魔法使いのマノン

ファンタジスタ

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メアリはアーロンと話しているうちに、心置きなく話せ、やさしく知的で、お兄さんのように頼れる存在になったアーロンに心が動いた。メアリはアーロンに翌週も会いたいと言い、話しが尽きないふたりは来週の休日も会う約束をした。
メアリとアーロンはその日から、休日のたび会うことになり、友達以上恋人未満の関係になった。アーロンが思春期のときに取ったメアリに対するふるまいに関しては、メアリはアーロンになにも言わなかった。話すと暗いムードになりそうで嫌だったのだ。それよりも今を楽しみたかった。

メアリとアーロンがたびたび会っているあいだ、ルークはメアリに連絡を取り続けた。けれど、メアリに会おうと誘ってもメアリは断るばかりだった。メアリはルークが好きなのかアーロンが好きなのかわからなくなってきていた。
だが、メアリにはただひとつアーロンに対して気になることがあった。
ルークはいつもデートの終わりにバイバイをすると、メアリが去って行く後ろ姿をずっと見送ってくれていた。メアリが後ろを振り向くと、ルークが大事そうにメアリを見つめているのだ。ふたりは離れたところから二度目のバイバイをして別れ、メアリはいつも安心して、幸福感に包まれ家路についた。
けれど、アーロンはバイバイをすると、そのまま自分の行く方向へ向かってしまう。メアリはアーロンが去って行くその背中を見ると、子供の頃突然、アーロンが態度を変え、手紙の返事を返さなくなったことを思い出し孤独感にさいなまれた。

マノンにはわかっていた。メアリはルークと会えないさみしさを、毎週会ってくれるアーロンに紛らわせてもらっているだけて、それを、好き、と勘違いしていることを。

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