与えられた欠陥で、俺は神に復讐する

こへへい

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マイナス魔力実験

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 買った装備はこんな感じだ。
 1.魔力いなしマント。背中に羽織ってはためかせよう。
 2.銅の盾。デザインで「UnCrashable」と書かれてある。大文字をひっくり返すと元素記号の「CU」になるのは、意図的かは定かではない。
 3.短剣。長さはすこし大きい折り畳み傘を限界まで伸ばしたくらい。鞘に入れる時の金属音がかなり不快で、特殊な防御がガクッと下がる。

 それともう一つ。

「こんなの役にたたないでしょ?ダーメ」

「いやいや、もしものためだよ」

 カレンは反対のようだったのだが、何故かどうしても欲しかったのだ。「ノンスリーブ鎧」は、何故か今後必要になるような気がしたんだ。うんうん、鎧の脇辺りがが薄く、腹にかけて徐々に分厚くなっている。鎧の脇部分に分厚い布が充てられていて、動かしても薄い鎧が皮膚に当たって痛くならないようになっているので、そこまで動きにくくはなさそうだ。買っておくべきな気がする。

「もしも腹をパンチされて吹き飛ばされて、木に背中が激突してみてよ、両サイドズタズタで死ぬよ?ダブルパンチだよ?」

「んなもん避ければいいでしょ?ほら、俊敏高いんだし、そのために買い終わったら戦闘のレクチャーするんだから」

 強情な、だが何故かこれだけは譲れなかった。何故だろうか?わからないがそう思ったのだ。
 ポーウェンに許可を取り、その鎧を試着してみることに。

「うっ、」

 だが、制服の繊維が引っ掛かりとてもじゃないが装着できない。
 ってそういえばお金どうしよう、無いよお金、財布も鞄ごと置いてきたし、いやそもそもこの世界で前世界の金は使えないか。

「ねぇ、その服で着づらくなってるから、買い取ろうか?」

「良いのか!?」

 鶴の一声!お金無い問題と服引っ掛かる問題が一度に解決できるじゃないか!

「ついでに一式の初期装備も買いそろえると良いよ、それにその服の素材や織り方を見てみたい」

 そのお言葉に甘えて、制服一色と初期装備を交換してもらった。不等価交換な感じは否めないが、ないない尽くしの今は、ある袖は振るっておくに限る。文字通り。



 ガシャン!とその防具を装着し、謎の安心感があった。盾に剣、マントに防具、
 もしかして自分は強くなっているのではないか?勇者感パネェ!
 ...いや、銅の盾で勇者はどうなのか、それに「UnCrashable」という見たことの無いブランドっぽいロゴも勇者たらしめていない。
 加えてズボンが迷彩柄というのもなんだかなぁ。しかしこれが一番安いため文句は言えない。だがマントと同様に肌触りが素晴らしい。そうだ、見てくれじゃない!効果が良ければいいんだ!

「サツキ君、似合ってるよ!」

 グッ!と親指を立てるポーウェンを信じて、店を後にした。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「...!!」

「ん?」

 店を出た直後、そんなに遠くない場所で騒々しい気配がした。近くでやっているとび職の方かな?とも思ったのだが、何やら嫌な感じがした。

「どうしたの?」

 カレンは聞こえていないらしい。「ちょっと来て」とカレンを手招きして、その場所まで一緒に来てもらった。

「あと9958回で許してもらえるよぉ?おらっ!」

「おい!顔止めろって目立つだろっぷふふふ!」

 男二人が、薄汚れた肌着と短パンというみすぼらしい格好の男を人目のつかない所で、蹴ったり殴ったりと追い詰めている。縮こまっている男は泣きそうだ。

「何その目?お前が服汚すから悪いんだろ?何被害者面してんの?」

 と、責め立てている片方の男が、壁際の男の胸ぐらを掴んだ。

「ったく、目を離したらすぐに、」

 とカレンが行こうとするが、俺は彼女を止め、代わりに割って入った。

「おーい!」

「何だ?」
「誰だお前?って装備だっせぇっぷはははは!!!」

 ポーウェン...あいつ騙しやがったなぁ!ぐぬぬぬ。
 それはさておき、声を掛けたら、バリバリテンプレートな不良口調で返された。だがそんなのどうでもいい。少しイライラしていたのだ。

「あぁもううるっさい黙ってろ、お前らに話してないし」

 無視したことで、一瞬調子に乗った彼らの症状が一気に強ばった。

「はぁ?」
「何だこいつ」

 安い挑発に乗り、男二人は睨みこちらに詰め寄る。だが彼らを無視して、ボロボロの男を見据えた。

「確かにお前は不幸だ、こんな糞みたいな奴らがいる環境に生まれてしまったんだからな。だけど、それを受け入れて諦めるのか?そういう境遇だって認めるのか?」

 俺は認めない、こんな不幸を常識で、ノーマルで、ただの弱点だとは認めない。

「嫌ならば変えれば良い、その力が人間にはある!」

「格好つけてんじゃねぇぞ糞が」
「いっちょまえに装備着けて調子に乗んじゃねーぞ!」

 顔に飛びかかる拳を前に、買ったばかりの盾を取り出した。そして取り出した盾を、天に向かってかざした。

 ゴロゴロゴロ!
「「うわぁーっ!」」

 と、上から重々しい木材が落ちてきて、たちまち彼らを下敷きにした。頭や背中、肩にクリーンヒットである。この木材落下を見越して盾を上にかざしていたのだ。フッ勝ったな。と勝ち誇り鼻を高くしたのだが、

「ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!!!!」

 盾を壁に立て掛け、右肩を押さえる。どうやら盾は右肩までは守りきれなかったらしい。つーか痛い!マジでこれ痛すぎ!

「大丈夫かにーちゃん!」

「ダイジョブですー!」

 大工さんが心配そうに言うが、自分は大丈夫だと言っておいた。彼らの怪我の責任はその大工さん達が取ってくれる事だろう。

 しばらく肩を押さえた後に、壁際のみすぼらしい男を手招きした。
 その男は慌ててこちらに礼、ではなく労りの言葉をなげかけた。

「だだ、大丈夫ですか!?」

「俺は、生まれてからずっと、不幸だった。だけど見ろ、こうやって不幸を不幸だとただ受け入れず、利用することもできる。だからお前も、」

 ドサッ。

「あー!だ、大丈夫ですか!?」

「ちょっと大丈夫!?レクチャー前に倒れないでよねったくもう。
 あ、ごめんね、でわでわ~」


 カレンがボロボロの男に小さく会釈し、倒れた俺に肩を貸してくれた。振り絞った力で振り替えると、ボロボロな彼はずっと、強い眼差しでこちらを見ていた。
 それと、二人の男はまだ伸びているだろうが、まぁ裕福そうだし十分医療を受けられるから大丈夫だろう。
 俺は安心して、肩をカレンに任せた。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「まさか、あそこで偶然木材が落ちてくるなんてね」

「いやー、ほんと、何で右肩に当たっちゃうかなぁイテテ」

 痛みを押さえながら、俺とカレンはまた一つの目的地に向かっていた。門が近づいているのがわかった。どうやら国の外に出ようとしているらしい。
 その間先程のやり取りをカレンが見ていて気になったのか、カレンが聞いた。

「ねぇ!木材落ちるのを読んでいたのってやっぱり予知でしょ!そうでしょ!?」

 と、上目遣いで茶化した。可愛いのだが、そうだと言ってしまったので一応そうと言わねばならない。

「ま、まぁそんな感じっすねぇ...ははは」
 こめかみをポリポリかき誤魔化した。確かに上から木材が降ってくるという予感はあった。だがそれを俗にいう「予知」と呼ぶには過大評価だと思っている。

 次の目的場所である原っぱに到着した。痛みに耐えながら頑張ってたどり着いたこの場所は、トーファス町(最初の町)から少し出た辺りである。青空が清々しい気持ちになる、とても良い景色をしていた。そういえば、日本では建物が多く、こういった広がる大地を100%見渡せることはなかったな。そう思うととても貴重である。

「魔法について教えたかったの。魔力マイナスって魔法を使えるのかどうかすら分からないのだけど、とりあえず魔法の力を見た方が良いかと思ってね、その怪我も丁度良いし」

「この怪我?丁度良い?」

 カレンは何処からともなく取り出した(というか手元に急に出現した!どういう原理!?)杖を俺の肩に向けた。すると、その杖が真っ白に輝いた。

「ヒール!」
 とカレンが唱えると、杖の光が肩に当たり、痛めた肩が光だした。そしてみるみるうちに痛みが引いていー
「いでででででーっ!!」
 逆に痛みが発生した!痛い!肩弾けるって!

「我慢しなさい、今貴方の体がその怪我を治そうとしているのよ。人間の体は自己修復するようにできているから、その力を促すことが魔力ではできるの。これがヒール。無属性魔法の1つね。他にも感覚強化や制御、単純なパワーアップも出来るわ」

「だから、教えるのに、丁度、いい、と」

 カレンは首を縦に振る。怪我してよかったのか悪かったのかいまいちだが、しばらくすると怪我の痛みが引いてきた。本当にカレンの言うとおりなのだろう。

 カレンに他の属性も教えてもらった。基本的にはイメージする事が魔法を使うことにおいては大事らしい。
 特に炎魔法は、魔力を可燃物として変換し、少量の雷属性魔法によって発火させるという原理らしい。普通はそこまでイメージをしないのだが、原理を知っていた方がより制度が増すらしい。ガスコンロを思い浮かべたらすぐに使えそうだ。

「これを試してみて。魔力マイナスが使ったらどうなるか見てみたいの」

「確かに!よし、やってみます!」

 目を閉じて集中する。両手を胸元の高さで合わせ、燃え移らないように手を限界まで伸ばして、炎を発生させる。
 イメージだ。両手にガスコンロがある。ガスの元栓という魔力を出しながら、バチッという雷属性を!
 放つ!

 パキィッ!

 両手が氷付けになった。

「氷った!?」

 カレンが食い入るように見ている。めちゃくちゃ驚いているようだ。かくいう俺もかなりびっくりしている。

「なんだこれ!?ちゃんとガスコンロをイメージして念じたのに!?」

「ガス、コンロ?」
 カレンはハテナマークを頭上を浮かべて首を傾げた。

 ガスコンロとは、簡単に言うとこんな感じ
 ガス出る
 ↓
 静電発生(カチッ!)
 ↓
 静電気に反応してガスが燃える
 ↓
 ガスが一定量放出し続け、燃え続ける

 というものである。そのガスがこの世界では魔力に相当していたためイメージしやすかったのだが、逆にガチガチに冷たく凍ってしまった。

 頭では炎を想像したのにも関わらず、氷が発生するとは良く分からない。
 コツンコツンと、カレンはその氷を触った。

「見た通り氷だわ、冷たっ」

 と言うと、カレンはハッ!と何かに気づいた。下から顔を見上げた。好奇心旺盛な目だ。

「他にもやってみて!」



 炎、水、雷、風、大地、そして支援特化の無属性が魔法には存在する。その全てを発動して確かめることで、炎を想像したら氷になったことのメカニズムを探る事を目的としているらしい。

 実際に試してみた。

 水属性は、手から魔力を水に変換して放出する。その放出口を小さくすることで、水圧を高めてモノを切ることもできる。
 手をかざして水を想像すると、手がカサカサになった。危うく乾燥肌になりすぎて血が吹き出そうになる。どうやら水の生成ではなく、辺りの湿度を下げて乾燥させているらしい。そのせいで手の水分が奪われているのだ。
「っぐ、痛い痛い!!」
「ヒール!」
「あー!それもそれで痛い!」


 雷は、何も起きなかった。電気を発生させるのだが?
 するとカレンは少し考えた後、杖を出し、そこに電気を帯電させた。急にそれをこちらに向ける。
「うわぁ!急に何!?」
「大丈夫よ、この杖に手をかざしてみて」
 もしかしたら、とカレンは言うので、その通りに杖に手をかざす。すると、
「電気が消えた!?」
「電気のエネルギーを集中させるのが雷属性なんだけど、これは逆に霧散しているわね」
 なるほど、つまり集まった電子をバラバラにしているのかもしれない。
「よし、次いくわよ」



 風属性は、魔力で空気をコントロールすることで、それを放つことができる。かまいたちとして応用することが可能だという。
 そういえばかまいたちって、風のせいじゃなくて乾燥によるものだから風関係ないとか聞いたことあるな
 カレンに尋ねると、
「へぇそうなんだ、でもこの風属性での攻撃はそんなイメージじゃなくて、空気をコントロールして真空に近い状態を作ることで、結果敵を切り裂くから少し違うかもね」
 とのことだった。
 手を前に出してみる。カレンが手の前に顔を配置すると、カレンの髪の毛がヒュルヒュルと手に集中していた。
「なんか、髪の毛を吸い込んでるね」
「そのようね...よし、次!」


 大地属性は、魔力を地面に注ぎ、大地の形状を変えたり特性を変換させる。上級者なら、土を操ることで植物をも操ることができるという。かなり上級テクらしいが。
 俺はしゃがみ手を原っぱに置き、地面を盛り上げるよう想像すると
 グシュゥ。辺りの原っぱがグズグズになった。
「草が、腐った!?」
「カレンさんカレンさん!それとても面白いですね!ハハハ!」
「ヒール!」
「だから止めてって!癒されるけど痛いから!」
 身体中の慢性的な肩こり腰痛が改善されたが、痛みは健在であった。


 無属性は、自他共に能力を上昇、下降ができる。肉体の自己回復を部分的に強化させることで裂傷の回復、免疫系統の強化により毒を癒すこともできる。
「一度、私に敏捷性を下降させるようにしてみて」
「と言われても、何をどうイメージすれば良いの?」
「私に重い足かせが付いてることを想像してみて、その程度なら簡単なはずよ」
「グヌヌヌヌ」
 杖を借りて先をカレンに向ける、足かせが付いて重くなっている事を想像した。
 カレンが自分の体を確かめた。ぴょんぴょんと跳ねている。とても重くなっているようには思えない。まるで重い胴着を脱いだみたいだ。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「やっぱりね」

 カレンは腕を組み、うんうんと頷きながら呟いた。これらの結果から導き出せる「マイナスの魔力」の特徴には、俺自身もなんとなく検討はついていた。

「恐らく、マイナスの魔力は通常とは逆に働いてしまうのよ」

「どうやらそうらしいね」

「それ以前に、あなた結構魔法簡単に使うわね、うっかり初心者だってこと忘れてたわ。魔力がマイナスという残念な所を除けば評価できるのに...」

 はぁ、とカレンはため息をついた。テレビでよく魔法を使うアニメを見ていたからだろうか、用意に想像することができたことが、意外と凄いらしい。マジでか。そして、そんなマイナスの魔力をどのようにすれば活用できるのかを考えていた。
 うーん、と唸った後に、はっと思い付いた自分のアイデアを口にしてみる。

「あれ、自分がしたい事と逆の事を想像すればいけるんじゃないの?」

 カレンはそれを聞いて、即座に言葉を返した。

「まぁそうなんだけどね、でも、
 貴方が
『炎を出したい!』って思ったとして、それを念頭に
『氷を手を纏いたい!』って思うのはかなり難しいわ、ほぼ不可能と言っていいわね。」

 と、自分のアイデアを否定されてしまった。納得がいかない。

「な、何でだよ?」

「魔法をイメージすることってのは、実際にそれを見続けてイメージ出来て初めて発現するの。
 それなのに、さっき言ったような事をしてみたら、自己イメージがぐちゃぐちゃになってまともに発動しないのよ。
 それこそ、思い込みが激しくないと難しいわね」

「そんなことっ、」

 と両手をかざし、「炎を放出する」ために「両手を氷漬け」にするよう想像した。意地でもやってやる!だが、プルプル震えるだけで何も起こらない。

「で、出ないぃぃ...」
「ま、そういうことよ。」

 と、カレンは呆れた口調で、試す俺の事を見もしなかった。

 魔法がまともに使えないとなると、魔力を使わない戦闘というのが自分がこの世界で生きていく上で重要になってくる。そして神への対抗手段としても。
 神に短剣って効くのかな?いやー効かないか。
 その短剣の練習で、とりあえずモンスターを倒してみることに。剣の技とかの前に、まずは生き物を殺すところから始めるらしい。「剣で倒した!」という自信を付けさせるためだとか。
 いや、生き物殺すのもメンタル的にハードル高いよ。

 そんな気持ちもいざ知らず、カレンがある方向に指をさした。この原っぱには、初心者に優しそうなモンスターがいるらしい。

「あれなら、初心者でも討伐は簡単ね」

 のほほんと日向ぼっこしている、間抜けな表情で水色のプニプニした、以前の世界で見たことがあるモノがそこにいた。

「あれって、スラッ」

「バメーアよ」

「...いやでもあれスライッ」

「バメーアね」

「あーそうなんだ、バメーアっていうんだ。」

 バメーアの後ろにゆっくりと近づく。カレンは一突きというが、やはりリアルに動く生き物に刃物を突き立てるというのは抵抗があった。短剣を握る手から汗がにじんだ。

「大丈夫よー!プニプニの中心にある心臓を刺せば基本的に一撃で終わるわー!」

 うるせぇ!慎重にやろうとしてるのに!
 覚悟を決めて握る剣をプニプニから透き通って見える心臓に向けた。
「ん?」
 心臓が赤い、それにドクドクと躍動している。こいつは今生きているということだ。それに良く見ると顔の間抜けな感じがかわいい。そんな生命を絶たないと前に進めないなんて。後ろに向かってカレンに文句を言った。

「なぁ!こんな真っ赤な心臓刺せないよ!可哀想だって!」

「は?真っ赤?...!!」

 何かに気づいたのか、カレンが慌てて叫んでこちらに走ってきた!刃物持ってるんだから近寄るなって危ないってば!

「ちょっ!ダメ!それ刺しちゃダメー!」

「え、うわちょ、何っ!?」

 カレンが飛び込んだ拍子に体勢が崩れ、短剣の切っ先が赤い心臓部に刺さった!
 そして、


 ピカァッ!!
 ドッカーン!


 バメーアが爆発した。モクモクと煙が立ち込めている。その中心で真っ黒焦げになってしまった。良かった、
「ブホッ、やっぱり、防具をあって良かった。ボフッ」

「良かないわよ!何で『バメーア』じゃなくてここに『バクメーア』がいるの?もー!真っ黒じゃないの!」

 バクメーアとは、バメーアとにた姿をしているのだが、生息場所そのものが異なっており、そもそもここにいないはずの生物らしい。赤い心臓が特徴で、強い衝撃を受けると爆発するらしい。
 中途半端なところで不幸出てんじゃねーよ。

 レクチャーはここまでにして、二人はギルドの仮宿にて休むことにした。
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