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新たなる命
キリトの悩み
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「…リーン様、眠ってしまったみたいですね」
リーンの侍女のがそう言って、ソファーにかけてあった毛布をリーンにかけている。
リーンは最近、眠っている時間が増えた。
以前はそこまで気にならなかったが、魔力が無いからか、本当に人族のようだ。
それにしてもこの侍女は、屋敷の中の事より野外作業にむいている。
先日、リーンと一緒に森のベリーを取りに行ったときも、楽しそうにかごをもって、収穫していた。
それをジャムにするのも喜んで手伝ってくれたり、…虫や小動物を見ても驚かない…。
もともと王都に暮らしていたと、言っていたから不安だったが、ソレ以前にそういった生活をしていたのか、手慣れているので、こちらとしても気は楽だ。
彼女をリーンの侍女に付けたのは正解だと思える。
だから、そろそろ王都に様子を見に行っても良いだろうか…。
キリトはジーンとユーリの事が気になっていた。
リーンが眠りについてから、ずっとカザナにいて、二人が帰って来たときくらいしか会えていない。
産まれた時からずっと側にいて、成長するのを見守ってきたが、リーンの事があって、こちらに来ていて、いつも後ろを付いてきた二人が居ないと寂しく感じるのも現実だ。
…子離れする時期に来ているのだろうか…。
だったら、今後の事を考えなくてはいけない。
…リーンとの約束で、俺はジーンとユーリを見守ってきた。
リーンが魔力を無くしカザナに留まるのなら、俺はリーンの片腕となって、リーンの願いを叶えるだろう…。
リーンを守る役目は王子に任せて、二人の手足となって側に遣える覚悟は出来ている。
ただ、ユーリが…。
…最近の扱いに困っている…。
原因は、リーンの侍女のイサミが、リーンと俺の側にいる事だと言うことは分かっているが、何故なのか俺には理解しがたい…。
彼女なら、人族なので分かるのだろうか…。
キリトは悩んだ末に、ちょっと聞いてみた。
「…なぁ…ちょっと聞きたいんだが」
「はい。何でしょうか」
イサミは眠っているリーンをそっとソファーに横たえて、枕を入れて寝かせたところだった。
「…この間ユーリが来たときに、青ざめて一人で怒って帰ってしまったんだが…俺には言われている意味が分からなかったんだが…ユーリは何に怒って帰ったか…分かるか?」
キリトは何て言ったら良いのか分からず、思うがままに聞いてみた。
「…この間の…ユーリ様…」
イサミは思い出しながら、キリトを見て微笑んだ。
「年頃なんですよ」
「…。」
それでは何に怒っていたのか分からない…。
キリトは頭を抱えた。
「…あんたがココに来るようになってから、ユーリの機嫌が悪い…。何かしたわけでは無いのは分かっているが…」
「…そうですね」
イサミは少し考えて答えた。
「ユーリ様が居られるときは、なるべく側に寄らないようにしておきますね」
「…。」
それでは、根本的に変わらない。
ユーリが何に怒って、怒鳴っていたのか分からずじまいだ。
「…ユーリ様は、思春期なんです。色々と思うところが有るんだと思いますよ」
イサミはそう言ってリーンから離れ、シュの実の種が入った入れ物を持って外に出て、天日に干しに行った。
シュの実の種は一度乾燥させ、固い殻を割って中身を取り出す。
それをさらに乾燥させて、栄養価の高い薬剤となる。
手間が掛かるのと収穫の時期が短いので、何回かに分けて毎年一年分を作り置きしておくのが、ココ数年の恒例の作業だ。
今までは一人で…もしくは、手の空いた王子の側近や騎士達が手伝ってくれてはいたが…みんな、それぞれの仕事が有るので、宛にはしていない。
が…。
ユーリが思春期ね…。
キリトはユーリと同じ年頃の頃は、森の中で一人で生き残るのに必死だった。
誰か側にいて教えてくれると言うことは無く、独自で生き抜くしかなかった頃だ…。
取りあえず王都にいってみるか…。
二、三日、侍女にリーンを任せても大丈夫だろう。
無理だけはさせないように注意してもらって…。
キリトは王都に行く段取りを考え始めた。
リーンの侍女のがそう言って、ソファーにかけてあった毛布をリーンにかけている。
リーンは最近、眠っている時間が増えた。
以前はそこまで気にならなかったが、魔力が無いからか、本当に人族のようだ。
それにしてもこの侍女は、屋敷の中の事より野外作業にむいている。
先日、リーンと一緒に森のベリーを取りに行ったときも、楽しそうにかごをもって、収穫していた。
それをジャムにするのも喜んで手伝ってくれたり、…虫や小動物を見ても驚かない…。
もともと王都に暮らしていたと、言っていたから不安だったが、ソレ以前にそういった生活をしていたのか、手慣れているので、こちらとしても気は楽だ。
彼女をリーンの侍女に付けたのは正解だと思える。
だから、そろそろ王都に様子を見に行っても良いだろうか…。
キリトはジーンとユーリの事が気になっていた。
リーンが眠りについてから、ずっとカザナにいて、二人が帰って来たときくらいしか会えていない。
産まれた時からずっと側にいて、成長するのを見守ってきたが、リーンの事があって、こちらに来ていて、いつも後ろを付いてきた二人が居ないと寂しく感じるのも現実だ。
…子離れする時期に来ているのだろうか…。
だったら、今後の事を考えなくてはいけない。
…リーンとの約束で、俺はジーンとユーリを見守ってきた。
リーンが魔力を無くしカザナに留まるのなら、俺はリーンの片腕となって、リーンの願いを叶えるだろう…。
リーンを守る役目は王子に任せて、二人の手足となって側に遣える覚悟は出来ている。
ただ、ユーリが…。
…最近の扱いに困っている…。
原因は、リーンの侍女のイサミが、リーンと俺の側にいる事だと言うことは分かっているが、何故なのか俺には理解しがたい…。
彼女なら、人族なので分かるのだろうか…。
キリトは悩んだ末に、ちょっと聞いてみた。
「…なぁ…ちょっと聞きたいんだが」
「はい。何でしょうか」
イサミは眠っているリーンをそっとソファーに横たえて、枕を入れて寝かせたところだった。
「…この間ユーリが来たときに、青ざめて一人で怒って帰ってしまったんだが…俺には言われている意味が分からなかったんだが…ユーリは何に怒って帰ったか…分かるか?」
キリトは何て言ったら良いのか分からず、思うがままに聞いてみた。
「…この間の…ユーリ様…」
イサミは思い出しながら、キリトを見て微笑んだ。
「年頃なんですよ」
「…。」
それでは何に怒っていたのか分からない…。
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「…あんたがココに来るようになってから、ユーリの機嫌が悪い…。何かしたわけでは無いのは分かっているが…」
「…そうですね」
イサミは少し考えて答えた。
「ユーリ様が居られるときは、なるべく側に寄らないようにしておきますね」
「…。」
それでは、根本的に変わらない。
ユーリが何に怒って、怒鳴っていたのか分からずじまいだ。
「…ユーリ様は、思春期なんです。色々と思うところが有るんだと思いますよ」
イサミはそう言ってリーンから離れ、シュの実の種が入った入れ物を持って外に出て、天日に干しに行った。
シュの実の種は一度乾燥させ、固い殻を割って中身を取り出す。
それをさらに乾燥させて、栄養価の高い薬剤となる。
手間が掛かるのと収穫の時期が短いので、何回かに分けて毎年一年分を作り置きしておくのが、ココ数年の恒例の作業だ。
今までは一人で…もしくは、手の空いた王子の側近や騎士達が手伝ってくれてはいたが…みんな、それぞれの仕事が有るので、宛にはしていない。
が…。
ユーリが思春期ね…。
キリトはユーリと同じ年頃の頃は、森の中で一人で生き残るのに必死だった。
誰か側にいて教えてくれると言うことは無く、独自で生き抜くしかなかった頃だ…。
取りあえず王都にいってみるか…。
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