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†血の盟約†
…いつか、必ずお前を…支配する…
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…冷たい床…
その感覚だけが、辛うじて唯香の意識を引き止めていた。
唯香の瞳は、与えられた度重なる苦痛で、気が触れたのではないかと思えるほど、虚ろなものに変化していた。
…今、自分のいるところが無生物な床でなかったなら、自分はとっくに意識を手放していただろう…
しかし、カミュは、自分が落ちそうになるその度に、ただ相手を苛むためだけの身体的な快楽と、言葉による精神的な苦痛を、同時に与えてきた。
…それによって、気を失うことも許されずに、唯香はただ、カミュに翻弄され続けていた。
「……」
歯止めをかける意味で呼びかけていた声も、それによって流した涙も、とうに枯れ果てていた。
どんなに泣いて懇願しても、カミュは自らを止めようとはしなかった。
結果、少なくとも…今までの自分は、いや、自分の信じていたものは、全て壊されてしまった…
「初めに比べると、随分とおとなしくなったな。抵抗は終わりか…?」
カミュが、その残酷な言葉とは裏腹に、静かに唯香を抱きしめる。
それにも唯香はもはや反応せず、ただ、されるがままになっていた。
…互いに裸体のままなので、その体温が直に伝わりあう。
冷たい床に反して、そのカミュの温もりが、とても…暖かく感じる。
唯香は、からからに干上がった喉から、残った声を無理やり出すようにして声を発した。
「…、カミュ…」
「何だ…?」
唯香を抱き竦めたまま、カミュが紫の目を向けて訊ねる。
その落とした声は、まるで旋律のように美しい。
…しかし、次の瞬間。
「…もう…気は済んだでしょ?」
唯香がそれらを断ち切るように、はっきりと告げた。
先程まで虚ろだったとは思えないほど、その瞳には、頑なにカミュを拒む光が宿っている。
…これにはさすがに、カミュも黙ってはいなかった。
強い苛立ちを覚えたカミュは、体を起き上がらせる反動を利用して、次にはいきなり唯香の体を、強く床に叩きつけた。
その、不意に加えられた攻撃に、唯香の背中が酷い痛みを帯びる。
「うっ…!」
唯香が反射的に呻くと、カミュは唯香の体を、いよいよ強く床へ押し付けた。
「こうまでされて、まだ逆らう気力があるのか…!」
「あたしはもう…、何をされたって、絶対に貴方になんか屈しない!」
「…何だと?」
息が詰まるような緊迫感が、その場に漂う。
しかし、その言葉を反映するように、唯香は怯むこともなく、カミュに言葉をぶつけた。
「貴方なんて大嫌いよ! 前のカミュを…、元のカミュを、あたしに返して!」
「!貴様っ…」
カミュは、唯香の首元に即座に手を押し当てると、感情のままに強く力を込めた。
「…あいつはもはや存在しない! それなのにお前は、いつまであいつに拘るつもりだ!?」
「!…だっ…て、あの…人は…」
首を押さえつけられているので、途切れ途切れに唯香が答える。
「…あ…のひ…とは…、あたしが…」
そこまで話した唯香は、突然、気を失った。
カミュの責め苦にも耐えた唯香だったが、さすがに首を押さえられて酸素不足になれば、疲れとも相まって、気を失うのも無理はない。
それを伏せ目がちに確認したカミュは、唯香から素っ気なく体を離した。
そのまま、同じ空間内にあった、人間界でいうシャワールームのような場所に移動すると、それに反応して、上から勢い良く出てきた湯を、いきなり頭から浴びる。
…この時のカミュに残っていたのは、言いようのない苛立ちだけだった。
…思い通りにならない人間。
抑えつけようとすればするほど、言葉と態度で反発してくる。
忌々しい…人間。
…副人格が、あんな人間などに、何故あれほどまでに拘るのかが分からない。
そして、その副人格を今だに待ち望んでいる、あの人間も。
…自分には到底、理解し得ない。
あの人間…唯香があれ程までに自分に反抗するのは、単に人格が違うという問題のみには留まらない気がする。
もっと根底から…自分は確かに否定され…、反発されている。
あの副人格と自分とは、一体何が違う?
…何が、何処が…それ程までに間違っている…!?
「…下らない…」
呟いたカミュは、その湯から離れると、無造作に体を拭き、着替えを済ませた。
その時ようやく、唯香が我に返る。
押さえつけた時間が短かったこともあり、自然、気が付くのも早くなったらしい。
「…う…」
呻き声を漏らしながら、まだふらつくらしい頭を押さえ、ゆっくりと床から身を起こすその仕草は…どこか官能的だった。
…程なく、カミュが声をかける。
「…いつまでそんな所にいるつもりだ。さっさと身支度を整えろ」
冷たく言い放って、カミュはその視線によって、例のシャワールームのような空間を促した。
その存在にようやく気付いたように、唯香は立ち上がると、静かにその場に姿を消す。
…しばらく経つと、水音で唯香の気配が、若干ではあるがかき消された。
それをたいして気にも止めずに、カミュは自らが覚えた疑問を、自分でも知らないうちに口へと出していた。
「…お前は愚かだ。何故自ら、俺の怒りを買うような真似をする…?」
…殺されることも厭わずに。
「…あれほど心身共に痛めつけてやったというのに、あの様子では、前よりも、むしろ今の方が気丈なようだ…」
…何がそれほどまでに、唯香を支えているのか…
…カミュがそうしてしばらく考えていると、唯香が件の空間から姿を見せた。
それを察したカミュは、近くにあった唯香の服と、タオルに近い素材の布を掴むと、唯香の方へ無造作に放り投げる。
唯香は黙ったまま、それを受け取ると、布で体を拭き、てきぱきと身支度を整えていった。
そして、髪を拭こうとした時、唯香はカミュの髪が、多少は乾かしたとはいえ、まだ濡れたままであることに気がついた。
「…その髪…、濡れたままじゃ…」
「…いい、気にするな」
カミュは不機嫌そうに切り返した。
…髪のことなどどうでもよかった。
「でも、風邪なんか引いたら…」
「!っ…、そんなことをお前が気に病む必要はない!」
一気に怒りを覚えたカミュは、唯香の言葉を切り捨てた。
何故こうも苛立つのか、自分でも分からない。
だが、反発してみたかと思えば心配してみたり、この人間が自分に対して何をしたいのかが分からないだけに、余計に苛立つのかも知れない。
「…調子に乗るなよ、人間。お前など、殺す気になればいつでも殺せることを忘れたか?」
「…、じゃあ、どうしてそうしないの?」
「!…」
唯香の問いは的を射ていて、カミュは思わず怒りを解いた。
…そうだ。
何故、殺さない?
…面と向かって逆らい、自分に意見する忌々しい女…
こんな人間など、ひとかけらの価値すら有りはしないというのに。
…それなのに。
“何故、殺せない?”
「…お前には関係ない」
呟いたカミュの髪から、冷たい雫が一滴、ぽたりと落ちた。
そのまま、カミュは先程までの怒りが、まるで嘘のように目を伏せる。
…その長い睫が、一時のみ触れた。
「…もういい、行け… もはやお前などに用はない」
「えっ…」
唯香が、驚きでわずかに口を開く。それにカミュは目もくれず、再び呟いた。
「…聞こえなかったか? 早く失せろ」
「カミュ!」
唯香が、間を置かずに叫ぶ。しかし、それにすらカミュは目を向けなかった。
…はっきりとした拒絶。
「…どうして!? さっきまでは拘束しておいて…今度はいきなり解放するわけ!? 貴方は勝手すぎる!」
「……」
唯香の責めにも、カミュはとことん無関心で通した。
しまいには、さも煩いと言わんばかりに不快な表情をし、空間の出口に向かって歩を進める。
が、ある意味で、もはや怖いものがなくなった唯香は、そんなカミュを背後から抱きしめる形で捕らえる。
「!…何のつもりだ?」
さすがにカミュが後目に問う。
その感覚だけが、辛うじて唯香の意識を引き止めていた。
唯香の瞳は、与えられた度重なる苦痛で、気が触れたのではないかと思えるほど、虚ろなものに変化していた。
…今、自分のいるところが無生物な床でなかったなら、自分はとっくに意識を手放していただろう…
しかし、カミュは、自分が落ちそうになるその度に、ただ相手を苛むためだけの身体的な快楽と、言葉による精神的な苦痛を、同時に与えてきた。
…それによって、気を失うことも許されずに、唯香はただ、カミュに翻弄され続けていた。
「……」
歯止めをかける意味で呼びかけていた声も、それによって流した涙も、とうに枯れ果てていた。
どんなに泣いて懇願しても、カミュは自らを止めようとはしなかった。
結果、少なくとも…今までの自分は、いや、自分の信じていたものは、全て壊されてしまった…
「初めに比べると、随分とおとなしくなったな。抵抗は終わりか…?」
カミュが、その残酷な言葉とは裏腹に、静かに唯香を抱きしめる。
それにも唯香はもはや反応せず、ただ、されるがままになっていた。
…互いに裸体のままなので、その体温が直に伝わりあう。
冷たい床に反して、そのカミュの温もりが、とても…暖かく感じる。
唯香は、からからに干上がった喉から、残った声を無理やり出すようにして声を発した。
「…、カミュ…」
「何だ…?」
唯香を抱き竦めたまま、カミュが紫の目を向けて訊ねる。
その落とした声は、まるで旋律のように美しい。
…しかし、次の瞬間。
「…もう…気は済んだでしょ?」
唯香がそれらを断ち切るように、はっきりと告げた。
先程まで虚ろだったとは思えないほど、その瞳には、頑なにカミュを拒む光が宿っている。
…これにはさすがに、カミュも黙ってはいなかった。
強い苛立ちを覚えたカミュは、体を起き上がらせる反動を利用して、次にはいきなり唯香の体を、強く床に叩きつけた。
その、不意に加えられた攻撃に、唯香の背中が酷い痛みを帯びる。
「うっ…!」
唯香が反射的に呻くと、カミュは唯香の体を、いよいよ強く床へ押し付けた。
「こうまでされて、まだ逆らう気力があるのか…!」
「あたしはもう…、何をされたって、絶対に貴方になんか屈しない!」
「…何だと?」
息が詰まるような緊迫感が、その場に漂う。
しかし、その言葉を反映するように、唯香は怯むこともなく、カミュに言葉をぶつけた。
「貴方なんて大嫌いよ! 前のカミュを…、元のカミュを、あたしに返して!」
「!貴様っ…」
カミュは、唯香の首元に即座に手を押し当てると、感情のままに強く力を込めた。
「…あいつはもはや存在しない! それなのにお前は、いつまであいつに拘るつもりだ!?」
「!…だっ…て、あの…人は…」
首を押さえつけられているので、途切れ途切れに唯香が答える。
「…あ…のひ…とは…、あたしが…」
そこまで話した唯香は、突然、気を失った。
カミュの責め苦にも耐えた唯香だったが、さすがに首を押さえられて酸素不足になれば、疲れとも相まって、気を失うのも無理はない。
それを伏せ目がちに確認したカミュは、唯香から素っ気なく体を離した。
そのまま、同じ空間内にあった、人間界でいうシャワールームのような場所に移動すると、それに反応して、上から勢い良く出てきた湯を、いきなり頭から浴びる。
…この時のカミュに残っていたのは、言いようのない苛立ちだけだった。
…思い通りにならない人間。
抑えつけようとすればするほど、言葉と態度で反発してくる。
忌々しい…人間。
…副人格が、あんな人間などに、何故あれほどまでに拘るのかが分からない。
そして、その副人格を今だに待ち望んでいる、あの人間も。
…自分には到底、理解し得ない。
あの人間…唯香があれ程までに自分に反抗するのは、単に人格が違うという問題のみには留まらない気がする。
もっと根底から…自分は確かに否定され…、反発されている。
あの副人格と自分とは、一体何が違う?
…何が、何処が…それ程までに間違っている…!?
「…下らない…」
呟いたカミュは、その湯から離れると、無造作に体を拭き、着替えを済ませた。
その時ようやく、唯香が我に返る。
押さえつけた時間が短かったこともあり、自然、気が付くのも早くなったらしい。
「…う…」
呻き声を漏らしながら、まだふらつくらしい頭を押さえ、ゆっくりと床から身を起こすその仕草は…どこか官能的だった。
…程なく、カミュが声をかける。
「…いつまでそんな所にいるつもりだ。さっさと身支度を整えろ」
冷たく言い放って、カミュはその視線によって、例のシャワールームのような空間を促した。
その存在にようやく気付いたように、唯香は立ち上がると、静かにその場に姿を消す。
…しばらく経つと、水音で唯香の気配が、若干ではあるがかき消された。
それをたいして気にも止めずに、カミュは自らが覚えた疑問を、自分でも知らないうちに口へと出していた。
「…お前は愚かだ。何故自ら、俺の怒りを買うような真似をする…?」
…殺されることも厭わずに。
「…あれほど心身共に痛めつけてやったというのに、あの様子では、前よりも、むしろ今の方が気丈なようだ…」
…何がそれほどまでに、唯香を支えているのか…
…カミュがそうしてしばらく考えていると、唯香が件の空間から姿を見せた。
それを察したカミュは、近くにあった唯香の服と、タオルに近い素材の布を掴むと、唯香の方へ無造作に放り投げる。
唯香は黙ったまま、それを受け取ると、布で体を拭き、てきぱきと身支度を整えていった。
そして、髪を拭こうとした時、唯香はカミュの髪が、多少は乾かしたとはいえ、まだ濡れたままであることに気がついた。
「…その髪…、濡れたままじゃ…」
「…いい、気にするな」
カミュは不機嫌そうに切り返した。
…髪のことなどどうでもよかった。
「でも、風邪なんか引いたら…」
「!っ…、そんなことをお前が気に病む必要はない!」
一気に怒りを覚えたカミュは、唯香の言葉を切り捨てた。
何故こうも苛立つのか、自分でも分からない。
だが、反発してみたかと思えば心配してみたり、この人間が自分に対して何をしたいのかが分からないだけに、余計に苛立つのかも知れない。
「…調子に乗るなよ、人間。お前など、殺す気になればいつでも殺せることを忘れたか?」
「…、じゃあ、どうしてそうしないの?」
「!…」
唯香の問いは的を射ていて、カミュは思わず怒りを解いた。
…そうだ。
何故、殺さない?
…面と向かって逆らい、自分に意見する忌々しい女…
こんな人間など、ひとかけらの価値すら有りはしないというのに。
…それなのに。
“何故、殺せない?”
「…お前には関係ない」
呟いたカミュの髪から、冷たい雫が一滴、ぽたりと落ちた。
そのまま、カミュは先程までの怒りが、まるで嘘のように目を伏せる。
…その長い睫が、一時のみ触れた。
「…もういい、行け… もはやお前などに用はない」
「えっ…」
唯香が、驚きでわずかに口を開く。それにカミュは目もくれず、再び呟いた。
「…聞こえなかったか? 早く失せろ」
「カミュ!」
唯香が、間を置かずに叫ぶ。しかし、それにすらカミュは目を向けなかった。
…はっきりとした拒絶。
「…どうして!? さっきまでは拘束しておいて…今度はいきなり解放するわけ!? 貴方は勝手すぎる!」
「……」
唯香の責めにも、カミュはとことん無関心で通した。
しまいには、さも煩いと言わんばかりに不快な表情をし、空間の出口に向かって歩を進める。
が、ある意味で、もはや怖いものがなくなった唯香は、そんなカミュを背後から抱きしめる形で捕らえる。
「!…何のつもりだ?」
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