君を好きになるんじゃなかった

きなこ

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番外編 理人 side .

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あれから俺らは何とか付き合ったんだけど…あのラブホから一度も手を出してくれない

やっぱり…俺より女の方がよかったとか?
…それはいやだ、やっと俺のとこに来てくれたのに
俺は恭弥とセックスがしたいのに…どうやったら良いんだ…可愛く誘うか…?

俺は1人で悶々としながら仕事を進める



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はぁ!やっと終わった…
これ、締め切りギリギリだったけど何とか終わってホッとした

時間見ると20時をさしてた

もう帰るか…疲れてどこかで食べて帰る気にもならねぇし…今日はまっすぐ帰ろう…





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「ただいまぁ…疲れた…」

俺は玄関を開けると、靴を脱ぎ捨て、リビングのドアを開けた

「お、おかえり。今日は遅かったんだな?」

恭弥が手を振り、お疲れ様と手を振った
俺は恭弥が今日来ることを知らなかったから驚きを隠せなかった

「何でそんなびっくりしてんだよ。とりあえずお前ご飯食ってないだろ?ほら、簡単なものしかできなかったけど…食べて」

チャーハンと炒め物がテーブルの上に置いてあった

「はぁ…いまだに夢見てる気分だわ…」

俺はポツリと呟くと、アウターとカバンをソファーに放り投げるといただきます!と手を合わせ、チャーハンと炒め物を口にへと運ぶ

「んま…っ、美味しいわ…なんか疲れがマシになった気がする、帰ってきたら大好きな恭弥がいるんだもん…はぁ幸せだな…」

俺は幸せを噛み締めるようにご飯を食べ進んだ

「なーんか…夫婦になった気分だな」

恭弥にそう言われると嬉しくて、胸がぎゅと締め付けられた

はぁ、恭弥とエッチしてぇ…

欲求不満もあってか、ムラムラも止まらない
俺はご飯を全部ぺろ、と食べ終わるとお皿を恭弥が下げてくれた

「風呂も沸かしてるから入ってくれば?」

…何?恭弥ってそんなキャラなん?
めっちゃ良い奥さんになりそうじゃね?

俺は仕事の疲れもあってか変な思考に走ってる気がする

お皿をガチャガチャと音鳴らしながら洗ってる恭弥の背後からギュッと抱きついた

「おぉ…ッ、お風呂は?早く入れよ?」

「ンン~ッ…なんかすげぇ新婚さんみたい…恭弥すげぇ良い奥さんになりそうだなぁ…」

俺は恭弥のうなじにキスを落とすと、お風呂行ってくるわ、とだけ伝えると風呂場へ向かった


お風呂でシャワーを出し、体を洗い流してると背後からドアの開く音がしたのでびっくりする

「っわ、びっくりした…何?どうしたの?」

「俺も入るんだよ、何そんなびっくりしてんだ?」

俺は、シャワーを恭弥に渡すと湯船へと浸かった
恭弥は体をシャワーで洗い流してる

俺は恭弥の肌をじっと眺め、そっと背中をなぞるように触ったみた

「うわ…ッ何すんだよ…?」

ビクッと跳ねさせながら俺を見る

「ねえ、恭弥俺となんでセックスしてくれねぇの?もしかして…もう飽きたん?」

恭弥は、はぁ!?と大きめに言うと俺の頬を両手で挟む

「全然飽きてねぇし…ただ…お前があまりにも可愛すぎるから大事にしてぇんだよ。…理性飛ぶのも嫌だしな」

俺は、恭弥の手を上から重ねると唇を重ねた

「全然、つか俺溜まってんだよ、恭弥に沢山可愛がられたいし、沢山理性ぶっ飛んでほしい。俺で沢山興奮してほしいんだけど…?」

恭弥はそのセリフを聞くと、はぁ…っとため息をついた

「お前は…ほんっとに…」

恭弥は、頭をガシガシっと掻いたかと思うと俺の腕を掴み立たせられた

「覚悟して」

耳元で囁かれるとゾクゾクと背筋を震わせた





.



お風呂から出ると、バスタオルで体を包まれベッドへと連れていかれた

「ン…ッ、ふ…はぁ…ッ♡」

深い口付けを交わしながら、包まれてたバスタオルを剥がされると俺の突起をかぷ、と甘噛みされ
俺は思わずぴくり、と体を震わせた

「ッは…、ふふ…なんか恭弥、赤ちゃんみたい」

俺の突起を必死に吸ったり舐めたりしてる恭弥に愛しさを感じると濡れた髪の毛をぐしゃ、と握った

「恭弥ぁ…ッ、俺の…ッ触って」

限界と言わんばかりに赤く大きく膨らんだモノを恭弥のお腹にぐりっと押し付けると、恭弥はニンマリと微笑んだ

「可愛いこと言うな…でも、まだ触らないよ。言っただろ?俺のことめちゃくちゃにしてって…だから、我慢して?」

「っえ、なん、で…ッひぅッ♡やら…ッおっ、ぱいばかり、やら…ッ♡」

突起をひたすら引っ張ったり甘噛みをし、焦らしてくる

俺は嫌だ嫌だ、と首をふるふる振ると恭弥の手を止めようと掴んだ

「ン、なぁに?おっぱい嫌なん?でもここ触ってないのにとろっとろだよ?」

まだ触られてないのに既に我慢汁でトロトロになったモノにふぅっと息を吐かれた

「あ゛ぁッ!や、だ…ッ息かけちゃ、だめ…ッ!」

腰を大きく跳ねさせると軽く白濁をびゅるっと吐き出してしまった

「…おぉ、すげぇ敏感過ぎない?…ずっと1人でしてなかったの?」

俺はコクコクと頷くと顔を手の甲で隠し、恥ずかしい…と呟いた

「ほんっとにお前こんなに可愛いと思わなかったわ、もっと早くに抱きたかったし、もっと早く好きになりたかったよ」

恭弥は俺の頬に手を添えると愛しそうに見つめてきた

「…なぁに…嬉しいこと、言ってくれるじゃん…、恭弥、好きだよ」

ちゅっ、とリップ音を鳴らしながら口付けをすると恭弥は俺の股間に顔を埋めた

「っちょ…ッ無理はしなくて良いから…ッ、恭弥、舐めたことないだろ…?」

「舐めたこと無いけど、理人のなら舐めたい」

恭弥はそういうと俺のモノを口内へと含み舐めるが慣れてないのかどこかがぎこちなくてとても愛しく感じた

「ッン、は…ッ♡なん、か可愛い…ッ」

俺はトロンとした目で恭弥の頭を優しく撫でる

「ン…ッ、我慢汁って…しょっぱいのな…」

恭弥は口内からモノを引き抜くなりそういうと少しだけ笑った

「もう、いいよ…俺も恭弥の、舐めたい」

俺はモゾモゾと動き、恭弥を押し倒すと大きくなったモノをうっとりと眺め、ぎゅっと握ると裏筋をぐりぐりと押してみる

ピクリと腰を微かに跳ねさせる恭弥を見ると嬉しい気持ちになり、更に口内へとモノを咥えると喉奥で先端をギュッと締めるようにした

「うぁ…ッ、そんな奥まで咥えれんの…ッこんなの初めてされたわ…ッ」

顔を歪ませ、俺の後頭部をぐっと掴んだかと思うと腰を振ってきた

「ッン゛ぉ…ッン゛ッンンッ♡」

息が出来ない、苦しい、でも気持ちいい

俺は目を更にトロンとさせると恭弥の太ももを必死にしがみつき、腰を微かに震わせると口内に吐き出される白濁を感じながら自分もびゅるる、とイってしまった

モノが口から離れていくと一気に酸素が入り、咳き込んだ

「大丈夫か?無茶、させちゃったか…?」

恭弥は慌てて俺の背中をトントンするが俺は大丈夫、と言うと四つ這いになる

「なァ…ッ、ここ疼いて堪らない…、早く恭弥のほしい」

蕾を指でくぱ、と広げると早く欲しいとおねだりをする

「…はぁ…もうほんっとに…何だよ、お前は…」

恭弥は俺の蕾に出したのにもう既にギンギンに勃ったモノをぐぐっ、と押し付け挿入した

「あっ、は…ッン、ン♡きょ、やぁ…ッ♡」

背後にいる恭弥へと振り向くと唇が重なる

ぢゅる、ぢゅ、と音を鳴らしながら舌先同士で絡ませながら、恭弥は腰を振り始めた

「ッあ゛ッアァッ♡ンッ、ふ…ッ良い…ッ♡」

俺はシーツをぐしゃ、と握り恭弥のモノをぎゅうぎゅうと締め付ける

「は…ッ締め付け、んな…ッ」

締め付けが強かったのか、顔を歪ませる恭弥にときめいてしまう

ばちゅっばちゅっと肌のぶつかり合う音が響き
お互いの熱い吐息を感じながら、脳内が蕩けそうな感覚になった


「ァ…ッは、も、らめ…っ♡イく…ッイ…ッ~~~」

俺はシーツへと白濁を吐き出すが、恭弥はまだだよ、と小声で呟いた。

「ッ、えッ、まっ…ッあ゛ぁぁ…ッきょ、や…こわれ、ちゃ…ッ好き、ッ♡好き…ッ」

イったにも関わらず止まらない腰振りに、腹の奥がコツコツと打ち付けられる感覚にゾクゾクと震えると、背後にいる恭弥に向かって唇を重ねる

「っはぁ…ッ、も、イくよ…ッ」

恭弥は更に激しくばちゅっばちゅっと強く奥を突き上げると、中に白濁を吐き出されたのと同時に俺は大きく体を跳ねさせ、膝をガクガクと痙攣させながらナカイキしてしまった

「は、ぁ…ッ♡久しぶりの、セックスやべぇ…」

俺はガクガクと体を震わせながら、隣に倒れ込んだ恭弥に話しかけると恭弥は俺を抱きしめてきた

「本当に、理人エロ過ぎんだわ…ッ、もっとエッチしてぇけど…疲れちった…」


恭弥はにひひ、と笑いながら俺の頭をグシャっと撫でた

「…俺、恭弥が振り向いてくれて、恭弥が俺を選んでくれて幸せだよ…」

俺はウトウトしながらも、そう発言した

「…はは、俺も理人好きになってよかった。本当に大好きだよ」

恭弥は俺の額に口付けを落とした

俺はそのまま眠りに落ちた






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