S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い

 主人公ライルはブリケード王国の第一王子である。
 しかし、ある日――

「ライル。お前を我がブリケード王家から追放する!」

 父であるバリオス・ブリケード国王から、そう宣言されてしまう。

「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に立てます」

 ライルは必死にそうすがりつく。

「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」

 弟である第二王子のガルドから、そう突き放されてしまう。
 失意のまま辺境に逃げたライルは、かつて親しくしていた少女ルーシーに匿われる。

「苦労したんだな。とりあえずは、この村でゆっくりしてくれよ」

 ライルの辺境での慎ましくも幸せな生活が始まる。
 だが、それを脅かす者たちが近づきつつあった……。
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