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†失われた魔力†
仮初の平和
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『人間界に落ちた…!?』
カミュ、唯香、将臣の三人の声が、ものの見事にハモる。
しかしこの時点で、唯香にはひとつ、思い当たることがあった。
──そういえば、草むらの中にカミュを初めて見つけた時…
あの時の、草の倒れ方は…
横からではなく、確かに上から、潰れるように倒れていた。
普通に草の上に倒れる場合、必ず草は横倒しになる。
それが上から潰れたような形となると…
その高さはどうあれ、文字通り、上から落ちたとしか考えられない。
…だとすれば、マリィの言うことは間違ってはいない。
それを裏付けるものを、自分はこの目で見たのだから。
「…俺が、戦いによって人間界に落ちた…
それが真実だとすれば、相手は…一体誰だ?
マリィ、そのことについて、父親に何か聞いていないか?」
「…、兄上が戦った相手のことは、父上から少し聞いてる…、誰かは分かってるけど…」
マリィはいったん、ここで言葉を切り、カミュから視線を逸らした。
その態度から、どうやら言いにくいことらしいと判断したカミュは、それでもマリィを問い詰めた。
「マリィ、教えてくれ。…俺の失われた記憶の手がかりは、今のお前の記憶にしかない。
…お前でなければ…分からないんだ」
「!兄上…」
マリィは、兄の気持ちを酌んだのか、カミュの方へと向き直り、切なげな表情をした。
「うん…、兄上。マリィが父上から聞いた名…、兄上と戦った人の名は… “ルファイア”」
「ルファイア…?」
五感のいずれにすらも覚えがなく、ただ、名を繰り返すことしか出来ないカミュに、マリィはもうひとつ、付け加えた。
「その人…、“闇魔界の公爵様”…なんだって。
マリィには良く分からないけど…」
「闇魔界の公爵だと…? そいつが俺と戦ったと言うのか?」
以前には確実に認識したはずの脳内から、その影が跡形もなく消えている、未知なる敵を想定し、カミュの瞳に、再び剣呑な光が浮かび上がった。
…“ルファイア”。
今はその名に、全く聞き覚えはない。
だが、父親から聞いたらしいマリィの話した情報が真実であれば、例え人間界に落ちたとはいえ、その人物と渡り合って生きている自分は、その事実から判断しても、かつてはその人物と、充分に拮抗できるだけの能力があったのだろう。
今、記憶を無くしただけで済んでいるのが、何よりの証拠だ。
だが、だとすれば…
「──もし、そいつが間を置かずに、再び攻めて来るようなことになっては…
今の俺では、ルファイアには勝てない」
…そう、魔力が使えない今、この状態で再び彼に襲撃されたら、こちらには勝ち目がない。
その結果…考えたくもないが、一方的にいたぶり殺されるのは目に見えている。
「…兄上…」
葛藤を抱えるカミュを心配して、マリィが今にも泣きそうな顔をする。
それを見た唯香は、さすがに堪り兼ねて口を挟んだ。
「ねぇ、カミュ…、あたしの血を、もっと吸っても駄目なの?」
「…なに…?」
意外なことを聞いて、カミュは驚きを隠せずに唯香の方を向いた。
そんなカミュに、唯香は全く躊躇うこともなく叫ぶ。
「…あたしの血を、カミュが欲しいだけ…
好きなだけ吸っても、能力は戻らないの!?」
「…無理だ。記憶自体が甦らないことには…」
カミュは意図的に下を向いた。
しかし、そんな彼の様を遮るように、唯香が声を荒げる。
「でも、やってみなくちゃ分からないじゃない! それにカミュ、本当は血が足りてないんでしょ!?」
「…、血のことは関係ない。それに、例え今、それなりに血を得たところで、体調が少し良くなる程度のことだ…
第一、その話は先程もしただろう?」
「!でも…」
必死で自分の気持ちを訴える唯香に、カミュは何となく居たたまれずに瞬きをした。
「…唯香、俺はお前の血しか吸わない…
そうだな?」
「えっ…? あ、うん」
急にそちらに話を振られて、唯香が戸惑うと、カミュは唯香の視線を、自分の目で絡み取った。
「それなら、俺が欲する時まで、血を出来るだけ蓄えておけ」
「!っ…、だけど…」
またも言い渋る唯香に、カミュはとうとう根負けし、マリィを促した。
「? 兄上…?」
マリィは兄の意図が読めず、不思議そうにカミュを見た。
するとカミュは、立ち上がって唯香の傍へと近寄った。
…そして、次にマリィに向かって、意外なことを告げる。
「マリィ、お前は多少の魔力は使えるだろう? …それで、俺と唯香に契約の印を刻め」
「ええっ!?」
剰りのことに、マリィが口を押さえて絶句する。だがそれ以上に驚いていたのは、言わずもがなの唯香だった。
「な…、何で!? どうしていきなりそんな…」
「それで俺を縛っておけば、お前が記憶のない俺に拘り、いちいち危惧する必要もない…
そうだろう?」
何故か、カミュは先程から、何か言葉を発するたびに、その最後に必ず唯香に念を押していた。
…しかし、将臣は気付いていた。
これは、対人に執着する唯香に、自分はまだ、離れることはないと…
間接的に言い聞かせ、気持ちを落ち着かせるように仕向けているのだと。
唯香が、急に血のことを持ち出したのは、確かに能力のこともあるだろうが、それ以外では間違いなく、カミュが自分から離れることを恐れたためだ。
現に、先程からの二人の会話は、もう自分たち兄妹が踏み込めない段階にまで到達してしまっている。
…そこに壁が出来たこと、しかしそれを乗り越えることも、壊すことも不可能であると察した唯香が、別な方向から壁の向こうに接触しようとしたのも、無理もないことだ。
恐らく、カミュはそこまで見越した上で、こんなことを言い出したのだろう。
…例え、その契約によって、自分を縛ることになろうとも、唯香の気持ちに応えようとしている。
将臣は、そんなカミュの気持ちを汲み取り、感謝しながらもマリィに話しかけた。
「それが可能なら、是非、俺からも頼む」
「将臣兄さん…!?」
まさか将臣までもが賛同すると思っていなかった唯香は、さすがに絶句した。
その機を逃さずに、カミュは、すかさずマリィを急き立てた。
「マリィ!」
「!あっ…、はい、兄上!」
マリィが慌てて返答し、その両手に、紫色の強力な魔力を集中させる。
マリィはそのまま、右手の魔力を唯香に、左手の魔力をカミュに与えるべく、近付いていた二人に高さを合わせて貰うと、その首筋に、そっと手を当てた。
「!? 熱いっ…」
「!…っ」
次の瞬間、二人のその箇所に、じんわりと滲みるように魔力が溶け込み、吸収される。
その手が離された時、カミュと唯香の首筋には、薔薇をモチーフにしたような、黒い、小さな…2センチほどの刻印がついていた。
一見すると、ごくありふれたタトゥーのように見えるのは、推測ではあるが、人間である唯香を気遣った、マリィの配慮だろう。
「…出来た…!」
兄の期待に応えられた安堵感からか、ほっと胸をなで下ろすマリィの言葉を聞きながら、カミュは唯香の首筋を見つめた。
そこに刻印があるのを確認すると、口元に確信の笑みを浮かべる。
「…上出来だ、マリィ」
「本当!? …兄上!」
「ああ」
カミュは呟きながら、刻印の存在を確かめるかのように、首筋を押さえた。
…まだ、熱を帯びている気がする。
自分は血を吸う側で、恐らくは血を吸われたことはない。
だが、血を吸われた時の感覚とは、多分…こんな感じなのだろう。
現に、唯香の表情は、どこか恍惚としている。
それは明らかに夕刻、自分が血を吸った時に見せた、貧血前の、あの時の表情だ。
「礼を言わせてくれ、カミュ」
考えごとをしていた矢先に、不意に横から声がかかって、カミュは我に返った。
「礼…?」
声の主の将臣に、訝しげに問い返し、我知らず笑みを浮かべる。
「俺がしたいことをしたまでのこと…、礼などは不要だ」
「いや。お前には感謝している。…色々とな」
「!…」
将臣の言葉に、カミュは自分が、何故か気分が高揚していくのを感じていた。
そして、記憶を失ってから初めて…
声をあげて笑った。
「!っ…、ははっ…!」
…これだから、神崎家の者は侮れない。
こうも簡単に、今の状態の自分を、一喜一憂させるのだから。
それは長年培ったわけでもなく、態度のみで義務的に示されたわけでもない。
…ただ、言葉だけで、自分をこれだけ喜ばせているのだ。
この二人には敵わない。
「!…ど、どうしたの、カミュ!?」
今までは笑顔を見せること自体が稀だったカミュが、初めて声をあげて笑ったのを見て、唯香はさすがに目を丸くした。
そんな唯香をちらりと見て、観念したようにカミュが答える。
「…敵わないな、お前たち兄妹には」
「え?」
カミュの言いたいことが分からず、唯香は首を捻る一方だ。
そんな唯香を後目に、カミュは辛うじて笑うのを止めた。
カミュ、唯香、将臣の三人の声が、ものの見事にハモる。
しかしこの時点で、唯香にはひとつ、思い当たることがあった。
──そういえば、草むらの中にカミュを初めて見つけた時…
あの時の、草の倒れ方は…
横からではなく、確かに上から、潰れるように倒れていた。
普通に草の上に倒れる場合、必ず草は横倒しになる。
それが上から潰れたような形となると…
その高さはどうあれ、文字通り、上から落ちたとしか考えられない。
…だとすれば、マリィの言うことは間違ってはいない。
それを裏付けるものを、自分はこの目で見たのだから。
「…俺が、戦いによって人間界に落ちた…
それが真実だとすれば、相手は…一体誰だ?
マリィ、そのことについて、父親に何か聞いていないか?」
「…、兄上が戦った相手のことは、父上から少し聞いてる…、誰かは分かってるけど…」
マリィはいったん、ここで言葉を切り、カミュから視線を逸らした。
その態度から、どうやら言いにくいことらしいと判断したカミュは、それでもマリィを問い詰めた。
「マリィ、教えてくれ。…俺の失われた記憶の手がかりは、今のお前の記憶にしかない。
…お前でなければ…分からないんだ」
「!兄上…」
マリィは、兄の気持ちを酌んだのか、カミュの方へと向き直り、切なげな表情をした。
「うん…、兄上。マリィが父上から聞いた名…、兄上と戦った人の名は… “ルファイア”」
「ルファイア…?」
五感のいずれにすらも覚えがなく、ただ、名を繰り返すことしか出来ないカミュに、マリィはもうひとつ、付け加えた。
「その人…、“闇魔界の公爵様”…なんだって。
マリィには良く分からないけど…」
「闇魔界の公爵だと…? そいつが俺と戦ったと言うのか?」
以前には確実に認識したはずの脳内から、その影が跡形もなく消えている、未知なる敵を想定し、カミュの瞳に、再び剣呑な光が浮かび上がった。
…“ルファイア”。
今はその名に、全く聞き覚えはない。
だが、父親から聞いたらしいマリィの話した情報が真実であれば、例え人間界に落ちたとはいえ、その人物と渡り合って生きている自分は、その事実から判断しても、かつてはその人物と、充分に拮抗できるだけの能力があったのだろう。
今、記憶を無くしただけで済んでいるのが、何よりの証拠だ。
だが、だとすれば…
「──もし、そいつが間を置かずに、再び攻めて来るようなことになっては…
今の俺では、ルファイアには勝てない」
…そう、魔力が使えない今、この状態で再び彼に襲撃されたら、こちらには勝ち目がない。
その結果…考えたくもないが、一方的にいたぶり殺されるのは目に見えている。
「…兄上…」
葛藤を抱えるカミュを心配して、マリィが今にも泣きそうな顔をする。
それを見た唯香は、さすがに堪り兼ねて口を挟んだ。
「ねぇ、カミュ…、あたしの血を、もっと吸っても駄目なの?」
「…なに…?」
意外なことを聞いて、カミュは驚きを隠せずに唯香の方を向いた。
そんなカミュに、唯香は全く躊躇うこともなく叫ぶ。
「…あたしの血を、カミュが欲しいだけ…
好きなだけ吸っても、能力は戻らないの!?」
「…無理だ。記憶自体が甦らないことには…」
カミュは意図的に下を向いた。
しかし、そんな彼の様を遮るように、唯香が声を荒げる。
「でも、やってみなくちゃ分からないじゃない! それにカミュ、本当は血が足りてないんでしょ!?」
「…、血のことは関係ない。それに、例え今、それなりに血を得たところで、体調が少し良くなる程度のことだ…
第一、その話は先程もしただろう?」
「!でも…」
必死で自分の気持ちを訴える唯香に、カミュは何となく居たたまれずに瞬きをした。
「…唯香、俺はお前の血しか吸わない…
そうだな?」
「えっ…? あ、うん」
急にそちらに話を振られて、唯香が戸惑うと、カミュは唯香の視線を、自分の目で絡み取った。
「それなら、俺が欲する時まで、血を出来るだけ蓄えておけ」
「!っ…、だけど…」
またも言い渋る唯香に、カミュはとうとう根負けし、マリィを促した。
「? 兄上…?」
マリィは兄の意図が読めず、不思議そうにカミュを見た。
するとカミュは、立ち上がって唯香の傍へと近寄った。
…そして、次にマリィに向かって、意外なことを告げる。
「マリィ、お前は多少の魔力は使えるだろう? …それで、俺と唯香に契約の印を刻め」
「ええっ!?」
剰りのことに、マリィが口を押さえて絶句する。だがそれ以上に驚いていたのは、言わずもがなの唯香だった。
「な…、何で!? どうしていきなりそんな…」
「それで俺を縛っておけば、お前が記憶のない俺に拘り、いちいち危惧する必要もない…
そうだろう?」
何故か、カミュは先程から、何か言葉を発するたびに、その最後に必ず唯香に念を押していた。
…しかし、将臣は気付いていた。
これは、対人に執着する唯香に、自分はまだ、離れることはないと…
間接的に言い聞かせ、気持ちを落ち着かせるように仕向けているのだと。
唯香が、急に血のことを持ち出したのは、確かに能力のこともあるだろうが、それ以外では間違いなく、カミュが自分から離れることを恐れたためだ。
現に、先程からの二人の会話は、もう自分たち兄妹が踏み込めない段階にまで到達してしまっている。
…そこに壁が出来たこと、しかしそれを乗り越えることも、壊すことも不可能であると察した唯香が、別な方向から壁の向こうに接触しようとしたのも、無理もないことだ。
恐らく、カミュはそこまで見越した上で、こんなことを言い出したのだろう。
…例え、その契約によって、自分を縛ることになろうとも、唯香の気持ちに応えようとしている。
将臣は、そんなカミュの気持ちを汲み取り、感謝しながらもマリィに話しかけた。
「それが可能なら、是非、俺からも頼む」
「将臣兄さん…!?」
まさか将臣までもが賛同すると思っていなかった唯香は、さすがに絶句した。
その機を逃さずに、カミュは、すかさずマリィを急き立てた。
「マリィ!」
「!あっ…、はい、兄上!」
マリィが慌てて返答し、その両手に、紫色の強力な魔力を集中させる。
マリィはそのまま、右手の魔力を唯香に、左手の魔力をカミュに与えるべく、近付いていた二人に高さを合わせて貰うと、その首筋に、そっと手を当てた。
「!? 熱いっ…」
「!…っ」
次の瞬間、二人のその箇所に、じんわりと滲みるように魔力が溶け込み、吸収される。
その手が離された時、カミュと唯香の首筋には、薔薇をモチーフにしたような、黒い、小さな…2センチほどの刻印がついていた。
一見すると、ごくありふれたタトゥーのように見えるのは、推測ではあるが、人間である唯香を気遣った、マリィの配慮だろう。
「…出来た…!」
兄の期待に応えられた安堵感からか、ほっと胸をなで下ろすマリィの言葉を聞きながら、カミュは唯香の首筋を見つめた。
そこに刻印があるのを確認すると、口元に確信の笑みを浮かべる。
「…上出来だ、マリィ」
「本当!? …兄上!」
「ああ」
カミュは呟きながら、刻印の存在を確かめるかのように、首筋を押さえた。
…まだ、熱を帯びている気がする。
自分は血を吸う側で、恐らくは血を吸われたことはない。
だが、血を吸われた時の感覚とは、多分…こんな感じなのだろう。
現に、唯香の表情は、どこか恍惚としている。
それは明らかに夕刻、自分が血を吸った時に見せた、貧血前の、あの時の表情だ。
「礼を言わせてくれ、カミュ」
考えごとをしていた矢先に、不意に横から声がかかって、カミュは我に返った。
「礼…?」
声の主の将臣に、訝しげに問い返し、我知らず笑みを浮かべる。
「俺がしたいことをしたまでのこと…、礼などは不要だ」
「いや。お前には感謝している。…色々とな」
「!…」
将臣の言葉に、カミュは自分が、何故か気分が高揚していくのを感じていた。
そして、記憶を失ってから初めて…
声をあげて笑った。
「!っ…、ははっ…!」
…これだから、神崎家の者は侮れない。
こうも簡単に、今の状態の自分を、一喜一憂させるのだから。
それは長年培ったわけでもなく、態度のみで義務的に示されたわけでもない。
…ただ、言葉だけで、自分をこれだけ喜ばせているのだ。
この二人には敵わない。
「!…ど、どうしたの、カミュ!?」
今までは笑顔を見せること自体が稀だったカミュが、初めて声をあげて笑ったのを見て、唯香はさすがに目を丸くした。
そんな唯香をちらりと見て、観念したようにカミュが答える。
「…敵わないな、お前たち兄妹には」
「え?」
カミュの言いたいことが分からず、唯香は首を捻る一方だ。
そんな唯香を後目に、カミュは辛うじて笑うのを止めた。
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