S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い

猪木洋平@【コミカライズ連載中】

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第1章

273話 ライルとの思い出 ガルド

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「情けない奴らだぜ……。やっぱりここは、A級スキル【剣聖】を持つ、この俺がやらねぇとな……!!」

 シャオとロゼリアに間をすり抜ける影が1つ。
 それは、ライルの弟(今は妹)――ガルドだ。

「グルオォッ!!」

「へっ! 攻撃が荒いぜ!! これまでのダメージは小さくねぇようだな!!」

 彼女はライルの攻撃を回避した。
 そして、そのままライルへと肉薄していく。
 そんな彼女の頭によぎるのは、ライルとの思い出だ。

『殺さないでくれ!! 何でもするから!!!』
『いい心掛けだ。なら、さっそく最初の仕事といこうか……』
『なっ……!? 何をする気だ!? や、やめてっ! お願い……っ! ぐっ!?』
『うるさい口だな……。お前に拒否権があると思っているのか?』
『ぐっ……! あがっ!?』

 ――あの時、ガルドは凌辱されてしまった。
 未完成エリクサーの副作用で女体化しただけでも戸惑っているところに、無理やり犯されてしまったのだ。

「S級スキルがここまでヤバいとは思わなかったぜ……! お兄ちゃんのせいで、ブリケード王国も世界もメチャクチャだ! しっかりと正気に戻して、しばき倒してやんねぇとな!!」

 ガルドは叫ぶ。
 そして、A級スキル【剣聖】を用いてライルに攻撃を仕掛けていくのだった。
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