女王候補になりまして

くじら

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脱・引きこもり姫

救出作戦②

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 地下通路を進んで行くと、どんどん聞こえてくる音が増えてきた。

 (男性の声がたくさん聞こえる………)

 男の笑い声だったり叫び声だったり怒鳴り声だったり、様々な声が頭の中に響いた。

「エマ、今かは俺らは迷子になった設定で侵入する。お前の立場は踊り子だ。いいな?」

 小声でアルビー様が言ってきて、私はそれに頷いた。

 ルイズ様がコンコン、と木製の扉を叩くと、それと同時に辺りが怖いくらいに静まりかえった。

 扉が開くと、髭を生やした、いかつい大男が顔を出す。ギロリとしたその目は獲物を捕まえるかの如く鋭かった。

「あの………私たちここらで迷子になってしまったの」

 私はルイズ様から発せられた声にギョッとした。
 今までに聞いた事のない猫なで声だった。しかもちゃんと可愛い。

「だから、お兄さんたちに道を教えて欲しくって」

 私はアルビー様から発せられた声にもギョッとした。信じられないくらいの低音ボイスだ。つまり下手くそである。そこは男性らしくて少し安心した。

「こんなところに普通迷うかぁ?」

 髭を生やした男はじろりと怪しげにこちらを見つめる。すると、私と目が合って、じーっと上から下まで見られると、ふむ、と声を零した。

「おい、そこのお前」

「は、はい?私でしょうか」

「お前、ちょっとこっちに来い」

「………はい」

 アルビー様とルイズ様がピクリと反応した気がしたが、私は安心させるように二人に向き合って頷いた。

「おーい、お前ら、上玉だ。好きにしていいぞ」

「うへへ。こいつぁすげぇ。二人とも美女じゃないですかぁ!」

 中に入ると、更に男共がおり、アルビー様とルイズ様の姿を見て、ニヤニヤ笑っている者もいれば、警戒を示している者もいた。

 私は二人が心配になりつつも、大男に連れられながら、更に部屋の奥へと進んだ。

 (……………?少し泣き声が聞こえる………)

 お酒の匂いや肉の匂いが少し収まる程に遠い廊下を歩き続けたら、大男はとある部屋に私を投げ入れた。

「きゃ!」

 部屋に入ると、目の前には檻の中に入れられた小さな男の子の姿があった。檻の大きさは私の腰くらいで、男の子はそこで座っていた。
 瞳には大きな涙を浮かべており、こちらの様子を驚いて見ていた。

「お前、こいつの世話をしろ。ずっと泣かれてうるさいんだ。逃がそうとするんじゃねぇぞ。そんときはお前の首が飛ぶと思え。ま、女一人じゃ何も出来ないか。カッハハハ」

「…………わかりました」

「それじゃあな。頼んだぞ」

 大男が去ると同時に私は男の子に駆け寄った。

「もしかして、貴方がアテナ?」

「!どうして僕の名前を………?」

「貴方のお姉さんであるテアに助けてと言われて助けに来たの。大丈夫?どこか怪我はない?」

「!お姉ちゃん…………!えっと、僕は大丈夫だよ、ちょっと蹴られてお腹が痛いけど………でも、それ以外は何も!」

「……………お腹を見せてもらえる?」

 アテナが自分の服をまくると、大きな青あざが出来た腹部が見えた。余程大きな力で蹴られたのだろう。かすり傷も出来ている。

 私はそれを痛々しげに見て、「もう大丈夫、ありがとう。ここから出たら塗り薬を塗って貰いましょう」とアテナに向けて言った。

「今この檻から出してあげるからね。少し離れててもらえる?」

「?こう?」

「うん、反対側の鉄格子に背中が付くくらいで大丈夫よ」

 そして私は自分の剣を持って、鉄格子を切った。

「わああ!お姉ちゃんすごい!剣で鉄を切っちゃった!」

「ふふ、私の剣は切れ味がとても良いの。さあ、今すぐ脱出しましょう!」

 通常、普通の剣では鉄格子を切ることはほぼ不可能だ。しかし、前のこの体の持ち主───つまり、本物のエマのたゆまぬ努力と魔法が付与された剣で、鉄格子を切ることが出来たのだ。

 私たちは扉を開き、来た道を帰ろうとしている大男の背後を剣で切った。もちろん峰打ちだ。

「んなぁ!?お、おまえ………なぜ………!?」

「貴方がこの子の居場所を教えてくれたお陰で順調に事が進んだわ。どうもありがとう」

 私は倒れた大男をアテナの手を引きながら通り越して、先程の部屋へ戻って行った。











「へいへいおじょーちゃーん。結構可愛い顔してるねぇ、歳はいくつ?」

「グヘヘ………なぁ、ちょっと体触ってもいいか?」

「こんな所に迷い込んで、可哀想になぁ。俺たちが面倒見てやるよ」

 エマが大男に連れ去られた直後、ルイズとアルビーは沢山の酒に酔った男たちに囲まれていた。

「………あんたら、酒くせーぞ。少しは黙ったらどうなんだ」

「おいおい、そんな連れないこと言うなって~。ていうか君、お名前なんて言うの~?」

「…………………うぜぇ………」

 アルビーがボソッと呟いた言葉に反応して、ルイズがバレない程度にアルビーの背中を小突いた。

「殿方の皆様、全員とてもかっこ良くて、私たち困ってしまいますわ」

「へへっ、そんなこと言わずにさぁ………あ、そういやさっきまでいたもう一人の女の子ってお前らの連れか?」

「ええ、そうですが?」

「いやぁ、あんたら二人と一緒だとあの子が霞んで見えて、地味だよなって思っただけだよ。つまり君が一番輝いてるって意味さ」

 男はヘラヘラとした様子で、目をハートにしてルイズに近づこうとした瞬間、ルイズが力強く男の顔を掴んだ。

「………………………今、何と言った?」

「ふが!?にゃ、にゃにをするんだひぇめぇ!ひっ…………!!」

 ルイズの瞳は今までに無いほど冷徹で影を帯びていた。その瞳に捕まると命の保障は無いと思える程に、鋭く、恐ろしく、殺意を感じられた。

「お、おい、ルイズ──……」

 アルビーが心配になって声をかけようとしたが、ルイズはすぐにニコリと笑って、いつもの調子を取り戻す。

「ごめんさい、あまりにも綺麗な顔だから少し手を出しすぎてしまったわ。わざとじゃないの。許して貰える?」

「な…………なぁんだ!そういうことなら許してやるよ、ったく、可愛いことしてくれるなぁ」

「こいつ馬鹿だろ…………」

 アルビーがぼそりと声をこぼし、ルイズのあの目はガチだったなと恐れおののいた。

 すると、次の瞬間、エマが入って行った扉が吹き飛ばされ、エマと小さな男の子が手を繋いだまま飛び出してきた。
 その手には鈍い光を宿した剣が握られていた。

「────アルビー様!ルイズ様!アテナを発見致しました!」

 エマがそう叫んだ瞬間、二人は片手に剣を素早く携え、周囲の敵を一瞬にして吹き飛ばした。














 アルビー様とルイズ様によって文字通り吹き飛ばされた敵が宙に舞い、どさりとその場に落ちる。

 私は圧倒的な強さに驚きつつ、出口へと真っ先に走った。

「アテナ、絶対に離れちゃダメよ!」

「う、うん!」

 周囲は一瞬にして、騒々しくなり、一部の者はポカーンと口を開けていたり、剣や銃を取り出してきた者たちもいた。

「てめぇら!何武器なんか取り出してんだ!大人しくお縄につきやがれ!」

「かはぁっ!!」

 アルビー様はまるで突進でもしているかのように、敵から敵へと剣でばっさばっさ薙ぎ倒して行った。
 その動きは決して乱暴では無く、相手の動きを読み取り、攻撃を躱しつつ、相手のトドメの一撃となるような場所を攻撃し続けている。そのお陰が、彼は戦う相手全員を一撃で昏倒させていた。

 彼の騎士団長という地位は伊達では無いのだ。

「ほっ、よっ、おらよっと」

 (ルイズ様はまるで踊っているかのように品のある避け方だったけど、アルビー様の避け方は相手を弱らせる避け方みたい…………)

 彼の避け方は攻撃を躱すのは勿論のことだが、相手のバランスを崩す避け方をしていた。

 前から攻撃がくれば、進行方向を一旦止めて、前のめりなった敵を攻撃したり、後ろから攻撃されればしゃがんで足元を狙ったりして、相手が攻撃をしにくい位置──尚且つ自分が有利になる攻撃位置にわざと避けていた。

「エマ、あんまりアルビーを見ているのはちょっと妬けちゃうな。ほら、余所見は厳禁だよ。君は僕だけを見てて。絶対に僕が守るから」

 不意に後ろからきたルイズ様にそう言われ、私はアテナを抱えた状態でお姫様抱っこをされた。

「えっ!?る、ルイズ様!?これでは片手が塞がってしまいます!」

「エマ、心外だな。まるで僕が両手が空いていないと戦えない男みたいじゃないか。僕はそれ程柔な男じゃないよ」

 王子様スマイルをとても場違いな場所で向けられて、私はひたすらに困惑した。

「さ、捕まっていてね」

「ひゃあああ!!」

「わああ!お兄ちゃんすごいや!」

 ルイズ様はそう言って全力ダッシュをしてきた。
 恐怖しか抱いていない私に対し、アテナはとても楽しそうにキャッキャしていた。そんな風に思えるメンタルが心底羨ましい。

「お喋りしてると、舌噛んじゃうよ?」

 全方向から向かってくる敵に対して華麗に薙ぎ払っていくルイズ様。やはり品があって演舞を見ているような感覚に陥る。

「さぁ、早く脱出を───」

「そこまでだァ!!てめぇら!!」

 最奥の方から大きな声が聞こえると、その声の主は先程私を連れ去った大男だった。

 (もう起き上がってきたのね……………!)

 気絶させておいたのに、ピンピンしている奴に私は悔しさを滲ませる。

「おい、お前ら。これが何か分かるか?」

「「「!?」」」

 彼は茶色のジャケットをはらりとめくると、体中に巻き付かれたダイナマイトが露わになった。

 私とアルビー様とルイズ様は同じように息を呑んだ。

「…………?お姉ちゃん、あれなに……?危ないものなの………?」

「あ、あれは…………───」

「ダイナマイトだ、坊主」

「だいなまいと………?」

「それも、超特大爆発を起こすダイナマイトだ!!!」

 奴は懐からマッチを取り出してきて、火を付けた。

「!?やめろ!爆発を起こすとここら一帯だけじゃなくてお前まで死ぬことになるぞ!」

「別に構わねえさ!それを含めた上での契約だったからな。それと、そこのお前」

「っ!」

 大男は私の方を指さすと今までにないほど鋭い目で私を見てきた。その瞳は殺意に染まっていた。

「こっち来い。てめぇだけは絶対に道連れにすると決めたんだ。来なければそこのガキを殺す」

 奴は銃を手にして、私に向かって銃口を構えた。

「………………………ルイズ様、私を下ろして下さい。奴の所へ行きます」

「!?ダメだ。君は行ってはいけない。死んでしまっては意味が無い。大丈夫、僕が何とか───」

「ルイズ様」

「………………」

「下ろして下さい」

「………………………っ」

 私はルイズ様の目を真っ直ぐ見てお願いした。ルイズ様は渋々といったように、とても悔しげな顔をして私をそっと下ろしてくれた。

 私も抱き抱えていたアテナを床に下ろし、頭を撫でた。

「お姉ちゃん………!行っちゃだめ………」

「アテナ、ごめんなさい。でもこんな所で死ぬなんて絶対にごめんだわ。だから必ず生きて帰るから。安心して」

 そう言って安心させるように微笑んだ。

 (本当はとてつもなく怖いんだけどね)

 少しでも心配をかけたく無かった為、私はずっと我慢していたのだ。

 (ほんと……………情けないなぁ………)

 私は大男の前へゆっくりと歩き出した。周囲は静まり返り、私の行動を全員が見ているせいで、部屋には私が歩く足音だけが響いた。

「はっはは、随分従順じゃねぇか。てめぇだけは絶対に許さないと思ってたんだよ。おら、一緒に地獄へ落ちようぜ。ははは!」

「地獄に落ちるのはお前だけだ。私とお前を同類にするな」

 そう言った瞬間、私の額に銃口が突きつけられた。

「喋るなこのクソ女。虫唾が走る」

 そうして、乱暴に腕をつかまれ、視界にはダイナマイトが入った。

「これで、終わりだあああああ!!!!」

そうして奴はダイナマイトに火を付けた。

























































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