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アニメ創り始めます!……ぐだらないよな??
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「はぁ?部室がないだぁ??」
今俺が叫んでいるのは校内グラウンドの隅、鉄棒の上に座りながらである。
申し訳なさそうにぺこぺこしているのは津島桃花、自称出来る後輩であり、俺達アニメーション研究部の大事な仲間だ。
「部室がないってなんだよ?」
「えっと、先生が言うには『部活は部室なんてなくてもできますぅー、私が演劇部の時は空き教室借りるだけでどうにかなりましたぁー』って」
「んだとこのやろう!!」
「待って下さい!言ったのは私じゃなくて先生です!!殴りかからないでください!!」
先生はアラサーオブ・ザ・デッド……拗らせるという域を超えているようです。
結婚している先生には仕事を押し付けるし、新人の可愛い男子に大人気な先生が入って来ると虐めるなんてのは聞きなれた話だ。
この間なんて童貞の生徒にけしかけて……いやこの話はやめておこう。
「何の話してるの?あら、あんたら二人だけ?珍しい組み合わせね」
「俺達の部室がないって話」
「えー、なんでよー……私達ちゃんと部活として認証されたんだから部活ないなんておかしいじゃない」
「アラサーに言え」
「あいつが原因かぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「わたしをぉぉぉぉぉ!!掴んでぐいぐいしないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ついでのようなものでぐいぐいされるのは我慢ならないようで、桃花の叫びはグラウンド……いや、ブラジルのまで轟いたのではないだろうか。
「どうしようか?俺が先生を怒鳴るか脅すかして部室奪ってこようか?」
「いや、それだと部室自体もらえない可能性があるでしょ?もっと穏便に済ませるべきよ」
「んー、ならどうすっかなぁー」
「あ、あの………私でよければどうにかしましょうか?」
「「むりだろ」」
「あの、すいません!帰っていいですか!!!」
場所を変えてここは翔海高校の旧校舎、俺達はとりあえず皆と集まる為に教室へと召集していた。
「あれ?小岩井先輩はどうしたんですか?」
「あー、桃花はその時いなかったから分からないよな?あの人はこの部活のメンバーじゃないんだ」
「いや、私いましたよ?」
「私ってば桃花ちゃんにプリント渡してなかったわよね……悪かったわね、来てない人への配慮が全然なっていなかったわ……ごめんなさいね?」
「私は何ですか!桃花のバスケですか!!幻のシックスマンですか!!」
あれ?ほんとに桃花いたっけか?たまに記憶から消えるんだよな……ていうかこいつとの出会いの記憶がもうないんだよな。
まぁ、今回はそんな桃花が大活躍する回だ。応援してやってほしい。
ということで!一応タイトルを………
第五話「桃花が頑張る回です!」に変えておくので、覚えないでいいから記憶の片隅か、どこかに置いておいてやってくれ。
×××
「ほんと……私の先輩達って酷いよ!私の事影が薄い扱いして遊んでくるし、ちょっと良いところあるなって思っていたらそれ帳消しにするくらいの悪いところがあるし!」
「あはは、桃花ってば毎日その話ばっかりだね!」
「好きなんじゃないの?その先輩の事」
「好きなわけないじゃない!!私優しくしてもらったことなんてほとんどない……いや、ないに等しい!!」
そう、先輩たちは私に対してすごく厳しいのだ!それこそちょっとした弄りの域を超えており、私でなければ泣いているところである!
「あんな人たち好きなるくらいならコケシを好きになった方がましだよ!」
「こけし……」
「でもあんたあの人たちに会ってるときいつもニコニコしてるじゃん」
「愛想っていうのがあるの!大変なんだから!!」
「ツン」
「デレぇー」
「ちがうわよっ!!」
なんで私があんな人たちの事好きにならなきゃいけないのよ!どんなに頑張っても無理に決まってる!
はぁ……部活やめちゃおうかな?
「でもさ、桃花先輩たちからの評判はいいよね、髪も綺麗な桃色だしさ、そうじゃなくても外面だけはいいんだし、蓮太先輩貰っちゃえば?」
「ば、ばか!!」
私の友人Aがビーの声を遮るや否やここから何メートルも先にいる女子が一瞬で距離を詰めた。
「誰が誰を貰うって?え?なんだっけ?聞こえなくてさ……」
「こ、言葉……」
「お兄ちゃんは私のだからね?」
「わ、わかってるよ!ジョークだって!」
「ならよかった」
こっわ!先輩の妹こっわ!!なに!?これがいわゆるヤンデレ系妹なのかっ!?
そう言えば先輩が言ってたっけ?
『俺の妹はなんでか知らんが俺の事になるとムキになるんだよなぁ……』
いや、そんなレベルじゃないですけどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?
絶対恋愛視してるよおおおおおおおおおおお!!先輩が鈍感なだけじゃないですかっ!!
「はぁ……こんなんじゃ放課後が思いやられるよ……」
「ん?桃花今日放課後用事ある感じなの?」
「うん、言ってなかったっけ?」
「えぇ……今日カラオケ誘おうと思ってたのに!」
「ごめんごめん!その代わりと言っては何だけど、今からジュース買いに行くから欲しいのあったらパシってきてあげるからさ」
「なら、私オレンジー」
「私リンゴー」
私は二人からジュースのリクエストを聞き席を立つと売店へ向かうべく階段へと走って行った。
「先輩が嫌い……ねぇ」
「嘘よねあれ」
「嫌いだったら部活入るわけないよね」
「えーと、オレンジと……」
「あれ、桃花か?」
「あ、先輩!どうしたんですか?」
「いやな……じゃんけんに負けたからパシりにきたんだ……ったくこんな時に限ってあいつら大量に頼みやがって!」
「あはは……大変ですね、手伝いましょうか?」
「いいよ、女子に持たせるわけにはいかないし」
「っ!」
た、たまにドキッとするんだよな……この先輩の言うこと。
あぁ、だからか……先輩の周りには女の子が多いんだ………だから言葉ちゃんはあんなに気を張っているんだ。
「どうした?体調でも悪いのか?」
「いえ……なんでも」
「そうか、まぁ、部室の件はあんま深く考えるなよ?桃花一人に任せる気はないし、必要とあらば俺達も使ってくれよ?」
「はい……じゃあ、そういうことで!!」
これ以上ここにいたらなにか色々とまずい気がしたため、私は緊急回避のために急いで教室へと急いで帰ることにした。
あれ?なんか今日の先輩一発で私の事視認してくれた……?
なんでだろう?いや、普通はこれでいいんだろうけどさ?先輩らしからぬというか……とにかく!今はだめだ!今これ以上一緒にいるとなんかヤバい……。
「こんな事今までなかったのに……なんで?」
もしかして私………!
「なんでなのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
私……先輩の事!!
今俺が叫んでいるのは校内グラウンドの隅、鉄棒の上に座りながらである。
申し訳なさそうにぺこぺこしているのは津島桃花、自称出来る後輩であり、俺達アニメーション研究部の大事な仲間だ。
「部室がないってなんだよ?」
「えっと、先生が言うには『部活は部室なんてなくてもできますぅー、私が演劇部の時は空き教室借りるだけでどうにかなりましたぁー』って」
「んだとこのやろう!!」
「待って下さい!言ったのは私じゃなくて先生です!!殴りかからないでください!!」
先生はアラサーオブ・ザ・デッド……拗らせるという域を超えているようです。
結婚している先生には仕事を押し付けるし、新人の可愛い男子に大人気な先生が入って来ると虐めるなんてのは聞きなれた話だ。
この間なんて童貞の生徒にけしかけて……いやこの話はやめておこう。
「何の話してるの?あら、あんたら二人だけ?珍しい組み合わせね」
「俺達の部室がないって話」
「えー、なんでよー……私達ちゃんと部活として認証されたんだから部活ないなんておかしいじゃない」
「アラサーに言え」
「あいつが原因かぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「わたしをぉぉぉぉぉ!!掴んでぐいぐいしないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
ついでのようなものでぐいぐいされるのは我慢ならないようで、桃花の叫びはグラウンド……いや、ブラジルのまで轟いたのではないだろうか。
「どうしようか?俺が先生を怒鳴るか脅すかして部室奪ってこようか?」
「いや、それだと部室自体もらえない可能性があるでしょ?もっと穏便に済ませるべきよ」
「んー、ならどうすっかなぁー」
「あ、あの………私でよければどうにかしましょうか?」
「「むりだろ」」
「あの、すいません!帰っていいですか!!!」
場所を変えてここは翔海高校の旧校舎、俺達はとりあえず皆と集まる為に教室へと召集していた。
「あれ?小岩井先輩はどうしたんですか?」
「あー、桃花はその時いなかったから分からないよな?あの人はこの部活のメンバーじゃないんだ」
「いや、私いましたよ?」
「私ってば桃花ちゃんにプリント渡してなかったわよね……悪かったわね、来てない人への配慮が全然なっていなかったわ……ごめんなさいね?」
「私は何ですか!桃花のバスケですか!!幻のシックスマンですか!!」
あれ?ほんとに桃花いたっけか?たまに記憶から消えるんだよな……ていうかこいつとの出会いの記憶がもうないんだよな。
まぁ、今回はそんな桃花が大活躍する回だ。応援してやってほしい。
ということで!一応タイトルを………
第五話「桃花が頑張る回です!」に変えておくので、覚えないでいいから記憶の片隅か、どこかに置いておいてやってくれ。
×××
「ほんと……私の先輩達って酷いよ!私の事影が薄い扱いして遊んでくるし、ちょっと良いところあるなって思っていたらそれ帳消しにするくらいの悪いところがあるし!」
「あはは、桃花ってば毎日その話ばっかりだね!」
「好きなんじゃないの?その先輩の事」
「好きなわけないじゃない!!私優しくしてもらったことなんてほとんどない……いや、ないに等しい!!」
そう、先輩たちは私に対してすごく厳しいのだ!それこそちょっとした弄りの域を超えており、私でなければ泣いているところである!
「あんな人たち好きなるくらいならコケシを好きになった方がましだよ!」
「こけし……」
「でもあんたあの人たちに会ってるときいつもニコニコしてるじゃん」
「愛想っていうのがあるの!大変なんだから!!」
「ツン」
「デレぇー」
「ちがうわよっ!!」
なんで私があんな人たちの事好きにならなきゃいけないのよ!どんなに頑張っても無理に決まってる!
はぁ……部活やめちゃおうかな?
「でもさ、桃花先輩たちからの評判はいいよね、髪も綺麗な桃色だしさ、そうじゃなくても外面だけはいいんだし、蓮太先輩貰っちゃえば?」
「ば、ばか!!」
私の友人Aがビーの声を遮るや否やここから何メートルも先にいる女子が一瞬で距離を詰めた。
「誰が誰を貰うって?え?なんだっけ?聞こえなくてさ……」
「こ、言葉……」
「お兄ちゃんは私のだからね?」
「わ、わかってるよ!ジョークだって!」
「ならよかった」
こっわ!先輩の妹こっわ!!なに!?これがいわゆるヤンデレ系妹なのかっ!?
そう言えば先輩が言ってたっけ?
『俺の妹はなんでか知らんが俺の事になるとムキになるんだよなぁ……』
いや、そんなレベルじゃないですけどぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?
絶対恋愛視してるよおおおおおおおおおおお!!先輩が鈍感なだけじゃないですかっ!!
「はぁ……こんなんじゃ放課後が思いやられるよ……」
「ん?桃花今日放課後用事ある感じなの?」
「うん、言ってなかったっけ?」
「えぇ……今日カラオケ誘おうと思ってたのに!」
「ごめんごめん!その代わりと言っては何だけど、今からジュース買いに行くから欲しいのあったらパシってきてあげるからさ」
「なら、私オレンジー」
「私リンゴー」
私は二人からジュースのリクエストを聞き席を立つと売店へ向かうべく階段へと走って行った。
「先輩が嫌い……ねぇ」
「嘘よねあれ」
「嫌いだったら部活入るわけないよね」
「えーと、オレンジと……」
「あれ、桃花か?」
「あ、先輩!どうしたんですか?」
「いやな……じゃんけんに負けたからパシりにきたんだ……ったくこんな時に限ってあいつら大量に頼みやがって!」
「あはは……大変ですね、手伝いましょうか?」
「いいよ、女子に持たせるわけにはいかないし」
「っ!」
た、たまにドキッとするんだよな……この先輩の言うこと。
あぁ、だからか……先輩の周りには女の子が多いんだ………だから言葉ちゃんはあんなに気を張っているんだ。
「どうした?体調でも悪いのか?」
「いえ……なんでも」
「そうか、まぁ、部室の件はあんま深く考えるなよ?桃花一人に任せる気はないし、必要とあらば俺達も使ってくれよ?」
「はい……じゃあ、そういうことで!!」
これ以上ここにいたらなにか色々とまずい気がしたため、私は緊急回避のために急いで教室へと急いで帰ることにした。
あれ?なんか今日の先輩一発で私の事視認してくれた……?
なんでだろう?いや、普通はこれでいいんだろうけどさ?先輩らしからぬというか……とにかく!今はだめだ!今これ以上一緒にいるとなんかヤバい……。
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もしかして私………!
「なんでなのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
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