ないさ。むしろ遠いところで門が開いても何にもできないからね。
「本当に君は変わった人間だよ。普通の人間なら僕たちのことを罵ってもおかしくないのに。」
一度転生している時点で普通の人間じゃないだろ?
「あはは、違いない!」
それで、さっきからずっと俺たちのことを見ている神様の紹介はしてくれないのかい?
「おっと、すっかり忘れてたよ。まずそこの筋肉ダルマがミアプラキドゥス。そしてその横で破廉恥な格好をしている女神がアヴィオール。そしてさっきも話に出てきた縮こまってる女神がアスピディスケだ。」
この世界の神はこの4柱で全部なのか?
「ああ。僕を含めた4柱がこの世界を守る守護神だ。他の世界だともっと多かったり少なかったりする。」
なるほど。そこまでは分かった。それで分かったことっていうのは?
「竜骨の世界を攻めてきている世界が分かった。見つけたのはラキドだ。」
ラキド?
「ミアプラキドゥスのことね。それで、ラキドがここじゃないかって検討をつけた世界に僕も行ってきたんだ。そしたら完璧に黒だったよ。」
それで、なんていう世界だったんだ?
「獅子の世界だ。レグルス率いる15柱の神がその責あの守護者だ。」
15!?
「ああ。それぞれの神威はどれも俺たちよりも弱いんだが何分数が多くてね。今では最も勢いのある世界だって言われてる。」
それで、それを俺が知って何か対策できることがあるのか?
「正直なところほとんどないかな。これからは困ったら《星賢者》を頼ると言い。彼女は僕の頭脳をそのまま受け継いでいる。必ず最適解を出してくれるはずだ。」
わかったよ。
「それじゃ、僕はこの後すぐにやらないといけないことがあるからこれで失礼するよ。」
わかった。またな。
カノープスはそのまま消えていった。…なのに俺はそのまま白い世界に取り残される。
あれ?
「すまんな。あいつはクソが付くほど真面目で人間の君に肩入れすべきではないと思いつつ、君のことが好きだから助けてあげたいって気持ちで揺れてるんだ。」
なるほど。
「それで、これは俺たちの独り言なんだが…。」
・・・
俺は神々に世界から目を覚まし、現実世界へと帰ってきた。目覚めた俺は迷っていたことすべてとは言わないが、これまで俺の行動を妨げてきた思考のほとんどが融けてなくなり、代わりに決意とある行動指針が俺の中で生まれたのだった。
「《星賢者》」
〝何か御用でしょうか?〟
「イリスを治療するために何をしたらいい?」
〝現在提示できる選択肢は三つです。一つはスイレン王国へ向かい、魔族の特級治癒術師を頼ること。二つ目はマスター自身が独自の治癒時魔法を生み出すこと。そして三つめは時間を局所的に巻き戻す魔道具を作り出すこと。〟
「なるほど。それじゃ、全部試そうかな。そのためにもいろいろと作らないといけない魔道具もたくさんあるし、忙しくなりそうだ!」
俺は前世で魔道具店を追い出された時のことを思い出しながら、状況は違うがワクワク感とやる気は同じだな、と考えながら作業用の部屋にこっそりと籠るのだった。
カノープス、久しぶりだな。
「あぁ、十五年ぶりだね。今日は君に謝らないといけないことと、わかったことがあるから早く教えておこうと思ってね。」
神に怒るなんて不躾なことはしないさ。
「そう言ってくれると助かるよ。」
それで、何なんだ?
「まず、先日の魔物の襲撃、あれは僕たちこの世界の守護神が守護を緩めてしまったせいで起きたんだ。本当にゴメン。」
何で守護を緩めたんだ?
「実はどの世界が竜骨の世界に攻撃を仕掛けてきているのか分からなかったんだ。それで僕以外の3柱の神に調べさせていたんだけど…」
だけど?
「ある世界が攻撃を仕掛けてきているという確信を得て、僕自ら確認しに行ったんだ。その間、そこに縮こまっている女神、アスピディスケに守護を任せたんだけど、なにぶん初めてのことだったせいか少し守護結界に粗が出来ちゃったんだ。」
そのせいであの大量の魔物が出てきたと。でも何で俺がいた街だったんだ?
「それはたまたま、と言いたいところだけど君には《星賢者》という神から授けられた力がある。それを起点に別の世界からの門を開かれたんだと思う。」
ということはこれから別の世界からの攻撃が来る時は俺の近くで来ると思って間違いないのか?
「そう思ってくれて構わない。すまないね。」
いや、問題ないさ。むしろ遠いところで門が開いても何にもできないからね。
「本当に君は変わった人間だよ。普通の人間なら僕たちのことを罵ってもおかしくないのに。」
一度転生している時点で普通の人間じゃないだろ?
「あはは、違いない!」
それで、さっきからずっと俺たちのことを見ている神様の紹介はしてくれないのかい?
「おっと、すっかり忘れてたよ。まずそこの筋肉ダルマがミアプラキドゥス。そしてその横で破廉恥な格好をしている女神がアヴィオール。そしてさっきも話に出てきた縮こまってる女神がアスピディスケだ。」
この世界の神はこの4柱で全部なのか?
「ああ。僕を含めた4柱がこの世界を守る守護神だ。他の世界だともっと多かったり少なかったりする。」
なるほど。そこまでは分かった。それで分かったことっていうのは?
「竜骨の世界を攻めてきている世界が分かった。見つけたのはラキドだ。」
ラキド?
「ミアプラキドゥスのことね。それで、ラキドがここじゃないかって検討をつけた世界に僕も行ってきたんだ。そしたら完璧に黒だったよ。」
それで、なんていう世界だったんだ?
「獅子の世界だ。レグルス率いる15柱の神がその責あの守護者だ。」
15!?
「ああ。それぞれの神威はどれも俺たちよりも弱いんだが何分数が多くてね。今では最も勢いのある世界だって言われてる。」
それで、それを俺が知って何か対策できることがあるのか?
「正直なところほとんどないかな。これからは困ったら《星賢者》を頼ると言い。彼女は僕の頭脳をそのまま受け継いでいる。必ず最適解を出してくれるはずだ。」
わかったよ。
「それじゃ、僕はこの後すぐにやらないといけないことがあるからこれで失礼するよ。」
わかった。またな。
カノープスはそのまま消えていった。…なのに俺はそのまま白い世界に取り残される。
あれ?
「すまんな。あいつはクソが付くほど真面目で人間の君に肩入れすべきではないと思いつつ、君のことが好きだから助けてあげたいって気持ちで揺れてるんだ。」
なるほど。
「それで、これは俺たちの独り言なんだが…。」
・・・
俺は神々に世界から目を覚まし、現実世界へと帰ってきた。目覚めた俺は迷っていたことすべてとは言わないが、これまで俺の行動を妨げてきた思考のほとんどが融けてなくなり、代わりに決意とある行動指針が俺の中で生まれたのだった。
「《星賢者》」
〝何か御用でしょうか?〟
「イリスを治療するために何をしたらいい?」
〝現在提示できる選択肢は三つです。一つはスイレン王国へ向かい、魔族の特級治癒術師を頼ること。二つ目はマスター自身が独自の治癒時魔法を生み出すこと。そして三つめは時間を局所的に巻き戻す魔道具を作り出すこと。〟
「なるほど。それじゃ、全部試そうかな。そのためにもいろいろと作らないといけない魔道具もたくさんあるし、忙しくなりそうだ!」
俺は前世で魔道具店を追い出された時のことを思い出しながら、状況は違うがワクワク感とやる気は同じだな、と考えながら作業用の部屋にこっそりと籠るのだった。
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