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二人の約束 ~ジーンの初恋~(番外編)
ヤマツカ町の領主の館
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ジーンはアミュール様と馬車で移動しながら、近くを通る小さな神殿に寄って祈りを捧げ、休憩を取りながらヤマツカ町へと向かって行った。
さすがに三泊目の神殿の客室で、アミュール様と一緒の部屋だと言うことに慣れてきた。
…気にせず寝る。
それが馬車での移動の、体力温存に良いのだと。
今日の昼間過ぎにはヤマツカ町の領主の館に着き、神殿からの『移動』の準備をするのだと言う。
領主の館には話が通してあるらしく、今日は領主の館で宿泊するため、ゆっくりとベッドで眠れそうだ。
領主の館に着くまでに、失礼の無いよう、アミュール様に注意事項を確認された。
今日は神官見習いとして行く事。
見知った顔が有っても、態度に出さない事。
王族であっても、その時の境遇と立場に寄って違うと言うことを改めて説明された。
…僕は、神殿からの神官見習い。
ジーンは何度も、そう唱えていた。
ヤマツカ町の領主の館で、出迎えてくれたのは、お父様の側近であるジェスさん。
思わず嬉しそうな顔になり、アミュール様に睨まれて、ジーンは慌てて顔を引き締めた。
僕は神官見習い…。
領主の親族に見知った顔が有っても、人前では知らないふりをすら事。
ジーンの事を、カザンナ王国の第三王子の息子だと知らないヤマツカ町の人にとっては、神官見習いでしかないのだから…。
昼食をご馳走になり、予定通り神殿と領主の館を『転移』で繋げる為の魔法陣がある部屋に行くと、壁際に机や椅子が積み上げられていた。
普段は別の用途に使われている部屋のようだ。
床にはすでに、『転移』用の魔法陣が準備され、後は魔力を流して起動させるだけになっていた。
アミュール様が『風の便り』で報告、状況のやり取りをして、『転移』を始めることになった。
アミュール様は『位置』、ジェスさんは『移動』そして僕が『魔力』を魔法陣に注ぎ込む。
僕はお父様とリーンの子供だけあって、大人並みの保有魔力を持っているから、神殿での少人数の『転移』の補助を何回も行っている。
だけど『魔力』は大人並みだが、『体力』が子供並みのため、身体が付いて行かないので、この後、爆睡してしまうだろう…。
そんな事を思っていると、魔法陣の中心に二人の姿が現れた。
白銀のシノアス様と、レオン叔父様だ。
ジーンは魔力を止め、その場に座り込んだ。
さすがに、呼吸が乱れる。
アミュール様とジェスさんは、平然と二人を出迎えている。
これも、経験を重ねることで、自然に身に付くのだろうが、当分は無理そうだ。
そんなジーンの姿に気がついたシノアス様が、こちらを見て微笑むと、アミュール様に何か話して、ジェスさんに案内されてアミュール様とレオン叔父様が部屋を出ていった。
「ジーン様。シノアス様が、『部屋で休んで良いですよ』と、おっしゃってました。シノアス様も貴方には、甘いですね…」
アミュール様がそう言って苦笑いする。
「…うん。僕も…そう思う…」
でも正直、この後の会合に同席して、居眠りをしない自信はない。
いまだに、立ち上がることも出来ない。
「…誰か呼んで来ますので、部屋で休んでください」
「…はい。ありがとう…ございます」
アミュール様は部屋を出ていき、すぐに使用人の人が現れて、ジーンにあてがわれた部屋へと連れていってもらい、ベッドに倒れるようにうつ伏せになると、ジーンは、そのまま眠ってしまった。
さすがに三泊目の神殿の客室で、アミュール様と一緒の部屋だと言うことに慣れてきた。
…気にせず寝る。
それが馬車での移動の、体力温存に良いのだと。
今日の昼間過ぎにはヤマツカ町の領主の館に着き、神殿からの『移動』の準備をするのだと言う。
領主の館には話が通してあるらしく、今日は領主の館で宿泊するため、ゆっくりとベッドで眠れそうだ。
領主の館に着くまでに、失礼の無いよう、アミュール様に注意事項を確認された。
今日は神官見習いとして行く事。
見知った顔が有っても、態度に出さない事。
王族であっても、その時の境遇と立場に寄って違うと言うことを改めて説明された。
…僕は、神殿からの神官見習い。
ジーンは何度も、そう唱えていた。
ヤマツカ町の領主の館で、出迎えてくれたのは、お父様の側近であるジェスさん。
思わず嬉しそうな顔になり、アミュール様に睨まれて、ジーンは慌てて顔を引き締めた。
僕は神官見習い…。
領主の親族に見知った顔が有っても、人前では知らないふりをすら事。
ジーンの事を、カザンナ王国の第三王子の息子だと知らないヤマツカ町の人にとっては、神官見習いでしかないのだから…。
昼食をご馳走になり、予定通り神殿と領主の館を『転移』で繋げる為の魔法陣がある部屋に行くと、壁際に机や椅子が積み上げられていた。
普段は別の用途に使われている部屋のようだ。
床にはすでに、『転移』用の魔法陣が準備され、後は魔力を流して起動させるだけになっていた。
アミュール様が『風の便り』で報告、状況のやり取りをして、『転移』を始めることになった。
アミュール様は『位置』、ジェスさんは『移動』そして僕が『魔力』を魔法陣に注ぎ込む。
僕はお父様とリーンの子供だけあって、大人並みの保有魔力を持っているから、神殿での少人数の『転移』の補助を何回も行っている。
だけど『魔力』は大人並みだが、『体力』が子供並みのため、身体が付いて行かないので、この後、爆睡してしまうだろう…。
そんな事を思っていると、魔法陣の中心に二人の姿が現れた。
白銀のシノアス様と、レオン叔父様だ。
ジーンは魔力を止め、その場に座り込んだ。
さすがに、呼吸が乱れる。
アミュール様とジェスさんは、平然と二人を出迎えている。
これも、経験を重ねることで、自然に身に付くのだろうが、当分は無理そうだ。
そんなジーンの姿に気がついたシノアス様が、こちらを見て微笑むと、アミュール様に何か話して、ジェスさんに案内されてアミュール様とレオン叔父様が部屋を出ていった。
「ジーン様。シノアス様が、『部屋で休んで良いですよ』と、おっしゃってました。シノアス様も貴方には、甘いですね…」
アミュール様がそう言って苦笑いする。
「…うん。僕も…そう思う…」
でも正直、この後の会合に同席して、居眠りをしない自信はない。
いまだに、立ち上がることも出来ない。
「…誰か呼んで来ますので、部屋で休んでください」
「…はい。ありがとう…ございます」
アミュール様は部屋を出ていき、すぐに使用人の人が現れて、ジーンにあてがわれた部屋へと連れていってもらい、ベッドに倒れるようにうつ伏せになると、ジーンは、そのまま眠ってしまった。
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