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第八章 トネリコ
トネリコに触れて
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一行は、隊商が動かないうちに香水を売ってきた。かなり良いお金で売れたので、リゼットは嬉しそうに、軽い足取りで戻ってきた。皆は、もう一晩ここで泊まってから次の日の朝早く出立することにした。
「目指すは、ナリアさんのお兄様の家だね!」
次の日の朝、一番に起きてきたジャンヌは、眠い目をこすりながら降りてくる皆を迎えながら、朝食の席に着いた。ナリアとアースは、朝早くから起きて、何やら話し合いをしていた。ジャンヌが起きてきて声をかけると、二人は嬉しそうに食事の席に着いた。
「筋肉痛が取れないよ。あんなに体を動かしたのは初めてだよ。でも、楽しかった」
昨日から筋肉痛で体中が痛いと言っていたエリクが、苦笑いをしながら食事に手を伸ばした。熱から覚めてから四日。すぐに元気になってしまったエリクの体力に、皆開いた口がふさがらなかった。
「俺も筋肉痛がひどい。ジャンヌやセベルさんもだろう」
クロヴィスが体を動かしながら、二人の顔を見た。ジャンヌもセベルも何も言わずに頷いていた。
「でも、楽しかったよ。また稽古をつけてほしいな」
エリクはそう言って笑った。
それには皆が同意した。セベルは特に、アースと一緒にいて稽古をつけてもらった経験が長い。どんどん武器の扱いがうまくなって強くなっていく自分を実感していくのが嬉しかった。
アースは、特に何も言わなかったが、昨日、次の日はゆっくり休めと言っていたので、皆は筋肉痛の体をゆっくり休めることにした。ここ三日間、稽古をしては休んでいたので、その延長だろう。新しくお金も入ったところで、今日、この村を出立することにしていた。
皆は、食事が終わると旅支度を始めた。セリーヌが厩にフレデリクを迎えに行く。他の皆は荷物をまとめて、旅の資金の確認と、各々の小遣いの割り振りをしていた。それぞれ軽装になって得物と貴重品だけ身に着けると、フレデリクや幌馬車に荷物を預けた。アースは特にこれと言って荷物を持っていなかった。得物もナイフ一本で、それも、医術やサバイバルに使うものなのだという。
「アースは、体術だけでも軍隊の一個大隊を軽く倒してしまえる強さがあります。もはや武器は必要ないのですよ」
ナリアはにこにこと笑っていた。軍隊の一個大隊、それはどんな規模なのだろう。戦争に使われる軍隊を知らないリゼットやジャンヌたちは想像ができなかった。エリクがそれを告げると、ナリアはハッとして言い直した。
「大きなヒグマが千頭いると思ってください」
すると、ジャンヌとリゼットは震えて互いの手を取り合った。
「なんということ!」
どれだけ強いのだろう。ヒグマ一頭倒せないジャンヌやリゼットからすれば、想像を絶する強さだった。エリクやクロヴィスたちは、そんな人間を相手に稽古をつけてもらっていたのか。
震えながら準備を進めているリゼットの所に、エリクが手伝いをしに来てくれた。彼は、笑いながらリゼットたちの手を取った。そして、村の真ん中にある大きなトネリコの木の下に連れて行った。
「幹を、触ってみて」
エリクにそう言われ、二人は何が何だか分からないままトネリコの木に触れた。すると、リゼットの頭の中に、暖かく流れる水の音と、葉脈の一つ一つを流れる木の命の脈動が流れ込んできた。それはとても暖かく、リゼットはつい、その木に身を預けてしまった。ジャンヌは、木の幹から伝わってくる温かい感じと、不思議と落ち着いてくる気分にホッとして、思わずトネリコの木に抱きついていた。二人は、そのまま深く深呼吸をして、木の幹の下に座り込んだ。
「なんだか、安心するね」
ジャンヌが、リゼットの手を握った。
「優しくて大きくて、とても力強い鼓動を感じたわ」
リゼットが感嘆の声を上げて、ジャンヌの手を握りしめた。その二人の姿を見て、エリクは木の幹に触れた。大地に堂々と立ち、深く根を張り、大きく空へ手を広げているその木は、雄々しかった。
「ナリアさんは、アースさんがこの木の人だと言っていた。この木を媒体にして地球って星に生まれてきたんだって。ねえ、二人とも」
エリクは、そう言って、リゼットとジャンヌの顔を交互に見た。
「アースさんは、確かに強いよ。ヒグマがどれだけ来ても大丈夫なくらい強い。でも、あの人の持つ本当の強さは、この木と同じなんじゃないかな」
「この木と、同じ?」
エリクは、深く頷いた。そして、再びトネリコの木を見る。
「人を、生かす力、守っていく力。ナリアさんと同じだよ。懐が深くて、僕らを包み込むような力。ナリアさんの媒体になったブドウは、豊穣の証。豊かな心と本当の意味での充足感を与えてくれる。そして、このトネリコは、強さの証。力強くみんなの心を奮い立たせて、元気をくれる。生きる力をくれるんだ」
「エリク、あなた、結構難しいこと、言うようになったわね」
リゼットが、ジャンヌより先に起き上がって、伸びをする。このトネリコの木の根は心地よくリゼットたちを包み込んでくれて、気持ちが良かった。
「危うく寝るところだったよ」
ジャンヌがそう言って、起き上がってあくびをした。
「でも、あの人が腕の立つ医者だって、今になってよく分かった気がする」
そう言って、ジャンヌ立ち上がり、リゼットに手を伸ばした。リゼットはその手を握り返して、重い腰を上げた。
そこへ、クロヴィスとセリーヌがやってきた。二人は、トネリコの木を上から下へと眺めると、感嘆の声を上げた。
「素敵な木ですね。この木の下でならいくらでも寝られそう」
セリーヌが、両手を合わせて幸せそうな顔をしている。脇には生物学の本を挟んでいた。次いで、クロヴィスがエリクたちのほうを向いて、笑いかける。
「トネリコの木は硬くてな。木材としても優秀なんだ。ナリアさんの持っている錬術の杖もトネリコのものだ」
それを聞いて、皆はびっくりした。そんなところで二つの星の繋がりがあったなんて。
「ナリア様にとっても、アースさまにとっても、この木は特別なのね」
リゼットは、そう言ってトネリコの木を見つめた。
皆がしばらくそうやっていると、荷物のあるほうから、声がかかった。セベルがみんなを呼んでいる。五人は、ハッと我に返ると、互いを確認してから、荷物のほうへ行った。
「目指すは、ナリアさんのお兄様の家だね!」
次の日の朝、一番に起きてきたジャンヌは、眠い目をこすりながら降りてくる皆を迎えながら、朝食の席に着いた。ナリアとアースは、朝早くから起きて、何やら話し合いをしていた。ジャンヌが起きてきて声をかけると、二人は嬉しそうに食事の席に着いた。
「筋肉痛が取れないよ。あんなに体を動かしたのは初めてだよ。でも、楽しかった」
昨日から筋肉痛で体中が痛いと言っていたエリクが、苦笑いをしながら食事に手を伸ばした。熱から覚めてから四日。すぐに元気になってしまったエリクの体力に、皆開いた口がふさがらなかった。
「俺も筋肉痛がひどい。ジャンヌやセベルさんもだろう」
クロヴィスが体を動かしながら、二人の顔を見た。ジャンヌもセベルも何も言わずに頷いていた。
「でも、楽しかったよ。また稽古をつけてほしいな」
エリクはそう言って笑った。
それには皆が同意した。セベルは特に、アースと一緒にいて稽古をつけてもらった経験が長い。どんどん武器の扱いがうまくなって強くなっていく自分を実感していくのが嬉しかった。
アースは、特に何も言わなかったが、昨日、次の日はゆっくり休めと言っていたので、皆は筋肉痛の体をゆっくり休めることにした。ここ三日間、稽古をしては休んでいたので、その延長だろう。新しくお金も入ったところで、今日、この村を出立することにしていた。
皆は、食事が終わると旅支度を始めた。セリーヌが厩にフレデリクを迎えに行く。他の皆は荷物をまとめて、旅の資金の確認と、各々の小遣いの割り振りをしていた。それぞれ軽装になって得物と貴重品だけ身に着けると、フレデリクや幌馬車に荷物を預けた。アースは特にこれと言って荷物を持っていなかった。得物もナイフ一本で、それも、医術やサバイバルに使うものなのだという。
