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†染まる泡沫†
蒼の中に見る光
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★☆★☆★
…レイヴァンの膝によって体を支えられたアズウェルは、それまでの失血から来る貧血と戦いながら、青白い顔で当のレイヴァンを見上げていた。
その視線に潜み隠された訴えを受けるかのように、レイヴァンはアズウェルの傷へと、そっと蒼の魔力を翳す。
すると、その傷から流れていた夥しい血液が、ぴたりと止まった。
それを直接目にすることもなく、感じることで安堵したアズウェルは、一度、深く…深く息をついた。
「…有難う、レイヴァン…」
「礼には及ばない…」
傷つけたのはこちらの側だから。
…例え、それがあの時には当然の成り行きだったにしても。
するとアズウェルは、そんなレイヴァンの気持ちを酌んだのか、それ以上は礼を言おうとせず、再び、今度は短く息をつくと、ぽつりぽつりと話し始めた。
「…俺は…、闇魔界では、禁忌の子どもと言われているんだ…
それは人間との混血ってだけじゃない…、禁断の術によって…産まれた子どもだから」
「確かに…そうでなければ、その成長ぶりには説明が付かないな」
レイヴァンは頷いた。
…結論から言うなら、アズウェルは言うまでもなく、将臣や唯香とは“異父兄弟”。
だが、それより何より気に掛かるのは──
“禁忌の子ども”であるという、このフレーズ。
「…お前はその成長を促進されただけではないな」
レイヴァンの鋭い指摘に、アズウェルは諦めたように、深い息をついた。
「…そうだよ…この体には、ルファイア兄さん…
いや…、俺の父さんの…更に父親である、ジャドウ=シレンの一部が…埋め込まれているんだ…!」
「!なに… ジャドウの…!?」
何故かレイヴァンは珍しくも、ここでぎくりと身を震わせた。
──…“ジャドウ=シレン”。
現在の闇魔界の攻守の要となっている、シレン兄弟の父親とされる男だ。
現・六魔将の宿敵がシレン4兄弟なら、前・六魔将の宿敵は、このジャドウ。
ジャドウはそれ程に卓越し、また超越した魔力の持ち主だった。
「お前が…あのジャドウの…」
その頃から六魔将に属していたレイヴァンは、ジャドウの無類の強さを良く知っていた。
…冷酷非情で、底知れぬ魔力と狂気を持つ彼と、あらゆる意味でまともに渡り合えたのは…
自らが知る限りでも、前・六魔将の長であった、あの男だけ──…!
「成る程…、だからお前は、ルウィンドやアクァエルを取り込み易かった…」
その身体に、ジャドウの一部が使われているが故に。
「ジャドウにしてみれば、ルウィンドやアクァエルは実子だ…
だからあえて、その力を吸収し、利用する為に、長子・ルファイアを経て、アズウェルに土の魔力を持たせた…」
…ここまで話したレイヴァンの瞳が、不意に冷徹なものへと変わる。
そのままレイヴァンは、アズウェルを静かに見下ろした。
「そうだな? …“ジャドウ=シレン”」
『…、ゼルクの言った通り、やはりお前は小物ではなかったようだな』
不意にアズウェルの口調が変化した。
満足げに笑んだ口から放たれるその物言いは、明らかにそれまでのアズウェルのものではあり得ない。
『我が血を濃く受け継ぐ者の肉体を使い、以前より魔力を遥かに増したまでは良かったが…
この体の持ち主が、どうにも反発してな。
難儀していたところだ』
「……」
レイヴァンは無言でその蒼の双眸に、アズウェルの全てを映した。
…吹き飛ばされた臓物。
乾いて、変色し始めた血液。
体の各所にある傷。
この全てが、誘発されたものであるとしたら。
こうなることが、今までの戦いの総てが…
ジャドウの計略であり、思惑通りの結果に過ぎないのだとしたら…!
「!…っ」
レイヴァンはきつく唇を噛んだ。
…それまでは加害者だと思われていた、シレン4兄弟。
その全ては被害者だったのだ。
身内という名の過去の亡霊に踊らされた、哀れなマリオネットにしか過ぎなかったのだ…!
「──お前はそうまでして、この世界を…
自らの子や孫までもを犠牲にしてまで、精の黒瞑界を滅ぼそうと目論んだのか?」
『…ふ…、やり方や意向は違えど、根底は似た者なのではないのか?
【時聖】レイヴァン=ゼファイル…
ゼルクの後継よ』
「──…」
レイヴァンはジャドウの言いたい所を悟り、その瞳に含んだ冷たさを、うっすらとながら緩和させた。
…ジャドウが、レイヴァンを見上げる形で先を続ける。
『…お前は自らの血族を、この世界を存続させる為の礎となったのだと…
そう、言い放ったな』
「……」
『その強さ…、その、純粋さ…
明らかに…お前は、ゼルクの遺志を継いでいる…』
「…!」
思いもよらぬことを敵方に認められたレイヴァンは、その意外性に愕然となった。
だがそれをすぐさま打ち消したのは、かつて冷酷非情と恐れられた、前・六魔将の宿敵…
ジャドウ=シレンの、本心からの吐露だった。
『対して、俺の方は真逆だった…
血を引く者は全て暴走し、アズウェルに身を窶した結果がこれだ…!
今なら気付くだろう、レイヴァン。
アズウェルは…俺に飲み込まれんがため、お前とサヴァイスに、俺を止めて貰おうとした…
己の死を望んでまでも、な…!』
「……」
『…もう…気付いているだろう?』
「…ああ」
レイヴァンは、深くはっきりと頷いた。
…今や父親であることが発覚したルファイア、そして叔父であるルウィンドと組むこともなく、別行動という意味での単独で、六魔将のうち二人に、そして、この世界を支配する皇帝・サヴァイスに対して、躊躇なく戦いを仕掛けて来たアズウェル。
それは祖父・ジャドウ=シレンの意のままに動かされる自分を、誰かに止めて欲しかったからだ。
挑発的な態度を取ったのも、
口汚く色々と罵る形を取ったのも、
辺り一帯を破壊し、精の黒瞑界の住民をその手に掛けたのも…
全ては、自分を確実に止めて貰うため。
それが例え…死という名の冷酷な手段であったとしても。
「…例えお前が消滅し、アズウェルが死を選んだとしても、今まで犯した罪は残る。
罪は決して消えはしない。だが、償うことは出来る…」
『…?』
そのレイヴァンの言い回しから、何かに気付いたジャドウが、軽く瞬きをする。
するとレイヴァンは、膝に当てていたアズウェルの頭を、そっと床に落とすと、その左隣に唐突に右手をついた。
「…アズウェルは俺が預かる。
殺しはしない…そして、殺させもしない。
生涯、己の罪を、業を償わせる。
それが、精の黒瞑界がアズウェルに与える罰だ」
『……』
ジャドウはレイヴァンの導き出した答えを聞きながら、その一方で、先程のサヴァイスの言葉を思い出していた。
…あの時、サヴァイスはレイヴァンに、後のことは全て任せると…そう言っていた。
そしてそれをレイヴァンは肯定していた…
と、なればだ。
『お前とサヴァイスは…あの時から、これを薄々感じ取っていたのか?』
「…いや。サヴァイス様は全てを見抜かれていたのだろうが…
俺はアズウェルの心情を少しばかり察しただけだ」
『…それだけ読めれば充分だ。
あの時のひよっこが、随分と立派になったものだ…』
ここで、ジャドウは初めて安らかに微笑んだ。
『…委ねたぞ、レイヴァン=ゼファイル…
俺はゼルクの元へ行き、奴と…久しぶりに酒でも酌み交わすとしよう…』
…レイヴァンの膝によって体を支えられたアズウェルは、それまでの失血から来る貧血と戦いながら、青白い顔で当のレイヴァンを見上げていた。
その視線に潜み隠された訴えを受けるかのように、レイヴァンはアズウェルの傷へと、そっと蒼の魔力を翳す。
すると、その傷から流れていた夥しい血液が、ぴたりと止まった。
それを直接目にすることもなく、感じることで安堵したアズウェルは、一度、深く…深く息をついた。
「…有難う、レイヴァン…」
「礼には及ばない…」
傷つけたのはこちらの側だから。
…例え、それがあの時には当然の成り行きだったにしても。
するとアズウェルは、そんなレイヴァンの気持ちを酌んだのか、それ以上は礼を言おうとせず、再び、今度は短く息をつくと、ぽつりぽつりと話し始めた。
「…俺は…、闇魔界では、禁忌の子どもと言われているんだ…
それは人間との混血ってだけじゃない…、禁断の術によって…産まれた子どもだから」
「確かに…そうでなければ、その成長ぶりには説明が付かないな」
レイヴァンは頷いた。
…結論から言うなら、アズウェルは言うまでもなく、将臣や唯香とは“異父兄弟”。
だが、それより何より気に掛かるのは──
“禁忌の子ども”であるという、このフレーズ。
「…お前はその成長を促進されただけではないな」
レイヴァンの鋭い指摘に、アズウェルは諦めたように、深い息をついた。
「…そうだよ…この体には、ルファイア兄さん…
いや…、俺の父さんの…更に父親である、ジャドウ=シレンの一部が…埋め込まれているんだ…!」
「!なに… ジャドウの…!?」
何故かレイヴァンは珍しくも、ここでぎくりと身を震わせた。
──…“ジャドウ=シレン”。
現在の闇魔界の攻守の要となっている、シレン兄弟の父親とされる男だ。
現・六魔将の宿敵がシレン4兄弟なら、前・六魔将の宿敵は、このジャドウ。
ジャドウはそれ程に卓越し、また超越した魔力の持ち主だった。
「お前が…あのジャドウの…」
その頃から六魔将に属していたレイヴァンは、ジャドウの無類の強さを良く知っていた。
…冷酷非情で、底知れぬ魔力と狂気を持つ彼と、あらゆる意味でまともに渡り合えたのは…
自らが知る限りでも、前・六魔将の長であった、あの男だけ──…!
「成る程…、だからお前は、ルウィンドやアクァエルを取り込み易かった…」
その身体に、ジャドウの一部が使われているが故に。
「ジャドウにしてみれば、ルウィンドやアクァエルは実子だ…
だからあえて、その力を吸収し、利用する為に、長子・ルファイアを経て、アズウェルに土の魔力を持たせた…」
…ここまで話したレイヴァンの瞳が、不意に冷徹なものへと変わる。
そのままレイヴァンは、アズウェルを静かに見下ろした。
「そうだな? …“ジャドウ=シレン”」
『…、ゼルクの言った通り、やはりお前は小物ではなかったようだな』
不意にアズウェルの口調が変化した。
満足げに笑んだ口から放たれるその物言いは、明らかにそれまでのアズウェルのものではあり得ない。
『我が血を濃く受け継ぐ者の肉体を使い、以前より魔力を遥かに増したまでは良かったが…
この体の持ち主が、どうにも反発してな。
難儀していたところだ』
「……」
レイヴァンは無言でその蒼の双眸に、アズウェルの全てを映した。
…吹き飛ばされた臓物。
乾いて、変色し始めた血液。
体の各所にある傷。
この全てが、誘発されたものであるとしたら。
こうなることが、今までの戦いの総てが…
ジャドウの計略であり、思惑通りの結果に過ぎないのだとしたら…!
「!…っ」
レイヴァンはきつく唇を噛んだ。
…それまでは加害者だと思われていた、シレン4兄弟。
その全ては被害者だったのだ。
身内という名の過去の亡霊に踊らされた、哀れなマリオネットにしか過ぎなかったのだ…!
「──お前はそうまでして、この世界を…
自らの子や孫までもを犠牲にしてまで、精の黒瞑界を滅ぼそうと目論んだのか?」
『…ふ…、やり方や意向は違えど、根底は似た者なのではないのか?
【時聖】レイヴァン=ゼファイル…
ゼルクの後継よ』
「──…」
レイヴァンはジャドウの言いたい所を悟り、その瞳に含んだ冷たさを、うっすらとながら緩和させた。
…ジャドウが、レイヴァンを見上げる形で先を続ける。
『…お前は自らの血族を、この世界を存続させる為の礎となったのだと…
そう、言い放ったな』
「……」
『その強さ…、その、純粋さ…
明らかに…お前は、ゼルクの遺志を継いでいる…』
「…!」
思いもよらぬことを敵方に認められたレイヴァンは、その意外性に愕然となった。
だがそれをすぐさま打ち消したのは、かつて冷酷非情と恐れられた、前・六魔将の宿敵…
ジャドウ=シレンの、本心からの吐露だった。
『対して、俺の方は真逆だった…
血を引く者は全て暴走し、アズウェルに身を窶した結果がこれだ…!
今なら気付くだろう、レイヴァン。
アズウェルは…俺に飲み込まれんがため、お前とサヴァイスに、俺を止めて貰おうとした…
己の死を望んでまでも、な…!』
「……」
『…もう…気付いているだろう?』
「…ああ」
レイヴァンは、深くはっきりと頷いた。
…今や父親であることが発覚したルファイア、そして叔父であるルウィンドと組むこともなく、別行動という意味での単独で、六魔将のうち二人に、そして、この世界を支配する皇帝・サヴァイスに対して、躊躇なく戦いを仕掛けて来たアズウェル。
それは祖父・ジャドウ=シレンの意のままに動かされる自分を、誰かに止めて欲しかったからだ。
挑発的な態度を取ったのも、
口汚く色々と罵る形を取ったのも、
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全ては、自分を確実に止めて貰うため。
それが例え…死という名の冷酷な手段であったとしても。
「…例えお前が消滅し、アズウェルが死を選んだとしても、今まで犯した罪は残る。
罪は決して消えはしない。だが、償うことは出来る…」
『…?』
そのレイヴァンの言い回しから、何かに気付いたジャドウが、軽く瞬きをする。
するとレイヴァンは、膝に当てていたアズウェルの頭を、そっと床に落とすと、その左隣に唐突に右手をついた。
「…アズウェルは俺が預かる。
殺しはしない…そして、殺させもしない。
生涯、己の罪を、業を償わせる。
それが、精の黒瞑界がアズウェルに与える罰だ」
『……』
ジャドウはレイヴァンの導き出した答えを聞きながら、その一方で、先程のサヴァイスの言葉を思い出していた。
…あの時、サヴァイスはレイヴァンに、後のことは全て任せると…そう言っていた。
そしてそれをレイヴァンは肯定していた…
と、なればだ。
『お前とサヴァイスは…あの時から、これを薄々感じ取っていたのか?』
「…いや。サヴァイス様は全てを見抜かれていたのだろうが…
俺はアズウェルの心情を少しばかり察しただけだ」
『…それだけ読めれば充分だ。
あの時のひよっこが、随分と立派になったものだ…』
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