54 / 147
第九章 ひまわり亭
告白
しおりを挟む
次の日、皆が起きてくると、サニアが朝食に使う野菜を畑に取りにいって帰ってきたところだった。もう少しでご飯になるからと、セルディアがそう言うので、食堂で待たせてもらった。
「そういえば、昨夜はいったい何をなさっていたんです?」
リゼットが、眠い目をこすりながら、アースに尋ねた。皆、アースと話したくて仕方がなかった。聞きたいことがいっぱいあった。ナリアと地球はどう違うのか、どうして言葉が分かるのか。そして、ナリアと地球の同じところはどこなのか。
しかし、目下興味のあることは、昨日、セベルを除く男性陣が台所でやっていたことだった。アースは、腕組みをして偉そうに、こう答えた。
「クロヴィスとデコピンごっこをしていたんだ」
すると、クロヴィスがさっそく訂正をした。
「俺が一方的に食らっていたんでしょうが! あれは痛かった」
すると、セリーヌがぷっと噴き出して、ジャンヌを見た。
「おそらくは、クロヴィスの悩み相談ですよ。きっと、あなたのことで」
「あたしの? なんで?」
ジャンヌはどうして自分のことでクロヴィスが悩んでいるのか、なんとなく分かっていた。しかし、何も他の人間を巻き込んでまで悩むことなのだろうか。
そこが、ジャンヌにとって引っかかっていた。
「クロヴィス、あんた、まさか恋愛相談なんてしてないでしょうね。男ばかりで」
「馬鹿を言え」
クロヴィスがジャンヌの心配事を一蹴した。エリクが加勢に入る。
「ジャンヌ、クロヴィスは家族のことが心配だったんだ。僕たちは眠れないから、クロヴィスやセルディアさんたちの所に行っただけだよ」
そう言ってエリクがアースを見たので、アースは頷いて、こう言った。
「俺はデコピン以外何もしていない」
すると、皆の中から笑いが起こった。
「まさか、師匠が天然ボケをかますなんて」
セベルが腹を抑えて笑っている。そんなに変なことを言っただろうか。アースは少しばつが悪くなって、頭を掻いた。
「なんか、色々どうでもよくなっちゃったなあ」
笑い終わると、ジャンヌが真っ先に口を開いた。
「もう、言っちゃってもいいような気がする。皆が見守ってくれるからさ」
ジャンヌはセリーヌを見た。彼女は嬉しそうにしている。次いでナリアを見ると、にこにこして頷いていた。リゼットは、早くしろとジャンヌを急かしていた。あまり話をすることのないエーテリエさえも、口に手を当てて事の成り行きを見守っていた。
ジャンヌは、女性皆の顔を確認すると、セルディアやサニアが見守る中、ひとり、座っていた椅子から立ち上がった。すると、エリクが突然クロヴィスの背中を叩いて、立ち上がるように促した。
「女の子一人を立たせちゃいけないよ」
それでもクロヴィスがためらっていると、リゼットがテーブル越しにクロヴィスの足を蹴った。
「女に恥をかかせる気?」
そこで、クロヴィスは観念しておとなしく立ち上がることにした。なんで俺がこんなことをしなければならないのか、心の中でそう呟いていた。だが、目の前にいるジャンヌの顔を見て、その考えも変わってきた。
周りを見渡す。女性陣はジャンヌの応援に入っていたし、エリクは目を輝かせながらクロヴィスを見ている。セベルが頑張れ、と言いたそうに頷いている。アースは、手をひらひらさせてクロヴィスの行動を促した。
「さあ、勇気を出して」
ナリアが、かなり嬉しそうにしている。
二人に促され、クロヴィスとジャンヌは心の準備を整えた。何度も深呼吸をして、早鐘を打つ心臓をどうにかしようとする。そのうちに、相手を見ても緊張しなくなってきたので、二人は同時に、息を吸ってこう吐いた。
「好きだ!」
「好きだよ!」
その瞬間、皆から拍手が起こった。ジャンヌとクロヴィスは真っ赤な顔をしていて、すごすごと椅子に座って下がっていった。
セリーヌがジャンヌの背をさすって、よく頑張りましたと声をかけた。また、エリクもクロヴィスに抱きついて、やったねクロヴィス、と、自分のことのように喜んでいた。
その時、ちょうど朝ご飯が出来上がった。祝福ムードの中で食べる朝食は、おいしいものだった。サニアの運んでくる料理はたくさんあって、どれもおいしかった。最後に出されたのはよく知られていない産地の紅茶だったが、非常においしかった。
皆は、朝食を終えると、一休みして、宿屋の隣にある大きな庭で稽古をすることになった。サニアはセルディアに台所を任せ、ナリアとともに誰かを呼びに行った。それは、今回ここに来た目的の一つ、放浪の末、定住を決めた家族の在り方の見学だった。
サニアがナリアとともに行ってしまった後、ナリアに錬術を見てもらえなくなったリゼットは、アースに教わることになった。皆が見ている中、ナリアがなかなか使わない錬術を見るのは楽しいものだった。
「役に立つものではね」
リゼットが、胸を張ってステッキを振るった。すると、サニアが持っていたワインの瓶にそれが当たった。
「中身を見てみてくださいまし、サニアさん」
サニアはそれを聞いてワインのコルクを空けて、中身を確認するためにグラスを出した。そして、そこに注いだワインを少し飲んで、驚いた顔をした。
「これ、ブランデーになっているわ!」
リゼットは、得意げに鼻を伸ばした。
「瞬時にリキュールを蒸留しちゃう錬術なのよ。私にできる範囲はまだこれくらいだけど、研究していけばもっとアルコール度数の高いものだってできるようになるわ」
「へえ、錬術ってすごいもんだねえ」
そうこうしているうちに、それぞれの武器の稽古が終わり、皆がリゼットたちと合流してきた。皆、疲れてはいたが、どんどん武器の扱いがうまくなってきているのもあって、楽しそうだった。
「アースが、一人一人に稽古つけてくれるようになったからね。私なんか、ナイフの持ち方自体違うって言われちゃった」
ジャンヌがそう言って舌を出しておどけると、次はクロヴィスが剣を振る仕草をして、ああでもない、こうでもないと言い出した。
「俺も、剣の使い方がなっちゃいなかったな。自己流過ぎて、基本から叩き込まれているんだ。いま、ちょうどスランプだな」
その中で、最もいい感触を持っていたのは、エリクだった。
「だいぶ、的に当たるようになってきたんだよ。今は短弓だけど、今度長い弓でもやってみようかって話になっているんだよ!」
エリクは絶好調だった。その時、彼らのもとに誰かがやってきた。
その誰かは、きれいなキュウリを何本も持ってきていて、サニアにそれを渡そうとしていた。気立てのよさそうな女性で、ジャンヌより少し赤みの強い赤毛のロングヘアを、後ろで束ねていた。
「サニアの妹で、レシェスと申します」
その気立ての良い娘は、そのあとについてきた二人の夫婦も紹介した。
一人は、まだ切っていない状態のおいしそうなハムとチーズをかごの中に入れていた。
「これ、うちの牧場でとれたハムとチーズなんですよ」
そう言いながら自己紹介をしているのは、レイテナという女性で、まだ二十代前半に見えた。もとは猟師をしていたのだという。
「兄と一緒に、クマもずいぶん狩りました」
レイテナは、そう言って自分の夫を紹介した。
「ソルアです。私の夫で、もともとはセルディアさんと同じ騎士階級の貴族でした。私の兄は彼をずいぶんと嫌っていたのですが、最終的に許してくれました」
ソルアは、大量のレタスを手に持っていた。皆に礼をすると、照れたように顔を赤らめた。
「ソルアさんって、純情そう」
セリーヌはなんだか嬉しそうだ。それを見ていたリゼットが、レイテナに一言、こう尋ねた。
「皆さんこれでご家族? そういえば、レイテナさんのお兄さんってどちらにいらっしゃるの?」
すると、レイテナはよくぞ聞いてくれましたとばかりに、胸を張った。
「よかったら、これを置いてから会いに行きます? 兄は鶏の卵を拾っているんで、ここに来るには時間がかかっているんです。そこで、家族全員が揃いますから」
「そういえば、昨夜はいったい何をなさっていたんです?」
リゼットが、眠い目をこすりながら、アースに尋ねた。皆、アースと話したくて仕方がなかった。聞きたいことがいっぱいあった。ナリアと地球はどう違うのか、どうして言葉が分かるのか。そして、ナリアと地球の同じところはどこなのか。
しかし、目下興味のあることは、昨日、セベルを除く男性陣が台所でやっていたことだった。アースは、腕組みをして偉そうに、こう答えた。
「クロヴィスとデコピンごっこをしていたんだ」
すると、クロヴィスがさっそく訂正をした。
「俺が一方的に食らっていたんでしょうが! あれは痛かった」
すると、セリーヌがぷっと噴き出して、ジャンヌを見た。
「おそらくは、クロヴィスの悩み相談ですよ。きっと、あなたのことで」
「あたしの? なんで?」
ジャンヌはどうして自分のことでクロヴィスが悩んでいるのか、なんとなく分かっていた。しかし、何も他の人間を巻き込んでまで悩むことなのだろうか。
そこが、ジャンヌにとって引っかかっていた。
「クロヴィス、あんた、まさか恋愛相談なんてしてないでしょうね。男ばかりで」
「馬鹿を言え」
クロヴィスがジャンヌの心配事を一蹴した。エリクが加勢に入る。
「ジャンヌ、クロヴィスは家族のことが心配だったんだ。僕たちは眠れないから、クロヴィスやセルディアさんたちの所に行っただけだよ」
