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第十一話 修羅場
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俺はおっさんメガネを見てテンションが上がっていた。
時間魔法って凄いな。何歳にでもなれるんだな。
じゃあ、次は三十代のメガネになってもらおうかな? 三十代の男も好きなんだよな、俺って。
三十代とは、大人の色気と子供のような無邪気さが混じりあった絶妙な年齢だ。若者や中年にはない魅力があって良い。それに、実は俺って三十代の男とセックスするのが一番好きなのだ。
そこまで考えてハッとした。
そうだ……。メガネは何歳にでもなれる。
つまり、三十代でも五十代でも好きな年齢のメガネとセックス出来るのだ。
え!? それってかなり美味しいんじゃね?
日によって年齢を変えてもらえば、いつも新鮮な気持ちでセックスが出来る。おっさん特有のねっとりしたセックスや、若者らしい激しいセックスなどリクエストし放題だ。これなら飽きっぽい俺でも満足できそうだ。えーいいじゃん、時間魔法! それがあるなら、本格的にメガネと恋人同士になってもいいかもしれない。
とりあえず今は、五十代のメガネとセックスしてみてーな。なんて考えながら、グヘヘと下卑た笑みを浮かべていた。するとメガネが不思議そうな顔をした。
「フォルンさん、どうしたんですか? なんだか嬉しそうですね?」
「へへ。折角だからおっさんメガネとセックスしてみてーなぁって思ってたんだよ」
あ、やべ。
つい本音が漏れちまった。今はメガネ以外の奴らもいるのに下品だったな。
などと反省していたら、メガネが目を丸くした。
「フォルンさんって本当にいやらしい人ですね。……でも、光栄です。こんな俺でも求めてくれるなんて嬉しいです」
そう言ってメガネはほんのり頬を染めながら微笑んだ。
すると、突然バンッと大きな音がした。
音の正体は、青髪だった。どうやら青髪は俺たちの会話を聞いて、テーブルを叩いたようだ。青髪は凄い形相でこちらを睨んでいる。
「ネル様……! このエルフは何者ですか!? ネル様とどういう関係なのですか!?」
「アーリヤ……」
先程まで微笑んでいたメガネの表情が、一瞬で冷たいものに変わった。
「君には関係ない」
「っ! 関係あります! だって、私はあなたを愛しているのですから!」
「愛している? どの口が言うんだ? 俺を裏切ったのは君だろう? もう俺たちは、とっくに終わっているんだ」
は? なにこの会話? もしかしてコイツらって付き合っていたのか?
メガネと青髪は元恋人同士だったのか? それで、なんらかの理由があり破局したってことでいいのか?
なんかもう色々あり過ぎてついていけねーよ。
俺は混乱した。
だが、俺をほったらかして話は進む。
「ネル様……! 違うんです! 話を聞いて下さい!」
「君と話すことなんてなにもない。もう俺に構わないでくれ」
な、なんなんだよ……! ここにいたくねーよ。修羅場じゃねーか。勘弁してくれ……。
俺は居た堪れなくなり、メガネたちから目を逸らした。
すると、赤髪と目が合う。
あぁ、そういえばコイツもいたんだった。青髪のインパクトが強過ぎて忘れてたぜ。
俺たちはうなずき合い、アイコンタクトを交わした。
会話をせずとも分かる。
『気まずいから逃げようぜ』
赤髪とは今知り合ったばかりだが、この瞬間心が通じ合った気がした。
二人でコソコソ外へ出て行こうとしたら、それに気付いたメガネに呼び止められる。
「フォルンさん。どこへ行こうとしてるんですか?」
チッ! 話しかけんなよ! 俺はしどろもどろになりながら答えた。
「いや……なんか取り込み中っぽいから赤髪と外にいようかなって思って……」
「なぜです? フォルンさんはここにいてください。フォルンさんにも関係ある話だと思います」
「いや、ねーだろ! 俺を巻き込むな!!」
「関係あります!」
そう言ってメガネは冷たい表情で青髪を見つめた。
「アーリヤ。良い機会だから言っておく。この美しい方は、俺の新しい恋人だ。俺はこの村に戻ってきて、やっと君を吹っ切れたんだ。今はもう、君のことはどうでもいい。だからこれ以上関わらないでくれないか?」
青髪の顔が蒼白になった。だが、震える拳をギュッと握り締め、絞り出すような声を上げた。
「私は絶対認めません……! ネル様は、誰にも渡さない……!」
そう言ってギロリと俺を睨んだので、俺は思わず後ずさってしまった。
な、なんだよこの状況……。
本当、勘弁してくれ。
時間魔法って凄いな。何歳にでもなれるんだな。
じゃあ、次は三十代のメガネになってもらおうかな? 三十代の男も好きなんだよな、俺って。
三十代とは、大人の色気と子供のような無邪気さが混じりあった絶妙な年齢だ。若者や中年にはない魅力があって良い。それに、実は俺って三十代の男とセックスするのが一番好きなのだ。
そこまで考えてハッとした。
そうだ……。メガネは何歳にでもなれる。
つまり、三十代でも五十代でも好きな年齢のメガネとセックス出来るのだ。
え!? それってかなり美味しいんじゃね?
日によって年齢を変えてもらえば、いつも新鮮な気持ちでセックスが出来る。おっさん特有のねっとりしたセックスや、若者らしい激しいセックスなどリクエストし放題だ。これなら飽きっぽい俺でも満足できそうだ。えーいいじゃん、時間魔法! それがあるなら、本格的にメガネと恋人同士になってもいいかもしれない。
とりあえず今は、五十代のメガネとセックスしてみてーな。なんて考えながら、グヘヘと下卑た笑みを浮かべていた。するとメガネが不思議そうな顔をした。
「フォルンさん、どうしたんですか? なんだか嬉しそうですね?」
「へへ。折角だからおっさんメガネとセックスしてみてーなぁって思ってたんだよ」
あ、やべ。
つい本音が漏れちまった。今はメガネ以外の奴らもいるのに下品だったな。
などと反省していたら、メガネが目を丸くした。
「フォルンさんって本当にいやらしい人ですね。……でも、光栄です。こんな俺でも求めてくれるなんて嬉しいです」
そう言ってメガネはほんのり頬を染めながら微笑んだ。
すると、突然バンッと大きな音がした。
音の正体は、青髪だった。どうやら青髪は俺たちの会話を聞いて、テーブルを叩いたようだ。青髪は凄い形相でこちらを睨んでいる。
「ネル様……! このエルフは何者ですか!? ネル様とどういう関係なのですか!?」
「アーリヤ……」
先程まで微笑んでいたメガネの表情が、一瞬で冷たいものに変わった。
「君には関係ない」
「っ! 関係あります! だって、私はあなたを愛しているのですから!」
「愛している? どの口が言うんだ? 俺を裏切ったのは君だろう? もう俺たちは、とっくに終わっているんだ」
は? なにこの会話? もしかしてコイツらって付き合っていたのか?
メガネと青髪は元恋人同士だったのか? それで、なんらかの理由があり破局したってことでいいのか?
なんかもう色々あり過ぎてついていけねーよ。
俺は混乱した。
だが、俺をほったらかして話は進む。
「ネル様……! 違うんです! 話を聞いて下さい!」
「君と話すことなんてなにもない。もう俺に構わないでくれ」
な、なんなんだよ……! ここにいたくねーよ。修羅場じゃねーか。勘弁してくれ……。
俺は居た堪れなくなり、メガネたちから目を逸らした。
すると、赤髪と目が合う。
あぁ、そういえばコイツもいたんだった。青髪のインパクトが強過ぎて忘れてたぜ。
俺たちはうなずき合い、アイコンタクトを交わした。
会話をせずとも分かる。
『気まずいから逃げようぜ』
赤髪とは今知り合ったばかりだが、この瞬間心が通じ合った気がした。
二人でコソコソ外へ出て行こうとしたら、それに気付いたメガネに呼び止められる。
「フォルンさん。どこへ行こうとしてるんですか?」
チッ! 話しかけんなよ! 俺はしどろもどろになりながら答えた。
「いや……なんか取り込み中っぽいから赤髪と外にいようかなって思って……」
「なぜです? フォルンさんはここにいてください。フォルンさんにも関係ある話だと思います」
「いや、ねーだろ! 俺を巻き込むな!!」
「関係あります!」
そう言ってメガネは冷たい表情で青髪を見つめた。
「アーリヤ。良い機会だから言っておく。この美しい方は、俺の新しい恋人だ。俺はこの村に戻ってきて、やっと君を吹っ切れたんだ。今はもう、君のことはどうでもいい。だからこれ以上関わらないでくれないか?」
青髪の顔が蒼白になった。だが、震える拳をギュッと握り締め、絞り出すような声を上げた。
「私は絶対認めません……! ネル様は、誰にも渡さない……!」
そう言ってギロリと俺を睨んだので、俺は思わず後ずさってしまった。
な、なんだよこの状況……。
本当、勘弁してくれ。
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