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森の聖域クルーラ
白の館
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昼食後、リーンさんと二人で石畳の道を下って行った。
ヒナキさんの店にあった『初級魔法』の本は、リーンさんが出してくれた斜め掛けのバックに入れ、肩から掛けた。
カバンは今後も僕が使って良いよ、と言われたので嬉しかった。
大切に使おう…。
リーンさんは、昨日の服屋ラビの手前で右に折れ、家と家の間に有る、細い道を進んでいった。
ココからは、建物は見えない…。
石畳の細い道の先は、左右木々におおわれていて、石畳に影を落としている。
そして木々の間を抜けきると、少し開けていて、少しくすんだ白い建物が見えてきた。
アレが『白の館』…。
木々で敷地を囲まれた、二階建ての建物。
リーンさんが数段の階段を上り、玄関の扉を開く。
「こんにちわ。入居者を連れてきたよ」
リーンさんがそう言い、僕も後について建物の中に入る。
縦長の土間が伸びていて、その左側が一段高くなり、壁に扉つきの棚が並んでいた。
右側の壁にカウンターと窓があり、ソコに人影が見え、扉を開けてこちらに挨拶してきた。
多分、犬の獣人…。
「リーン様、こんにちわ」
そして僕の方を見て微笑む。
「可愛い子だね。『迷い人』なんだって?」
「そうなんだ。しばらくヒナキの所に通わせて、基礎知識を教えようと思ってね」
「こ、こんにちわ。オルガです。よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げた。
これからお世話になる場所だ。
「こんにちわ。僕は『白の館』を管理しているダンリーだよ。よろしくね」
「はっ、はい」
少し緊張して、足が震えた。
「館の決まりと、魔道具の使い方を教えてあげてくれるか」
「ああ。ちょっと待っててね」
ダンリーはそう言って、カウンターから姿を消し、一段高くなった長い土間の向こう側からやって来た。
「こちらへどうぞ。『白の館』では、ここで靴を脱いで、扉付きの棚にいれるんだよ」
そう言って奥の方の下の扉を開け、靴を脱いで入れるように促される。
僕はリーンさんを見上げた。
急に不安がよぎる。
置いていかれるようだ…。
「大丈夫だよ。知らない事は、これから知っていけば良いし、ここの獣人達は大人しい子ばったりだから。気になることは聞いて、相談していけば良いよ」
そうリーンさんは微笑むが、不安がぬぐえない。
よっぽど不安そうな顔をしていたのか、リーンさんが、しゃがみこんで僕と視線を合わせてくれる。
「昨日のリリスに、早めに帰るようにお願いしておくからね。彼女なら、話しやすいでしょう」
僕はコクりと頷く。
昨日、服を選んでもらいながら、いろんな話をしてくれたので、少しは気が知れている…とも、言うのだろう…。
「大人ばかりに囲まれて、不安かも知れないけれど、みんなオルガの事を助けてくれるからね」
僕は再びコクりと頷くしかなかった。
ずっとリーンさんが側に居てくれるわけには、いかないだろうし、自分で行動するしかないのだ。
「…また、来てくれる?」
リーンさんは微笑む。
「ヒナキの所にいるよ。オルガに魔法の基礎知識を教える約束をしたからね」
僕はコクりと頷いて、靴を脱いだ。
そうだ…。
リーンさんに、魔法を教えてもらうんだった…。
また、会える…。
オルガは、ダンリーの言われる棚に靴を入れ、入口に立つリーンさんの方を一度振り向いて、そして、ダンリーに案内されて『白の館』の中へ入っていった。
ヒナキさんの店にあった『初級魔法』の本は、リーンさんが出してくれた斜め掛けのバックに入れ、肩から掛けた。
カバンは今後も僕が使って良いよ、と言われたので嬉しかった。
大切に使おう…。
リーンさんは、昨日の服屋ラビの手前で右に折れ、家と家の間に有る、細い道を進んでいった。
ココからは、建物は見えない…。
石畳の細い道の先は、左右木々におおわれていて、石畳に影を落としている。
そして木々の間を抜けきると、少し開けていて、少しくすんだ白い建物が見えてきた。
アレが『白の館』…。
木々で敷地を囲まれた、二階建ての建物。
リーンさんが数段の階段を上り、玄関の扉を開く。
「こんにちわ。入居者を連れてきたよ」
リーンさんがそう言い、僕も後について建物の中に入る。
縦長の土間が伸びていて、その左側が一段高くなり、壁に扉つきの棚が並んでいた。
右側の壁にカウンターと窓があり、ソコに人影が見え、扉を開けてこちらに挨拶してきた。
多分、犬の獣人…。
「リーン様、こんにちわ」
そして僕の方を見て微笑む。
「可愛い子だね。『迷い人』なんだって?」
「そうなんだ。しばらくヒナキの所に通わせて、基礎知識を教えようと思ってね」
「こ、こんにちわ。オルガです。よろしくお願いします」
ペコリと頭を下げた。
これからお世話になる場所だ。
「こんにちわ。僕は『白の館』を管理しているダンリーだよ。よろしくね」
「はっ、はい」
少し緊張して、足が震えた。
「館の決まりと、魔道具の使い方を教えてあげてくれるか」
「ああ。ちょっと待っててね」
ダンリーはそう言って、カウンターから姿を消し、一段高くなった長い土間の向こう側からやって来た。
「こちらへどうぞ。『白の館』では、ここで靴を脱いで、扉付きの棚にいれるんだよ」
そう言って奥の方の下の扉を開け、靴を脱いで入れるように促される。
僕はリーンさんを見上げた。
急に不安がよぎる。
置いていかれるようだ…。
「大丈夫だよ。知らない事は、これから知っていけば良いし、ここの獣人達は大人しい子ばったりだから。気になることは聞いて、相談していけば良いよ」
そうリーンさんは微笑むが、不安がぬぐえない。
よっぽど不安そうな顔をしていたのか、リーンさんが、しゃがみこんで僕と視線を合わせてくれる。
「昨日のリリスに、早めに帰るようにお願いしておくからね。彼女なら、話しやすいでしょう」
僕はコクりと頷く。
昨日、服を選んでもらいながら、いろんな話をしてくれたので、少しは気が知れている…とも、言うのだろう…。
「大人ばかりに囲まれて、不安かも知れないけれど、みんなオルガの事を助けてくれるからね」
僕は再びコクりと頷くしかなかった。
ずっとリーンさんが側に居てくれるわけには、いかないだろうし、自分で行動するしかないのだ。
「…また、来てくれる?」
リーンさんは微笑む。
「ヒナキの所にいるよ。オルガに魔法の基礎知識を教える約束をしたからね」
僕はコクりと頷いて、靴を脱いだ。
そうだ…。
リーンさんに、魔法を教えてもらうんだった…。
また、会える…。
オルガは、ダンリーの言われる棚に靴を入れ、入口に立つリーンさんの方を一度振り向いて、そして、ダンリーに案内されて『白の館』の中へ入っていった。
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