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02 恭弥side .
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しおりを挟むあの後、俺は1人で家に帰った。
ベッドへと倒れ込むと、先程理人から言われた幻滅すると思う、の発言がぐるぐると回る。
あれはどう言う意味なんだろう
俺は携帯を開くと、理人のトークを開いた。
変わらず既読はついておらず、ぼんやりとカーテンの隙間から差し込む月の光を眺めた
理人はきっと、今頃あの人とホテルとか行ってるのかな
てか…何で俺こんなに理人のことばっかり考えてるんだろう。
今までこんな大きい喧嘩とかしたことなかったから余計なのかな。
この思考がずっと頭から離れず、モヤモヤしたままあんまり眠れず、気が付けば朝を迎えてしまった。
大翔が理人と話をしたことを思い出すと、俺は起き上がり大翔へと電話をかけた。
何回かコールが鳴った後、大翔から反応があった。
「あ…、おはよう。すまん朝から…、実は昨日の夜たまたま行ったバーで理人と会ったんだけど…その、喧嘩っぽくなってしまって…理人が何故俺に怒ってるのか知ってるなら教えて欲しい」
『朝から何かと思ったらそれ?しかも理人と喧嘩になったの?…事情は一応知ってるけど、理人から聞きなよ。俺の口から言える内容ではないよ』
そりゃ、理人が言った内容を大翔が簡単に俺に話すわけないよな…
俺は、何を言っても何をしても理人から永遠に教えてもらえない気がして大きめにため息をついた
「そうか、ごめん。ありがとうな」
俺はそれだけを言うと大翔の携帯を切った
もう一度、理人のとこに行って一か八かで話してみて…それでダメならもう理人との関係はこれっきりにしよう。
俺はベッドから降りると軽く服を着替え、携帯と財布だけを持つと家から出て行った。
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俺と理人の家はまぁまぁ近いとこに住んでいる
まぁ、理人がここら辺に住むって言い出した時に俺もじゃあ理人の家の近くに住むって勝手についていっただけなんだけどな
理人の家へ向かってる最中、中学生の時から今までの関係性を思い出していた。
中学生の時、同クラスになって俺から理人に声かけたんだっけ。理人はクラスの中でも控えめな方で物静かな人だった。たまたまグループを作れと言われて、俺が理人に同じグルにならねえ?って声かけたらびっくりしてたよな。
そこから、話してみれば趣味も似ていて…好みも似ててそこから仲良くなるまでに時間かからなかったな。
気が付けば、俺の隣には理人が常にいて…
いつも肩を組んで、悪ふざけして高校卒業してからも仲良く遊びまくって、旅行にも行ったりした。
それがあの、ホテルがきっかけで一気に関係性が壊れるなんて思わなかった。俺があの時理人の肩にあった歯形を指摘しなければ理人は今も俺の隣で笑ってたかもしれない
気付くと、理人の家の前までついていた。
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