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ディベート型ディスカッション
しおりを挟む最後のひとり、上平さんがドアに手をかけた時、残った俺たちに向かった言った。
「キミたちは正しい。その心を忘れなければ必ず勝ちあがれるだろう」
ドアはパタンと音を立てて閉められた。
……バカバカしい。
自分のいいなりになるような奴が欲しいだけじゃねぇか。
俺は腹立たしい気持ちを心に押さえつけた。
「ありがとう、キミがいてよかったよ」
すると、一緒にディスカッションをした船倉が手を差し出す。
「いやこちらこそ、ありがとう」
ただ、ディスカッションの内容はほとんど見られていないんだろうな。
今回のディスカッション。
違うチームでも行われているとしたら、上司の意見に必ずしも従うべきではないと回答したチームは全員死亡かもしれない。
千春は……大丈夫か。
正当派な彼女が上司の意見に必ず従うべきの方に行くとは思えないが……。
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