借金返済のため公爵様に身売りされました

ホシカ

文字の大きさ
19 / 26

媚薬

しおりを挟む
ラインハルトの部屋に入ると、彼は書斎の机から小切手を出し書くと私に渡した。



額を見ると庶民の年収の三倍近くはあった。

「ラインハルト様、この額は多すぎです」

私はつっけんどんに小切手を突き返した。

「いや、今までの無礼の分もだ」

「では、少しばかりの現金を下さい。残りは返済にあてて下さい」

ラインハルトは頷くと、金貨が入った袋を私に渡してくれた。

これで、ベネットさんと街に出るときに私がご飯をご馳走してあげれる。 

ベネットさんとは月に一度、街でお昼ご飯を食べる仲になっていた。

ベネットさんは「孫と話しているみたいで嬉しいよ。こんな年寄りを相手にしてくれてありがとう」と私を気遣ってくれた。



私が嬉しそうにしていたのをラインハルトは気になるようだった。

ベネットさんと黙って外出してるとなると何をされるかわからない。

「ミア、嬉しそうだね。普通、小切手のほうが喜ぶのに」

「借金返済が先ですからね。あと、いくら残ってますか?」

ラインハルトは怪訝な顔をしながら、借金の額を教えた。

メイド十年分はしないと返せない額だ。

「ミア、その、早く返したいなら、別の方法があるよ」

ハアアア?

また言うかっ?!

私は睨み、部屋から出て行こうとした。

そのとき、また甘い匂いがラインハルトから匂ってきた。



!!?

コレ、前にもあった。

コレのせいでおかしくなったんだ。

私は手で鼻と口を覆い、ドアに突き進んだ。

早く、離れなきゃ。

頭では警戒心の音が鳴り響く。



「ミ、ミア?! まだ話は終わって……」



バシッ



「近寄らないでよ! 甘い匂いで私をおかしくさせて体の関係に持ち込む気でしょ?! 金持ちだからって何しても言い訳じゃないのよっ!」

ラインハルトに平手打ちをしたため、手が鼻と口から離れたため、思い切り甘い匂いを吸い込んだ。



ま、マズイ!

足に力が入らなくなり、私はひざまずく。

這いつくばってでも、この部屋から出ないと!



「さすが、ミアは勘が鋭いね」

ラインハルトは私を持ち上げ、ベッドに放り投げた。

メイド服を脱がせていく。



「泥だらけじゃないか。臭いから服を……って、暴れるな!」

私は理性があるうちに逃げ出したかった。



「触んないでよっ! あんたのせいで……ンンッ」



ラインハルトが私に触れるたびに、快感が増していく。

ハァハァと息づかいが荒くなり、気持ちが良くなってくる。



「ミア、わざと甘い匂いを出しているんじゃないんだ。興奮すると出てしまって」



コイツ、ヤバい奴だ!

私は理性を振り絞り、ベッドから這い出ようとした。



「お願いだから逃げないで」



ラインハルトが私に抱きつく。

私はほとんど理性がなくなり、ラインハルトをそのまま押し倒し、思い切りキスヲした。

あぁ、キスだけでこんな気持ちがいいなんて。



「ラインハルト様ぁ、もっとぉ」



ラインハルトにもう一度口づけをして、舌を絡める。

抱きつきグイグイ胸を押し付ける。



「シャツ脱いで下さぁい」

ラインハルトの耳を甘噛し、体を愛撫し始めた。



素敵な肉体、モデルのようにスラッとした体型、頼れる二の腕、どれも私好みだ。





『スリープ』







ラインハルトが呪文を詠唱すると、途端に眠たくなった。





「ミアから迫られるのは嬉しいけどね」



ラインハルトの声を聞くと目の前が真っ暗になった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

悪役令嬢は死んで生き返ってついでに中身も入れ替えました

蒼黒せい
恋愛
侯爵令嬢ミリアはその性格の悪さと家の権威散らし、散財から学園内では大層嫌われていた。しかし、突如不治の病にかかった彼女は5年という長い年月苦しみ続け、そして治療の甲斐もなく亡くなってしまう。しかし、直後に彼女は息を吹き返す。病を克服して。 だが、その中身は全くの別人であった。かつて『日本人』として生きていた女性は、異世界という新たな世界で二度目の生を謳歌する… ※同名アカウントでなろう・カクヨムにも投稿しています

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

死に戻ったら、私だけ幼児化していた件について

えくれあ
恋愛
セラフィーナは6歳の時に王太子となるアルバートとの婚約が決まって以降、ずっと王家のために身を粉にして努力を続けてきたつもりだった。 しかしながら、いつしか悪女と呼ばれるようになり、18歳の時にアルバートから婚約解消を告げられてしまう。 その後、死を迎えたはずのセラフィーナは、目を覚ますと2年前に戻っていた。だが、周囲の人間はセラフィーナが死ぬ2年前の姿と相違ないのに、セラフィーナだけは同じ年齢だったはずのアルバートより10歳も幼い6歳の姿だった。 死を迎える前と同じこともあれば、年齢が異なるが故に違うこともある。 戸惑いを覚えながらも、死んでしまったためにできなかったことを今度こそ、とセラフィーナは心に誓うのだった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています

紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、 ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。 「もう君は、僕の管理下だよ」 退院と同時に退職手続きは完了。 住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。 外出制限、健康管理、過保護な独占欲。 甘くて危険な“保護生活”の中で、 私は少しずつ彼に心を奪われていく――。 元社畜OL×執着気味の溺愛社長 囲い込み同棲ラブストーリー。

前世の記憶しかない元侯爵令嬢は、訳あり大公殿下のお気に入り。(注:期間限定)

miy
恋愛
(※長編なため、少しネタバレを含みます) ある日目覚めたら、そこは見たことも聞いたこともない…異国でした。 ここは、どうやら転生後の人生。 私は大貴族の令嬢レティシア17歳…らしいのですが…全く記憶にございません。 有り難いことに言葉は理解できるし、読み書きも問題なし。 でも、見知らぬ世界で貴族生活?いやいや…私は平凡な日本人のようですよ?…無理です。 “前世の記憶”として目覚めた私は、現世の“レティシアの身体”で…静かな庶民生活を始める。 そんな私の前に、一人の貴族男性が現れた。 ちょっと?訳ありな彼が、私を…自分の『唯一の女性』であると誤解してしまったことから、庶民生活が一変してしまう。 高い身分の彼に関わってしまった私は、元いた国を飛び出して魔法の国で暮らすことになるのです。 大公殿下、大魔術師、聖女や神獣…等など…いろんな人との出会いを経て『レティシア』が自分らしく生きていく。 という、少々…長いお話です。 鈍感なレティシアが、大公殿下からの熱い眼差しに気付くのはいつなのでしょうか…? ※安定のご都合主義、独自の世界観です。お許し下さい。 ※ストーリーの進度は遅めかと思われます。 ※現在、不定期にて公開中です。よろしくお願い致します。 公開予定日を最新話に記載しておりますが、長期休載の場合はこちらでもお知らせをさせて頂きます。 ※ド素人の書いた3作目です。まだまだ優しい目で見て頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。 ※初公開から2年が過ぎました。少しでも良い作品に、読みやすく…と、時間があれば順次手直し(改稿)をしていく予定でおります。(現在、146話辺りまで手直し作業中) ※章の区切りを変更致しました。(9/22更新)

処理中です...