「アースは、体術だけでも軍隊の一個大隊を軽く倒してしまえる強さがあります。もはや武器は必要ないのですよ」
ナリアはにこにこと笑っていた。軍隊の一個大隊、それはどんな規模なのだろう。戦争に使われる軍隊を知らないリゼットやジャンヌたちは想像ができなかった。エリクがそれを告げると、ナリアはハッとして言い直した。
「大きなヒグマが千頭いると思ってください」
すると、ジャンヌとリゼットは震えて互いの手を取り合った。
「なんということ!」
どれだけ強いのだろう。ヒグマ一頭倒せないジャンヌやリゼットからすれば、想像を絶する強さだった。エリクやクロヴィスたちは、そんな人間を相手に稽古をつけてもらっていたのか。
震えながら準備を進めているリゼットの所に、エリクが手伝いをしに来てくれた。彼は、笑いながらリゼットたちの手を取った。そして、村の真ん中にある大きなトネリコの木の下に連れて行った。
「幹を、触ってみて」
エリクにそう言われ、二人は何が何だか分からないままトネリコの木に触れた。すると、リゼットの頭の中に、暖かく流れる水の音と、葉脈の一つ一つを流れる木の命の脈動が流れ込んできた。それはとても暖かく、リゼットはつい、その木に身を預けてしまった。ジャンヌは、木の幹から伝わってくる温かい感じと、不思議と落ち着いてくる気分にホッとして、思わずトネリコの木に抱きついていた。二人は、そのまま深く深呼吸をして、木の幹の下に座り込んだ。
「なんだか、安心するね」
ジャンヌが、リゼットの手を握った。
「優しくて大きくて、とても力強い鼓動を感じたわ」
リゼットが感嘆の声を上げて、ジャンヌの手を握りしめた。その二人の姿を見て、エリクは木の幹に触れた。大地に堂々と立ち、深く根を張り、大きく空へ手を広げているその木は、雄々しかった。
「ナリアさんは、アースさんがこの木の人だと言っていた。この木を媒体にして地球って星に生まれてきたんだって。ねえ、二人とも」
エリクは、そう言って、リゼットとジャンヌの顔を交互に見た。
「アースさんは、確かに強いよ。ヒグマがどれだけ来ても大丈夫なくらい強い。でも、あの人の持つ本当の強さは、この木と同じなんじゃないかな」
「この木と、同じ?」
エリクは、深く頷いた。そして、再びトネリコの木を見る。
「人を、生かす力、守っていく力。ナリアさんと同じだよ。懐が深くて、僕らを包み込むような力。ナリアさんの媒体になったブドウは、豊穣の証。豊かな心と本当の意味での充足感を与えてくれる。そして、このトネリコは、強さの証。力強くみんなの心を奮い立たせて、元気をくれる。生きる力をくれるんだ」
「エリク、あなた、結構難しいこと、言うようになったわね」
リゼットが、ジャンヌより先に起き上がって、伸びをする。このトネリコの木の根は心地よくリゼットたちを包み込んでくれて、気持ちが良かった。
「危うく寝るところだったよ」
ジャンヌがそう言って、起き上がってあくびをした。
「でも、あの人が腕の立つ医者だって、今になってよく分かった気がする」
そう言って、ジャンヌ立ち上がり、リゼットに手を伸ばした。リゼットはその手を握り返して、重い腰を上げた。
そこへ、クロヴィスとセリーヌがやってきた。二人は、トネリコの木を上から下へと眺めると、感嘆の声を上げた。
「素敵な木ですね。この木の下でならいくらでも寝られそう」
セリーヌが、両手を合わせて幸せそうな顔をしている。脇には生物学の本を挟んでいた。次いで、クロヴィスがエリクたちのほうを向いて、笑いかける。
「トネリコの木は硬くてな。木材としても優秀なんだ。ナリアさんの持っている錬術の杖もトネリコのものだ」
それを聞いて、皆はびっくりした。そんなところで二つの星の繋がりがあったなんて。
「ナリア様にとっても、アースさまにとっても、この木は特別なのね」
リゼットは、そう言ってトネリコの木を見つめた。
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