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二人の約束 ~ジーンの初恋~(番外編)
始めての贈り物
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俺には、明日、王都に帰ってしまうジーンを、繋ぎ止めるほどの力はない。
また、来るとは言っていたが、いつになるかもわからない。
ロキは番であるジーンを手放したくないが、リーン達に、少しづつ歩み寄れと言われたことを実行するしかなかった。
強制して、二度と来なくなるのも困るし、かといって、いつまでも待てるほどの忍耐力も無い…。
どうやって繋ぎ止めるか…手元に引き寄せられるか…。
ロキは答えの無い問いに、グルグルと頭を悩ませていた。
『世界樹』に祈りを捧げに来た、村の若い青年達が話している内容に、ロキの耳が傾いた。
何でも、結婚の申し込みをするのに、神頼み『世界樹』に頼みに来たそうだ。
人族の結婚とは、獣人族の番の事…。
贈り物に、手作りの髪飾りを作ったので、それを渡すとか…。
…贈り物か…。
ロキは考えた。
今まで自分から、誰かに贈り物を贈ったことはない…。
ジーンは喜ぶだろうか…。
ロキがそんなことを考えている内に、青年達は祈りを終え、村へと戻っていった。
ロキは何を贈るか考え始め、普段から身に付けれるモノの方が良いだろう…そう思った。
身に付けることで、危険から遠ざけれる魔法を付けようと思ったからだ。
だが、何が良い…。
休憩所の前で頭を抱えながら悶々と考えていると、療養所のスバルが様子を見にやって来た。
「何しているんだ?」
ロキはハッと頭を上げ、スバルを見る。
…人族の事は、こいつに聞こう。
ロキは意を決して、スバルに聞いた。
「…贈り物したい。…あの子に…何をあげたら良い…」
スバルはポカンとして目を見開き、まじまじとロキを見てくる。
「…どうした…あの子って…誰だ?」
そうだ。
スバルは知らない…。
ジーンの事を…リーンの息子だと言うことも…。
ロキは頭を抱え、休憩所の方に向いた。
スバルの視線が休憩所の方を向き、中にいるジーンの事を見つけたようだ。
「…あの子は?」
「…リーンの息子…。見習い神官だ…」
ロキのその答えに、スバルは目を見開いてロキを見てくる。
「…もしかして…番なのか…?」
ロキが無言で頷くと、スバルの大きいため息が聞こえた。
ロキはスバルの質問に答えながら、何を贈ったら良いか考えてもらい、学生でも気軽に身に付けることが出来る腕輪に決まり、その腕輪に、目一杯、守護の魔法と防御などを張り付ける事にした。
ロキは一旦、狼獣人の里に帰り、守護の魔法の資料となる本を探しだし、確認を兼ねて読むことにした。
これとあれと…腕輪に貼り付けられる数が、決まっているため、どれにするか選んでいる内に、夕方になってしまい、慌ててジーンのいる休憩所へと向かった。
昨日までリーンと二人で食事をしていたのに、一人だと寂しいだろうから…そう思っての行動だった。
夕食後、ジーンは机に向かって何やら書き物をして、それが終わるとシャワー室へと向かって行った。
ロキはここぞとばかりに外に出て、薄暗闇の星空の中、魔法陣を発動して腕輪を作りだし、護符していった。
ロキの魔法の属性の中心は闇だ。
それと風に光がほんの少し…。
なので、形有るものを作り出すのは、夜中の方が便利だったのもある。
闇色をした腕輪に、光の守護を散りばめた特別製の腕輪。
「ふぅ…」
ロキは久しぶりに繊細な魔法を使い、疲れて息を吐いた。
ロキはそれをズボンのポケットに入れ、休憩所へと戻ると、ジーンは毛布を被って身体を横たえ、眠る体制になっていた。
「もう、休むのか?」
「…う、うん…。明日、早いし…」
「そうか…」
ロキはそう答えると、部屋の明かりを小さくした。
かろうじて、顔が見えるくらいの薄暗さ…。
ロキは横たわるジーンに近付き、服を脱ぎ、狼の姿に獣変化し、ジーンの側に寄り添い、ジーンを包み込むようにして、その場に寝そべった。
いつも昼寝をするときには、この姿で眠っているから、眠りやすいだろうと思ったからだ。
ジーンはしばらく固まっていて動かなかったが、狼の姿のロキの背中を撫で始めた。
気持ちが良い…。
ジーンが狼姿のロキに身体を預けて寄りかかり、毛布越しに伝わる温もりと、重みがロキにのし掛かる。
「…温かい…」
ジーンがそう言い、眠りについたようだ。
だが、ロキは眠れなかった。
ジーンの温もりにドキドキしながら、どうやって腕輪を渡したら良いのか、悩みだしたのだ。
贈り物をしたことが無いロキは、腕輪を差し出して、いらないと言われたらどうしよう…とか、守護の護符が付いているから、身に付けるように…と言うと、重すぎないかとか、どうでも良いようで重要なことに悩んでいた。
…スバルにどうやって渡せば良いのか聞いておけば良かった…。
そんなことを、悶々と考えている内に、答えの出ぬまま、ロキは眠ってしまった。
また、来るとは言っていたが、いつになるかもわからない。
ロキは番であるジーンを手放したくないが、リーン達に、少しづつ歩み寄れと言われたことを実行するしかなかった。
強制して、二度と来なくなるのも困るし、かといって、いつまでも待てるほどの忍耐力も無い…。
どうやって繋ぎ止めるか…手元に引き寄せられるか…。
ロキは答えの無い問いに、グルグルと頭を悩ませていた。
『世界樹』に祈りを捧げに来た、村の若い青年達が話している内容に、ロキの耳が傾いた。
何でも、結婚の申し込みをするのに、神頼み『世界樹』に頼みに来たそうだ。
人族の結婚とは、獣人族の番の事…。
贈り物に、手作りの髪飾りを作ったので、それを渡すとか…。
…贈り物か…。
ロキは考えた。
今まで自分から、誰かに贈り物を贈ったことはない…。
ジーンは喜ぶだろうか…。
ロキがそんなことを考えている内に、青年達は祈りを終え、村へと戻っていった。
ロキは何を贈るか考え始め、普段から身に付けれるモノの方が良いだろう…そう思った。
身に付けることで、危険から遠ざけれる魔法を付けようと思ったからだ。
だが、何が良い…。
休憩所の前で頭を抱えながら悶々と考えていると、療養所のスバルが様子を見にやって来た。
「何しているんだ?」
ロキはハッと頭を上げ、スバルを見る。
…人族の事は、こいつに聞こう。
ロキは意を決して、スバルに聞いた。
「…贈り物したい。…あの子に…何をあげたら良い…」
スバルはポカンとして目を見開き、まじまじとロキを見てくる。
「…どうした…あの子って…誰だ?」
そうだ。
スバルは知らない…。
ジーンの事を…リーンの息子だと言うことも…。
ロキは頭を抱え、休憩所の方に向いた。
スバルの視線が休憩所の方を向き、中にいるジーンの事を見つけたようだ。
「…あの子は?」
「…リーンの息子…。見習い神官だ…」
ロキのその答えに、スバルは目を見開いてロキを見てくる。
「…もしかして…番なのか…?」
ロキが無言で頷くと、スバルの大きいため息が聞こえた。
ロキはスバルの質問に答えながら、何を贈ったら良いか考えてもらい、学生でも気軽に身に付けることが出来る腕輪に決まり、その腕輪に、目一杯、守護の魔法と防御などを張り付ける事にした。
ロキは一旦、狼獣人の里に帰り、守護の魔法の資料となる本を探しだし、確認を兼ねて読むことにした。
これとあれと…腕輪に貼り付けられる数が、決まっているため、どれにするか選んでいる内に、夕方になってしまい、慌ててジーンのいる休憩所へと向かった。
昨日までリーンと二人で食事をしていたのに、一人だと寂しいだろうから…そう思っての行動だった。
夕食後、ジーンは机に向かって何やら書き物をして、それが終わるとシャワー室へと向かって行った。
ロキはここぞとばかりに外に出て、薄暗闇の星空の中、魔法陣を発動して腕輪を作りだし、護符していった。
ロキの魔法の属性の中心は闇だ。
それと風に光がほんの少し…。
なので、形有るものを作り出すのは、夜中の方が便利だったのもある。
闇色をした腕輪に、光の守護を散りばめた特別製の腕輪。
「ふぅ…」
ロキは久しぶりに繊細な魔法を使い、疲れて息を吐いた。
ロキはそれをズボンのポケットに入れ、休憩所へと戻ると、ジーンは毛布を被って身体を横たえ、眠る体制になっていた。
「もう、休むのか?」
「…う、うん…。明日、早いし…」
「そうか…」
ロキはそう答えると、部屋の明かりを小さくした。
かろうじて、顔が見えるくらいの薄暗さ…。
ロキは横たわるジーンに近付き、服を脱ぎ、狼の姿に獣変化し、ジーンの側に寄り添い、ジーンを包み込むようにして、その場に寝そべった。
いつも昼寝をするときには、この姿で眠っているから、眠りやすいだろうと思ったからだ。
ジーンはしばらく固まっていて動かなかったが、狼の姿のロキの背中を撫で始めた。
気持ちが良い…。
ジーンが狼姿のロキに身体を預けて寄りかかり、毛布越しに伝わる温もりと、重みがロキにのし掛かる。
「…温かい…」
ジーンがそう言い、眠りについたようだ。
だが、ロキは眠れなかった。
ジーンの温もりにドキドキしながら、どうやって腕輪を渡したら良いのか、悩みだしたのだ。
贈り物をしたことが無いロキは、腕輪を差し出して、いらないと言われたらどうしよう…とか、守護の護符が付いているから、身に付けるように…と言うと、重すぎないかとか、どうでも良いようで重要なことに悩んでいた。
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