21 / 214
†失われた魔力†
ルファイア=シレン
しおりを挟む
「…もう、目の前に居るっていうのに…大した余裕よね」
ほくそ笑むサリアの顔には、それでも脂汗が滲み出てきている。
“本当に強い者”は、対峙したその時点で分かる。『蛇に睨まれた蛙』とは…先人はよく言ったものだ。
言い得て妙すぎて、他に言葉が見あたらない。
…それだけ絶望的な状況だった。
すると、魔力によって、いつの間にか神崎家の上空に浮かんでいた“人影”が、何となくではあるが、僅かに笑った気がした。
「!来る…」
フェンネルの言葉に、カミュが反応したと全く同時、その当のカミュの喉元を、男の手が捉えた。
「!」
あまりにも突然のことで、声すらも上げられなかったカミュに、その手の持ち主は、静かに憐れみの目を向けた。
「──堕ちたな、カミュ=ブライン。この程度に反応出来ないとは…」
その男が己を見る、憐れみに満ちた視線が嫌で、カミュはその手を、感情のままに思い切り払いのけた。
途端に、事態を察して戦闘態勢に入っている六魔将の三人が、その隙をついて攻撃を仕掛けようとするが、男は冷酷な視線のみでそれを制した。
「六魔将の半分か。少しその場で大人しくしていろ。…お前たちは、抵抗も出来ない非力な主を、このままなぶり殺されたくはないだろう?」
男は、そう言って低く嘲笑した。
反して六魔将たちは、力ずくでもこの男を黙らせたいのは山々なのだが、男の言葉が、事実をも含めた脅迫まがいのため、こちら側からはなす術もなく…
ただ、それでも…せめてもの抵抗に、忌々しげに歯噛みをした。
その隙に、カミュは目の前にいる男の上から下までを、ざっと見やった。
…歳の頃は、フェンネルと同じくらいだろうか。二十代半ば程の、蒼の髪に漆黒の瞳を持った、色白の男だ。
だが、色が白く、あくまで見た目の線が細いだけで、先程、自分の喉元を捉えた彼のあの速さ…、そして力強さは、その外見が持つイメージとは、全く異なっている。
…まさしく驚愕に値し、更に驚嘆すべきものだ。
すると、そんなカミュの反応が気になったのか、男が怪訝そうにカミュを見下ろした。
「…? 貴様…」
男の稀有な反応に、視線が下へ向いていたカミュが、気付いたように男を見上げると、男は訝しげに目を細めた。
男の、その美しい瞳を、徐々に疑惑が浸食していく。
「…先程のあれは…フェイクではないのか?
本当に、俺の攻撃が見えなかったと…?」
「!…何故、そう思う」
カミュは、内心の激しい動揺を、無理やり押し殺して問い返した。
すると男は、その瞳に宿された疑惑の一部を払拭させた。
代わりにその双眸に浮かび上がったのは、途方もない殺気だ。
冷たくも鋭い彼の瞳を反映するかのように、その場の空気が凍てついていく。
「ふん…、虚勢を張るのはやめろ。お前は、明らかに動揺している…!」
「!?…」
カミュが、ぎくりと体を強張らせると、男は幾つかの、自らの考えを口にした。
「見たところ、今の貴様の魔力は全く感じられない。…が、だとすれば、何らかの理由で、貴様の身体能力、あるいは反応速度が低下したか…
またあるいは、かつて扱えたはずの、それら全てを忘れているか…だ」
ルファイアの的確な一言一句が、じわじわとカミュの精神を苛んでいく。
しかし、最後に放たれた疑問符で、カミュは自らの心情が、ぎりぎりまで追い込まれたことを悟った。
そのカミュの反応を見たルファイアが、勝ち誇ったように哄笑する。
「!くっ…、ははっ…、ははははっ!
その顔は図星か! そうだろうな!」
ルファイアは、何やら言葉に含みを入れた。
それに過剰に反応したカミュが、乗せられたように声を荒げる。
「何のことだ!?」
怒りと焦りを同時に露にしているカミュに、この時、起伏する感情の合間を縫って、ごく僅かな隙が出来た。
しかし、それにも気付かず、また、自分を目の前にしていながら、その弱点を全くカバーしようともしないカミュに、何らかの確信を持ったルファイアは、更にその感情を煽った。
「以前の貴様は、それほど大人しくはなかった。
俺の姿を見る度に、血に飢えた瞳を見せつつも、即座に攻撃を仕掛けてきた──
あの時の攻撃的な貴様は、一体どこへ行った?」
「!? …俺…が?」
…確かに、今までに聞いた話からすれば、この男は間違いなく敵なのだろう。
しかし、頭がそれを認識していない。
周囲の話の上では敵であっても、今の自分の感情では、これといった実害を被っていないだけに、判断がつきかねている。
しかし、この男の言うことを鵜呑みにするのであれば、過去の自分が有無を言わさず攻撃を仕掛けていたらしいことからしても、この男は…間違いなく敵だ。
すると、そんなカミュの考えを読んだのか、男は不意に、カミュの首を掴み、そのまま容易に持ち上げた。
男の頭より、更に上に体が浮く形となり、カミュは苦しげな呻き声を洩らす。
「!くっ…」
「!カミュ様っ」
こうまでされて、さすがに抑えが利かなくなったのか、反射的にフェンネルが動こうとする。
それに、男は今まで抑えていた、自らの魔力の一端を垣間見せた。
…一瞬にして、突風に近い風が、フェンネルを含めた三人を吹き飛ばす。
「!うっ…」
「うわっ!」
彼らは何とか、それぞれに体勢を整え、その場に降り立つと、忌々しげに男を見た。
その、突き刺すような視線に気付いた男は、冷酷に三人を見下すと、捕らえた獲物をなぶる肉食獣のような瞳を、カミュに向けた。
「…どうやら、今までの記憶が皆無なようだな? カミュ=ブライン」
「…何の…ことだ…」
首を押さえられている息苦しさから、カミュは息も絶え絶えに訊ねる。
しかし、あくまでしらを切ろうとしたカミュに、男は苛立ちを覚えたらしく、強く歯噛みをした。
「今更とぼけるな…! 貴様の記憶は失われているのだろう!?
そうでなければ、あれだけの魔力を誇る貴様が、こうも易々と俺に捕らえられるものか!」
「!…っ」
カミュは、男の手を振り解こうと、男の手に爪を立てた。
「…俺の記憶が…あろうと…なかろうと、貴様になど…関係ないだろう…!」
「…ほう、この状況で、まだ強がりが出るのか」
男は不敵に笑うと、カミュを掴んでいた手を離した。
足が地に着き、わずかに咳き込むカミュに、男は冷たい視線を落とす。
「ならば、改めて名乗ってやろう…
俺の名はルファイア。“ルファイア=シレン”」
「…ルファイア…」
カミュが、懸命に記憶を辿ろうとする。が、頭のどこかが不愉快に疼くだけで、彼に関する記憶は甦ることはなかった。
「そうだ、カミュ=ブライン。貴様は父親の代わりに俺と戦っていた…
自らの領域に踏み込まれない為にな!」
「!…父親…? サヴァイス=ブラインか!?」
「…父親の名は知っているか。ある程度の情報は得ているようだな」
「…、ルファイア…、俺に構うな…」
カミュは、冷めた声で呟いた。
「記憶を失っている俺となど、戦う価値はないだろう…
現に今の俺には、お前と戦う理由はない」
「…、随分と甘くなったものだな」
男… ルファイアが顔をしかめる。
「それが貴様の本心であるなら、記憶を無くしたツケはここにも来ているようだ…
案外それが、記憶が戻らない原因のうちのひとつなのではないか?」
「…何と言われようが構わない。今の俺は…」
「ふん…、貴様がそうでも、こちらとしては降って湧いた絶好のチャンスだ。
…悪いが、有効に使わせてもらうぞ」
「!…何…」
俯き加減にしていたカミュが、何かに気付いて顔を上げた次の瞬間、その体は、近くにあった大木に、勢い良く叩きつけられていた。
鈍い音がして、大木が突然の負荷に対しての悲鳴をあげ、行き場を失った葉が周囲に舞い散る。
「ぐっ…!」
突然に与えられた鋭い痛みに、体中が謂われのない熱を持ち、更に軋む。
「カミュ様っ…!」
動くのを禁じられた六魔将たちは、さすがに気が気ではない。
しかし、いずれにせよ、このままの状況では、こちらが手出しをしようがしまいが、自分たちが仕える主は確実に殺されてしまう。
そこまで察したフェンネルは、さすがに切羽詰まった感情を露にした。
すると、カミュが急に大きく咳込んだ。
あまりの息苦しさに抑えも効かず、そうせざるを得なかったカミュは、口に手を当てて、しばらく呼吸を整えていた。
が、ようやく呼吸が正常に戻り、その手がゆっくりと離された時、不意にその口元から、一筋の血が流れた。
…それでも、口の中を切ったわけではなかった。だが、それよりも明らかに広範囲と呼べる部位が、痛みという感情の総てを占めていた。
痛めたのは、間違いなく内臓や器官の方らしく、カミュの体の内部は、ずきずきと鈍く疼きつつも…確実に傷んでいた。
忌々しくも、そこまで自らのやられ具合を、体調で強制的に認識させられたカミュは、次には、その口元から流れた血を、躊躇うこともなく自らの手の甲で拭った。
ほくそ笑むサリアの顔には、それでも脂汗が滲み出てきている。
“本当に強い者”は、対峙したその時点で分かる。『蛇に睨まれた蛙』とは…先人はよく言ったものだ。
言い得て妙すぎて、他に言葉が見あたらない。
…それだけ絶望的な状況だった。
すると、魔力によって、いつの間にか神崎家の上空に浮かんでいた“人影”が、何となくではあるが、僅かに笑った気がした。
「!来る…」
フェンネルの言葉に、カミュが反応したと全く同時、その当のカミュの喉元を、男の手が捉えた。
「!」
あまりにも突然のことで、声すらも上げられなかったカミュに、その手の持ち主は、静かに憐れみの目を向けた。
「──堕ちたな、カミュ=ブライン。この程度に反応出来ないとは…」
その男が己を見る、憐れみに満ちた視線が嫌で、カミュはその手を、感情のままに思い切り払いのけた。
途端に、事態を察して戦闘態勢に入っている六魔将の三人が、その隙をついて攻撃を仕掛けようとするが、男は冷酷な視線のみでそれを制した。
「六魔将の半分か。少しその場で大人しくしていろ。…お前たちは、抵抗も出来ない非力な主を、このままなぶり殺されたくはないだろう?」
男は、そう言って低く嘲笑した。
反して六魔将たちは、力ずくでもこの男を黙らせたいのは山々なのだが、男の言葉が、事実をも含めた脅迫まがいのため、こちら側からはなす術もなく…
ただ、それでも…せめてもの抵抗に、忌々しげに歯噛みをした。
その隙に、カミュは目の前にいる男の上から下までを、ざっと見やった。
…歳の頃は、フェンネルと同じくらいだろうか。二十代半ば程の、蒼の髪に漆黒の瞳を持った、色白の男だ。
だが、色が白く、あくまで見た目の線が細いだけで、先程、自分の喉元を捉えた彼のあの速さ…、そして力強さは、その外見が持つイメージとは、全く異なっている。
…まさしく驚愕に値し、更に驚嘆すべきものだ。
すると、そんなカミュの反応が気になったのか、男が怪訝そうにカミュを見下ろした。
「…? 貴様…」
男の稀有な反応に、視線が下へ向いていたカミュが、気付いたように男を見上げると、男は訝しげに目を細めた。
男の、その美しい瞳を、徐々に疑惑が浸食していく。
「…先程のあれは…フェイクではないのか?
本当に、俺の攻撃が見えなかったと…?」
「!…何故、そう思う」
カミュは、内心の激しい動揺を、無理やり押し殺して問い返した。
すると男は、その瞳に宿された疑惑の一部を払拭させた。
代わりにその双眸に浮かび上がったのは、途方もない殺気だ。
冷たくも鋭い彼の瞳を反映するかのように、その場の空気が凍てついていく。
「ふん…、虚勢を張るのはやめろ。お前は、明らかに動揺している…!」
「!?…」
カミュが、ぎくりと体を強張らせると、男は幾つかの、自らの考えを口にした。
「見たところ、今の貴様の魔力は全く感じられない。…が、だとすれば、何らかの理由で、貴様の身体能力、あるいは反応速度が低下したか…
またあるいは、かつて扱えたはずの、それら全てを忘れているか…だ」
ルファイアの的確な一言一句が、じわじわとカミュの精神を苛んでいく。
しかし、最後に放たれた疑問符で、カミュは自らの心情が、ぎりぎりまで追い込まれたことを悟った。
そのカミュの反応を見たルファイアが、勝ち誇ったように哄笑する。
「!くっ…、ははっ…、ははははっ!
その顔は図星か! そうだろうな!」
ルファイアは、何やら言葉に含みを入れた。
それに過剰に反応したカミュが、乗せられたように声を荒げる。
「何のことだ!?」
怒りと焦りを同時に露にしているカミュに、この時、起伏する感情の合間を縫って、ごく僅かな隙が出来た。
しかし、それにも気付かず、また、自分を目の前にしていながら、その弱点を全くカバーしようともしないカミュに、何らかの確信を持ったルファイアは、更にその感情を煽った。
「以前の貴様は、それほど大人しくはなかった。
俺の姿を見る度に、血に飢えた瞳を見せつつも、即座に攻撃を仕掛けてきた──
あの時の攻撃的な貴様は、一体どこへ行った?」
「!? …俺…が?」
…確かに、今までに聞いた話からすれば、この男は間違いなく敵なのだろう。
しかし、頭がそれを認識していない。
周囲の話の上では敵であっても、今の自分の感情では、これといった実害を被っていないだけに、判断がつきかねている。
しかし、この男の言うことを鵜呑みにするのであれば、過去の自分が有無を言わさず攻撃を仕掛けていたらしいことからしても、この男は…間違いなく敵だ。
すると、そんなカミュの考えを読んだのか、男は不意に、カミュの首を掴み、そのまま容易に持ち上げた。
男の頭より、更に上に体が浮く形となり、カミュは苦しげな呻き声を洩らす。
「!くっ…」
「!カミュ様っ」
こうまでされて、さすがに抑えが利かなくなったのか、反射的にフェンネルが動こうとする。
それに、男は今まで抑えていた、自らの魔力の一端を垣間見せた。
…一瞬にして、突風に近い風が、フェンネルを含めた三人を吹き飛ばす。
「!うっ…」
「うわっ!」
彼らは何とか、それぞれに体勢を整え、その場に降り立つと、忌々しげに男を見た。
その、突き刺すような視線に気付いた男は、冷酷に三人を見下すと、捕らえた獲物をなぶる肉食獣のような瞳を、カミュに向けた。
「…どうやら、今までの記憶が皆無なようだな? カミュ=ブライン」
「…何の…ことだ…」
首を押さえられている息苦しさから、カミュは息も絶え絶えに訊ねる。
しかし、あくまでしらを切ろうとしたカミュに、男は苛立ちを覚えたらしく、強く歯噛みをした。
「今更とぼけるな…! 貴様の記憶は失われているのだろう!?
そうでなければ、あれだけの魔力を誇る貴様が、こうも易々と俺に捕らえられるものか!」
「!…っ」
カミュは、男の手を振り解こうと、男の手に爪を立てた。
「…俺の記憶が…あろうと…なかろうと、貴様になど…関係ないだろう…!」
「…ほう、この状況で、まだ強がりが出るのか」
男は不敵に笑うと、カミュを掴んでいた手を離した。
足が地に着き、わずかに咳き込むカミュに、男は冷たい視線を落とす。
「ならば、改めて名乗ってやろう…
俺の名はルファイア。“ルファイア=シレン”」
「…ルファイア…」
カミュが、懸命に記憶を辿ろうとする。が、頭のどこかが不愉快に疼くだけで、彼に関する記憶は甦ることはなかった。
「そうだ、カミュ=ブライン。貴様は父親の代わりに俺と戦っていた…
自らの領域に踏み込まれない為にな!」
「!…父親…? サヴァイス=ブラインか!?」
「…父親の名は知っているか。ある程度の情報は得ているようだな」
「…、ルファイア…、俺に構うな…」
カミュは、冷めた声で呟いた。
「記憶を失っている俺となど、戦う価値はないだろう…
現に今の俺には、お前と戦う理由はない」
「…、随分と甘くなったものだな」
男… ルファイアが顔をしかめる。
「それが貴様の本心であるなら、記憶を無くしたツケはここにも来ているようだ…
案外それが、記憶が戻らない原因のうちのひとつなのではないか?」
「…何と言われようが構わない。今の俺は…」
「ふん…、貴様がそうでも、こちらとしては降って湧いた絶好のチャンスだ。
…悪いが、有効に使わせてもらうぞ」
「!…何…」
俯き加減にしていたカミュが、何かに気付いて顔を上げた次の瞬間、その体は、近くにあった大木に、勢い良く叩きつけられていた。
鈍い音がして、大木が突然の負荷に対しての悲鳴をあげ、行き場を失った葉が周囲に舞い散る。
「ぐっ…!」
突然に与えられた鋭い痛みに、体中が謂われのない熱を持ち、更に軋む。
「カミュ様っ…!」
動くのを禁じられた六魔将たちは、さすがに気が気ではない。
しかし、いずれにせよ、このままの状況では、こちらが手出しをしようがしまいが、自分たちが仕える主は確実に殺されてしまう。
そこまで察したフェンネルは、さすがに切羽詰まった感情を露にした。
すると、カミュが急に大きく咳込んだ。
あまりの息苦しさに抑えも効かず、そうせざるを得なかったカミュは、口に手を当てて、しばらく呼吸を整えていた。
が、ようやく呼吸が正常に戻り、その手がゆっくりと離された時、不意にその口元から、一筋の血が流れた。
…それでも、口の中を切ったわけではなかった。だが、それよりも明らかに広範囲と呼べる部位が、痛みという感情の総てを占めていた。
痛めたのは、間違いなく内臓や器官の方らしく、カミュの体の内部は、ずきずきと鈍く疼きつつも…確実に傷んでいた。
忌々しくも、そこまで自らのやられ具合を、体調で強制的に認識させられたカミュは、次には、その口元から流れた血を、躊躇うこともなく自らの手の甲で拭った。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる