眠っていた魔力紙を折紙みたいに折ったら、新しい魔法の使い方が出来たので、役立てます。

ゆう

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獣人の街グオルク ~創立祭~

猫族の町ミルーシャ 1

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 翌日、兎族の町『ラビリス』から隣町、猫族の町『ミルーシャ』に向かった。
 馬車に揺られて半日なのだが…。
 獣馬車より揺れて、お尻が痛い…。
 ココから先には、まだ行った事は無い。
 道があまり整備されていないのだろうか…。
 それとも馬車の長椅子が固い?
 そんなことを思いながら…。
 

 猫族の町『ミルーシャ』での目的は、フェイが使う短剣と投げナイフだ。
 僕はシュウベルさんから短剣をもらったし、アレイはアレクさんから短剣をもらっている。
 けれど、フェイはボロボロの少し刃の欠けたナイフを使っていた。
 聞くところによると、フェイの魔力量が通常よりも多いため、普通の短剣もナイフも、フェイの魔力量に耐えきれないのだと言う…。
 頑張って魔力操作しているけれど、先にナイフの方が耐えられなくなって、刃が欠けてしまうとか…。
 新しいナイフを使っても良いのだが、消費が激しいので、ボロボロの状態でも使える状態ならば、使っているのだと…。
 気持ちが分からなくも無いが…。
 アレイの家にフェイも一緒に泊まったとき、アレクさんにフェイのナイフや短剣を見てもらって、アレクさんが頭を抱えていた。
 魔力量が多いフェイには、普通一般の短剣では、同じことの繰り返しだと…。
 そこで、フェイの魔力量にも耐えれる短剣やナイフを探そうと、言うことになったとき、アレクさんが、『白の館』の料理人、熊族のヨウドさんに聞いてみると良いと、言われた。
 ヨウドさんも魔力量が多くて、料理しながら無意識に包丁に魔力を流しているらしく、一般の包丁だと、耐えられないのだとか。
 それで各地を回り、『ミルーシャ』の短剣を取り扱う店で、包丁を作ってもらったらしい…。
 剣を取り扱う店で、包丁…って…。
 取り敢えず、その店を紹介してもらって、フェイの短剣やナイフを購入しようと言う話になった。
 『ミルーシャ』は、どちらかといえば『グオルク』に近い町。
 『グオルク』に行くのに通り道なのだから、行って、フェイの手に馴染むナイフや短剣が見つかると良いね。


 馬車に揺られて半日…。
 猫族の町『ミルーシャ』に到着した。
 兎族の町『ラビリス』に比べると、宿屋が多く、どちらかといえば、可愛らしいレンガ作りの家が多い。
 『ミルーシャ』は、大きな街『グオルク』に近いこともあって、各地から人が集まり、『グオルク』に行く前の、最終中継地点にもなっているようだ。
 町の通りはザワザワとしていて、人通りも多い。
 それに、いろんな種族の人が集まっている。
 三人は、今夜泊まる宿を先に押さえ、屋台で遅めの昼食を購入して、食べ始めた。
 『ミルーシャでは、宿は早めに見つけておかないと、野宿になるぞ』と、忠告を受けていたからだ。
 やっぱり人が多いからかな…。
 馬車に揺られて体力を消耗しているので、今日はベットで眠りたいです。

 昼食を食べ終わると、ヨウドさんに紹介された店に向かって、地図を頼りに町の中を歩き始めた。
 途中、迷ってしまって、お店で聞いたりしながら歩くこと一時間…くらい歩いたよね…。
 町の外れまでやって来てしまった。

「「「…。」」」
 たどり着いた、その家を見上げて、僕達は言葉をなくした。
 人通りの少ない道から、小道を一本入った場所に有った家は、二階建ての、ツタがはびこる家だった。
 扉や窓が見えるので、開くように思うが、本当にココに人が住んでいる?
 ココで合っているよね…。
 不安ながらも家の玄関に近付き、扉にはツタに覆われていなかったので、視界に入った呼鈴を鳴らした。
 呼び出し音、鳴っている?
 音が聞こえなかったので、もう一度呼鈴を鳴らす。
「…音、聞こえる?」
 オルガが二人に聞くと、「「鳴ってる」」と答えた。
 僕に聞こえない…。
 獣人だけに聞こえる音なのかも…。
 そしてしばらくすると、ギーッと音をたてて、扉が開き始めた。



 
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