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アリミネ火山~追憶のキース~
町を巡って 2
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狼族の町でも、同じ様にキラが炎の結晶石を作り出し、それをそのまま、町の結界塔の中に納めた。
すると今まで無防備だった町の空に、うっすらと幕が貼られ、町全体を覆い尽くした。
「これはすごいな…」
炎の結晶石一つで、これだけの魔法を結界塔に施すことができるなんで、かなりの魔力を持つものでしか出来ないだろう…。
…もしかして…白狼のシロ?
狼族の神官であり、この町を支える者の一人…。
キース達を出迎えてくれた、狼族の町のリーダーはシロとは正反対の、真っ黒な体格の良いクロナと言うボスだった。
今日はまだ、シロの姿を見てはいない…。
「こちらにどうぞ」
クロナに案内され、結界塔から離れて大きな屋敷に向かった。
狼族の町並みは木造平屋の瓦屋根の家ばかりだ。
そういえば、熊族の町並みは丸太を組み合わせた、丸太小屋の家ばかりだった。
種族によって家の作りまで、ここまで違うのだと、それを感じ取れる位、キースにも余裕が出てきたのかもしれない。
熊族の時みたいに、町中を上げて宴会ではないようだ。
…警戒されているのかもしれない…。
クロナが屋敷の敷地内に入り、キースがキラを連れて、イオ、ジュンタ、アヤメや護衛の者達が中に入ると屋敷の門が閉じられた。
「…。」
キースはイオと顔を見合わせる。
「…悪いが門は閉じさせてもらう。…シロが…表に出てこれないからな…」
クロナは気まずそうにそう言った。
何か、事情があるのかもしれない。
クロナは屋敷の玄関の扉を開けると、大きな声で呼んだ。
「シロ。もう良いぞ。連れてこい」
…連れてこい?
すると奥から白いモノが勢いよく駆け出してきた。
よく見ると、白い狼…。
それも二匹が、クロナの足にまとわりつく。
「俺の子供だ。産まれたばかりで、まだ人の姿に安定していない。門を閉めておかないと、走り回って出ていって仕舞うんだ」
クロナはそう言って苦笑いし、一匹を抱き上げる。
だから門を閉めたのだ。
…ちょっと待て、産まれたばかりって言ったよね…。
それも、白狼…。
「…もしかして、シロの…」
キースがそう口にすると、クロナが頷いた。
「…産んだばかりで、無理するなと言ったんだが…」
「貴方が過保護過ぎるんですよ」
そう言って、屋敷の中からシロが出てきた。
「産んでから一月は過ぎているし、子供達も走り回れるくらいになっているんだから、大丈夫だと言っているのに…」
白狼の子供がシロを見つけて、もう一匹がシロに向かって突進していき、シロが抱き上げた。
「どうぞ中に入ってください。ささやかですが、食事を準備しております」
シロにそう促されて、クロナはバツが悪そうに苦笑いして屋敷の中へ入って行き、キース達も後に続いて中に入った。
玄関で靴を脱ぎ、木造の長い廊下を歩くと、部屋とは反対側に庭…庭園が広がっていた。
綺麗に整えられた木々や庭石が、なんとも言えない静寂をなもしだしている。
「…綺麗な庭だな…」
「ああ。…俺の家の庭は、花が好きな母が色々と植えて、いつでも賑やかだからな…」
イオはそう言って庭を眺めながら歩いていた。
「俺の所は、庭というよりは果樹園になっているから、また違って見えるな…」
ジュンタはそう言って、アヤメの手を引いて歩いていた。
案内された部屋には、お膳に食事が置かれ、ズラリと並んだ部屋は何か格式張った様子だ。
「…そこまでしなくて良いって言ったんですけど、クロナが他種族の代表者達を招くのに、粗相があってはいけない。と、こうなってしまって…」
シロが申し訳なさそうに言う。
「気楽に座ってください」
と、言われてもどこに座って良いのかわからない…。
戸惑っていると、シロが手招きしてこちらにと、場所を決めてくれた。
…てか、なぜかキースとキラは並んだお膳がどちらも見える、端の中央に座らされた。
その右側の列に狼族のクロナとシロなど狼族の者達が座り、左側の廊下側にイオ、ジュンタ、アヤメなどが座り、宴が始まった。
アヤメはジュンタの胡座をかいた足の上に座り、「これは何?」と、目を輝かせて食事をしている。
その様子をじっと、白狼の子供達がクロナとシロの間で見ていて、急に狼の姿から人の姿に変化した。
白い髪の毛の色白の、人族で言うと一才位の子供…。
白い耳をピクピクさせて、二人はクロナの膝の上に乗ろうとよじ登っている。
「…いきなりどうした?」
クロナがビックリして手を止め、シロが側にいた者に子供達の服を持ってくるように言っている。
狼族の者達はいつもの事なのか、平然と食事をしていて、反対側にいる、ジュンタ達は驚いてその様子を見ていた。
「…いきなりだな…」
「…お父様。アヤメも姿を変えられるの?」
アヤメが興味深々に聞いてくる。
「熊族は変わらないな…」
…狼族は、獣変化することによって、瞬発力と走るスピードが確か上がると聞いている。
キースは興味深々に見ていると、シロが持ってきてもらった服を着せていて、着終わると再びクロナの膝の上によじ登り、ちょこんとアヤメの様に座ってニタリと笑った。
…かわいい。
…真似をしたかったんだ…。
もう一人も、クロナの膝の上に乗ろうとしたので、シロがこっちと、シロの膝の上に座らせると、こちらもニタリと笑って、目の前の食事に手を伸ばした。
「こらこら、お前達はまだこっち」
そう言ってシロとクロナは子供用の食事を食べさせていた。
それを見ていたキラも真似して、キースの膝の上に乗ってきて座って口を開けた。
「…子供達、可愛過ぎるんだけど…」
キースは悶絶しながら、キラに食事を与えた。
すると今まで無防備だった町の空に、うっすらと幕が貼られ、町全体を覆い尽くした。
「これはすごいな…」
炎の結晶石一つで、これだけの魔法を結界塔に施すことができるなんで、かなりの魔力を持つものでしか出来ないだろう…。
…もしかして…白狼のシロ?
狼族の神官であり、この町を支える者の一人…。
キース達を出迎えてくれた、狼族の町のリーダーはシロとは正反対の、真っ黒な体格の良いクロナと言うボスだった。
今日はまだ、シロの姿を見てはいない…。
「こちらにどうぞ」
クロナに案内され、結界塔から離れて大きな屋敷に向かった。
狼族の町並みは木造平屋の瓦屋根の家ばかりだ。
そういえば、熊族の町並みは丸太を組み合わせた、丸太小屋の家ばかりだった。
種族によって家の作りまで、ここまで違うのだと、それを感じ取れる位、キースにも余裕が出てきたのかもしれない。
熊族の時みたいに、町中を上げて宴会ではないようだ。
…警戒されているのかもしれない…。
クロナが屋敷の敷地内に入り、キースがキラを連れて、イオ、ジュンタ、アヤメや護衛の者達が中に入ると屋敷の門が閉じられた。
「…。」
キースはイオと顔を見合わせる。
「…悪いが門は閉じさせてもらう。…シロが…表に出てこれないからな…」
クロナは気まずそうにそう言った。
何か、事情があるのかもしれない。
クロナは屋敷の玄関の扉を開けると、大きな声で呼んだ。
「シロ。もう良いぞ。連れてこい」
…連れてこい?
すると奥から白いモノが勢いよく駆け出してきた。
よく見ると、白い狼…。
それも二匹が、クロナの足にまとわりつく。
「俺の子供だ。産まれたばかりで、まだ人の姿に安定していない。門を閉めておかないと、走り回って出ていって仕舞うんだ」
クロナはそう言って苦笑いし、一匹を抱き上げる。
だから門を閉めたのだ。
…ちょっと待て、産まれたばかりって言ったよね…。
それも、白狼…。
「…もしかして、シロの…」
キースがそう口にすると、クロナが頷いた。
「…産んだばかりで、無理するなと言ったんだが…」
「貴方が過保護過ぎるんですよ」
そう言って、屋敷の中からシロが出てきた。
「産んでから一月は過ぎているし、子供達も走り回れるくらいになっているんだから、大丈夫だと言っているのに…」
白狼の子供がシロを見つけて、もう一匹がシロに向かって突進していき、シロが抱き上げた。
「どうぞ中に入ってください。ささやかですが、食事を準備しております」
シロにそう促されて、クロナはバツが悪そうに苦笑いして屋敷の中へ入って行き、キース達も後に続いて中に入った。
玄関で靴を脱ぎ、木造の長い廊下を歩くと、部屋とは反対側に庭…庭園が広がっていた。
綺麗に整えられた木々や庭石が、なんとも言えない静寂をなもしだしている。
「…綺麗な庭だな…」
「ああ。…俺の家の庭は、花が好きな母が色々と植えて、いつでも賑やかだからな…」
イオはそう言って庭を眺めながら歩いていた。
「俺の所は、庭というよりは果樹園になっているから、また違って見えるな…」
ジュンタはそう言って、アヤメの手を引いて歩いていた。
案内された部屋には、お膳に食事が置かれ、ズラリと並んだ部屋は何か格式張った様子だ。
「…そこまでしなくて良いって言ったんですけど、クロナが他種族の代表者達を招くのに、粗相があってはいけない。と、こうなってしまって…」
シロが申し訳なさそうに言う。
「気楽に座ってください」
と、言われてもどこに座って良いのかわからない…。
戸惑っていると、シロが手招きしてこちらにと、場所を決めてくれた。
…てか、なぜかキースとキラは並んだお膳がどちらも見える、端の中央に座らされた。
その右側の列に狼族のクロナとシロなど狼族の者達が座り、左側の廊下側にイオ、ジュンタ、アヤメなどが座り、宴が始まった。
アヤメはジュンタの胡座をかいた足の上に座り、「これは何?」と、目を輝かせて食事をしている。
その様子をじっと、白狼の子供達がクロナとシロの間で見ていて、急に狼の姿から人の姿に変化した。
白い髪の毛の色白の、人族で言うと一才位の子供…。
白い耳をピクピクさせて、二人はクロナの膝の上に乗ろうとよじ登っている。
「…いきなりどうした?」
クロナがビックリして手を止め、シロが側にいた者に子供達の服を持ってくるように言っている。
狼族の者達はいつもの事なのか、平然と食事をしていて、反対側にいる、ジュンタ達は驚いてその様子を見ていた。
「…いきなりだな…」
「…お父様。アヤメも姿を変えられるの?」
アヤメが興味深々に聞いてくる。
「熊族は変わらないな…」
…狼族は、獣変化することによって、瞬発力と走るスピードが確か上がると聞いている。
キースは興味深々に見ていると、シロが持ってきてもらった服を着せていて、着終わると再びクロナの膝の上によじ登り、ちょこんとアヤメの様に座ってニタリと笑った。
…かわいい。
…真似をしたかったんだ…。
もう一人も、クロナの膝の上に乗ろうとしたので、シロがこっちと、シロの膝の上に座らせると、こちらもニタリと笑って、目の前の食事に手を伸ばした。
「こらこら、お前達はまだこっち」
そう言ってシロとクロナは子供用の食事を食べさせていた。
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