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二人の約束 ~ジーンの初恋~(番外編)
懐かれたジーン
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ジーンは急に胸が締め付けられ、何が起こったのか分からなかった。
ほんの一瞬の痛みだけで、今はなんともない。
心配そうなアミュール様には、大丈夫だと言って、手を離してもらった。
それより気になるのは、家の入り口にいる狼獣人の男の人…。
複雑な顔をして、こちらを見ている。
どうしたのだろう…。
リーンが木霊を抱えたまま、シノアス様と一緒にこっちに戻って来た。
「家の中で話しませんか」
ジェスさんがそう言って、家の中へと促す。
狼獣人の男の人は家の中に戻り、レオン叔父様が家の中に入り、部屋の中を確認すると戻ってきて、頷いたのでアミュール様とシノアス様が、家の中に入っていった。
ジーンは、領主の馬車から軽食や飲み物の入ったカゴと、カバンを持ち、家の方に向かうとリーンと目が会い口許が揺るんだ。
「…リーン」
「ジーンが来るとは思わなかった」
リーンは嬉しそうに微笑む。
僕も会えて嬉しい、けれど。
「今日は僕、神官見習いなんだ」
「ふふっ。頑張ってね」
「うん!」
ジーンが返事すると、リーンの腕の中の羽が生えた木霊がこちらを見た。
緑色の髪の毛の緑色綺麗な瞳。
ジーンの年の離れた弟妹の、三つ子達の子供の頃を思い出してしまう。
「可愛いね」
ジーンが素直に微笑んで言うと、木霊がジーンにそつと手を伸ばしてきた。
「…えっ!?」
驚くジーンは両手に荷物を持っているので、どうしてあげることも出来ない。
どうしたら良いのかとリーンを見ると、リーンも驚いていて、慌てて背後にいた、ジェスを呼んだ。
「ジェス。ジーンの荷物をもってあげて」
御者と話していたジェスは何事かと近付き、木霊がジーンに手を伸ばしているのを見て、慌ててジーンの荷物を受け取った。
「…リーン」
不安そうなジーンにリーンが微笑む。
「フリクが望んだんだ。抱っこしてあげて」
ジーンはそっと木霊をに触れ、背中の羽に触れないよう気を付けて、リーンから木霊を預けられた。
ジーンは始めて、実体化した木霊に触れた。
領主の館にいた木霊達でさえ、実体化しても手のひらくらいの大きさで、子供の姿をした強い魔力を持つ木霊など見たことがなかったからだ。
ほんの少し温もりと、新緑の葉っぱの香りがする…。
木霊はもぞもぞとジーンの腕の中で少し動き、ピタリとジーンにくっついて離れなくなってしまった。
「…どうしよう…」
「そのまま、部屋に行くしかないね」
リーンは苦笑いして、ジェスさんを見るとジェスさんも、苦笑いしている。
「お客様を待たせる訳にはいかないですから、家に入りましょう」
ジェスはそう言って、荷物をもって部屋の中へと入っていく。
本当は、僕がココティーを出さないといけないんだけど…。
そんな事を思いながら、リーンと一緒に家の中に入っていった。
部屋の何に入ると、ジェスさんが荷物を開けて、シノアスさんやレオン叔父様達がいるテーブルの前に、ココティーを入れたコップと軽食を出している。
そしてアミュール様に睨まれ、シノアス様に微笑まれ、レオン叔父様には呆れられた。
…すみません!
「フリクが懐いちゃった」
リーンはそう言って、微笑んで椅子に座る。
ジーンは木霊を抱えたまま椅子に座るわけにはいかなかったので、狼獣人の男の人が座っているソファーのに近付くと、彼は急に立ち上がり、席を譲ってくれて、リーン達のいるテーブルに付いた。
…僕、何かした?
ジーンはそっとソファーに座り、羽の生えた木霊を抱え直した。
髪の毛はサラサラで撫でていても気持ちが良い。
時折、ジーンを見上げては、もぞもぞと胸にしがみつくのが可愛くて、ジーンは笑みを浮かべて木霊を見ていた。
その頃、狼獣人のロキが、リーン達のいるテーブルで、集まっているのがジーンの身内だとは知らずに、大人達が頭を抱える爆弾発言をしているとは知らなかった。
ほんの一瞬の痛みだけで、今はなんともない。
心配そうなアミュール様には、大丈夫だと言って、手を離してもらった。
それより気になるのは、家の入り口にいる狼獣人の男の人…。
複雑な顔をして、こちらを見ている。
どうしたのだろう…。
リーンが木霊を抱えたまま、シノアス様と一緒にこっちに戻って来た。
「家の中で話しませんか」
ジェスさんがそう言って、家の中へと促す。
狼獣人の男の人は家の中に戻り、レオン叔父様が家の中に入り、部屋の中を確認すると戻ってきて、頷いたのでアミュール様とシノアス様が、家の中に入っていった。
ジーンは、領主の馬車から軽食や飲み物の入ったカゴと、カバンを持ち、家の方に向かうとリーンと目が会い口許が揺るんだ。
「…リーン」
「ジーンが来るとは思わなかった」
リーンは嬉しそうに微笑む。
僕も会えて嬉しい、けれど。
「今日は僕、神官見習いなんだ」
「ふふっ。頑張ってね」
「うん!」
ジーンが返事すると、リーンの腕の中の羽が生えた木霊がこちらを見た。
緑色の髪の毛の緑色綺麗な瞳。
ジーンの年の離れた弟妹の、三つ子達の子供の頃を思い出してしまう。
「可愛いね」
ジーンが素直に微笑んで言うと、木霊がジーンにそつと手を伸ばしてきた。
「…えっ!?」
驚くジーンは両手に荷物を持っているので、どうしてあげることも出来ない。
どうしたら良いのかとリーンを見ると、リーンも驚いていて、慌てて背後にいた、ジェスを呼んだ。
「ジェス。ジーンの荷物をもってあげて」
御者と話していたジェスは何事かと近付き、木霊がジーンに手を伸ばしているのを見て、慌ててジーンの荷物を受け取った。
「…リーン」
不安そうなジーンにリーンが微笑む。
「フリクが望んだんだ。抱っこしてあげて」
ジーンはそっと木霊をに触れ、背中の羽に触れないよう気を付けて、リーンから木霊を預けられた。
ジーンは始めて、実体化した木霊に触れた。
領主の館にいた木霊達でさえ、実体化しても手のひらくらいの大きさで、子供の姿をした強い魔力を持つ木霊など見たことがなかったからだ。
ほんの少し温もりと、新緑の葉っぱの香りがする…。
木霊はもぞもぞとジーンの腕の中で少し動き、ピタリとジーンにくっついて離れなくなってしまった。
「…どうしよう…」
「そのまま、部屋に行くしかないね」
リーンは苦笑いして、ジェスさんを見るとジェスさんも、苦笑いしている。
「お客様を待たせる訳にはいかないですから、家に入りましょう」
ジェスはそう言って、荷物をもって部屋の中へと入っていく。
本当は、僕がココティーを出さないといけないんだけど…。
そんな事を思いながら、リーンと一緒に家の中に入っていった。
部屋の何に入ると、ジェスさんが荷物を開けて、シノアスさんやレオン叔父様達がいるテーブルの前に、ココティーを入れたコップと軽食を出している。
そしてアミュール様に睨まれ、シノアス様に微笑まれ、レオン叔父様には呆れられた。
…すみません!
「フリクが懐いちゃった」
リーンはそう言って、微笑んで椅子に座る。
ジーンは木霊を抱えたまま椅子に座るわけにはいかなかったので、狼獣人の男の人が座っているソファーのに近付くと、彼は急に立ち上がり、席を譲ってくれて、リーン達のいるテーブルに付いた。
…僕、何かした?
ジーンはそっとソファーに座り、羽の生えた木霊を抱え直した。
髪の毛はサラサラで撫でていても気持ちが良い。
時折、ジーンを見上げては、もぞもぞと胸にしがみつくのが可愛くて、ジーンは笑みを浮かべて木霊を見ていた。
その頃、狼獣人のロキが、リーン達のいるテーブルで、集まっているのがジーンの身内だとは知らずに、大人達が頭を抱える爆弾発言をしているとは知らなかった。
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