眠っていた魔力紙を折紙みたいに折ったら、新しい魔法の使い方が出来たので、役立てます。

ゆう

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熊族の町ベイエル

買い物 1

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 僕とアレイが「町に買い物に行ってくる」と言ったら、「俺が付いていく」と、その場に居たフウさんが申し出た。
 えっと…今日の授業の当番ではないの?
 そう思ったけれど、スイさん達に「行ってこい」と了解を得ていたので、問題ないそうだ。
 と、言うことで、オルガとアレイ、フウは町に買い物に行く事になった。


 フウさんは白熊族の風の使い手。
 普段は熊族の町の警備隊で、街道ぞいや魔獣変化した獣の討伐を行っている。
 フワフワの白い長い髪を後ろで結び、人当たりの良い笑顔で僕達に付いてきた。
 彼の目的は、スイーツ巡り。
 一人だとなかなかは入れないし、同僚は甘いものに興味が無いので、付いてきてくれない…と、前回、話をしていたのを覚えている。
 なので、僕がお土産にお菓子屋を回ると知っているから、付いてきたのだと思う…。
「オルガ君が来るって聞いてたから、新しいお店を調べておいたぞ。後で行こうな~」
 フウさんは楽しみで仕方ないみたいだ…。
 僕も楽しみだけど。

 学校から町の中心に向かって住宅街を少し歩くと、木工所が建ち並ぶ場所に地域に入り、それをもう少し歩くと、商店街が見えてくる。
 商店街にたどり着くまで、フウさんに気になる事を聞いた。
「さっき、風魔法を二つ使ってたよね!僕達にも出きるかな!」
「ああ、食器の乾燥と片付けの事か?」
「「うん!」」
 オルガとアレイは深く頷いた。
 同時に二つの魔法。
 一つの魔法を制御するのが精一杯だが、いずれ出来るようになりたい。
「そうだな。簡単に言えば、右手と左手で違う魔法を使ってる」
 フウさんは率直にそう答えた。
「右手と左手で違う魔法…」
「そうだな…果物の収穫の時、右手でハサミを持って、左手で果物を支えるだろ」
「「うん」」
 オルガとアレイは頷いた。
「その左手で収穫した果物を風魔法を使ってカゴの中に入れる。右手と左手で違う動作をしているだろう」
「「うん」」
「右手はハサミではなく、風魔法を使って茎を切って、左手で運ぶってのも、違う風魔法を使っているのは分かるか?」
「うん!」
「うん!違う魔法だ…」
 フウさんがニヤリと笑う。
「右手と左手で同時に魔法を使うのが難しくても、交互に使うのなら覚えられるだろ」
「「うん!」」
 それなら出来そうだ。
 右手で魔法を使って、次に左手で魔法を使う…。
「それを繰り返し練習すれば、同時に使えるようになるかも知れないな…」
「頑張る!」
 アレイがやる気に満ちた目で、フウさんを見る。
「スイさんみたいに、風魔法と水魔法とかでも良いんだよね」
 僕はどちらも使えるから、スイさんみたいに、両方を使えるようになりたい…。
「ああ。違う属性は難しいから、最初は同じ属性で練習した方が良い」
 よし!
 まずは得意な風魔法を使って練習して、スイさんみたいに同時に二属性使えるように頑張ろう!

「ちなみに、リキヤとリシトは今、剣に風魔法をまとわせる練習をしているぞ」
「「剣に風魔法!」」
 僕達とは違う魔法の使い方だ!
「風魔法を制御出来なくて、苦戦しているがな…」
 だから大人達に交じって、練習しているんだ。
「良いな。剣に風魔法…」
 アレイがボソリと呟く。
 アレイは剣術よりも風魔法の方が得意だ。
 けれど、アレイも戦闘向きではないので、警備の訓練には参加していない…。
 腕力が無い分、剣に風魔法をまとわせれば、リキヤ達に負けないかも…。
「アレイだったら、風魔法を制御して「剣に風魔法」が出来そうな気がする…」
「明日、試してみるか?」
 フウさんが、そう誘ってくれる。
「やってみたい!」
 明日も、フウさんは当番のようだ。
「僕は風魔法を使って飛ぶ練習かな…」
「おっ。身体を浮かせれるようになったのか」
「うん。でも、低空飛行…」
 『クルーラ』では、何回かに一回くらいは高く飛べるが、ほとんど浮いているだけの状態…。
「少しは身体を鍛えているんだろ」
「うん。定期的に走り込みとかはしている…」
 とっさの時に動けないといけないので、瞬発力や体力を着けるため、気は重いが訓練はしている…。
「それなら勢いとタイミングで多少はなんとかなるぞ」
「本当!」
 いわゆる、飛ぶためのコツのようなもの!
「明日、頑張る!」
 オルガとアレイは、目標が定まり、ニコニコと商店街へと向かった。

 
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