7 / 8
著作権って色々難しいよね、無視しちゃおう
しおりを挟む
「もしかしてまだ校内にいたりしないかな?」
「えぇ、いないと思うけどな?あいつ学校に来るだけでホームシックになるようなやつだぞ?」
「それは……酷いね」
とりあえず、翠がどうしてもと言うので、一応校内を見て回ることにした。
全員で行くのもあれなので、俺と翠の二人、小岩井先輩と桃花には機材を見ててもらえるよう視聴覚室にお留守番してもらった。
「さて、そう言えば説明してなかったよな、今回創るアニメの話」
「うん、そうしてもらえるといいな」
「わかった、なら、移動しながら教えるな?」
今回俺達の創るアニメは同人アニメーション。
冬コミに出すつもりでいるし当然売上だってどこにも負けたくない気持ちだってある。
それに今回のアニメ創りにはとある大きな理由が関わっている………それは。
「えっ、宮崎ちゃんが!?」
「あぁ、あいつ小説家も結構反対されててさ、ちゃんと食っていけるかわからない職業だからな……そしたらあいつの両親が『アニメ化されるくらい有名な作品を手がけて、ちゃんと食っていけることを証明しなさい……ただし、期限は今年いっぱい』……ってな?」
「すごく急な話だね……だから、蓮君すごく協力的なんだね?」
「いや、まぁ……それもあるけど、俺大体あいつの頼み事とかは聞いてる方なんだぞ?」
確かに、宮崎という才能が失われることは業界において大きな打撃になるだろう。
俺もあいつの作品は大好きだ、どんなに読み返しても飽きがこないし、むしろ読む手を止める事の方が難しいと言っても過言ではない、そんなあいつは通称『才能の化け物』と呼ばれている。
ただ、今回俺が協力したのはそんな事が理由なのではなく、ただ単に、あいつが悲しむ顔を見たくなかったのだ。
「今回創るアニメはアニメーションの大手会社が見に来てくれる、だから失敗することなんてできないんだ」
「宮崎ちゃん……そんなに大変な中あんなに笑って私達に気を使ってくれてたんだ……」
「あぁ、だから俺達の手で宮崎の事を救ってやろうぜ!」
「うん!えいえいおーだね!」
「うーーーーーーん」
私宮崎いろはは一人屋上にて唸り声をあげながら悩んでいた。
「アニメ脚本って難し過ぎない?元は私の作品とは言え、それの監修とアニメのために短縮させるのって今までやったことなかったから難しいわ……」
今後アニメ化するかもよ!って担当さんは言ってたけど、正直宛てにならないし………。
「こんなことならしっかり勉強しとけばよかったかな?あ、そういえば蓮太は予習しとくって言ってたっけ!」
昨日の今日ですぐ頼るのは忍びないけど……この際仕方ないよね?と私はスマホを操作していく。
蓮太蓮太……っと、あった!
「もしもし蓮太?!ごめん!ちょっといい?」
『お掛けになった電話は現在……』
「あ、そういうのはいいです」
『え?あ、そう?んで、なに?』
「んとね、あんた確か、アニメーション関係の勉強しててくれてたんだよね?」
『まぁ、そうだけど?』
利用しようとしている私の雰囲気が滲み出ていたのだろうか?返答が適当すぎる……いや!利用しようとか思ってないからね!
誰がそんなワンピースの映画に出てきたラチェットみたいなことするか!
「ちょっと屋上来てくれない?」
『告白でもされるの?』
「馬鹿言わないの!………したらオーケーくれるの?」
『馬鹿なこと言わないの……ちょっと待っててくれすぐ行く』
「はいはい」
ツーツーと音を耳に残して通話を終了した事を私に告げたスマホは、なんだか少し寂しそうだった。
「諦められないなら……いつかは……伝えなきゃなのに」
そんな誰に向けたわけでもない独り言をポツンと呟いた私は一人作業紙に向き直った……なんか表現おかしいな?
