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アサドニアへ⑥(ソフィアの侍女と護衛)
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人が恋に落ちる瞬間を目の前で見てしまいました。
私達の自慢のお嬢様ですから、一目で惹かれてしまうのは仕方ありません。
ただ、これがうちのお嬢様に対してではなかったら微笑ましい光景でしたが、これは別です。
まして、ここはベスティニアではありません。
目の前の男の子がお嬢様を手に入れるということは、ベスティニアがお嬢様を失うということ。
ルーカス様には申し訳ないですが、うちのお嬢様はどうやら人の思いに鈍いようなので、助力は一切致しません。むしろ妨害してしまうかもしれません。
私はレオナルド様がヴォルツ家に入られる時に付き従った侍女の〈ライリー〉です。「俺が信頼できる者にアマンダのそばにいてほしい」と言われ、お城からヴォルツ家へと勤める先が変わりました。
勤め先のヴォルツ家は使用人を大事になさる家で、使用人といえど、家族の一員のように接してくださる家でした。
アマンダ様が双子のお嬢様を出産されると、お嬢様達の養育をお手伝いする立場になりました。
双子のお嬢様は見た目も性格も違いまして、お嬢様達の成長と共に、私はソフィア様付きになりました。
ソフィア様は特別な方。
初めてソフィア様に「ライリー」と呼ばれた時は''何があってもこの方をお守りしよう"と心に誓ったものです。実はソフィア様の周りにいる方々は、私と同じような思いを持つ者が多いのです。
ソフィア様をお世話し、お守りできる立場にいれることは、誉れ高いことです。
ソフィア様がアサドニアに留学されると聞いた時も、迷わず、ソフィア様の侍女としてアサドニアに行く決断を致しました。家族も「それは当然だ」と言ったほどです。
アサドニアに行っても、家族との時間は十分に確保していただけるので、なにも心配はありませんでした。それだけ、ヴォルツ家が使用人達にとって、待遇のいい働き場ということです。
俺は、ソフィア様の護衛の〈アンドレア〉。
ソフィア様がヴォルツ家の神獣を得られた後、ソフィア様専属の護衛としてヴォルツ家に仕えることになった。
元々は騎士団に属していて、騎士団団長であるレオナルド様の強さに憧れていた。
そんな時、レオナルド様がお嬢様達の専属の護衛を騎士団内から募集していると知り、選抜試験に挑戦してみた。
どうやらソフィア様は‘人’に対しての警戒心が強いようで、ソフィア様の護衛は‘獣人’から選ばれるだろうと噂されていたからだ。
騎士団内での地位はまだまだ下の方だが‘武’の力には自信があり、小さな隊を率いる立場にいる。
それに、俺は‘熊族’。いざとなったらこの大きな体が壁となり、ソフィア様の盾となれるだろう。
なんとか無事にソフィア様専属の護衛として選ばれ、ソフィア様と対面できた時の様子は今でも鮮明に覚えている。
あの時の気持ちが、ソフィア様自身を思ってなのか、《白毛》に対する獣人の本能なのかはわからないが、''この方を一生お守りする''と感じたのは確かなのだ。
ソフィア様は、確かに‘人’に対して過剰に警戒心を持たれるようだが、ご自分の周りにいる人達をとても大切にしてくださり、感謝の気持ちを素直に伝えてくださる方だった。
今でも毎年の誕生日にくださるお手紙とプレゼントは俺の宝物だ。プレゼントしていただいたものを身につけると、ソフィア様が嬉しさを隠しきれないって気持ちを前面に出して微笑んでくれるのだ。その様子に、ソフィア様の周りの者達もまた、幸せな気持ちになるのだった。
ソフィア様の留学が決まった時も迷わず、護衛としてついていくことを望んだ。
家族と離れるといっても、家族との時間が失われるわけではないので何も心配がなかったからだ。
本当にヴォルツ家に仕えることができて幸せである。
私達の自慢のお嬢様ですから、一目で惹かれてしまうのは仕方ありません。
ただ、これがうちのお嬢様に対してではなかったら微笑ましい光景でしたが、これは別です。
まして、ここはベスティニアではありません。
目の前の男の子がお嬢様を手に入れるということは、ベスティニアがお嬢様を失うということ。
ルーカス様には申し訳ないですが、うちのお嬢様はどうやら人の思いに鈍いようなので、助力は一切致しません。むしろ妨害してしまうかもしれません。
私はレオナルド様がヴォルツ家に入られる時に付き従った侍女の〈ライリー〉です。「俺が信頼できる者にアマンダのそばにいてほしい」と言われ、お城からヴォルツ家へと勤める先が変わりました。
勤め先のヴォルツ家は使用人を大事になさる家で、使用人といえど、家族の一員のように接してくださる家でした。
アマンダ様が双子のお嬢様を出産されると、お嬢様達の養育をお手伝いする立場になりました。
双子のお嬢様は見た目も性格も違いまして、お嬢様達の成長と共に、私はソフィア様付きになりました。
ソフィア様は特別な方。
初めてソフィア様に「ライリー」と呼ばれた時は''何があってもこの方をお守りしよう"と心に誓ったものです。実はソフィア様の周りにいる方々は、私と同じような思いを持つ者が多いのです。
ソフィア様をお世話し、お守りできる立場にいれることは、誉れ高いことです。
ソフィア様がアサドニアに留学されると聞いた時も、迷わず、ソフィア様の侍女としてアサドニアに行く決断を致しました。家族も「それは当然だ」と言ったほどです。
アサドニアに行っても、家族との時間は十分に確保していただけるので、なにも心配はありませんでした。それだけ、ヴォルツ家が使用人達にとって、待遇のいい働き場ということです。
俺は、ソフィア様の護衛の〈アンドレア〉。
ソフィア様がヴォルツ家の神獣を得られた後、ソフィア様専属の護衛としてヴォルツ家に仕えることになった。
元々は騎士団に属していて、騎士団団長であるレオナルド様の強さに憧れていた。
そんな時、レオナルド様がお嬢様達の専属の護衛を騎士団内から募集していると知り、選抜試験に挑戦してみた。
どうやらソフィア様は‘人’に対しての警戒心が強いようで、ソフィア様の護衛は‘獣人’から選ばれるだろうと噂されていたからだ。
騎士団内での地位はまだまだ下の方だが‘武’の力には自信があり、小さな隊を率いる立場にいる。
それに、俺は‘熊族’。いざとなったらこの大きな体が壁となり、ソフィア様の盾となれるだろう。
なんとか無事にソフィア様専属の護衛として選ばれ、ソフィア様と対面できた時の様子は今でも鮮明に覚えている。
あの時の気持ちが、ソフィア様自身を思ってなのか、《白毛》に対する獣人の本能なのかはわからないが、''この方を一生お守りする''と感じたのは確かなのだ。
ソフィア様は、確かに‘人’に対して過剰に警戒心を持たれるようだが、ご自分の周りにいる人達をとても大切にしてくださり、感謝の気持ちを素直に伝えてくださる方だった。
今でも毎年の誕生日にくださるお手紙とプレゼントは俺の宝物だ。プレゼントしていただいたものを身につけると、ソフィア様が嬉しさを隠しきれないって気持ちを前面に出して微笑んでくれるのだ。その様子に、ソフィア様の周りの者達もまた、幸せな気持ちになるのだった。
ソフィア様の留学が決まった時も迷わず、護衛としてついていくことを望んだ。
家族と離れるといっても、家族との時間が失われるわけではないので何も心配がなかったからだ。
本当にヴォルツ家に仕えることができて幸せである。
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