そう言ってエリクがアースを見たので、アースは頷いて、こう言った。
「俺はデコピン以外何もしていない」
すると、皆の中から笑いが起こった。
「まさか、師匠が天然ボケをかますなんて」
セベルが腹を抑えて笑っている。そんなに変なことを言っただろうか。アースは少しばつが悪くなって、頭を掻いた。
「なんか、色々どうでもよくなっちゃったなあ」
笑い終わると、ジャンヌが真っ先に口を開いた。
「もう、言っちゃってもいいような気がする。皆が見守ってくれるからさ」
ジャンヌはセリーヌを見た。彼女は嬉しそうにしている。次いでナリアを見ると、にこにこして頷いていた。リゼットは、早くしろとジャンヌを急かしていた。あまり話をすることのないエーテリエさえも、口に手を当てて事の成り行きを見守っていた。
ジャンヌは、女性皆の顔を確認すると、セルディアやサニアが見守る中、ひとり、座っていた椅子から立ち上がった。すると、エリクが突然クロヴィスの背中を叩いて、立ち上がるように促した。
「女の子一人を立たせちゃいけないよ」
それでもクロヴィスがためらっていると、リゼットがテーブル越しにクロヴィスの足を蹴った。
「女に恥をかかせる気?」
そこで、クロヴィスは観念しておとなしく立ち上がることにした。なんで俺がこんなことをしなければならないのか、心の中でそう呟いていた。だが、目の前にいるジャンヌの顔を見て、その考えも変わってきた。
周りを見渡す。女性陣はジャンヌの応援に入っていたし、エリクは目を輝かせながらクロヴィスを見ている。セベルが頑張れ、と言いたそうに頷いている。アースは、手をひらひらさせてクロヴィスの行動を促した。
「さあ、勇気を出して」
ナリアが、かなり嬉しそうにしている。
二人に促され、クロヴィスとジャンヌは心の準備を整えた。何度も深呼吸をして、早鐘を打つ心臓をどうにかしようとする。そのうちに、相手を見ても緊張しなくなってきたので、二人は同時に、息を吸ってこう吐いた。
「好きだ!」
「好きだよ!」
その瞬間、皆から拍手が起こった。ジャンヌとクロヴィスは真っ赤な顔をしていて、すごすごと椅子に座って下がっていった。
セリーヌがジャンヌの背をさすって、よく頑張りましたと声をかけた。また、エリクもクロヴィスに抱きついて、やったねクロヴィス、と、自分のことのように喜んでいた。
その時、ちょうど朝ご飯が出来上がった。祝福ムードの中で食べる朝食は、おいしいものだった。サニアの運んでくる料理はたくさんあって、どれもおいしかった。最後に出されたのはよく知られていない産地の紅茶だったが、非常においしかった。
皆は、朝食を終えると、一休みして、宿屋の隣にある大きな庭で稽古をすることになった。サニアはセルディアに台所を任せ、ナリアとともに誰かを呼びに行った。それは、今回ここに来た目的の一つ、放浪の末、定住を決めた家族の在り方の見学だった。
サニアがナリアとともに行ってしまった後、ナリアに錬術を見てもらえなくなったリゼットは、アースに教わることになった。皆が見ている中、ナリアがなかなか使わない錬術を見るのは楽しいものだった。
「役に立つものではね」
リゼットが、胸を張ってステッキを振るった。すると、サニアが持っていたワインの瓶にそれが当たった。
「中身を見てみてくださいまし、サニアさん」
サニアはそれを聞いてワインのコルクを空けて、中身を確認するためにグラスを出した。そして、そこに注いだワインを少し飲んで、驚いた顔をした。
「これ、ブランデーになっているわ!」
リゼットは、得意げに鼻を伸ばした。
「瞬時にリキュールを蒸留しちゃう錬術なのよ。私にできる範囲はまだこれくらいだけど、研究していけばもっとアルコール度数の高いものだってできるようになるわ」
「へえ、錬術ってすごいもんだねえ」
そうこうしているうちに、それぞれの武器の稽古が終わり、皆がリゼットたちと合流してきた。皆、疲れてはいたが、どんどん武器の扱いがうまくなってきているのもあって、楽しそうだった。
「アースが、一人一人に稽古つけてくれるようになったからね。私なんか、ナイフの持ち方自体違うって言われちゃった」
ジャンヌがそう言って舌を出しておどけると、次はクロヴィスが剣を振る仕草をして、ああでもない、こうでもないと言い出した。
「俺も、剣の使い方がなっちゃいなかったな。自己流過ぎて、基本から叩き込まれているんだ。いま、ちょうどスランプだな」
その中で、最もいい感触を持っていたのは、エリクだった。
「だいぶ、的に当たるようになってきたんだよ。今は短弓だけど、今度長い弓でもやってみようかって話になっているんだよ!」
エリクは絶好調だった。その時、彼らのもとに誰かがやってきた。
