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君のはなし
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僕がこの学校にきてから数週間がたった。
その間僕は彼女と話すことは無かったが、お昼ご飯は必ずと言っていいほど一緒にあの裏庭で食べていた。
その事で怜とあきに
「いつもどこ行ってるの?」
と聞かれていたが、僕はその度に誤魔化していた。
ある日怜とあきは委員会があるようで、一緒に帰れない時があり、僕は一人で帰っていた。
そんな時また神社の事が頭に浮かんだ
「あの神社に行ったら…渡瀬さんまたいるかな…?よしっ怜とあきもいなくて暇だし行ってみよう」
そう思うとなんだか、ゆっくり行っていたらダメなような気がして僕は走った。
神社の前に着くと、そこだけが空気が違っていて、どこか彼女の持つ空気と似ていた。
僕は二段飛ばしで階段を登りながら、
ーーいるかもって思ったけど…そんな毎日いる訳じゃないだろうに、何してんだろ僕。
なんてことを考えていた。今思うと、この時の僕の行動になにか賞でもあげたい。
急いで上まで行き、彼女の姿を探していたが、木陰に誰かがいるのを見つけた。ここからじゃ姿がわからなかったので、そーっと近づいてみるとそこには彼女が眠っていた。いや、眠っているように見えた。よく見ると彼女の顔色は悪く、呼吸も浅い。僕は慌てて
「渡瀬さん!渡瀬さん!大丈夫ですか?
何があったんですか!?」
と聞いたが、渡瀬さんからの返事はない。
僕はさらに慌てて
ーー救急車呼ばないとだよな!?えっと…
携帯を開いて電話をしようとした時微かに声が聞こえた気がして振り向いて見ると、彼女が何かを言っていた。
「……大丈夫だから……〇✕病院に電話してくれる……?」
途切れ途切れにきこえたその言葉通り、僕はその病院に電話をすると、
「はい。こちら〇✕病院です。」
「あのっ!〇〇神社で渡瀬さんが倒れていて、この病院に電話してって言われたんですけど!」
「……分かりました。今すぐ迎えに行きますので動かさないようにしておいてください!」
そう言われて電話が切れたので、
僕は言われた通りに待った。しばらくして誰かが来て、僕が話しかける間もなく行ってしまった。
ーーなんだったんだ!?今の……
明日にでも病院行ってみよう……!!
僕は今起きた出来事のことを考えながら、ゆっくりゆっくり家に帰っていった。
次の日学校へ行くと、やっぱり彼女の姿はなかった。僕は1日の全ての授業が終わったあと、怜とあきに
「あのさ!僕今日よる所があるから先帰る!ごめん!また明日!」
そう言って走って〇✕病院へと向かった。
病院へ着くと、僕は彼女の名前を言い、病室を教えてもらったあとなるべく早く病室に行った。
病室の前に着くと、なんだか来ても良かったのかな?とか色々なことが頭によぎったけれど、やっぱり彼女のことが気になったので覚悟を決めて入る事にした。
3回ノックをすると、中から彼女の声が聞こえた
「あ、はーい。どうぞー?」
「あ、あの渡瀬さん。青井です。」
そう言って少し遠慮気味に入ると渡瀬さんは僕がここに来たことに驚いたのか、
「えっ、青井くん…どうしてここに?
まぁいいや、とりあえず座って。」
そう促され、僕は椅子に座ってから
「えっと、昨日あの神社で渡瀬さんが倒れてるのを見つけて…それで渡瀬さんから言われたこの病院に電話したんだよ。…覚えてない?」
僕がそう言うと、彼女は少し残念そうに
「あー、昨日の人青井くんだったんだね。助けてくれてありがとう……でも、」
と、言ったが後半の言葉は消え入るような声で言われたので、僕には聞き取れなかった。
僕達は少し黙って窓を見つめていた。
ーーあぁ、やっぱり彼女の周りはなんだか空気が心地いい。
そんなことを思っていると、
「あのさ、なんで私が倒れてたのかやっぱり気になるよね……?」
彼女が急にそう聞くものだから、僕は
「うぇっ!?あっ、うん、そうだね」
と、変な声が出てしまった。彼女はそれが面白かったのか、笑いながら
「じゃあ、話してあげる。聞きたくなかったら帰ってくれてもいいから。」
彼女の言葉を聞きながら僕は、
ーーやっぱりよく笑うんじゃないか…
呑気にそんなことを考えていた。
その間僕は彼女と話すことは無かったが、お昼ご飯は必ずと言っていいほど一緒にあの裏庭で食べていた。
その事で怜とあきに
「いつもどこ行ってるの?」
と聞かれていたが、僕はその度に誤魔化していた。
ある日怜とあきは委員会があるようで、一緒に帰れない時があり、僕は一人で帰っていた。
そんな時また神社の事が頭に浮かんだ
「あの神社に行ったら…渡瀬さんまたいるかな…?よしっ怜とあきもいなくて暇だし行ってみよう」
そう思うとなんだか、ゆっくり行っていたらダメなような気がして僕は走った。
神社の前に着くと、そこだけが空気が違っていて、どこか彼女の持つ空気と似ていた。
僕は二段飛ばしで階段を登りながら、
ーーいるかもって思ったけど…そんな毎日いる訳じゃないだろうに、何してんだろ僕。
なんてことを考えていた。今思うと、この時の僕の行動になにか賞でもあげたい。
急いで上まで行き、彼女の姿を探していたが、木陰に誰かがいるのを見つけた。ここからじゃ姿がわからなかったので、そーっと近づいてみるとそこには彼女が眠っていた。いや、眠っているように見えた。よく見ると彼女の顔色は悪く、呼吸も浅い。僕は慌てて
「渡瀬さん!渡瀬さん!大丈夫ですか?
何があったんですか!?」
と聞いたが、渡瀬さんからの返事はない。
僕はさらに慌てて
ーー救急車呼ばないとだよな!?えっと…
携帯を開いて電話をしようとした時微かに声が聞こえた気がして振り向いて見ると、彼女が何かを言っていた。
「……大丈夫だから……〇✕病院に電話してくれる……?」
途切れ途切れにきこえたその言葉通り、僕はその病院に電話をすると、
「はい。こちら〇✕病院です。」
「あのっ!〇〇神社で渡瀬さんが倒れていて、この病院に電話してって言われたんですけど!」
「……分かりました。今すぐ迎えに行きますので動かさないようにしておいてください!」
そう言われて電話が切れたので、
僕は言われた通りに待った。しばらくして誰かが来て、僕が話しかける間もなく行ってしまった。
ーーなんだったんだ!?今の……
明日にでも病院行ってみよう……!!
僕は今起きた出来事のことを考えながら、ゆっくりゆっくり家に帰っていった。
次の日学校へ行くと、やっぱり彼女の姿はなかった。僕は1日の全ての授業が終わったあと、怜とあきに
「あのさ!僕今日よる所があるから先帰る!ごめん!また明日!」
そう言って走って〇✕病院へと向かった。
病院へ着くと、僕は彼女の名前を言い、病室を教えてもらったあとなるべく早く病室に行った。
病室の前に着くと、なんだか来ても良かったのかな?とか色々なことが頭によぎったけれど、やっぱり彼女のことが気になったので覚悟を決めて入る事にした。
3回ノックをすると、中から彼女の声が聞こえた
「あ、はーい。どうぞー?」
「あ、あの渡瀬さん。青井です。」
そう言って少し遠慮気味に入ると渡瀬さんは僕がここに来たことに驚いたのか、
「えっ、青井くん…どうしてここに?
まぁいいや、とりあえず座って。」
そう促され、僕は椅子に座ってから
「えっと、昨日あの神社で渡瀬さんが倒れてるのを見つけて…それで渡瀬さんから言われたこの病院に電話したんだよ。…覚えてない?」
僕がそう言うと、彼女は少し残念そうに
「あー、昨日の人青井くんだったんだね。助けてくれてありがとう……でも、」
と、言ったが後半の言葉は消え入るような声で言われたので、僕には聞き取れなかった。
僕達は少し黙って窓を見つめていた。
ーーあぁ、やっぱり彼女の周りはなんだか空気が心地いい。
そんなことを思っていると、
「あのさ、なんで私が倒れてたのかやっぱり気になるよね……?」
彼女が急にそう聞くものだから、僕は
「うぇっ!?あっ、うん、そうだね」
と、変な声が出てしまった。彼女はそれが面白かったのか、笑いながら
「じゃあ、話してあげる。聞きたくなかったら帰ってくれてもいいから。」
彼女の言葉を聞きながら僕は、
ーーやっぱりよく笑うんじゃないか…
呑気にそんなことを考えていた。
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