80 / 214
†禍月の誘い†
歪んだ独占欲
しおりを挟む
…その頃。
床から身を起こしたカミュは、冷めた瞳で唯香を見下ろした。
…再びカミュに囚われた唯香は、カミュの下で虚ろな瞳を見せていた。
そこにはあの、17年前の悪夢の再現、そしてその名残が、確かに残されていた。
時が止まったのではないかと思える程の静寂の中で、唯香は呆然と涙を流し、声を抑えて泣いていた。
「…っ…、ぅ…っ…」
「…何だ」
カミュが怪訝そうに、しかしあくまで冷たく唯香を見下す。
「何を泣くことがある」
「!…だ…っ、て…」
唯香は、涙に濡れた瞳でカミュを見上げた。
二人は全裸で、そこには輪廻とも呼べる以前の繰り返しが確かにあった。
…狂う程の快楽を与えたはずなのに、唯香は悲嘆に暮れている…
その事実が、カミュの冷酷さを、わずかながらも封じ込めていた。
そんな中で、唯香は弱々しく口を開いた。
「…あたしは…、自分が…情けな…くて…!」
目を閉じ、床から起きることもせず、ただひたすらに涙を流し、心情を告げる唯香に、カミュは言いようのない苛立ちを覚え、無理やり床から引き離した。
…その存在そのものが、消え入りそうなまでに…
見る者に虚無感を与えるような表情を隠すこともなく、唯香はぽつりと名を呼んだ。
「…累世…」
名を呼んだことでタガが外れたのか、唯香の涙の量が一気に増す。
その、止まることなく溢れる涙を、カミュは自らの心情をも払拭するかのように、荒々しく拭い取った。
それに反応しながらも、唯香はただひたすらに、いなくなった息子を気にかける。
「…累世…、どこに行っちゃったの…?」
「あいつのことなど、もはやどうでもいい! あんな奴を…お前が気にかけるな!」
カミュが、怒声によって唯香の心を苛む。
唯香はそれに、自らの気持ちを全てぶつけることで対抗した。
「!っ…、どうでもよくなんかない!
例えあなたが認めてなくても、累世は…あたしの息子なんだから!」
「お前には、あんな奴など必要ないだろう!」
「!…必要よ! 今の、変わってしまったあなたよりも…
カミュ、あなたよりも、あたしには累世がいないと…
累世がいなければ駄目なんだから!」
「!…貴様っ…!」
カミュは、面と向かって逆らう唯香に、激しい怒りを覚えると、その紫の瞳に、途方もない殺気を含ませた。
…その鋭い眼光の、更に奥底には、あろうことか…
血を分けた、実の息子であるはずの累世に対しての、麻痺にも近い焼けつくような嫉妬と、それと相反する、冷たくも深い湖のような憎しみが潜んでいた。
「…唯香、お前は俺よりも、あいつを望み、欲すると言うのか…?」
カミュの口調が、徐々に凄みを帯び、声が低くなっていく。
唯香はそれに呑まれそうになりながらも、懸命に反論した。
「!…っ、そういう意味じゃない…! まだ分からないの!?
…あなたと累世とでは、その存在意義そのものが違うの!
累世は…、あの子はあたしたちの子どもなのよ!?
でも、あなたは…来世は認知しても、累世は… 累世の方は認知してくれないんでしょう!?
だからあたしは…」
「いい加減にしろ! あんな奴の名など、二度と口にするな!」
雷鳴さながらに怒声を落としたカミュは、その声の激しさに驚いて言葉を失っている唯香に、容赦することもなく、更なる追い打ちをかけた。
「…以前から思っていたが、どうもお前は反抗的だな。
あれだけの快楽を与えても、まるで屈することのないその肉体の支配は、もはや不可能のようだ…
だが、その内面…精神の支配ならどうだ?」
「え…?」
唯香が、何かを予期したように思わず眉を潜めると、カミュは恐ろしいほど静かに言い放った。
「…お前から、あいつに関する記憶を全て消してやる」
「!…」
その言葉が唯香の脳に浸透するまで、しばらくかかった。
しかし、その意味を理解した時…
唯香は、一度は突き放したはずのカミュに、自ら縋りついていた。
「!いや…、やめて! お願い、カミュ! それだけは…
それだけは許して…!」
「…、今更懇願しようと無駄だ…!」
カミュは、残酷かつ静かに告げると、唯香の額を自らの右手で覆った。
反射的に逃げようとする唯香の腕を左手で掴み、その右手に、膨大な威力の魔力を集中させる。
瞬間、紫紺の強力な魔力が額を浸透し、いとも簡単に、唯香の脳に揺さぶりをかけた。
ずきん、と、脳の一部を尖った何かで抉られたような、鈍い痛みが走る。
たまらずに、唯香は悲鳴をあげた。
「!…い…、ぃやあぁあぁあっ!」
…唯香の発したそれは、間違いなく魂の慟哭だっただろう。
親である自分から、子の記憶が奪われる…
そんな、心を粉々に砕かれるような痛みに耐えきれず、唯香は聞く方が耳を覆いたくなるほどの、悲痛な声をあげた。
そんな唯香を、カミュが不敵に笑いながら、抱きしめる。
「…偽りの、一時の縋りなどは必要ない」
…そう、これ自体がまた“偽り”…
虚偽でありながらも。
「自業自得という言葉を知っているか…?
…唯香、お前が俺を拒むからだ…!」
「…あたし…が…?」
カミュの手に落ちた唯香は、戸惑ったように口を動かした。
その様は、本当に純粋な雛鳥のようで…
先程までの、カミュを拒絶し、自分から遠ざけようとしていた唯香とは、まるで別人だった。
「…そういえば、カミュ…、どうしたの?」
累世に関する記憶だけが抜け落ちた唯香は、先程まで、自らの眼前で繰り広げられていたはずの、父と子の争いを全て忘れていた。
…つまり、唯香からしてみれば、カミュが唐突にここに現れたも同然なのだ。
「…いつの間に…ここに来たの?」
この唯香の問いに、カミュは密かに、その笑みを潜めた。
「そんなことはどうでもいい。着替えるぞ」
「!…え…」
促されて、唯香は自らに視線を落とした…のと、ガラスが割れるような奇声がその口から発せられるのとは、ほぼ同時だった。
「!きゃあぁあぁあ! な、何であたし…っ!?」
「…、状況判断もまともに出来ないとはな」
憐れむように呟くカミュから、唯香は勢い良く離れると、その勢いで猛然と服を着用する。
傍らでは、唯香のそんな様を嘲るように目を落としたカミュが、無言のまま着替えていた。
そんな妙な雰囲気の中、カミュが唯香に訊ねた。
「…、お前は何故、人間界に残っている?」
「…何故って…」
先程のショックが尾を引いているのか、唯香は極めて憮然と答える。
だがそれは、累世の記憶があった時ならば、到底出ては来ないような、平凡な答えだった。
「…だって、あたしは昔からこの世界に居たんだし、ここ以外で過ごすなんて、とてもじゃないけど考えられないから…」
「……」
我が子である累世の存在を抹殺したような、唯香のこの答えに、カミュの口元が自然に弛んだ。
床から身を起こしたカミュは、冷めた瞳で唯香を見下ろした。
…再びカミュに囚われた唯香は、カミュの下で虚ろな瞳を見せていた。
そこにはあの、17年前の悪夢の再現、そしてその名残が、確かに残されていた。
時が止まったのではないかと思える程の静寂の中で、唯香は呆然と涙を流し、声を抑えて泣いていた。
「…っ…、ぅ…っ…」
「…何だ」
カミュが怪訝そうに、しかしあくまで冷たく唯香を見下す。
「何を泣くことがある」
「!…だ…っ、て…」
唯香は、涙に濡れた瞳でカミュを見上げた。
二人は全裸で、そこには輪廻とも呼べる以前の繰り返しが確かにあった。
…狂う程の快楽を与えたはずなのに、唯香は悲嘆に暮れている…
その事実が、カミュの冷酷さを、わずかながらも封じ込めていた。
そんな中で、唯香は弱々しく口を開いた。
「…あたしは…、自分が…情けな…くて…!」
目を閉じ、床から起きることもせず、ただひたすらに涙を流し、心情を告げる唯香に、カミュは言いようのない苛立ちを覚え、無理やり床から引き離した。
…その存在そのものが、消え入りそうなまでに…
見る者に虚無感を与えるような表情を隠すこともなく、唯香はぽつりと名を呼んだ。
「…累世…」
名を呼んだことでタガが外れたのか、唯香の涙の量が一気に増す。
その、止まることなく溢れる涙を、カミュは自らの心情をも払拭するかのように、荒々しく拭い取った。
それに反応しながらも、唯香はただひたすらに、いなくなった息子を気にかける。
「…累世…、どこに行っちゃったの…?」
「あいつのことなど、もはやどうでもいい! あんな奴を…お前が気にかけるな!」
カミュが、怒声によって唯香の心を苛む。
唯香はそれに、自らの気持ちを全てぶつけることで対抗した。
「!っ…、どうでもよくなんかない!
例えあなたが認めてなくても、累世は…あたしの息子なんだから!」
「お前には、あんな奴など必要ないだろう!」
「!…必要よ! 今の、変わってしまったあなたよりも…
カミュ、あなたよりも、あたしには累世がいないと…
累世がいなければ駄目なんだから!」
「!…貴様っ…!」
カミュは、面と向かって逆らう唯香に、激しい怒りを覚えると、その紫の瞳に、途方もない殺気を含ませた。
…その鋭い眼光の、更に奥底には、あろうことか…
血を分けた、実の息子であるはずの累世に対しての、麻痺にも近い焼けつくような嫉妬と、それと相反する、冷たくも深い湖のような憎しみが潜んでいた。
「…唯香、お前は俺よりも、あいつを望み、欲すると言うのか…?」
カミュの口調が、徐々に凄みを帯び、声が低くなっていく。
唯香はそれに呑まれそうになりながらも、懸命に反論した。
「!…っ、そういう意味じゃない…! まだ分からないの!?
…あなたと累世とでは、その存在意義そのものが違うの!
累世は…、あの子はあたしたちの子どもなのよ!?
でも、あなたは…来世は認知しても、累世は… 累世の方は認知してくれないんでしょう!?
だからあたしは…」
「いい加減にしろ! あんな奴の名など、二度と口にするな!」
雷鳴さながらに怒声を落としたカミュは、その声の激しさに驚いて言葉を失っている唯香に、容赦することもなく、更なる追い打ちをかけた。
「…以前から思っていたが、どうもお前は反抗的だな。
あれだけの快楽を与えても、まるで屈することのないその肉体の支配は、もはや不可能のようだ…
だが、その内面…精神の支配ならどうだ?」
「え…?」
唯香が、何かを予期したように思わず眉を潜めると、カミュは恐ろしいほど静かに言い放った。
「…お前から、あいつに関する記憶を全て消してやる」
「!…」
その言葉が唯香の脳に浸透するまで、しばらくかかった。
しかし、その意味を理解した時…
唯香は、一度は突き放したはずのカミュに、自ら縋りついていた。
「!いや…、やめて! お願い、カミュ! それだけは…
それだけは許して…!」
「…、今更懇願しようと無駄だ…!」
カミュは、残酷かつ静かに告げると、唯香の額を自らの右手で覆った。
反射的に逃げようとする唯香の腕を左手で掴み、その右手に、膨大な威力の魔力を集中させる。
瞬間、紫紺の強力な魔力が額を浸透し、いとも簡単に、唯香の脳に揺さぶりをかけた。
ずきん、と、脳の一部を尖った何かで抉られたような、鈍い痛みが走る。
たまらずに、唯香は悲鳴をあげた。
「!…い…、ぃやあぁあぁあっ!」
…唯香の発したそれは、間違いなく魂の慟哭だっただろう。
親である自分から、子の記憶が奪われる…
そんな、心を粉々に砕かれるような痛みに耐えきれず、唯香は聞く方が耳を覆いたくなるほどの、悲痛な声をあげた。
そんな唯香を、カミュが不敵に笑いながら、抱きしめる。
「…偽りの、一時の縋りなどは必要ない」
…そう、これ自体がまた“偽り”…
虚偽でありながらも。
「自業自得という言葉を知っているか…?
…唯香、お前が俺を拒むからだ…!」
「…あたし…が…?」
カミュの手に落ちた唯香は、戸惑ったように口を動かした。
その様は、本当に純粋な雛鳥のようで…
先程までの、カミュを拒絶し、自分から遠ざけようとしていた唯香とは、まるで別人だった。
「…そういえば、カミュ…、どうしたの?」
累世に関する記憶だけが抜け落ちた唯香は、先程まで、自らの眼前で繰り広げられていたはずの、父と子の争いを全て忘れていた。
…つまり、唯香からしてみれば、カミュが唐突にここに現れたも同然なのだ。
「…いつの間に…ここに来たの?」
この唯香の問いに、カミュは密かに、その笑みを潜めた。
「そんなことはどうでもいい。着替えるぞ」
「!…え…」
促されて、唯香は自らに視線を落とした…のと、ガラスが割れるような奇声がその口から発せられるのとは、ほぼ同時だった。
「!きゃあぁあぁあ! な、何であたし…っ!?」
「…、状況判断もまともに出来ないとはな」
憐れむように呟くカミュから、唯香は勢い良く離れると、その勢いで猛然と服を着用する。
傍らでは、唯香のそんな様を嘲るように目を落としたカミュが、無言のまま着替えていた。
そんな妙な雰囲気の中、カミュが唯香に訊ねた。
「…、お前は何故、人間界に残っている?」
「…何故って…」
先程のショックが尾を引いているのか、唯香は極めて憮然と答える。
だがそれは、累世の記憶があった時ならば、到底出ては来ないような、平凡な答えだった。
「…だって、あたしは昔からこの世界に居たんだし、ここ以外で過ごすなんて、とてもじゃないけど考えられないから…」
「……」
我が子である累世の存在を抹殺したような、唯香のこの答えに、カミュの口元が自然に弛んだ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる