59 / 84
中等部
12 自然教室①
しおりを挟む
自然教室で学園の宿泊施設に行きます。2泊3日で山に行くそうですよ。ハイキングして陶芸して、カレーを作ってキャンプファイヤーをしてと色々やるみたいです。
班決めなんですが、一クラス30人なので6人ずつでグループを組むみたいです。基本、仲良しグループで組んでいいみたいですよ。
今のところ私・伊緒ちゃん・翔太君・陸君の4人ですから、あと2人ですね。どうしましょうか?明日班決めするみたいですから、その前になんとかしたいですね。
「あと2人どうする?」
「伊藤に誘われる前に、誰と組むか決めちゃおーぜ。」
「そーね。でも誰にするの?」
「男子は相澤慧で、女子は芹澤葵でどうだ?」
「その2人って幼馴染みなんでしょ?」
「そーいえば、同じ公爵家なのに俺達とは付き合いないな。その2人も幼稚園からこの学園のはずだが、同じクラスになったことはなかったな。」
「うちの父親達が仲良すぎなんでしょ...。だから子供達も仲良くしてほしいみたいだしね。」
「詩織はどう思う?」
「葵ちゃんなら、テスト勉強会を通じて話す仲にはなってますよ。相澤君も葵ちゃんといる時に私のこと気にかけてくれる優しい人です。相澤君は葵ちゃんの騎士みたいなんです。2人一緒ならうちの班に入ってくれますかね?」
「そーか。詩織が話せるなら、この2人がいいな。」
「はい。2人はヴォルにも触ったことがあるので、ヴォルがいても大丈夫ですし...。」
「じゃあ今日の帰りにでも誘ってみるか。」
「相澤・芹澤さん、少し時間いいか?」
「なにか用か?」
「あぁ。自然教室のことなんだが、できれば俺達4人と同じ班になってくれないかと思ってな。」
「そうか。こちらもお願いしたいと思っていたんだ。葵が二階堂さんと話せるようになって喜んでるんだ。葵は人見知りだから、なかなか自分からは話しかけないんだが、二階堂さんとは仲良くなりたかったみたいでな。」
「あぁ。詩織も芹澤さんと話せるようになったと言ってたぞ。相澤のことも優しい人だと言っててな。」
「じゃあ、お互い同じことを考えてたわけだ。これからよろしくな。」
「あぁ、こちらこそよろしく。」
「葵、良かったな。」
「うん。」
次の日。
自然教室の班決めの時間がやってきました。
伊藤さんが私達のところに突進してきましたよ。
「あの自然教室の班、一緒に組んでくれませんか?」
「悪いな。もう班のメンバーは決めてるんだ。俺達4人と相澤と芹澤って。」
「えっ?もう決めちゃったんですか?」
「あぁ。もう紙に書いたし、これを先生に提出してくるわ。」
「あの、私も翔太君達と同じ班になりたいです!」
「悪いな。6人で一グループだって説明されてるだろう?伊藤も早くあっちのまだ班が決まってない話し合ってるところに行ったほうがいいぞ。」
「あっ...あの......でも...」
「ほら急いだ方がいいぞ。俺もこれ提出してくるわ。」
「えっ......」
伊藤さんが固まっています。でも私達は声をかけませんでした。声をかけても、ややこしくなるだけなのはわかってますしね。
誰にも声をかけられないからか、伊藤さんは諦めてまだ班決めの話し合いをしているところに行きました。
班決めなんですが、一クラス30人なので6人ずつでグループを組むみたいです。基本、仲良しグループで組んでいいみたいですよ。
今のところ私・伊緒ちゃん・翔太君・陸君の4人ですから、あと2人ですね。どうしましょうか?明日班決めするみたいですから、その前になんとかしたいですね。
「あと2人どうする?」
「伊藤に誘われる前に、誰と組むか決めちゃおーぜ。」
「そーね。でも誰にするの?」
「男子は相澤慧で、女子は芹澤葵でどうだ?」
「その2人って幼馴染みなんでしょ?」
「そーいえば、同じ公爵家なのに俺達とは付き合いないな。その2人も幼稚園からこの学園のはずだが、同じクラスになったことはなかったな。」
「うちの父親達が仲良すぎなんでしょ...。だから子供達も仲良くしてほしいみたいだしね。」
「詩織はどう思う?」
「葵ちゃんなら、テスト勉強会を通じて話す仲にはなってますよ。相澤君も葵ちゃんといる時に私のこと気にかけてくれる優しい人です。相澤君は葵ちゃんの騎士みたいなんです。2人一緒ならうちの班に入ってくれますかね?」
「そーか。詩織が話せるなら、この2人がいいな。」
「はい。2人はヴォルにも触ったことがあるので、ヴォルがいても大丈夫ですし...。」
「じゃあ今日の帰りにでも誘ってみるか。」
「相澤・芹澤さん、少し時間いいか?」
「なにか用か?」
「あぁ。自然教室のことなんだが、できれば俺達4人と同じ班になってくれないかと思ってな。」
「そうか。こちらもお願いしたいと思っていたんだ。葵が二階堂さんと話せるようになって喜んでるんだ。葵は人見知りだから、なかなか自分からは話しかけないんだが、二階堂さんとは仲良くなりたかったみたいでな。」
「あぁ。詩織も芹澤さんと話せるようになったと言ってたぞ。相澤のことも優しい人だと言っててな。」
「じゃあ、お互い同じことを考えてたわけだ。これからよろしくな。」
「あぁ、こちらこそよろしく。」
「葵、良かったな。」
「うん。」
次の日。
自然教室の班決めの時間がやってきました。
伊藤さんが私達のところに突進してきましたよ。
「あの自然教室の班、一緒に組んでくれませんか?」
「悪いな。もう班のメンバーは決めてるんだ。俺達4人と相澤と芹澤って。」
「えっ?もう決めちゃったんですか?」
「あぁ。もう紙に書いたし、これを先生に提出してくるわ。」
「あの、私も翔太君達と同じ班になりたいです!」
「悪いな。6人で一グループだって説明されてるだろう?伊藤も早くあっちのまだ班が決まってない話し合ってるところに行ったほうがいいぞ。」
「あっ...あの......でも...」
「ほら急いだ方がいいぞ。俺もこれ提出してくるわ。」
「えっ......」
伊藤さんが固まっています。でも私達は声をかけませんでした。声をかけても、ややこしくなるだけなのはわかってますしね。
誰にも声をかけられないからか、伊藤さんは諦めてまだ班決めの話し合いをしているところに行きました。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
混血の私が純血主義の竜人王子の番なわけない
三国つかさ
恋愛
竜人たちが通う学園で、竜人の王子であるレクスをひと目見た瞬間から恋に落ちてしまった混血の少女エステル。好き過ぎて狂ってしまいそうだけど、分不相応なので必死に隠すことにした。一方のレクスは涼しい顔をしているが、純血なので実は番に対する感情は混血のエステルより何倍も深いのだった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる