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理人 side .
.
しおりを挟む「っあ…ここはどこだ…?」
慌てて起き上がると見覚えのない部屋
「…あ、そうだった、ここラブホか…」
先ほど恭弥とした行為を思い出すと嬉しいな、なんて思いながら隣にいる恭弥を見た
すぅ、と寝息を立てて寝てる恭弥に頬を緩ませると恭弥の頬を撫でた
「…夢、じゃないよな?」
俺は自分の頬をぺちんっ!と叩いたが勿論痛い
夢じゃないんだ…俺はちゃんと恭弥とセックスしたんだな…
現実なんだ、と分かると一気に恥ずかしくなり風呂で頭冷やしてこようとベッドから降りようとした
「どこ行くんだよ…?」
後ろから腕を掴まれ、引っ張られると思わずひゃぁ、なんて情けない声が出てしまう
「っ恭弥…!あ、こ、これはだな……お風呂行こうとしたんだよ…お風呂行かせてくれない?」
どうにかにしてジタバタとお風呂へ行かせて!と懇願したが恭弥の唇が重なる
「風呂行くなら、俺も行く。一緒に入ろ?」
「~~ッこの女垂らしめ…絶対女たちは恭弥のそう言うとこにベタ惚れだったんだろうな…」
顔を真っ赤にしつつも、嫉妬心を出しながらポツリと呟いた
「あ?それ言うならお前も絶対他の男とシてただろ?すげー慣れてるしすげーエロかった!それにお前のここも慣れてるし…なんか…すげームカついたよ…」
恭弥もわざとらしく口を尖らせ、俺の尻をむにっと揉んできた
お互い見つめ合ったかと思うと思わず吹き出してしまう
「っはは!…ねぇ、恭弥本当に…俺で良いの?もう元には戻れないし、他の人のとこなんて行かせないよ?」
「…あぁ、上等だよ。理人こそ他の人のとこに行かせねぇからな」
「長年の片思いを舐めんな。やっと実った恋、簡単に手放すかよ」
俺はにししっと笑うと恭弥の頬に手を添えると唇を重ねた
.
「はい?今何つった?」
健太の驚く声が響く
「だーから、俺ら付き合ったから!」
恭弥が健太にもう一度伝える
「え?お前らが?エッ女好きなお前が?えっ?エッ?」
健太は俺と恭弥を左右にキョロキョロ見ると最後に大きい声で叫んだ
「…良かったじゃん、理人やっと実ったんだね」
「え!?お前は理人の気持ち知ってたの?!」
大翔が俺の報告を聞くと嬉しそうに微笑む
健太はそれを知ると更に突っ込んできてもはやカオス状態だった
「つーか…お前その反応、いつから知ってたんだ?」
恭弥が大翔に突っ込んだ
「え?中学生のときから知ってたけど?」
「はぁ!?何でお前は知ってんだよ!?」
「ん?だって俺も理人と同じでゲイだよ。たまたまお互いゲイだってことを知って、そこから理人の好きな人が恭弥って言うのを知って、ずっと話聞いてた」
健太と恭弥が大翔もゲイだってことを知るとびっくりしてた
「あははっ、でも大翔は長く付き合ってる方がいるんだよね?」
「そ、彼氏います」
大翔はピースをすると健太が頭を抱えた
「エッ…非リア俺だけじゃん…?」
そこかよ!!とみんなで突っ込んだ
けど…健太も引くことなく、普通に接してくれたのが何より嬉しかった
「ということで、健太、恭弥を女絡みで話しかけたり、誘ったりするのはやめてね?俺結構嫉妬深いんで」
俺はぐいっと恭弥に引っ付くと、そう宣言した
「ふっ…オッケー、とりあえず…遅くなったけどおめでとう。幸せになれよ?」
俺と恭弥はその発言を聞くと、目を合わせ笑い合った
.
ーーー 番外編へ続く .
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