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第八話 パンケーキ
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最高のセックスが出来たのでご機嫌だった俺は、久しぶりに酒が飲みたくなってきた。
夜になり、部屋でダラダラと一人飲みをしていたら、そのまま寝てしまい気付いたら昼だった。
店を休もうかと迷ったが、今日もメガネは来るだろうと思い、仕方なく開店準備をした。
どうせ客はメガネしか来ねー。パンケーキ三枚焼いとけばいいかと思ってフライパンに火を付けた。生地を流し込み適当に焼いていたら、ちょうどメガネがやって来た。
「こんにちは。わぁ、美味しそうな香りがしますね」
俺はキッチンから店の入り口に向かって声を掛ける。
「ようメガネ。悪いけど、まだパンケーキ焼けてねーんだ。適当に座って待っててくれねーか?」
「分かりました」
メガネの返事を聞いてから、俺は再度フライパンに目を戻す。フツフツと気泡が出てきたのでフライ返しでひっくり返す。さらに数分待ち、両面キツネ色になってから皿に移した。残り二枚も同じように焼く。仕上げにメープルシロップをたっぷりかけたら完成。
ついでにインスタントコーヒーを淹れる。それらをトレーにのせてメガネの席まで運んだ。
「ほらよ」
「ありがとうございます。――わぁ、今日は出来たてなんですね。嬉しいな」
「お、よく気付いたな。そうだよ、いつもは作り置きしたパンケーキを温めてるだけなんだよ」
メガネは苦笑した。
「知ってます。いつもパッサパサですからね」
「へへへ。確かにパッサパサだよな」
悪びれもせずに笑ってんじゃねーよ。客商売なんだから出来立てアツアツを出せよと思うかもしれねーが、いちいち客が来るたびに焼くのが面倒くせーんだもん。
でも、どうせ客はメガネしか来ない。だったら朝焼こうがメガネが来てから焼こうが変わらないかもしれないな。などと考えていたら、メガネがいただがきますと言って、ナイフとフォークを手にした。そのまま一口食べて、カッと目を見開く。
「美味っ!!!」
「へ?」
「フォルンさん!! このパンケーキすっごく美味しいです!!」
「え? マジ? 一口食わせろよ」
メガネがパンケーキを一口大に切り分けてから、俺の口の中に入れた。それをモグモグと咀嚼する。
「ふーん。まぁまぁだな」
「まぁまぁじゃないですよ! フワッフワで絶品です! 俺、こんな美味いパンケーキ食べたの初めてです! フォルンさん、お料理上手ですね! 今度から出来立てを食べさせて下さいよ! このパンケーキなら、俺何枚でも食べられます!」
ふーん。
出来立てと作り置きでこんなに味に差が出るのか。だったら明日からは出来立てを食わせてやろうかな。どうせ客はメガネしか来ねーから手間は掛からないだろう。
「分かったよ。明日からメガネが来てから焼くよ」
「わぁ。ありがとうございます! 楽しみです!」
そう言ってメガネは嬉しそうにパンケーキを頬張った。
「……」
ぐうたらでなにも特技がない俺が、料理一つでこんなに人を喜ばせることが出来るなんて……。
メガネのキラキラした表情を見ながら、俺はちょっとだけ感動したのだった。
※※※※
「ご馳走様です」
メガネが満腹になった腹を幸せそうにさするのを見てから、俺はドスンと膝に乗っかった。
「じゃあメガネ、食後の運動をしようぜ」
「運動?」
「セックスだよ」
「!」
メガネの顔が徐々に赤くなっていった。
「またここでするんですか?」
「そうだ」
「ま、まぁいいですけど……。フォルンさんがしたいなら、喜んで応じます。それが恋人の役目ですから」
また面倒くさいこと言ってる。俺はお前の恋人じゃねーよ。
……でも、セックスはしたい。だってメガネのセックスすげー気持ちいいんだもん。
「メガネ。恋人とかやめようぜ? 俺たちセフレでいいじゃん」
「嫌です。恋人になってくれないなら、セックスは拒否します」
そう言ってツンとそっぽを向いたので、俺は焦れた。
この野郎……。俺を拒絶するつもりか? 生意気な……。
でも、セックスはしたい……。すげーしたい。
「……」
考えた末に、俺は一つの結論を出した。
――仕方ねーなぁ。今回は俺が折れてやるか。
「分かったよ、メガネ。セックスする時だけ、俺たちは恋人同士だ。その代わりセックスしない時は、赤の他人な?」
「な、なんですか? その謎の提案は……」
「よし、決まり。じゃあ今だけ俺たちは恋人同士だ」
俺はメガネの意見は無視して勝手に話を進めた。
メガネはかなり不満そうだったが、なにか言う前にキスで黙らせた。
キスが深くなってくると、お互い盛り上がってきた。
俺たちは結局、そのあとセックスをした。
今日もすげー気持ち良かった。
よしよし。メガネも何だかんだ言ってセックスが好きみてーだな。ならば、このまま『セックスする時は恋人同士、それ以外は赤の他人』と言う関係を貫こう。
それをセフレと言うんじゃないか? と言う心の声は聞こえないフリをした。
夜になり、部屋でダラダラと一人飲みをしていたら、そのまま寝てしまい気付いたら昼だった。
店を休もうかと迷ったが、今日もメガネは来るだろうと思い、仕方なく開店準備をした。
どうせ客はメガネしか来ねー。パンケーキ三枚焼いとけばいいかと思ってフライパンに火を付けた。生地を流し込み適当に焼いていたら、ちょうどメガネがやって来た。
「こんにちは。わぁ、美味しそうな香りがしますね」
俺はキッチンから店の入り口に向かって声を掛ける。
「ようメガネ。悪いけど、まだパンケーキ焼けてねーんだ。適当に座って待っててくれねーか?」
「分かりました」
メガネの返事を聞いてから、俺は再度フライパンに目を戻す。フツフツと気泡が出てきたのでフライ返しでひっくり返す。さらに数分待ち、両面キツネ色になってから皿に移した。残り二枚も同じように焼く。仕上げにメープルシロップをたっぷりかけたら完成。
ついでにインスタントコーヒーを淹れる。それらをトレーにのせてメガネの席まで運んだ。
「ほらよ」
「ありがとうございます。――わぁ、今日は出来たてなんですね。嬉しいな」
「お、よく気付いたな。そうだよ、いつもは作り置きしたパンケーキを温めてるだけなんだよ」
メガネは苦笑した。
「知ってます。いつもパッサパサですからね」
「へへへ。確かにパッサパサだよな」
悪びれもせずに笑ってんじゃねーよ。客商売なんだから出来立てアツアツを出せよと思うかもしれねーが、いちいち客が来るたびに焼くのが面倒くせーんだもん。
でも、どうせ客はメガネしか来ない。だったら朝焼こうがメガネが来てから焼こうが変わらないかもしれないな。などと考えていたら、メガネがいただがきますと言って、ナイフとフォークを手にした。そのまま一口食べて、カッと目を見開く。
「美味っ!!!」
「へ?」
「フォルンさん!! このパンケーキすっごく美味しいです!!」
「え? マジ? 一口食わせろよ」
メガネがパンケーキを一口大に切り分けてから、俺の口の中に入れた。それをモグモグと咀嚼する。
「ふーん。まぁまぁだな」
「まぁまぁじゃないですよ! フワッフワで絶品です! 俺、こんな美味いパンケーキ食べたの初めてです! フォルンさん、お料理上手ですね! 今度から出来立てを食べさせて下さいよ! このパンケーキなら、俺何枚でも食べられます!」
ふーん。
出来立てと作り置きでこんなに味に差が出るのか。だったら明日からは出来立てを食わせてやろうかな。どうせ客はメガネしか来ねーから手間は掛からないだろう。
「分かったよ。明日からメガネが来てから焼くよ」
「わぁ。ありがとうございます! 楽しみです!」
そう言ってメガネは嬉しそうにパンケーキを頬張った。
「……」
ぐうたらでなにも特技がない俺が、料理一つでこんなに人を喜ばせることが出来るなんて……。
メガネのキラキラした表情を見ながら、俺はちょっとだけ感動したのだった。
※※※※
「ご馳走様です」
メガネが満腹になった腹を幸せそうにさするのを見てから、俺はドスンと膝に乗っかった。
「じゃあメガネ、食後の運動をしようぜ」
「運動?」
「セックスだよ」
「!」
メガネの顔が徐々に赤くなっていった。
「またここでするんですか?」
「そうだ」
「ま、まぁいいですけど……。フォルンさんがしたいなら、喜んで応じます。それが恋人の役目ですから」
また面倒くさいこと言ってる。俺はお前の恋人じゃねーよ。
……でも、セックスはしたい。だってメガネのセックスすげー気持ちいいんだもん。
「メガネ。恋人とかやめようぜ? 俺たちセフレでいいじゃん」
「嫌です。恋人になってくれないなら、セックスは拒否します」
そう言ってツンとそっぽを向いたので、俺は焦れた。
この野郎……。俺を拒絶するつもりか? 生意気な……。
でも、セックスはしたい……。すげーしたい。
「……」
考えた末に、俺は一つの結論を出した。
――仕方ねーなぁ。今回は俺が折れてやるか。
「分かったよ、メガネ。セックスする時だけ、俺たちは恋人同士だ。その代わりセックスしない時は、赤の他人な?」
「な、なんですか? その謎の提案は……」
「よし、決まり。じゃあ今だけ俺たちは恋人同士だ」
俺はメガネの意見は無視して勝手に話を進めた。
メガネはかなり不満そうだったが、なにか言う前にキスで黙らせた。
キスが深くなってくると、お互い盛り上がってきた。
俺たちは結局、そのあとセックスをした。
今日もすげー気持ち良かった。
よしよし。メガネも何だかんだ言ってセックスが好きみてーだな。ならば、このまま『セックスする時は恋人同士、それ以外は赤の他人』と言う関係を貫こう。
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