5 / 7
雪菜ちゃんの過去
しおりを挟む
そこには茶髪の女の子が立っていた。スカートは短く、カバンには多くのキーホルダーがついていた。
「陰キャの雪菜ちゃん。陽キャデビューしたの。めっちゃ、笑える。」
そう言いながら笑っていた。
「蒼生。」
そう言うと雪菜ちゃんは黙った。
「雪菜ちゃんの横にいる子は誰?陰キャの友達?へー、友達出来たんだ。いつも独りでいた雪菜ちゃんが。」
蒼生という女の子はそう言った。
「…。」
雪菜ちゃんは、黙ったまま何も言わなかった。私は、何も言い返せなかった。
気づくと雪菜ちゃんは私の手を握って走り出していた。後ろでは、女の子が笑いながら何か言っていたが聞こえなかった。
「…。ごめん。嫌なこと聞いたよね。」
雪菜ちゃんは泣きそうになりながら言った。
「大丈夫だよ。雪菜ちゃん。」
私は、雪菜ちゃんにどう話しかけたらいいのか分からなかった。少し時間がだった頃
「雫ちゃん、私の話を聞いてくれる?」
雪菜ちゃんが聞いてきた。
「うん。」
と返事をした。
「私ね、転校する前まで陰キャだったの。だから友達がいなくて、さみしい思いをいっぱいしてきたの。だから、雫ちゃんを初めて見たときどうしてもほっとけなくて、声をかけたの。そうだ、今さっきの子は蒼生。私が陰キャだからってずっと私のことを馬鹿にしてきたの。…。」
このあとも多くのことを話してくれた。
私はただ聞くことしか出来なかった。
「ありがとう。話聞いてくれて。」
「うん。」
私は、言った。
「雪菜ちゃん。私は過去の雪菜ちゃんのことを知らないけど、今の雪菜ちゃんのことなら何でも知ってるよ。毎日笑顔で、私に優しく接してくれる元気で優しい女の子。」
私がそう言うと、雪菜ちゃんが笑いながら、
「ありがとう。元気出たよ。よし、今度こそカフェに行こうね。もう遅いし帰ろ。
」
「そうだね。」
私たちは、別れて家に帰った。
一旦ここで区切らせて貰います。
次回、お楽しみに。
「陰キャの雪菜ちゃん。陽キャデビューしたの。めっちゃ、笑える。」
そう言いながら笑っていた。
「蒼生。」
そう言うと雪菜ちゃんは黙った。
「雪菜ちゃんの横にいる子は誰?陰キャの友達?へー、友達出来たんだ。いつも独りでいた雪菜ちゃんが。」
蒼生という女の子はそう言った。
「…。」
雪菜ちゃんは、黙ったまま何も言わなかった。私は、何も言い返せなかった。
気づくと雪菜ちゃんは私の手を握って走り出していた。後ろでは、女の子が笑いながら何か言っていたが聞こえなかった。
「…。ごめん。嫌なこと聞いたよね。」
雪菜ちゃんは泣きそうになりながら言った。
「大丈夫だよ。雪菜ちゃん。」
私は、雪菜ちゃんにどう話しかけたらいいのか分からなかった。少し時間がだった頃
「雫ちゃん、私の話を聞いてくれる?」
雪菜ちゃんが聞いてきた。
「うん。」
と返事をした。
「私ね、転校する前まで陰キャだったの。だから友達がいなくて、さみしい思いをいっぱいしてきたの。だから、雫ちゃんを初めて見たときどうしてもほっとけなくて、声をかけたの。そうだ、今さっきの子は蒼生。私が陰キャだからってずっと私のことを馬鹿にしてきたの。…。」
このあとも多くのことを話してくれた。
私はただ聞くことしか出来なかった。
「ありがとう。話聞いてくれて。」
「うん。」
私は、言った。
「雪菜ちゃん。私は過去の雪菜ちゃんのことを知らないけど、今の雪菜ちゃんのことなら何でも知ってるよ。毎日笑顔で、私に優しく接してくれる元気で優しい女の子。」
私がそう言うと、雪菜ちゃんが笑いながら、
「ありがとう。元気出たよ。よし、今度こそカフェに行こうね。もう遅いし帰ろ。
」
「そうだね。」
私たちは、別れて家に帰った。
一旦ここで区切らせて貰います。
次回、お楽しみに。
0
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
AV研は今日もハレンチ
楠富 つかさ
キャラ文芸
あなたが好きなAVはAudioVisual? それともAdultVideo?
AV研はオーディオヴィジュアル研究会の略称で、音楽や動画などメディア媒体の歴史を研究する集まり……というのは建前で、実はとんでもないものを研究していて――
薄暗い過去をちょっとショッキングなピンクで塗りつぶしていくネジの足りない群像劇、ここに開演!!
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる