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協力者
しおりを挟む「キミはディスカッションでの僕の力を見て、僕を入れた方が力になると思っているのかもしれないけど、僕が必ず味方として行動するかどうかは分からないってこと。
このディスカッションが放映されるパワーはデカイ。
もしここを勝ち上がれれば、次のディスカッションは圧倒的有利にコマを進められるだろう。
ただ、もし僕がキミを少しでも脅威に感じているのなら、このみんなが見ている場でキミを悪く見せることだって出来る。
もちろん、今回のディスカッションは勝てるように努力するけれど、問題はその後。
僕は印象操作をして、次のディスカッションでキミを落とすようなことをするかもね」
なるほど……。
つまり、味方と見せかけて、今後行うディスカッションを不利にさせるような印象操作をするかもってことか。
藤崎のディスカッションスタイルならよく分かっている。
にやりと笑う藤崎。
そうだ。
彼に至っては、味方にしたからって味方として行動してくれるとは限らないんだ。
「やめときなさいよ、こんな奴入れるの」
「そうだよ……」
朱莉と千春がそう言う中、俺は少し考えて藤崎に言った。
「いや、それでもいいよ。仲間になって欲しい」
うん。そうだ。
ここでリスクを負っても藤崎を仲間にすることに意味はあるはずだ。
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