スポットライト

hitomi

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2人秘密

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「クロミ~撮影するからきて」
「はぁ~い」
広いリビングの真ん中で撮影用のライトやカメラがセットされてて
何をしたらいいのか?
「ちょっみてて」
カメラを回さずにチェックしてた。
「どう?」
「いいと思うよ。」
ゆきは少し考えて
「じゃ、これは」
「いいと思うよ。」
「何でもありじゃん。駄目だよ。ちゃんと考えて」
「わかった。」
撮影を続けてるゆきに付き合うクロミ
ゆきも撮影しながらクロミのことを気にしている。
「これもういいよね。」
「うん。いらない。」
撮影で使ったものを直してかたづけると
「ご飯食べない?」
「いいけど。私料理下手だよ。」
「大丈夫!!ウーバーたのも」
「いいよ。何にする?」
ゆきの飼ってる犬が寄ってきてクロミに甘える。

真菜夏は学校にいた。今日もライブに行ける子を探して
仲良くなったらlineおしえあいこしたり
ライブのチケットQRコードでやり取りして
楽しい学生ライフを送っていた。
「これで一緒に行けるね。楽しみ。」
「真菜夏はよく言ってるみたいだけどお金大丈夫?」
「これでもバイトしてるから」
「たりなくない?」
「たりない。。。」
「全部推し活に使っちゃうの?」
「ほとんどね。」
「チェキて毎回とるの?」
「とらない時もあるよ。」
「そうなんだ。」
「中にはやばい仕事してる子もいるよ。クロミちゃんは夜の仕事だけど彼氏と住みだして辞めたの。」
「ふ~ん、そうなんだね。」
学校帰りにメン地下に会いによく通っているのはポイントをためるため
ポイントにより推しとあそべることに2時間デートは500ポイント貯めないといけない
まだポイント足りなくて動員したらポイントはいるから
真菜夏はずっと頑張っている。
「もうすぐ帰れるし、早く会いたい」
「そうだね。楽しみ。」
ライブ会場ではいつもと同じドキドキ
「クロミちゃんはしばらく来れないから残念だけど、たのしもうね。」
「そうなんだ楽しみにしてたのに。。。久しぶりに会えると
思ってこれあげようと思ってたのに」
「そうなんだね。あづかっておこうか?」
「ほんと、これ大変だったんだよ。」
ステッカーを受け取りバッグに直す。
クロミとは1か月に1回会う約束してて
「今日ライブには来ないけど、クロミと会うから渡しとくね。」
「ありがとう。あとこれも!!」
「OKわかった。わたしとくね。」
ライブが始まり、興奮冷めやらぬ状態で
はじけまくって暴れて楽しかった。
「チェキとった?たのしかったね。」
「うん。また来たいな。」
「帰ろっか?」
「うん。」
駅まで一緒に帰って真菜夏はクロミに会いに待ち合わせ場所に行き
友達と別れた。
待ち合わせ場所に着くとクロミが
「お待たせ!!クロミちゃん」
「お疲れ~、どうだった?」
「たのしかったし、綺羅くんかっこよすぎ」
「そう、よかったね。」
「そっちはゆきくんと?」
「撮影あるから手伝ったりしてるよ。」
「そうなんだね。あっこれ頼まれてたやつ」
「何?なんか頼んだ?あ~これほしかつたやつだ。ありがとう。」
「うん。おれいはあ~ちゃんに行って今日、ライブ一緒してて
そこでクロミちゃんの話になってあ~ちゃんがあいたがってた。」
「マジ、神てる。」
友達からのたのまれごとも終わった真菜夏は帰ることに
「じゃクロミちゃんまたね。」
「うん。ありがとう。」

「ただいま~。」
階段を上り台所にいる母が
「真菜夏~ごはんは~?」
部屋に入る前に母に
「いらない食べてきた~」
鞄を置き制服を脱ぐとパジャマに着替えて
勉強を始めた。この時ばかりはクロミがうらやましいと思った。
クロミは20歳で仕事も夜の仕事いわゆるキャバ嬢だし彼氏はタレントだし
うらやましいばっかり。
人を羨ましがってもいいことないから、真菜夏は考えるのをやめた。
ベッドに横になり、息抜きしてると母が来て
「真菜夏、お風呂あいたから入っちゃてそれとあんまり遅くならないようにね。」
「はぁ~い。」
お風呂の用意をして1階に降りて
風呂場へいくと
「はぁ~つかれた~」
服を脱ぎ、お風呂に入る。
疲れをいやしておふろにつかりながら
「今日は疲れた~。クロミにも会えたしよかったけど。
そろそろあがろうかな?」
おふろから上がると脱衣所に新しパジャマが置かれていて
バスタオルで体をふきながら下着をつけてパジャマに着替える。
リビングに行くと母が
「アイスあるよ。」
「え~、何のアイス?」
「真菜夏が好きなやつよ。」
「あ~これ好き!!ありがとう。」
「最近、頑張ってるからご褒美。」

クロミはゆきの部屋に戻り
「どこ行ってたの?コンビニ?」
「真菜夏とあってたの!!」
「ダメじゃんあいつらに見つかったら。。。大丈夫だった。」
「うん。これもらちゃった。」
「ステッカーじゃん。どうしたの?」
「だから真菜夏に会ってもらったの。前から欲しかったやつ。」
ソファーにすわりながらじゃれあっていた。
そこへマネージャーが来て
「何してるんだゆき!!」
「あっ、マネージャーさん」
「いい加減にしてくれよ。あんたもわかってるんだろ?」
「すいません。」
「今回の件調べたんだけど、やっぱりからんでるよ。」
「そうでしたか。。。」
「そう、だからしばらくと言わずにずっといろよ」
「無理は言えないし迷惑かけるし」
「迷惑ならもうかけてるよ。」
「でも。。。」
マネージャさんが
「ゆき仕事ですよ。今日のライブ会場に行きますよ。ほかのメンバーはもうバンにのってますからね。」
「あなたもわかってるでしょ。ゆきにこれ以上近づかないで」
マネジャーと玄関に向かい
「じゃ行ってくる。」
「うん。いってらしゃい。」
ゆきはバンにおりそれをベランダから見てるクロミ。
手を振りそれにこたえるゆき。
「ほら早く」
「わかったよ」
ゆきがバンに乗り出発した。
しばらく見ていたクロミが部屋に戻り
「そうだよね。やっぱ変だよね。一緒にいるの
やっぱ言わなきゃ ゆきが帰ってきたら話ししょう」







































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