5 / 12
第五話 楽しいお食事
しおりを挟む
シロベニアさんがモリモリご飯を食べる様子を見ながら、僕はニコニコと話しかける。
「実はお酒も用意してあるのです。シロベニアさん、お酒はイケる口ですか?」
煮魚に箸をつけていたシロベニアさんの動きがピタリと止まった。顔を見ると、目が期待に輝いている。
「お酒、大好きです」
「良かった。お酒も村民が用意してくれたんです。カリン、梅、りんご、レモン、ペパーミント酒があります。どれか飲みたいものはありますか?」
「全部飲みたいです」
全部飲みたいだって。可愛いー。お酒大好きなんだね!
「じゃあまずはカリン酒を持ってきますね」
「はい」
僕は台所へ行き、カリン酒の小瓶と氷を入れた容器を持ってきた。
お洒落なグラスに氷を入れ、カリン酒をトクトク注ぐ。それを渡すと、シロベニアさんは味わうように一口すすった。
すると、キュッと目をつむり、クゥーっ! と唸る。
それからカッと目を見開き、「美味しい!」と叫んだ。
「こんな美味しいカリン酒は飲んだことがない!」
「えへへ。村長が作ったんですよ。美味しいですよね」
僕も前に村長の作ったカリン酒を飲んだことがあるのだ。甘さと酸味が程よくマッチしていて美味しかった。
シロベニアさんは料理とお酒を見回すと、感動したようにほぉっと吐息を吐いた。
「美味しい料理にお酒まで用意してもらえるなんて……。なんか私、幸せ過ぎて怖いです」
「そこまで喜んでくださるなんて感激です。僕や村の連中も作った甲斐があります。さ、たんと食べて飲んでくださいね」
「ありがとうございます!」
こうしてシロベニアさんは料理とお酒をたっぷり堪能したのだった。
※※※※
しばらくすると、酔いがまわってきたのかシロベニアさんの頰が少しだけ赤くなってきた。表情もリラックスしたようでニコニコしている。
ペパーミント酒をクイっと飲み干したシロベニアさんは、ご機嫌で僕に話しかけてきた。
「良かったらネリルさんも飲みませんか? 私のお酌だけでは退屈でしょう?」
「え? いいんですか?」
実は僕もお酒が大好きなのだ。
楽しそうなシロベニアさんを見て、僕も飲みたくてたまらなかったのだ。
食事接待をしなくちゃいけないけど、ちょっとくらいならいいよね? だってお酒って一人で飲むより誰かと飲んだほうが楽しいもん。シロベニアさんだって一人で飲むのは寂しいはず。
などと心の中で言い訳しながら僕用のグラスを持ってくる。シロベニアさんが氷を入れ、りんご酒を注いでくれた。僕はそれをグビーッと一気に飲む。
っぷはぁと息をつき、口元をぬぐう。
「この一杯のために生きている!」
僕が叫ぶと、シロベニアさんは楽しそうに笑った。
「あはは。ネリルさんもイケる口ですね。どんどん飲みましょう」
「はいっ」
こうして二人でお酒を飲みまくった。
二人とも酔っ払い、楽しい気持ちになってくる。
会話がはずみ、色々な話をした。この村の話。シロベニアさんの仕事の話。楽し過ぎて会話が途切れることはなかった。
どうやらシロベニアさんは二十三歳で、独身らしい。
僕は二十歳なので三歳歳上だ。こんなカッコいいのに独身なんて信じられない。そのことを茶化すと、シロベニアさんは照れたように笑った。
「はは……。私なんてモテませんよ」
「そんなことないですよぉ~。カッコイイし、冒険者としても優秀だし、女の子が群がるんじゃないですか?」
「いやぁ……、女性にモテててもあまり嬉しくないですからね」
「へ?」
僕が不思議そうな表情をすると、シロベニアは内緒話を打ち明ける子供のように声をひそめた。
「実は私、同性愛者なんです」
「へぇ~」
そうなのかぁ。
ちょっとびっくりしたが、別に偏見の目で見たりしない。そうなのかと思っただけだ。
「でも、それだけカッコいいなら男の子も群がるんじゃないですか?」
「いやぁ、そんなことないです」
こんなにカッコいいのに、世の中の男は見る目がないなぁ……などと思っていたら、突然ハッと自分の使命を思い出した。
そ、そういえば、僕今夜性接待をするんだった。
なに楽しそうに飲んでるんだよ。しっかりしろ、僕!
それにしても驚いたなぁ。シロベニアさんが同性愛者だったなんて。
同性愛者なら、僕が性接待をしてもドン引きしないかもしれない。
だって同じ男だから。
いや……でも。今日知り合ったばかりの男に突然性接待をされても、やはり嬉しくないだろう。
なんだコイツ!? って思われるよ。
あー……。せっかく仲良くなったのにこの雰囲気をぶち壊したくないよ。でも、村長たちと約束しちゃったしなぁ。
やりたくないけど、やはりやらなければいけない。
それでシロベニアさんに拒否されたら、「ですよね~。すみません!」って笑って誤魔化せばいいや。
と言うか、性接待っていつやればいいんだろう。
そろそろやった方がいいんじゃないか?
いやいやちょっと待て、寝る前の方がいいか。
シロベニアさんがベッドに入った頃、寝室に向かおう。よし、やるぞ僕は!
僕は鼻息荒く意気込んでからシロベニアさんに声をかけた。
「シロベニアさん。夜も遅くなってきたし、そろそろお開きにしませんか?」
レモン酒を飲んでいたシロベニアさんは名残惜しいのか一瞬残念そうな表情をしたが、すぐにニコッと微笑んだ。
「そうですね。明日も早いですしね」
よし! これでシロベニアさんが寝る体勢に入るぞ!
あとは僕の腕の見せどころだ!
「じゃあおやすみなさい。歯ブラシとかは洗面所に用意してあるんで」
「いえいえ。一緒に後片付けをしますよ」
そう言って空になった小鉢やらグラスを台所へ運んでくれた。
「そんなこと僕がやります!」
「いいから。これくらいはやらせてください」
などと言いながらスポンジを泡立てて、食器を洗い始めた。
申し訳ないけど無理に突っぱねるのも変だと思い、シロベニアさんの隣に立つ。
それからシロベニアさんの洗った食器を布で拭き始めた。
こ、これはシロベニアさんとの共同作業だ!
僕は今、シロベニアさんと食器の後片付けをしている。
もしシロベニアさんと同棲したら、こんな感じなのだろうか? などと考えてブルブル頭をふる。
な、なにを考えているんだ、僕は!
シロベニアさんと同棲するなんて天地がひっくり返ってもあり得ないだろ!
でも……シロベニアさんから洗い終わったお皿を受け取るたびに胸がドキドキする。な、何なんだろう? ちょっとおかしいぞ、僕!?
などと思いながら隣に立つシロベニアさんを盗み見る。
シロベニアさん、本当背が高いなぁ。横顔もカッコいい……。
こんな人に性接待なんて出来るのだろうか……?
なぜか今更緊張してきて、僕の心臓はバクバクと鳴り響いたのだった。
「実はお酒も用意してあるのです。シロベニアさん、お酒はイケる口ですか?」
煮魚に箸をつけていたシロベニアさんの動きがピタリと止まった。顔を見ると、目が期待に輝いている。
「お酒、大好きです」
「良かった。お酒も村民が用意してくれたんです。カリン、梅、りんご、レモン、ペパーミント酒があります。どれか飲みたいものはありますか?」
「全部飲みたいです」
全部飲みたいだって。可愛いー。お酒大好きなんだね!
「じゃあまずはカリン酒を持ってきますね」
「はい」
僕は台所へ行き、カリン酒の小瓶と氷を入れた容器を持ってきた。
お洒落なグラスに氷を入れ、カリン酒をトクトク注ぐ。それを渡すと、シロベニアさんは味わうように一口すすった。
すると、キュッと目をつむり、クゥーっ! と唸る。
それからカッと目を見開き、「美味しい!」と叫んだ。
「こんな美味しいカリン酒は飲んだことがない!」
「えへへ。村長が作ったんですよ。美味しいですよね」
僕も前に村長の作ったカリン酒を飲んだことがあるのだ。甘さと酸味が程よくマッチしていて美味しかった。
シロベニアさんは料理とお酒を見回すと、感動したようにほぉっと吐息を吐いた。
「美味しい料理にお酒まで用意してもらえるなんて……。なんか私、幸せ過ぎて怖いです」
「そこまで喜んでくださるなんて感激です。僕や村の連中も作った甲斐があります。さ、たんと食べて飲んでくださいね」
「ありがとうございます!」
こうしてシロベニアさんは料理とお酒をたっぷり堪能したのだった。
※※※※
しばらくすると、酔いがまわってきたのかシロベニアさんの頰が少しだけ赤くなってきた。表情もリラックスしたようでニコニコしている。
ペパーミント酒をクイっと飲み干したシロベニアさんは、ご機嫌で僕に話しかけてきた。
「良かったらネリルさんも飲みませんか? 私のお酌だけでは退屈でしょう?」
「え? いいんですか?」
実は僕もお酒が大好きなのだ。
楽しそうなシロベニアさんを見て、僕も飲みたくてたまらなかったのだ。
食事接待をしなくちゃいけないけど、ちょっとくらいならいいよね? だってお酒って一人で飲むより誰かと飲んだほうが楽しいもん。シロベニアさんだって一人で飲むのは寂しいはず。
などと心の中で言い訳しながら僕用のグラスを持ってくる。シロベニアさんが氷を入れ、りんご酒を注いでくれた。僕はそれをグビーッと一気に飲む。
っぷはぁと息をつき、口元をぬぐう。
「この一杯のために生きている!」
僕が叫ぶと、シロベニアさんは楽しそうに笑った。
「あはは。ネリルさんもイケる口ですね。どんどん飲みましょう」
「はいっ」
こうして二人でお酒を飲みまくった。
二人とも酔っ払い、楽しい気持ちになってくる。
会話がはずみ、色々な話をした。この村の話。シロベニアさんの仕事の話。楽し過ぎて会話が途切れることはなかった。
どうやらシロベニアさんは二十三歳で、独身らしい。
僕は二十歳なので三歳歳上だ。こんなカッコいいのに独身なんて信じられない。そのことを茶化すと、シロベニアさんは照れたように笑った。
「はは……。私なんてモテませんよ」
「そんなことないですよぉ~。カッコイイし、冒険者としても優秀だし、女の子が群がるんじゃないですか?」
「いやぁ……、女性にモテててもあまり嬉しくないですからね」
「へ?」
僕が不思議そうな表情をすると、シロベニアは内緒話を打ち明ける子供のように声をひそめた。
「実は私、同性愛者なんです」
「へぇ~」
そうなのかぁ。
ちょっとびっくりしたが、別に偏見の目で見たりしない。そうなのかと思っただけだ。
「でも、それだけカッコいいなら男の子も群がるんじゃないですか?」
「いやぁ、そんなことないです」
こんなにカッコいいのに、世の中の男は見る目がないなぁ……などと思っていたら、突然ハッと自分の使命を思い出した。
そ、そういえば、僕今夜性接待をするんだった。
なに楽しそうに飲んでるんだよ。しっかりしろ、僕!
それにしても驚いたなぁ。シロベニアさんが同性愛者だったなんて。
同性愛者なら、僕が性接待をしてもドン引きしないかもしれない。
だって同じ男だから。
いや……でも。今日知り合ったばかりの男に突然性接待をされても、やはり嬉しくないだろう。
なんだコイツ!? って思われるよ。
あー……。せっかく仲良くなったのにこの雰囲気をぶち壊したくないよ。でも、村長たちと約束しちゃったしなぁ。
やりたくないけど、やはりやらなければいけない。
それでシロベニアさんに拒否されたら、「ですよね~。すみません!」って笑って誤魔化せばいいや。
と言うか、性接待っていつやればいいんだろう。
そろそろやった方がいいんじゃないか?
いやいやちょっと待て、寝る前の方がいいか。
シロベニアさんがベッドに入った頃、寝室に向かおう。よし、やるぞ僕は!
僕は鼻息荒く意気込んでからシロベニアさんに声をかけた。
「シロベニアさん。夜も遅くなってきたし、そろそろお開きにしませんか?」
レモン酒を飲んでいたシロベニアさんは名残惜しいのか一瞬残念そうな表情をしたが、すぐにニコッと微笑んだ。
「そうですね。明日も早いですしね」
よし! これでシロベニアさんが寝る体勢に入るぞ!
あとは僕の腕の見せどころだ!
「じゃあおやすみなさい。歯ブラシとかは洗面所に用意してあるんで」
「いえいえ。一緒に後片付けをしますよ」
そう言って空になった小鉢やらグラスを台所へ運んでくれた。
「そんなこと僕がやります!」
「いいから。これくらいはやらせてください」
などと言いながらスポンジを泡立てて、食器を洗い始めた。
申し訳ないけど無理に突っぱねるのも変だと思い、シロベニアさんの隣に立つ。
それからシロベニアさんの洗った食器を布で拭き始めた。
こ、これはシロベニアさんとの共同作業だ!
僕は今、シロベニアさんと食器の後片付けをしている。
もしシロベニアさんと同棲したら、こんな感じなのだろうか? などと考えてブルブル頭をふる。
な、なにを考えているんだ、僕は!
シロベニアさんと同棲するなんて天地がひっくり返ってもあり得ないだろ!
でも……シロベニアさんから洗い終わったお皿を受け取るたびに胸がドキドキする。な、何なんだろう? ちょっとおかしいぞ、僕!?
などと思いながら隣に立つシロベニアさんを盗み見る。
シロベニアさん、本当背が高いなぁ。横顔もカッコいい……。
こんな人に性接待なんて出来るのだろうか……?
なぜか今更緊張してきて、僕の心臓はバクバクと鳴り響いたのだった。
65
あなたにおすすめの小説
ナイショな家庭訪問
石月煤子
BL
■美形先生×平凡パパ■
「いい加減、おわかりになりませんか、進藤さん」
「俺、中卒なんで、キビとかカテとか、わかんないです」
「貴方が好きです」
■イケメンわんこ先生×ツンデレ美人パパ■
「前のお宅でもこんな粗相を?」
「まさか。そんなわけありませんって。知永さんだから……です」
◆我が子の担任×シングルファーザー/すけべmain◆
表紙イラストは[ジュエルセイバーFREE]様のフリーコンテンツを利用しています
http://www.jewel-s.jp/
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
失恋したと思ってたのになぜか失恋相手にプロポーズされた
胡桃めめこ
BL
俺が片思いしていた幼なじみ、セオドアが結婚するらしい。
失恋には新しい恋で解決!有休をとってハッテン場に行ったエレンは、隣に座ったランスロットに酒を飲みながら事情を全て話していた。すると、エレンの片思い相手であり、失恋相手でもあるセオドアがやってきて……?
「俺たち付き合ってたないだろ」
「……本気で言ってるのか?」
不器用すぎてアプローチしても気づかれなかった攻め×叶わない恋を諦めようと他の男抱かれようとした受け
※受けが酔っ払ってるシーンではひらがな表記や子供のような発言をします
究極の雨男で疎まれていた俺ですが異世界では熱烈歓迎を受けています
まつぼっくり
BL
ずっとこの可笑しな体質が嫌だった。でも、いつかこの体質で救える命もあるんじゃないかと思っていた。
シリアスそうでシリアスではない
攻 異世界の虎さん✕ 受 究極の雨男
ムーンさんからの転載です
婚約破棄されるなり5秒で王子にプロポーズされて溺愛されてます!?
野良猫のらん
BL
侯爵家次男のヴァン・ミストラルは貴族界で出来損ない扱いされている。
なぜならば精霊の国エスプリヒ王国では、貴族は多くの精霊からの加護を得ているのが普通だからだ。
ところが、ヴァンは風の精霊の加護しか持っていない。
とうとうそれを理由にヴァンは婚約破棄されてしまった。
だがその場で王太子ギュスターヴが現れ、なんとヴァンに婚約を申し出たのだった。
なんで!? 初対面なんですけど!?!?
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
暫くの間、毎日PM23:10分に予約投稿。
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸にクリスがひたすら愛され、大好きな兄と暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスは冤罪によって処刑されてしまう。
次に目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過保護な兄たちに可愛がられ、溺愛されていく。
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな気持ちで新たな人生を謳歌する、コミカル&シリアスなハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる