11 / 14
11話 カメオの野望
しおりを挟む
トウマは困惑していた。てっきり噂されていたシールドマスターという人が大きな盾を携えてやってくるものと思っていたからだ。しかし現れたのは、亀のような大きな金属を背負う金髪優男、カメオとその仲間たちだった。拍子抜けしたばっかりに、カメオのその様相を見てつい「亀じゃん」と呟いてしまったのである。
トウマの顔が間抜けに見えたのか、モンクの男が目を見開いて笑い出した。
「っぷ! まさかカメオさんを知らないのか!? この方は選ばれしシールドマスターなんだぜ? 冒険者なら常識だろ!」
しかし隣の僧侶の女性が静かにたしなめた。
「人を笑ってはいけませんよイクモ、無知であることは罪ではありません、知っていて尚愚かであることが罪なのです」
「メルの言ってることはいつもわかんねぇんだよ。知らねぇ馬鹿はその時点で駄目だね。特にカメオさんほどの方を知らねぇってのはよ」
トウマは馬鹿にされている事に少なからず怒りを覚えたが、それ以前に、彼らの言葉に点と点が繋がったことを自覚した。
目の前のカメオと、のびのびスライムを狙うシールドマスターが同じということ。
シールドマスターは名の通り盾を使うと言うこと。
そしてカメオは大きな金属を背中に背負っていると言うこと。
さながら、亀のような。
「なぁ、カメオさんと言ったか、一つ聞きたいんだけど」
カメオはサラサラの金髪を自由な右手で弄りながら「目の前の魔物がいるからね、手短にお願いするよ」と笑ってみせた。
その笑顔に問いかける。
「その背中の盾、まさか取れないんじゃない?」
ギクリ。
歯車にゴミが混ざって全ての時が静止したかのような誤作動音を唯一聞いていたのは、表情を硬くしたカメオと、同じ事情を抱えるトウマ、そして勇者だった。
カメオは小刻みに震える口で必死に答えた。
「な、ななななな何を言っているのか皆目見当つかないなぁ」
しかしそんな事情を知らずか、モンクのイクモは笑いすら枯れてため息を漏らした。
「はぁあ、ほら知らない。馬鹿だねぇ、いやだいやだ。カメオさんの盾は世界を滅ぼす災厄が発生した時に初めて真の力が解放されるんだよ。ねぇ? カメオさん」
「そ、そそそその通り! 分かっているじゃないかイクモ。そうさ、この盾は来るべき時のために力を温存しているのさ。それまでは俺の背中で英気を養っているんだよ」
トウマは勇者に視線を送る。知ってる? という意図だったが、勇者はその視線に気づいてすらいない。険しい表情でずっとカメオの盾に釘付けになっていた。聞くタイミングはなさそうだと思い、トウマはカメオに聞く。聞かなきゃならない。
「それは良いとして、カメオさん。貴方はのびのびスライムの結晶を狙っているそうですね」
そう言うと、のびのびスライムがドスの効いた声を張り上げた。
「何だと!? 貴様等の狙いはこの子だというのか!」
「何のために?」
カメオは自分の盾の話から逸れた事で安心したのか、平静を取り戻した。得意げに目的を披露する。
「ふふふ、魔石は結構な金になるんでね。俺はこの金を利用して世界を動かそうと思っていたのさ」
世界を動かす。大それた言葉に唾を飲み込む。
「俺はこの金で人間社会のもっと上に登り詰め、ルールを作る立場になってやるのさ。そして人類のありかたを根底から変えるつもりでね。これはその足掛かりだよ」
自分の目的のためならば、たとえ魔物の子の命でも利用するというのか。トウマはふつふつと怒りが湧きあがる。
だが、金によって人間社会の上流に登り詰めて、一体どんなルールを作るつもりなのだろうか?
その答えは直ぐに出た。
「俺が人類の上に登り詰めた暁には、全人類亀の甲羅を背負ってもらう法律を施行する」
「……は?」トウマは怒りの噴火ではなく、すかしっぺのような肩透かしを覚えた。
「この亀の甲羅のような盾で日々生活していると、周りの連中が口々に言ってくるんだよ、亀亀亀亀亀!!!」
甘いマスクが崩れ、一気に醜悪な顔になる。
「この俺がこんな辱めを受けてはいけないんだ。だから皆が亀になればいいのさ」
(……どうしよう、思ったより斜め下の奴が出てきたな)トウマは率直に引いた。こんな程度の低い目的意識について行く人はどういう気持ちなのだろうかと、イクモとメルを見てみると。
「確かに、カメオさんは来るべき時のために仕方がなくそうしているだけなのに、周りの連中は馬鹿にしてるのは納得いかねぇからな」
「うふふ、まさに逆転の発想ですね」
(あんたらはそれでいいのか。逆転の発想じゃなくてひっくり返った亀の発想だよ! あんたらも亀になるんだよ!?)
トウマが笑顔を引きつらせていると、勇者がこの剽軽な空気の中、重い声音で耳元に囁いた。
「気をつけろトウマ、あいつの盾はヤバイ」
「知ってるのか?」
「恐らくあれは――」
「無駄話は終わりだ、さっさとやるぞお前たち!」
言いかける前に、カメオが亀らしからぬ俊敏な速さで駆けだした。そして後ろから二人の仲間が走り出している。勇者の話を途中までになってしまった。
「何を!?」
「決まっているだろう、のびのびスライムの魔石を頂いてやるのさ!」
先陣を切ったカメオがのびのびスライムに飛び込む。だが警戒心を取り戻していたのびのびスライムが自身の身体を大きくしてカメオを飲み込もうとしていた。
しかし、カメオはトウマの目が疑うことをする。
突如、猪突猛進としていた体勢をひっくり返し、盾をスライムの方へと向けた。
「そのような盾、我が溶かしてくれるわ!」
我が子を狙われていると分かったためか、勇者の言っていた融解モードになり盾ごとカメオを溶かす液体を発射する。その液体は盾に直撃し、激しい水しぶきを広げ――。
「!?」
広がらなかった。盾が受けた融解液は周囲に弾かれることはなく集約されて、段々と盾に蓄積されていく。
空中でその融解液を受けたカメオは得意げに台詞を決めた。
「カウンター、発動」
盾から逆発射された融解液の固まりがのびのびスライムを貫き、モーセの如く水を切り開いてしまった。奥には大きな魔石が鎮座しており、青く怪しく輝いている。その手前にはもう一つ、丸い核のような魔石も見受けられた。それはのびのびスライムの命そのものだった。
「自身の融解液を食らっては再生に時間もかかるだろう。さぁお前ら、やれ」
駆ける勢いを乗せて、モンクのイクモが両拳を振り上げて、のびのびスライム唯一の弱点である丸い核に飛び込んだ。その核はまるで我が子である魔石の盾になっているような配置になっていて、このまま激突すればのびのびスライムは死んでしまう。
「させるかよ」
イクモが両拳を振り降ろそうとするその刹那、逆手持ちした剣を前方にかざしているトウマがイクモと核の間に出現していた。
トウマの顔が間抜けに見えたのか、モンクの男が目を見開いて笑い出した。
「っぷ! まさかカメオさんを知らないのか!? この方は選ばれしシールドマスターなんだぜ? 冒険者なら常識だろ!」
しかし隣の僧侶の女性が静かにたしなめた。
「人を笑ってはいけませんよイクモ、無知であることは罪ではありません、知っていて尚愚かであることが罪なのです」
「メルの言ってることはいつもわかんねぇんだよ。知らねぇ馬鹿はその時点で駄目だね。特にカメオさんほどの方を知らねぇってのはよ」
トウマは馬鹿にされている事に少なからず怒りを覚えたが、それ以前に、彼らの言葉に点と点が繋がったことを自覚した。
目の前のカメオと、のびのびスライムを狙うシールドマスターが同じということ。
シールドマスターは名の通り盾を使うと言うこと。
そしてカメオは大きな金属を背中に背負っていると言うこと。
さながら、亀のような。
「なぁ、カメオさんと言ったか、一つ聞きたいんだけど」
カメオはサラサラの金髪を自由な右手で弄りながら「目の前の魔物がいるからね、手短にお願いするよ」と笑ってみせた。
その笑顔に問いかける。
「その背中の盾、まさか取れないんじゃない?」
ギクリ。
歯車にゴミが混ざって全ての時が静止したかのような誤作動音を唯一聞いていたのは、表情を硬くしたカメオと、同じ事情を抱えるトウマ、そして勇者だった。
カメオは小刻みに震える口で必死に答えた。
「な、ななななな何を言っているのか皆目見当つかないなぁ」
しかしそんな事情を知らずか、モンクのイクモは笑いすら枯れてため息を漏らした。
「はぁあ、ほら知らない。馬鹿だねぇ、いやだいやだ。カメオさんの盾は世界を滅ぼす災厄が発生した時に初めて真の力が解放されるんだよ。ねぇ? カメオさん」
「そ、そそそその通り! 分かっているじゃないかイクモ。そうさ、この盾は来るべき時のために力を温存しているのさ。それまでは俺の背中で英気を養っているんだよ」
トウマは勇者に視線を送る。知ってる? という意図だったが、勇者はその視線に気づいてすらいない。険しい表情でずっとカメオの盾に釘付けになっていた。聞くタイミングはなさそうだと思い、トウマはカメオに聞く。聞かなきゃならない。
「それは良いとして、カメオさん。貴方はのびのびスライムの結晶を狙っているそうですね」
そう言うと、のびのびスライムがドスの効いた声を張り上げた。
「何だと!? 貴様等の狙いはこの子だというのか!」
「何のために?」
カメオは自分の盾の話から逸れた事で安心したのか、平静を取り戻した。得意げに目的を披露する。
「ふふふ、魔石は結構な金になるんでね。俺はこの金を利用して世界を動かそうと思っていたのさ」
世界を動かす。大それた言葉に唾を飲み込む。
「俺はこの金で人間社会のもっと上に登り詰め、ルールを作る立場になってやるのさ。そして人類のありかたを根底から変えるつもりでね。これはその足掛かりだよ」
自分の目的のためならば、たとえ魔物の子の命でも利用するというのか。トウマはふつふつと怒りが湧きあがる。
だが、金によって人間社会の上流に登り詰めて、一体どんなルールを作るつもりなのだろうか?
その答えは直ぐに出た。
「俺が人類の上に登り詰めた暁には、全人類亀の甲羅を背負ってもらう法律を施行する」
「……は?」トウマは怒りの噴火ではなく、すかしっぺのような肩透かしを覚えた。
「この亀の甲羅のような盾で日々生活していると、周りの連中が口々に言ってくるんだよ、亀亀亀亀亀!!!」
甘いマスクが崩れ、一気に醜悪な顔になる。
「この俺がこんな辱めを受けてはいけないんだ。だから皆が亀になればいいのさ」
(……どうしよう、思ったより斜め下の奴が出てきたな)トウマは率直に引いた。こんな程度の低い目的意識について行く人はどういう気持ちなのだろうかと、イクモとメルを見てみると。
「確かに、カメオさんは来るべき時のために仕方がなくそうしているだけなのに、周りの連中は馬鹿にしてるのは納得いかねぇからな」
「うふふ、まさに逆転の発想ですね」
(あんたらはそれでいいのか。逆転の発想じゃなくてひっくり返った亀の発想だよ! あんたらも亀になるんだよ!?)
トウマが笑顔を引きつらせていると、勇者がこの剽軽な空気の中、重い声音で耳元に囁いた。
「気をつけろトウマ、あいつの盾はヤバイ」
「知ってるのか?」
「恐らくあれは――」
「無駄話は終わりだ、さっさとやるぞお前たち!」
言いかける前に、カメオが亀らしからぬ俊敏な速さで駆けだした。そして後ろから二人の仲間が走り出している。勇者の話を途中までになってしまった。
「何を!?」
「決まっているだろう、のびのびスライムの魔石を頂いてやるのさ!」
先陣を切ったカメオがのびのびスライムに飛び込む。だが警戒心を取り戻していたのびのびスライムが自身の身体を大きくしてカメオを飲み込もうとしていた。
しかし、カメオはトウマの目が疑うことをする。
突如、猪突猛進としていた体勢をひっくり返し、盾をスライムの方へと向けた。
「そのような盾、我が溶かしてくれるわ!」
我が子を狙われていると分かったためか、勇者の言っていた融解モードになり盾ごとカメオを溶かす液体を発射する。その液体は盾に直撃し、激しい水しぶきを広げ――。
「!?」
広がらなかった。盾が受けた融解液は周囲に弾かれることはなく集約されて、段々と盾に蓄積されていく。
空中でその融解液を受けたカメオは得意げに台詞を決めた。
「カウンター、発動」
盾から逆発射された融解液の固まりがのびのびスライムを貫き、モーセの如く水を切り開いてしまった。奥には大きな魔石が鎮座しており、青く怪しく輝いている。その手前にはもう一つ、丸い核のような魔石も見受けられた。それはのびのびスライムの命そのものだった。
「自身の融解液を食らっては再生に時間もかかるだろう。さぁお前ら、やれ」
駆ける勢いを乗せて、モンクのイクモが両拳を振り上げて、のびのびスライム唯一の弱点である丸い核に飛び込んだ。その核はまるで我が子である魔石の盾になっているような配置になっていて、このまま激突すればのびのびスライムは死んでしまう。
「させるかよ」
イクモが両拳を振り降ろそうとするその刹那、逆手持ちした剣を前方にかざしているトウマがイクモと核の間に出現していた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?
あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】全60話 完結しました。読者の皆様ありがとうございます!
世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。
「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。
・神話級ドラゴン
⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺)
・深淵の邪神
⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決)
・次元の裂け目
⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い)
「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」
本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……?
「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー!
【免責事項】
この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!
雪奈 水無月
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。
ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。
観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中…
ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。
それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。
帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく…
さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる