眠っていた魔力紙を折紙みたいに折ったら、新しい魔法の使い方が出来たので、役立てます。

ゆう

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森の聖域クルーラ

光と闇の『ツル』

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 オルガはジロリと睨み付けられたような気がして、思わずヒナキさんの後ろに隠れた。
 なんか…怖い…。
 オルガはヒナキの服にしがみついた。
「シュウベル!威嚇するな!オルガが怖がってるだろ!」
 ヒナキさんがそう叫ぶ。
 …うん…怖い。
 今まで狼族の人達を見かけた事は有るけど、直接話したことはない。
 別に今まで何も思ってなかったけれど…。
 なんか…この人…怖い…。
 でも…。
 オルガは、ヒナキの服を掴んだまま、そっと顔を覗かせる。
 シュウベルと呼ばれた男は、灰色の髪の狼族。
 怠そうにテリヤさんの後を付いて来て、こっちに向かってくる。
「…休みで寝てたのを叩き起こされたんだ。機嫌が悪くなるのは当たり前だろ…」
 それを聞いて、テリヤさんは大きなタメ息を付く。
「『青の館』にいたのはお前だけだったんだ。皆、鍛練や買い物に行っているんだろ」
「…。」
 シュウベルはバツが悪そうに顔を歪める。
「たまには良いだろ…」
「たまにならな…」
 もう昼前だけど、今まで部屋で寝てたって事だ…。
 『青の館』で暮らして居るんだから、警備とか護衛をしている人なんだろうけれど…。
 …やっぱり怖い…。


「へ~っ。コレが言ってた光の幕か…」
 僕とヒナキさんと試してみた、三角スイを見て、シュウベルが物珍しそうに眺める。
 僕はヒナキさんの後ろに隠れたまま…。
「このままだと、使えないだろ?」
 ヒナキさんが、シュウベルに聞く。
 コレを使えるように相談するために呼んだのだから…。
「んっ?…結界としてか?」
「そうだ。」
「…結界の構造分かってるのか?」
「知らないから、分かっている者を呼んだ」
「だよな…。結界は基本的に、光属性と闇属性の二つを使って作ってる」
 光と闇の属性?
 シュウベルの説明を簡単に略すと、光属性で全てを遮断し、闇属性で全てを隠すのだそうだ。
 ヒナキさんが、光の幕を報告してくれた者達の事を話すと、それは、音で相手がどこに居るかを判断したため、光の幕の中に居て、音が外に聞こえなかったから横切っただけなのではないかとの事…。
 ああ、納得…。
 特に夜、行動する生き物は、音や気配でエサを探す…。
 光の幕だけだと、夜目が利く獣に見つかれば、意味が無いので、闇で見つからないように隠すのだと言う…。
 と、言うことは、光属性の『ツル』と闇属性の『ツル』、両方を使うと言う事…。
 オルガがヒナキの方を見上げると、僕の視線に気が付いて頭を撫でてくる。
「闇属性の『ツル』は有ったよね」
「うん。持ってくる」
 オルガはそう言ってヒナキから離れ、小屋の方へと戻っていった。


 小屋には、だいたい二個づつ、入れ物に入った状態のモノが置いてある。
 何か思い付いたとき、直ぐに試してみれるようにだ。
 オルガは闇属性の『ツル』を二個、手にした。
 光属性と闇属性を使うなら、均等でないといけないよね…。
 二個づつ使って、四角スイにした方が良いよね…。
 そう思い、二つを持って裏庭の方に戻ると、ヒナキさんがシュウベルに、何か注意しているようなので、テーブルの上に闇属性の『ツル』を置き、テリヤさんの方に行った。
 テリヤさんは苦笑いして、オルガの頭を撫でる。
「アイツは優しいヤツなんだが、何せ口が悪くてね…」
 オルガは首を傾げて、注意と言うか怒られているシュウベルを見て、テリヤさんの服にしがみつく。
 …さっきより怖くないけど、まだ、近付きたくない…。
「ははっ。シュウベルは、警戒されてしまったな…」
 テリヤさんは苦笑いしながらそう言った。


 ヒナキさんのシュウベルへの説教?が終わって、改めて光属性と闇属性『ツル』の実験をしてみることになった。


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