×××
「だーかーらっ!これはアニメなんだからモザイク入れろって!」
「ばかね!ハイスクールD×Dだってモザイクかけてないじゃない!」
「お前が見たのはОVAだからだ馬鹿野郎!普段はちゃんとモザイクかけてるわ!」
今俺と宮崎の意見は完全に分かれてしまっていた。
議論はこうだ、『私たちの創るアニメにモザイクは必要なのか必要じゃないのか……恋と嘘なかなか新刊でないね?』だ。
「いや、ここでムサヲ先生出す必要あった?」
「あるよ、これ見て頑張ってほしいし」
「頑張ってほしい云々の前にムサヲ先生にプレッシャーかけてるけど?!」
「やればできる子よ」
「上から目線だなおい」
「とりあえず私の書いた作品読んでくれる?」
「え?」
こいつの作品はひとつ残らずちゃんと購入して読んでいるため、今更読む必要などはない気がするのだが……。
「新作ってことか?」
「そそ、アニメ作りのためだけに作ったの!」
「へぇ……」
「タイトルは『やはり俺のご注文はエロマンガ諸島』よ!」
「色々ぶち込んできたぁぁぁぁぁぁ」
「えぇ、いないと思うけどな?あいつ学校に来るだけでホームシックになるようなやつだぞ?」
「それは……酷いね」
とりあえず、翠がどうしてもと言うので、一応校内を見て回ることにした。
全員で行くのもあれなので、俺と翠の二人、小岩井先輩と桃花には機材を見ててもらえるよう視聴覚室にお留守番してもらった。
「さて、そう言えば説明してなかったよな、今回創るアニメの話」
「うん、そうしてもらえるといいな」
「わかった、なら、移動しながら教えるな?」
今回俺達の創るアニメは同人アニメーション。
冬コミに出すつもりでいるし当然売上だってどこにも負けたくない気持ちだってある。
それに今回のアニメ創りにはとある大きな理由が関わっている………それは。
「えっ、宮崎ちゃんが!?」
「あぁ、あいつ小説家も結構反対されててさ、ちゃんと食っていけるかわからない職業だからな……そしたらあいつの両親が『アニメ化されるくらい有名な作品を手がけて、ちゃんと食っていけることを証明しなさい……ただし、期限は今年いっぱい』……ってな?」
「すごく急な話だね……だから、蓮君すごく協力的なんだね?」
「いや、まぁ……それもあるけど、俺大体あいつの頼み事とかは聞いてる方なんだぞ?」
確かに、宮崎という才能が失われることは業界において大きな打撃になるだろう。
俺もあいつの作品は大好きだ、どんなに読み返しても飽きがこないし、むしろ読む手を止める事の方が難しいと言っても過言ではない、そんなあいつは通称『才能の化け物』と呼ばれている。
ただ、今回俺が協力したのはそんな事が理由なのではなく、ただ単に、あいつが悲しむ顔を見たくなかったのだ。
「今回創るアニメはアニメーションの大手会社が見に来てくれる、だから失敗することなんてできないんだ」
「宮崎ちゃん……そんなに大変な中あんなに笑って私達に気を使ってくれてたんだ……」
「あぁ、だから俺達の手で宮崎の事を救ってやろうぜ!」
「うん!えいえいおーだね!」
「うーーーーーーん」
私宮崎いろはは一人屋上にて唸り声をあげながら悩んでいた。
「アニメ脚本って難し過ぎない?元は私の作品とは言え、それの監修とアニメのために短縮させるのって今までやったことなかったから難しいわ……」
今後アニメ化するかもよ!って担当さんは言ってたけど、正直宛てにならないし………。
「こんなことならしっかり勉強しとけばよかったかな?あ、そういえば蓮太は予習しとくって言ってたっけ!」
昨日の今日ですぐ頼るのは忍びないけど……この際仕方ないよね?と私はスマホを操作していく。
蓮太蓮太……っと、あった!
「もしもし蓮太?!ごめん!ちょっといい?」
『お掛けになった電話は現在……』
「あ、そういうのはいいです」
『え?あ、そう?んで、なに?』
「んとね、あんた確か、アニメーション関係の勉強しててくれてたんだよね?」
『まぁ、そうだけど?』
利用しようとしている私の雰囲気が滲み出ていたのだろうか?返答が適当すぎる……いや!利用しようとか思ってないからね!
誰がそんなワンピースの映画に出てきたラチェットみたいなことするか!
「ちょっと屋上来てくれない?」
『告白でもされるの?』
「馬鹿言わないの!………したらオーケーくれるの?」
『馬鹿なこと言わないの……ちょっと待っててくれすぐ行く』
「はいはい」
ツーツーと音を耳に残して通話を終了した事を私に告げたスマホは、なんだか少し寂しそうだった。
「諦められないなら……いつかは……伝えなきゃなのに」
そんな誰に向けたわけでもない独り言をポツンと呟いた私は一人作業紙に向き直った……なんか表現おかしいな?
×××
「だーかーらっ!これはアニメなんだからモザイク入れろって!」
「ばかね!ハイスクールD×Dだってモザイクかけてないじゃない!」
「お前が見たのはОVAだからだ馬鹿野郎!普段はちゃんとモザイクかけてるわ!」
今俺と宮崎の意見は完全に分かれてしまっていた。
議論はこうだ、『私たちの創るアニメにモザイクは必要なのか必要じゃないのか……恋と嘘なかなか新刊でないね?』だ。
「いや、ここでムサヲ先生出す必要あった?」
「あるよ、これ見て頑張ってほしいし」
「頑張ってほしい云々の前にムサヲ先生にプレッシャーかけてるけど?!」
「やればできる子よ」
「上から目線だなおい」
「とりあえず私の書いた作品読んでくれる?」
「え?」
こいつの作品はひとつ残らずちゃんと購入して読んでいるため、今更読む必要などはない気がするのだが……。
「新作ってことか?」
「そそ、アニメ作りのためだけに作ったの!」
「へぇ……」
「タイトルは『やはり俺のご注文はエロマンガ諸島』よ!」
「色々ぶち込んできたぁぁぁぁぁぁ」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います
こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。
※「小説家になろう」にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる