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ディベート型ディスカッション
しおりを挟む「そこまでです。必ずしも従うべきではない派の人は速やかに座って下さい」
俺達と反対意見の人すべてが席に着くと再びアナウンスが伝える。
「残りの45分は自由に議論をしてください。それでは始めてください」
アナウンスが鳴った瞬間、手を挙げて発言をしたのは俺らとは反対チームの男、森谷だった。
モニターには【必ずしも従うべきではない派】と表示される。
機械が司会の役割をきちんとこなしてくれる。
センサーで反応するようになってるのか?
「先ほど、朝井さんは上司の意見には必ず従うべき理由として、社会に出て働く際、そういた方が円滑に物事が進むから、と答えていましたが、その円滑に進むというのは自分のためのことでしょうか?」
名指しされ、ドキりと心臓が鳴る。
自分のために、なんて言ったらまた非難されそうだな…….。
すると今度はモニターに【従うべき派】と表示された。
なので俺は立ち上がって言う。
「いえ、自分のためというよりはチームのためです」
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