その誰かは、きれいなキュウリを何本も持ってきていて、サニアにそれを渡そうとしていた。気立てのよさそうな女性で、ジャンヌより少し赤みの強い赤毛のロングヘアを、後ろで束ねていた。
「サニアの妹で、レシェスと申します」
その気立ての良い娘は、そのあとについてきた二人の夫婦も紹介した。
一人は、まだ切っていない状態のおいしそうなハムとチーズをかごの中に入れていた。
「これ、うちの牧場でとれたハムとチーズなんですよ」
そう言いながら自己紹介をしているのは、レイテナという女性で、まだ二十代前半に見えた。もとは猟師をしていたのだという。
「兄と一緒に、クマもずいぶん狩りました」
レイテナは、そう言って自分の夫を紹介した。
「ソルアです。私の夫で、もともとはセルディアさんと同じ騎士階級の貴族でした。私の兄は彼をずいぶんと嫌っていたのですが、最終的に許してくれました」
ソルアは、大量のレタスを手に持っていた。皆に礼をすると、照れたように顔を赤らめた。
「ソルアさんって、純情そう」
セリーヌはなんだか嬉しそうだ。それを見ていたリゼットが、レイテナに一言、こう尋ねた。
「皆さんこれでご家族? そういえば、レイテナさんのお兄さんってどちらにいらっしゃるの?」
すると、レイテナはよくぞ聞いてくれましたとばかりに、胸を張った。
「よかったら、これを置いてから会いに行きます? 兄は鶏の卵を拾っているんで、ここに来るには時間がかかっているんです。そこで、家族全員が揃いますから」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
黒豚辺境伯令息の婚約者
ツノゼミ
ファンタジー
デイビッド・デュロックは自他ともに認める醜男。
ついたあだ名は“黒豚”で、王都中の貴族子女に嫌われていた。
そんな彼がある日しぶしぶ参加した夜会にて、王族の理不尽な断崖劇に巻き込まれ、ひとりの令嬢と婚約することになってしまう。
始めは同情から保護するだけのつもりが、いつの間にか令嬢にも慕われ始め…
ゆるゆるなファンタジー設定のお話を書きました。
誤字脱字お許しください。
【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。
【完結】過保護な竜王による未来の魔王の育て方
綾雅(りょうが)今年は7冊!
ファンタジー
魔族の幼子ルンは、突然両親と引き離されてしまった。掴まった先で暴行され、殺されかけたところを救われる。圧倒的な強さを持つが、見た目の恐ろしい竜王は保護した子の両親を探す。その先にある不幸な現実を受け入れ、幼子は竜王の養子となった。が、子育て経験のない竜王は混乱しまくり。日常が騒動続きで、配下を含めて大騒ぎが始まる。幼子は魔族としか分からなかったが、実は将来の魔王で?!
異種族同士の親子が紡ぐ絆の物語――ハッピーエンド確定。
#日常系、ほのぼの、ハッピーエンド
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/08/13……完結
2024/07/02……エブリスタ、ファンタジー1位
2024/07/02……アルファポリス、女性向けHOT 63位
2024/07/01……連載開始
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろう、ベリーズカフェにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
【完結】私は聖女の代用品だったらしい
雨雲レーダー
恋愛
異世界に聖女として召喚された紗月。
元の世界に帰る方法を探してくれるというリュミナス王国の王であるアレクの言葉を信じて、聖女として頑張ろうと決意するが、ある日大学の後輩でもあった天音が真の聖女として召喚されてから全てが変わりはじめ、ついには身に覚えのない罪で荒野に置き去りにされてしまう。
絶望の中で手を差し伸べたのは、隣国グランツ帝国の冷酷な皇帝マティアスだった。
「俺のものになれ」
突然の言葉に唖然とするものの、行く場所も帰る場所もない紗月はしぶしぶ着いて行くことに。
だけど帝国での生活は意外と楽しくて、マティアスもそんなにイヤなやつじゃないのかも?
捨てられた聖女と孤高の皇帝が絆を深めていく一方で、リュミナス王国では次々と異変がおこっていた。
・完結まで予約投稿済みです。
・1日3回更新(7時・12時・18時)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる