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ウノカフェ
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隆太「バイトってかったるいよな、なんつーか、刺激が足りないんだよな」
和樹「バイトやってたの? どこどこ?」
隆太「もう辞めたけどな。ファミレスだよ。ずっと料理運んでたんだけど、愛嬌や配膳の正確性、どちらもあの猫の方が上だった」
和樹「ガストじゃん」
隆太「カフェあったなー、バイトしてみっかーって思ったけど、単調なことばかりでさ。カードゲームに興じてる神様に料理出した時、理不尽に怒鳴られたのは一番クソな思い出だが、でもファミレスそのものは悪くなかったよ」
和樹「休憩時間のマカナイってお得感あるもんね」
隆太「マカナイ目当てじゃなねぇ。それに俺が悪くないって思ったのは、俺が頑張って料理を配膳してる裏でタバコ吸ってふんぞり返ってる奴。俺もいつかあーやって人をこき使いたいって思ったもんだ」
和樹「その店長に、ロボにできてお前にはできないのか、とか言われたんだね。そのせいで将来ある若者が歪んでしまうのは忍びないよ」
隆太「憐れむなもっと歪むぞ。この経験は俺の信念を確かに歪ませたけれど、だがお陰でファミレスというか、飲食店の新たなる形態を見出すことができた。俺はこれで企業し天下を取ろうと思う」
和樹「え、何々? カードゲームカフェでも作るってこと? それもうあるけど?」
隆太「おいおい、そんなところと一緒にされては困るな。そんなコミュ障お断りの、友達を作れる仮初の希望を謳い、結局デッキを携えてコーヒーを飲んで終わってしまう非有意義な空間と一緒にされては困る」
和樹「がっつりリサーチしてがっつり心砕かれてんじゃん、しかもこの先にも話続きそうだし。聞いてらんないんだけど」
隆太「俺が考え出した飲食店の新たなる形態、それは、ウノカフェだ」
和樹「う、うのかふぇ? ちょっと追いつけない」
隆太「ウノだよウノ。あのトランプとは違って少し高額なアレだよ」
和樹「あー、ウノね。でもそれカードゲームじゃない? カードゲームカフェになってコミュ障を排斥し、友達を作れるって謳わない?」
隆太「よくぞ聞いてくれた。俺が考案したウノカフェは1人でも楽しめる。いや、1人だからこそ楽しめる」
和樹「1人、だからこそ?」
隆太「飲食店で働いていた時に偽神が遊んでいたゲームこそがウノで、あいつら、会計を誰にさせるかをウノで決めていたんだ」
和樹「偽神て……でもまさかそれを見せのルールにしようって? って、それじゃ1人ではできないのか。それじゃどうやってウノを1人で楽しませるってのさ」
隆太「まず食事するだろ? そしてレジ行くだろ? ここからがウノカフェの真骨頂だ」
和樹「そこなの? レジでウノって、嫌な予感が」
隆太「レジにはウノのデッキが用意してあり、それを引くことで会計の形が変わる。
数字カードなら会計時にその数字を料理の値段に掛け算し、
スキップなら次の人に会計を任せることができ、
リバースなら逆に注文した値段の商品券を受け渡すって寸法さ。
ドロー系は複数枚引いた中から好きなカードを会計に適用することができる。
その分料理の値段は大幅に安くなっているのがミソだ。大盛パフェを150円でと表示すれば客も来る。料理なんて、それこそバイトを雇えばどうとでもなるさ。 完璧な作戦だろ?」
和樹「賭博罪に該当しそうなこと考えるなぁ、それに飲食店で稼ぐってのがそもそもギャンブルだって聞くし、弁護士とかに賭博じゃないから大丈夫だよって言われて始めたとして、スキップで被害受けた人がめちゃうるさそう。現にそのお客の罵倒が一番きつかったとか言ってなかったっけ?」
隆太「あー、んー、うわー、やめるかー」
和樹「そのトラウマ、社会人になるまでに克服できるといいね」
和樹「バイトやってたの? どこどこ?」
隆太「もう辞めたけどな。ファミレスだよ。ずっと料理運んでたんだけど、愛嬌や配膳の正確性、どちらもあの猫の方が上だった」
和樹「ガストじゃん」
隆太「カフェあったなー、バイトしてみっかーって思ったけど、単調なことばかりでさ。カードゲームに興じてる神様に料理出した時、理不尽に怒鳴られたのは一番クソな思い出だが、でもファミレスそのものは悪くなかったよ」
和樹「休憩時間のマカナイってお得感あるもんね」
隆太「マカナイ目当てじゃなねぇ。それに俺が悪くないって思ったのは、俺が頑張って料理を配膳してる裏でタバコ吸ってふんぞり返ってる奴。俺もいつかあーやって人をこき使いたいって思ったもんだ」
和樹「その店長に、ロボにできてお前にはできないのか、とか言われたんだね。そのせいで将来ある若者が歪んでしまうのは忍びないよ」
隆太「憐れむなもっと歪むぞ。この経験は俺の信念を確かに歪ませたけれど、だがお陰でファミレスというか、飲食店の新たなる形態を見出すことができた。俺はこれで企業し天下を取ろうと思う」
和樹「え、何々? カードゲームカフェでも作るってこと? それもうあるけど?」
隆太「おいおい、そんなところと一緒にされては困るな。そんなコミュ障お断りの、友達を作れる仮初の希望を謳い、結局デッキを携えてコーヒーを飲んで終わってしまう非有意義な空間と一緒にされては困る」
和樹「がっつりリサーチしてがっつり心砕かれてんじゃん、しかもこの先にも話続きそうだし。聞いてらんないんだけど」
隆太「俺が考え出した飲食店の新たなる形態、それは、ウノカフェだ」
和樹「う、うのかふぇ? ちょっと追いつけない」
隆太「ウノだよウノ。あのトランプとは違って少し高額なアレだよ」
和樹「あー、ウノね。でもそれカードゲームじゃない? カードゲームカフェになってコミュ障を排斥し、友達を作れるって謳わない?」
隆太「よくぞ聞いてくれた。俺が考案したウノカフェは1人でも楽しめる。いや、1人だからこそ楽しめる」
和樹「1人、だからこそ?」
隆太「飲食店で働いていた時に偽神が遊んでいたゲームこそがウノで、あいつら、会計を誰にさせるかをウノで決めていたんだ」
和樹「偽神て……でもまさかそれを見せのルールにしようって? って、それじゃ1人ではできないのか。それじゃどうやってウノを1人で楽しませるってのさ」
隆太「まず食事するだろ? そしてレジ行くだろ? ここからがウノカフェの真骨頂だ」
和樹「そこなの? レジでウノって、嫌な予感が」
隆太「レジにはウノのデッキが用意してあり、それを引くことで会計の形が変わる。
数字カードなら会計時にその数字を料理の値段に掛け算し、
スキップなら次の人に会計を任せることができ、
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ドロー系は複数枚引いた中から好きなカードを会計に適用することができる。
その分料理の値段は大幅に安くなっているのがミソだ。大盛パフェを150円でと表示すれば客も来る。料理なんて、それこそバイトを雇えばどうとでもなるさ。 完璧な作戦だろ?」
和樹「賭博罪に該当しそうなこと考えるなぁ、それに飲食店で稼ぐってのがそもそもギャンブルだって聞くし、弁護士とかに賭博じゃないから大丈夫だよって言われて始めたとして、スキップで被害受けた人がめちゃうるさそう。現にそのお客の罵倒が一番きつかったとか言ってなかったっけ?」
隆太「あー、んー、うわー、やめるかー」
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