ゆうみお

あまみや。旧

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卒業後

1.中学校

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ここからは澪達の卒業式の後のおまけ話になります。



ーーー



(美優side)


今日は中学校の卒業式。


「受験の合否が気になって集中出来ないんですよね……」
「分かる………合否発表もう少し早くして欲しいよねぇ」


朝は保健室にいた。

私と明日香さんとうたさん。



「……ところで私は」



うたさんが口を開いた。





「はい?」
「私……みゆさま達が卒業したらどうすればいいんですか………」




………




「大丈夫ですっ、遊びに行きますから!」
「そういう問題じゃないんですよ~……」



それが怖いのか今にも泣きそうなうたさん。
これは式中くらいには泣くと思う。



「良い後輩入ってくるといいね!」
「来年は保健室登校いますかね………」



範囲が保健室登校になるだけでもかなり範囲が縮まってしまう。




「とりあえず私達は式があるので、うたさん、また後で。」




ーーー



式が始まって、校長先生の話が始まった。



(………あ、澪)



澪と未来斗さんがいる。




後ろに座る後輩の席から、うたさんを見つけた。




「………」





あの子の事はかなり心配。
でも卒業してしまう私にはどうすることも出来ない。




(頑張って下さいね………うたさん)





先生の話が終わって、次は合唱。





合唱中はずっと前を見ていたけど、終わってちらっと後ろを見たら、うたさんがやっぱり泣いてた。



(感極まったのか……やっぱり1人が辛いのか)




まぁ、両方だと思う。






(あの子も、他に友達が出来るといいんですけど。)





ーーー



式のあと。



「澪、眠くはないですか?」
「今日は大丈夫みたい、未来斗もいてくれたから大丈夫だった」
「気を付けてくださいね………笑ったりしたらそれだけで寝ちゃうんですから」



なんて話していたら、明日香さんが来た。



「先生終わるの遅くてさー、…あ、澪!相変わらずちっちゃーい」
「む……明日香より大きいし」
「3センチくらいしか変わんないよー」



自分の兄もそこまで大きくない事は棚において、相変わらず明日香さんは澪をからかってる。



「……あ、うたさん」
「みゆさま………人が多くて吐いてしまいました」



………





「大丈夫なんですか………?」
「みゆさまが留年して下されば治るかと………」


あぁ、嘘だ。




「それにしても………ゆり…みゆさまは」




……?


「ゆり……?なんですか?」
「あ、いえ!知り合いの名前です!気にしないで下さい………」


……知り合い




「ちゃんと他にも友達がいるんですね、初めて聞きましたよ?」
「いやぁ……まぁ大阪に住んでますしそんなに会えないので………」



この学校では1人になる可能性もあるけど、他に知り合いがいるならとりあえず安心した。




「ねーうたちゃん双葉ちゃん、一緒に写真撮ろ?」
「いいですね、さっき友達とは撮ったんですけど……2人とは撮っていませんでした」



見守る兄2人をよそに、3人で写真を撮った。



「うたも卒業したいです~、ちょっと卒業証書作ってきます!!」
「え……うたさん……?!」



本気なのか、職員室に全力疾走しに行ってしまった。




「………ところでさ双葉ちゃん」
「…はい?どうしました?」



明日香さんが微笑んだ。




「受験、絶対合格して………同じ高校に行こうね?」




……………





「……当たり前じゃないですか!私達なら大丈夫です、ほら」



気合を入れようと、ぎゅっと握った拳を明日香さんの前に伸ばした。




「………ッうん!明日香達なら大丈夫だよね!」





そして明日香さんも、同じようにして拳を合わせた。





………



「……さて、澪は4月から入社だよな?頑張れよ!」
「うん、未来斗も1年頑張ってね」
「……駄目でした、作って貰えませんでした」




そして、





ーーー


合格発表の日。



「受かれば……澪と同じ高校に………在籍はしてなくても同じ空気だけでも……」
「緊張するねー、朝すごい神頼みしてきちゃった」



行くと、丁度合格発表の時間だった。


窓ガラスに大きく印刷された結果が張り出されて、色々な声が聞こえてくる。


一気に2人とも緊張してしまった。




「………それにしても、意外と多いね……女子」
「今年から共学なので男子の方が多いと思ったんですが……割とそんなこと無かったですね」



なんて気を紛らわしつつも緊張はほぐれない。



人が少しいなくなった頃に2人でもう一度受験番号を確認して、深呼吸した。



「…あ、みゆみゆ!うちら合格してたよー」
「先行ってるね、早く見なよ……?」



先に行ってしまった友人達に、もう一度深呼吸して明日香さんと目を合わせる。



「………明日香さん、いいですか?」
「いいよ………双葉ちゃん」



お互いにごくりと息を飲んだ。





「いいですか?いっせーのですよ?いっせーので見ますよ!?」
「分かった…!」





「「いっせーの………!」」






………




…………





……………







2人、声が重なった。








「「あった…………!!」」











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