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エルダー制度
しおりを挟む「そうだよ、久しぶりだね」
「ビックリした。まさかここで会うとは思わなかったよ」
彼女は相沢みどり。
中学が一緒で3年の頃、とても仲が良かった人物だ。
高校、大学と違うから全く連絡を取っていなかったけど、こんなところで会うことになるなんて思いもしなかった。
少し大人っぽくなったな。
「輪の中に入っていくのが苦手だから、どうしようって思ってたけど、安心した……」
「俺もだよ」
やっぱりその雰囲気はみんな感じているんだな。
俺たちはゲームの時間が来るまでの間、今の進路や、前回のゲームの話をした。
みどりのところは、7人中、3人が0点で命を落としたらしい。
3人……か。
俺達よりも、多い。
もっと多い部屋もあるかもしれない。
そんなゲームがまた始まろうとしているのか。
だけど、みどりがいてくれるだけでまだ安心感がある。
「本当だって!俺はみたんだよ!」
すると、グループの中で話している男の声が耳に入ってきた。
「昨日、1番の部屋からは誰も出てこなかったんだ。だぶん全滅したんだろうよ」
1番……!?
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