神の宿り木~旅の途中~ルーク~ …旅の終わりの始まり…⦅完結⦆

ゆう

文字の大きさ
211 / 462
神の宿り木~再生~

アリミネ火山 2

しおりを挟む
 アリミネ火山に近づくにつれ気温が上がり、周囲の草木の種類も変わっていった。
 カザンナ王国やギザ王国で見た、柔らかな植物とは違い、少し固めの葉っぱが増え、ゴツゴツとした岩場が増え始めた。
 アリミネ火山は、カザンナ王国とは反対側の海辺に程近い場所にあり、火山を中心に、いくつもの自治区が集まった国ではない地域だった。
 そのため、カザンナ王国と交流のある、ワイトデ自治区に連絡を入れ、ソコからアリミネ火山に向かうことになっていた。
 ワイトデ自治区にはアリミネ火山に程近く、地中からお湯が涌き出ていて温泉があり、カザンナ王国からの観光客や療養所として多く訪れていた。
 リーン達一行は、そんなワイトデ自治区を治めている領主の元に向かった。

 
 ワイトデ自治区の領主の館は、カザナのルークのお屋敷並みの広さがあり、多くの使用人がいた。
 ルークがカザンナ王国の王子と言うこともあり、屋敷内の客室で、豪華な部屋を使わせてもらうことになった。
 側近のカズキやキリトは、隣の続き部屋を使わせてもらうことになり、ソコもかなり豪華な仕様になっていた。
 普通の宿でも良かったのたが、そう言うわけにもいかないのだろう。
 ワイトデ自治区の領主夫婦は、気さくなのんびりとした方だった。
 夕食前に『遠い所、疲れたでしょう』と、御茶と甘いお菓子がふるまわれ、ここへ来るまでの道中の話を聞いてきた。
 差し障りの無い風景と、道中に立ち寄った村の話をして、カザンナ王国とは違う植物や果物が有ることに興味を示し、『また後で』と、夕食までの休憩時間になった。
 社交辞令はルークとカズキに任せて、リーンとキリトは黙ったまま、頷いたりしていた。
 …堅苦しいのは苦手だ。
 …ルーク達が、例外なのかもしれないが…。
 その後、領主一家と一緒に、豪華な夕食が振る舞われて、ルークは領主の話し相手に呼ばれ、カズキも一緒に付いていった。
 部屋にリーンとキリトが残されたが、キリトはフードを深くかぶり、情報収集にいってくると言って、スルリと部屋を出ていった。
 …見つからずに屋敷を出ていって、また戻ってくるのだろう。
 初めての場所ではどこに何が有るかもわからないので、探索に、場所を把握するために、炎の竜の情報を得るために出掛けている。
 一人残されたリーンはベランダの扉を開けた。
 ソコからはアリミネ火山の山頂が赤く輝いているのが見える。
 アリミネ火山は活火山だ。
 噴火することは無いが、常に微弱ながらマグマが活動している。
 …炎の竜が見張って、噴火しないようにしているからだ。
 …キースに頼まれて…。
 夜だから余計に赤く輝いて見えるのかもしれない。
 リーンはアリミネ火山が見えるその場に座って、扉に寄りかかった。
 生暖かい風がリーンの髪を揺らす。
 明日、昔の『私』キースが炎の竜と出会った場所へ…。
 そして、『炎の魔法石』をもらわないと…。
 そんな事を思いながらリーンは、ウトウトと眠りに付いていた。

 
 リーンは眠ると思い出す。
 その地域にいた記憶が溢れてくる。
 また、昔の『私』の記憶…キースの記憶が流れてくる。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!

タッター
BL
 ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。 自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。 ――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。  そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように―― 「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」 「無理。邪魔」 「ガーン!」  とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。 「……その子、生きてるっすか?」 「……ああ」 ◆◆◆ 溺愛攻め  × 明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件

表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。 病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。 この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。 しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。 ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。 強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。 これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。 甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。 本編完結しました。 続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…

月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた… 転生したと気づいてそう思った。 今世は周りの人も優しく友達もできた。 それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。 前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。 前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。 しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。 俺はこの幸せをなくならせたくない。 そう思っていた…

僕に双子の義兄が出来まして

サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。 そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。 ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。 …仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。 え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。

【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?

キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。 知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。 今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど—— 「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」 幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。 しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。 これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。 全8話。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

処理中です...