13 / 147
第三章 銀の百合
街道の街のカフェ
しおりを挟む
花屋に近づくと、ジャンヌとクロヴィスはすでに待ち合わせ場所に来ていた。二人の連れている馬を見ると、クロヴィスが感心したように馬を見渡した。
「リゼット、お前見る目あるじゃないか。長旅にはこういう馬がいい。よく見つけてきたな」
「この馬がいいって言ったのは、エリクよ。私一人だったら大きな間違いを犯すところだった。エリクがいったい何者なのか、よけい分からなくなってきたわ。それで、あなたたち、昼食の行き先は決まったの?」
リゼットがそう言って肩をすくめると、ジャンヌがクロヴィスを指さして、にやりとした。
「この花屋さんの二階が、カフェになっていてね、結構がっつりとした昼食が食べられるランチセットがあるのよ。しかも、お食事のお客様一人につき、花一輪サービスでくれるらしいわ。そのことを話したら、クロヴィスも二つ返事でオーケイ。だから、入ってみない?」
「花のサービスか、それもいいかもしれないわね。エリクはどう?」
「僕もいいと思う。花は好きだから」
「じゃあ、決まりね」
全員の意見が一致し、四人はカフェの中に入っていくことにした。
花屋の横にある階段を上り、カフェと書かれた看板があるドアを開けると、すぐにいい香りが四人のもとに届いてきた。
四人は、すぐに出てきた接客係の女の子に案内されて、窓側のテーブル席に座った。テーブルの上には、メニューと一緒におしゃれな花瓶に飾られた花が置いてあった。どの席にもそれはおいてあって、ひときわ大きな存在感を放っていた。
「おしゃれだし、いいお店ね。これで味が良かったら満足だわ」
リゼットは、そう言ってテーブルの上のメニューを手に取った。メニューには手ごろな価格のランチセットがいくつか載っていた。カフェとは思えないメニュー構成だったが、きっちりと本格コーヒーや紅茶も名を連ねていた。ここはおそらくランチタイムだけ豪華なメニューをやっているカフェなのだろう。
全員が頼むものを決めると、クロヴィスが店員を呼んだ。頼んだメニューはまちまちだったが、それぞれの個性が出た構成だった。
「ところで、これからどうするの? 地図を買いに書店に寄るんだよね」
ジャンヌが、料理待ちの間を使って皆に話しかけた。こう言った場所は、話をするのにはもってこいだ。
「すべては地図次第ね。どうやらこの街道も南へ進んでいるようだし、このまま行ってもいいんだけど、今までの近隣だけの地図じゃ何もわからないでしょ」
「確かにねえ。地図さまさまね」
各人は、料理が来るまで、それ以外はにも言わなかった。エリクはそもそも何も分かっていなかったし、長い間旅をしてきたクロヴィスは、故郷にさえ帰らなければそれでよかったからだ。
そうしているうちに、まず、リゼットの料理が来た。サラダとパンのセットで、メインは煮込みハンバーグだった。
「結構がっつり食べるんだね、リゼット」
何か嬉しそうに、エリクが言った。リゼットは得意げに答えた。
「こういう時に食べておかないと、旅は長いんだからね」
次には、クロヴィスの頼んだ料理が来た。セットメニューではなかったが、単品のカレーライスだった。
「辛いの?」
また、嬉しそうにエリクが聞いてきたので、クロヴィスは少し笑って応えた。
「この店で一番辛いやつだ」
すると、すぐに今度はジャンヌの分が来た。ミックスサンドイッチのセットだ。コーヒーも一緒に頼んでいた。
「ジャンヌのは、とても楽しそうだね」
エリクがニコニコとして話すので、ジャンヌもつられてニコニコしてしまった。
最後にエリクの頼んだスパゲッティーのセットが来ると、皆一緒に食べ始めた。料理は美味しかった。なので、すぐに皆平らげてしまった。無言で食べている間、四人の中には幸せな空気が充満していた。食べ終わって会計を済ませると、レジのお姉さんが、四人に一輪ずつ、カーネーションの花をくれた。ここは旅の途中に寄る人が多いからと、水の入った小さな革袋もセットにしてくれた。
四人がお姉さんに礼を言って店を出ると、花屋の店先に見たこともない花が並んでいた。先程はなかったものだ。
「なんだろう、これ」
エリクがその花に寄ってみてみると、それは、白銀に輝くきれいな百合の花だった。触ってみると、硬くて、まるで金属を触っているかのようだった。
エリクは、その花を見てほしくて、花屋を素通りしかけたクロヴィスたちの袖をつかんだ。クロヴィスやジャンヌは、エリクに連れられて花屋の軒先にある花を見た。
その花は太陽の光を浴びてキラキラと輝き、とても美しく見えた。
「クロヴィス、これすごくきれいな花だよ」
すると、クロヴィスはエリクの隣からすっと入り込んでその白銀の百合を手に取った。
「間違いない、これは、銀の森のものだ。どうしてこんな場所に?」
クロヴィスの顔は暗かった。何か、まずいことでもあったのだろうか。クロヴィスは、不安な顔をするエリクの肩を叩き、地図を買いに行こうとするリゼットを呼んだ。
リゼットは、クロヴィスに呼ばれて花屋に戻り、その花を見ると悲鳴を上げた。
「どうしてこんな! ひどい!」
手で口を覆って嘆くリゼットに、エリクは困惑した。自分の見つけた花がリゼットとクロヴィスを困らせてしまった、そう思った。
だが、違っていた。
「エリク、よく見つけてくれた。俺は店主に事情を聞いてくるから、リゼットを頼む」
「うん。でもクロヴィス、この花はいったい?」
クロヴィスは、その質問に、手短に答えた。
「本来摘んではいけない花、禁猟区である銀の森の花だ」
「リゼット、お前見る目あるじゃないか。長旅にはこういう馬がいい。よく見つけてきたな」
「この馬がいいって言ったのは、エリクよ。私一人だったら大きな間違いを犯すところだった。エリクがいったい何者なのか、よけい分からなくなってきたわ。それで、あなたたち、昼食の行き先は決まったの?」
リゼットがそう言って肩をすくめると、ジャンヌがクロヴィスを指さして、にやりとした。
「この花屋さんの二階が、カフェになっていてね、結構がっつりとした昼食が食べられるランチセットがあるのよ。しかも、お食事のお客様一人につき、花一輪サービスでくれるらしいわ。そのことを話したら、クロヴィスも二つ返事でオーケイ。だから、入ってみない?」
「花のサービスか、それもいいかもしれないわね。エリクはどう?」
「僕もいいと思う。花は好きだから」
「じゃあ、決まりね」
全員の意見が一致し、四人はカフェの中に入っていくことにした。
花屋の横にある階段を上り、カフェと書かれた看板があるドアを開けると、すぐにいい香りが四人のもとに届いてきた。
四人は、すぐに出てきた接客係の女の子に案内されて、窓側のテーブル席に座った。テーブルの上には、メニューと一緒におしゃれな花瓶に飾られた花が置いてあった。どの席にもそれはおいてあって、ひときわ大きな存在感を放っていた。
「おしゃれだし、いいお店ね。これで味が良かったら満足だわ」
リゼットは、そう言ってテーブルの上のメニューを手に取った。メニューには手ごろな価格のランチセットがいくつか載っていた。カフェとは思えないメニュー構成だったが、きっちりと本格コーヒーや紅茶も名を連ねていた。ここはおそらくランチタイムだけ豪華なメニューをやっているカフェなのだろう。
全員が頼むものを決めると、クロヴィスが店員を呼んだ。頼んだメニューはまちまちだったが、それぞれの個性が出た構成だった。
「ところで、これからどうするの? 地図を買いに書店に寄るんだよね」
ジャンヌが、料理待ちの間を使って皆に話しかけた。こう言った場所は、話をするのにはもってこいだ。
「すべては地図次第ね。どうやらこの街道も南へ進んでいるようだし、このまま行ってもいいんだけど、今までの近隣だけの地図じゃ何もわからないでしょ」
「確かにねえ。地図さまさまね」
各人は、料理が来るまで、それ以外はにも言わなかった。エリクはそもそも何も分かっていなかったし、長い間旅をしてきたクロヴィスは、故郷にさえ帰らなければそれでよかったからだ。
そうしているうちに、まず、リゼットの料理が来た。サラダとパンのセットで、メインは煮込みハンバーグだった。
「結構がっつり食べるんだね、リゼット」
何か嬉しそうに、エリクが言った。リゼットは得意げに答えた。
「こういう時に食べておかないと、旅は長いんだからね」
次には、クロヴィスの頼んだ料理が来た。セットメニューではなかったが、単品のカレーライスだった。
「辛いの?」
また、嬉しそうにエリクが聞いてきたので、クロヴィスは少し笑って応えた。
「この店で一番辛いやつだ」
すると、すぐに今度はジャンヌの分が来た。ミックスサンドイッチのセットだ。コーヒーも一緒に頼んでいた。
「ジャンヌのは、とても楽しそうだね」
エリクがニコニコとして話すので、ジャンヌもつられてニコニコしてしまった。
最後にエリクの頼んだスパゲッティーのセットが来ると、皆一緒に食べ始めた。料理は美味しかった。なので、すぐに皆平らげてしまった。無言で食べている間、四人の中には幸せな空気が充満していた。食べ終わって会計を済ませると、レジのお姉さんが、四人に一輪ずつ、カーネーションの花をくれた。ここは旅の途中に寄る人が多いからと、水の入った小さな革袋もセットにしてくれた。
四人がお姉さんに礼を言って店を出ると、花屋の店先に見たこともない花が並んでいた。先程はなかったものだ。
「なんだろう、これ」
エリクがその花に寄ってみてみると、それは、白銀に輝くきれいな百合の花だった。触ってみると、硬くて、まるで金属を触っているかのようだった。
エリクは、その花を見てほしくて、花屋を素通りしかけたクロヴィスたちの袖をつかんだ。クロヴィスやジャンヌは、エリクに連れられて花屋の軒先にある花を見た。
その花は太陽の光を浴びてキラキラと輝き、とても美しく見えた。
「クロヴィス、これすごくきれいな花だよ」
すると、クロヴィスはエリクの隣からすっと入り込んでその白銀の百合を手に取った。
「間違いない、これは、銀の森のものだ。どうしてこんな場所に?」
クロヴィスの顔は暗かった。何か、まずいことでもあったのだろうか。クロヴィスは、不安な顔をするエリクの肩を叩き、地図を買いに行こうとするリゼットを呼んだ。
リゼットは、クロヴィスに呼ばれて花屋に戻り、その花を見ると悲鳴を上げた。
「どうしてこんな! ひどい!」
手で口を覆って嘆くリゼットに、エリクは困惑した。自分の見つけた花がリゼットとクロヴィスを困らせてしまった、そう思った。
だが、違っていた。
「エリク、よく見つけてくれた。俺は店主に事情を聞いてくるから、リゼットを頼む」
「うん。でもクロヴィス、この花はいったい?」
クロヴィスは、その質問に、手短に答えた。
「本来摘んではいけない花、禁猟区である銀の森の花だ」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。
猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。
復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。
やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、
勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。
過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。
魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、
四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。
輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。
けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、
やがて――“本当の自分”を見つけていく――。
そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。
※本作の章構成:
第一章:アカデミー&聖女覚醒編
第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編
第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編
※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる