101 / 462
魔女の森~対価~ *リーンの過去編です~
地下の収納庫
しおりを挟む
ソフィアとリーンは、その家の角にある地下室へと続く階段を降りて行った。
「…あの子、貴方を襲ったあの男に迫られて、男性恐怖症になってしまったの。もともと、引っ込み思案だったんどけど…」
ソフィアはなぜ、サラがリーンを見て、青ざめていたのかを教えてくれた。
その話を聞いて、リーンは身震いする。
「…まだ、小さい子だぞ!」
「だから困ってたの」
ソフィアは苦笑いしていた。
最低なヤツだが、魔力が強い。
魔力の強い子を産みたい魔女は、魔力の強い男を求める…と、言うことか…。
リーンはため息を付き、『明かり玉』が照らす薄暗い階段を降りて行った。
ソフィアが地下室の扉を開けると、そこには、薬師が薬草を管理するための、沢山の引き出しが壁一面に並んでいた。
大きさも、壁面ごとにサイズが違う。
値かに入って直ぐ正面には、薬草や薬を入れておくのに丁度良いサイズがズラリと並び、右奧はソレの倍のサイズ。左奧には、数は少ないが、衣服を収納しておけるくらいの、引き出しがあり、階段の有る並びには、本棚と本が置かれていた。
「こんな感じに、なっていれば仕分け出きるんじゃないの?」
「そうだね」
これだけあれば、薬草だけでなく魔法石や魔法具なども作り置き出来て、保管する事が出来る。
それに、本を置いておける場所が有るのは助かる。
貴重な資料となる本を、いつも獣人の町グオルクまで運んでいたからだ。
「サラの母親の時は使っていたけど、今は使われていないわ。この空間を閉じ込めて、自由に引き出しが使えれば、色々と収納出来るわよ」
「…必要な引き出しを『空間移動』を使って選べは、小さい魔方陣ですむと、言うことか…悪くない」
だが、サラの母親の使っていたものを、勝手に使用して良いのだろうか。
ソフィアは微笑む。
「利用出来そうなものは使わないと勿体ないでしょう。どうせ次の満月まで、時間があるのだから、『構築』して組立ましょう」
「手伝ってくれるのか?」
リーンは驚いた。
この場所を利用するだけでなく、魔方陣を作って組み立てる『構築』まで、手伝ってくれると言うのだ。
「空間を閉じ込めるのは得意よ。ある程度、時間の流れも緩やかに進むようにしておいた方が、劣化が進まないんじゃ無いかしら」
「そうだな。薬草の保存が利く方がいい。で、対価は何が必要なんだ?」
リーンはソフィアを見る。
これだけ大きな魔法と魔方陣を使うのに、無償の訳が無い。
何か必要なものか、手伝って欲しいことが有るから、便利になるよう融通を利かせてくれているはず。
「その辺、分かってくれるから嬉しいわ」
ソフィアは苦笑いする。
「思い出したの。森の奧の聖域から森の管理者が、降りてきている。って。黒髪の不思議な魔法を使う。とね。貴方の事でしょ。リーン」
「…そんな風に呼ばれる時があるが…。不思議な魔法を使っているつもりは無いんだけど…」
自分にしては当たり前の魔法が、不思議と言われても…。
必要に応じて作っているから、一般的には使わない、珍しい魔法なのかも知れない。
「…最近、地下水の汲み上げ量が減っているの。今はまだ、生活に影響は無いのだけれど、どうも気になって…。今の内に対策を取っておかないと心配で…」
地下水の量が減っている?
「それは、ソフィアの勘なのか?」
「ええ。そうよ」
魔女王には予知能力、もしくは予測能力が有るのかも知れない。
「どこでも、水の問題が発生しているんだな…」
リーンは少し前に滞在していた、集落フールシアの事を思い出す。
「…この辺の地形と地下の様子が分かる資料はあるのか?ちょっと調べてみないと分からないが…」
「有るわ。地形や地下の『構築』が、得意な子がいるから、後で紹介するわね」
と、言うことは、地下に『貯水槽』を作る計画は出来ていると言うこと。
ただ、どれくらいの強度や規模など、年密な計画までに至ってないから、協力して欲しいと、言うことなのだろう。
今まで見てきた事が活用できるのなら、協力は惜しまない。
リーンは魔女王に『物質保管庫』を作ってもらい、リーンは魔女の森の地下を『構築』すると言うことで、対価が成立した。
次の満月までに、互いに『構築』するだけの時間はまだ、たっぷりとあった。
「…あの子、貴方を襲ったあの男に迫られて、男性恐怖症になってしまったの。もともと、引っ込み思案だったんどけど…」
ソフィアはなぜ、サラがリーンを見て、青ざめていたのかを教えてくれた。
その話を聞いて、リーンは身震いする。
「…まだ、小さい子だぞ!」
「だから困ってたの」
ソフィアは苦笑いしていた。
最低なヤツだが、魔力が強い。
魔力の強い子を産みたい魔女は、魔力の強い男を求める…と、言うことか…。
リーンはため息を付き、『明かり玉』が照らす薄暗い階段を降りて行った。
ソフィアが地下室の扉を開けると、そこには、薬師が薬草を管理するための、沢山の引き出しが壁一面に並んでいた。
大きさも、壁面ごとにサイズが違う。
値かに入って直ぐ正面には、薬草や薬を入れておくのに丁度良いサイズがズラリと並び、右奧はソレの倍のサイズ。左奧には、数は少ないが、衣服を収納しておけるくらいの、引き出しがあり、階段の有る並びには、本棚と本が置かれていた。
「こんな感じに、なっていれば仕分け出きるんじゃないの?」
「そうだね」
これだけあれば、薬草だけでなく魔法石や魔法具なども作り置き出来て、保管する事が出来る。
それに、本を置いておける場所が有るのは助かる。
貴重な資料となる本を、いつも獣人の町グオルクまで運んでいたからだ。
「サラの母親の時は使っていたけど、今は使われていないわ。この空間を閉じ込めて、自由に引き出しが使えれば、色々と収納出来るわよ」
「…必要な引き出しを『空間移動』を使って選べは、小さい魔方陣ですむと、言うことか…悪くない」
だが、サラの母親の使っていたものを、勝手に使用して良いのだろうか。
ソフィアは微笑む。
「利用出来そうなものは使わないと勿体ないでしょう。どうせ次の満月まで、時間があるのだから、『構築』して組立ましょう」
「手伝ってくれるのか?」
リーンは驚いた。
この場所を利用するだけでなく、魔方陣を作って組み立てる『構築』まで、手伝ってくれると言うのだ。
「空間を閉じ込めるのは得意よ。ある程度、時間の流れも緩やかに進むようにしておいた方が、劣化が進まないんじゃ無いかしら」
「そうだな。薬草の保存が利く方がいい。で、対価は何が必要なんだ?」
リーンはソフィアを見る。
これだけ大きな魔法と魔方陣を使うのに、無償の訳が無い。
何か必要なものか、手伝って欲しいことが有るから、便利になるよう融通を利かせてくれているはず。
「その辺、分かってくれるから嬉しいわ」
ソフィアは苦笑いする。
「思い出したの。森の奧の聖域から森の管理者が、降りてきている。って。黒髪の不思議な魔法を使う。とね。貴方の事でしょ。リーン」
「…そんな風に呼ばれる時があるが…。不思議な魔法を使っているつもりは無いんだけど…」
自分にしては当たり前の魔法が、不思議と言われても…。
必要に応じて作っているから、一般的には使わない、珍しい魔法なのかも知れない。
「…最近、地下水の汲み上げ量が減っているの。今はまだ、生活に影響は無いのだけれど、どうも気になって…。今の内に対策を取っておかないと心配で…」
地下水の量が減っている?
「それは、ソフィアの勘なのか?」
「ええ。そうよ」
魔女王には予知能力、もしくは予測能力が有るのかも知れない。
「どこでも、水の問題が発生しているんだな…」
リーンは少し前に滞在していた、集落フールシアの事を思い出す。
「…この辺の地形と地下の様子が分かる資料はあるのか?ちょっと調べてみないと分からないが…」
「有るわ。地形や地下の『構築』が、得意な子がいるから、後で紹介するわね」
と、言うことは、地下に『貯水槽』を作る計画は出来ていると言うこと。
ただ、どれくらいの強度や規模など、年密な計画までに至ってないから、協力して欲しいと、言うことなのだろう。
今まで見てきた事が活用できるのなら、協力は惜しまない。
リーンは魔女王に『物質保管庫』を作ってもらい、リーンは魔女の森の地下を『構築』すると言うことで、対価が成立した。
次の満月までに、互いに『構築』するだけの時間はまだ、たっぷりとあった。
0
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
僕に双子の義兄が出来まして
サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。
そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。
ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。
…仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。
え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる