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無垢の魔女
ここが異世界かぁ!
しおりを挟む私、華月明日香の人生は急な展開で終わりを告げた。
「このたびはお悔やみ申し上げます……まさか、ブルドーザーに巻き込まれて死ぬなんて……プフっ……あるとは思わないものですから……盲点で……ぶふっ……」
この、笑い混じりに私の死の解説をしてくれている頭に金色の輪っかをかけた少女は多分天使……そして、中身が悪魔である。
「あの……私の死因そんなに面白くないと思うんですけど……なんでそんなに笑っているんですか?」
「いや、ほらなに?ブルドーザーに轢かれるとか稀なのよね?だからいいもの見れたなーって!」
「人の死に対して笑うとか!!」
この通り失礼極まりなく、全くもって私の人生を……苦労を、労ってはくれないのだ。
「ごめんごめん!あー!笑った笑った!お礼にいい事してあげようか?」
「人の死を笑ったことを詫びらずにここまで上からとか笑えますね……いい事って……なんですか?」
「知りたい?んとねー!やっぱ教えなーい!」
心底ウザかったのだが、この場は怒りを押し殺して何とかやりきった。
話を聞くと、この天使(?)は人に第二の人生を与えるのが仕事で、不慮の事故で死んでしまった私にその話をしに来たのだそう。
ただ、誰にでもそんな話をするわけじゃなく、生前に真面目で、きちんとやることをやる……言わば、サラリーマンのような人にのみこの話をしに来るのだそう。
「だいたい話はわかったかな?」
「まぁ、なんとなくは……えっと、第二の人生って、また赤ちゃんからやり直すんですか?」
「んー、だいたいそんな感じ……なんだけどね?」
「?」
天使(?)は私にため息混じりの口調で言った。
「ぶっちゃけ飽きちゃったわけよ!だって赤ん坊からみんなやり直すのに抵抗とかしないのよ?普通嫌じゃないの?赤ちゃんカラとか!」
「えぇ……でも、そうしなきゃいけないんじゃあ……」
「人に決められたレールの上であなたは行きたいと思うの!?」
「えぇ……」
だってそれがあなたの仕事でしょう?
……なんて言おうものなら殴られそうな勢いだったため私は特に何も言わなかった。
「そこであなたにはチャンスをあげる!」
「チャンス?」
「そう!チャンスよ!もし私にとある方法で認めさせることが出来たらどこか好きな世界に行かせてあげる!それも某人気アニメよろしく時間進まない体で!どう?」
「どう……と言われても」
「異世界転生とかしたくなぁい?今なら私を笑わせられたらで……い、い、よ?」
「やります!」
実際ラノベやらなんやらで異世界には少し憧れがあったし、なにより!認めさせる条件がゆるい!
「さーて、準備はいい?」
「はい!私こう見えて笑わせるの得意なんですよ!」
「おぉ!それは楽しみ!では……どうぞっ!!」
「ねこがねころんだ!!!」
「…………」
「……あれ?」
これは、少し間違えたかも……私……異世界転生出来ないのかな……?
✖✖✖
異世界転生をかけた勝負!
それに私は……なんと!
「わはははははは!つまらん!まじでつまらないね!!」
「……え?」
なんとも言えない感じで勝ってしまい、そして約束通り。
「異世界行きたいんだろ?行かせてやるよ!行ってきな!」
「えっ!?ちょ!まだ、私要望とか言ってないんですけど!」
「若くて健康な体と時間の進まないスキル、ある程度のチートはあっちでの体に積んどいたから気にすんな!」
なんとも投げやりな感じでここ、異世界へと落とされた。
それも、人里離れてそうな草原の真ん中に……。
「ちょっ、ちょっと待って!?こんな所に落とされるの!もうちょっと……魔術師みたいなお仲間がいたり、協会の中だったりしないの!?」
私は誰に言うでもなく、一人……ポツンと現状を嘆いた。
「うぅ……なんか、普通に面倒くさくなってきた……」
異世界来て早数分……もうホームシックですお母さん……。
「さてと、とりあえずなんとか街にはつかないと……このままだと野垂れ死にだしね」
それでも、私強く生きてみます!お母さん!!
「お姉ちゃん何してるの?」
「え?」
振り返るとそこには十歳くらいの女の子とその弟だと思われる男の子が不思議そうな眼差しでこちらを見つめていた。
「あ、あれ?人?なんでこんなところに……」
「お姉ちゃんこそ、バーニャの街の近くで何してるの?」
「えっとね、私道がわからな……街?」
「うん」
女の子がそっと指さす先には……いや、もう1キロ先には街があった。
「……」
「お姉ちゃん?」
「つまり私、街の近くでただ一人劇してた……だけ?」
ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!
恥ずかしい!!死にたい!!いや、もう死にたくはないけど……いやぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!
「もう……殺して……」
「お姉ちゃんって魔法使いなの?」
「え……どうしてそう思うの……?」
「だって!見えない人とお話できるのは優秀な魔法使いか魔女だってお婆ちゃんが言ってたんだ!」
「ち、ちが……」
「すごいね!お姉ちゃん!見えない人とお話なんて!」
何この子すごく私の心を抉ってくる!!
精神的には身体の半分が削ぎ落とされた気分!!!
「若い子の精神攻撃……恐るべし……」
「若い?……お姉ちゃんも若いよ?ね!ヌー君!」
「うん、美人さん……」
え?ちょっと待って?この子達今なんて言った?
付き合ったことがない=歳の数の私が美人?若い……いやいや、そんな……大学生だったし、たしかに若かったかもだけどそんな……。
「めっちゃ美人っ!!!」
私はあまりの衝撃に、鏡片手に自賛の叫びを繰り出した。
「お姉ちゃん?どうしたの?」
「あ、いや……その……こ、こほん!ねぇ、あなたの名前なあに?」
「エト!」
「そっかそっか、エトちゃんか!隣の子はヌー君だっけ?」
「ヌーコリン」
アイドルのニックネームみたいな名前だなぁ……。
「ヌーコリン君ね!よし、二人に聞きたいんだけど、私って……可愛い?」
うわぁ……自分で言ってて恥ずかしい……。
「うん!」
「かぁいい……」
「っ!」
抱きしめたくなるほど可愛らしい笑顔でそう言う子供たちに私は心が締め付けられそうだった。
「ありがとう……私が男の子だったら二人をお嫁さんにもらうところだったよ……」
「やったー!」
「僕……女の子じゃない」
「さてさて、さっきから頼んでばっかりだけど、もし良ければ君たちの街に案内してくれない?私実はこう見えてここの地理とか……世界のこととか……全く知らないんだよね」
「街に行きたいの?うん!今から帰るからついてきて!」
「こっち……」
ヌーコリン君が私の袖を引き、早く早くと急かしてくる……あぁ……弟と妹がいたらこんな感じなのかな?
「ふふ……楽しい日常が送れそう!」
……
「え?街に入るのにお金がかかるの?」
私は途中街のことを聞きながら向かっていたため気になったことを素直にエトちゃんに聞いていた。
「うん!えっとね……銅貨3枚で入れるよ!」
「銅貨……うーん、それって安いの?」
「んとね、スライム一体で銅貨1枚!三体倒せばすぐ手に入るよ!」
「スライムか………」
なんとなくだが、私にはスライムという存在が雑魚だということに気づいた。
銅貨1枚しか落とさないようなモンスターだ、そんなに強いわけがない!……よね?
「ちなみにスライムはどこに出るの?」
「ほら、あそこ!あの青いのがそうだよ?」
「どれどれ……あ、やっぱり、液体っぽい!これなら……」
余裕!と言わんばかりのスピードで私はスライムに突っ込んだ。
「かくごー!……あれ?」
あれ?可笑しいなと私は続けてもう一撃……そして、一撃……もう一撃……あれれ?
「全然効いてないっぽい?」
「お姉ちゃんすごいね!物理技を無効化するスライムをパンチで倒そうとするなんて!」
「かっこいい……」
「そ、それを!」
早く言ってよと言おうとした刹那。
私はスライムののしかかりによってバランスを崩して尻餅を着いてしまった。
「いたた……あ、あれ?」
周りはスライムによって固められ、私はリンチのような形になってしまっていた。
「ちょっと待って!あぁっ!」
服の中に入ってくるスライム、胸をムニムニと揉むように動くスライム……口の中に入ってくるスライム…………パンツを……。
「ぁんっ……って!これ以上はダメだあ!!」
『えろえろだったな……ぐひひ』
「その声!天使……ちゃん?」
『その疑問系な発音はさておき、何してんの?子供たちの前で』
「みればわかるでしょ!捕まったの!助けてよ!」
というか、見れるならもっと前にこうして欲しかったと思いながら私は天使(?)ちゃんに助けを求めた。
『へいへい、んとね、ちょっと深呼吸して?』
「な、なんで!?」
『いいから、ほら、はやく』
言われるがままに深呼吸……という状況ではないのでとりあえず落ち着くだけはしておいた。
「これがなんなの……んっ!」
『さて、それでは今から君に魔法を教えよう!』
「ま、魔法?」
『そう魔法!炎バーンっ!ってしたり!氷を……』
「いいから早くやり方を!!」
『お、おう……んとね、ほら心に手を当てて考えてみて?ほら、呪文が浮かんできて……』
「来ないから早く教えて」
『はいはい、えっとね、この世界には火、水、風、土という四属性の他に聖、闇っていう属性があるんだよね、それになぞった呪文をいえばそれに応じて魔法が発動するわけ』
「そ、そうなの……んっ」
『そうそう、もうちょっと見ていたい状況ではあるけど、そうもいかないみたいだしね!それに、君の魔法はちょっとだけ特別にしておいたよ』
「とく……べつ?」
『取り敢えず何か言ってみな?』
「え、えーと……」
そんなふうに言われても!急には思いつかないよ!……とか、言うんだろうな……普通この場合は。
私の場合イタい台詞とか考えるの得意だったし、私の言葉通りの魔法が出るというのなら、少しやってみたいこともあった。
「ほ、炎の精霊よ……我が身に降りかかりし災厄を炭と化せ!!」
そういうと、私にまとわりついていたスライムたちは水の蒸発音に似た効果音と共に粒子となって空へ飛んでいった。
「こ、これでよかったの?」
『ばっちりさ!いやあ……やるもんだね、少し見直したよ』
「えへへ……あ、そうだ!エトちゃんとヌーコリン君は!?」
私が見渡す限り二人の姿はそこにはなかった。
「もしかして……」
『そのまさかなんだよ……』
「い、いやぁぁぁ」
『隠れてもらってるよ、ちゃんと』
「……えっ?」
そう言うと天使ちゃんは出てきていいよーという誰かへの合図を送った。
すると、先程までどこにもいなかった二人が草むらの影から姿を現した。
「お姉ちゃん……大丈夫だった……?」
「私は大丈夫だよ!二人は?二人こそどこか怪我とかしてない??大丈夫!?」
「うん!お姉ちゃんがスライム倒してくれたから!」
「スライム……」
私が倒したスライム、それはなかなかに強敵だったと思う。
なんせ物理攻撃を無効化するようなモンスターだ。
普通の冒険者……的な存在はどうやってモンスターを倒すんだろう?
「ねぇ、スライムってさ?弱いザコ的なモンスターじゃないの?」
「え、お姉ちゃん……スライムがざこ?」
「すごい!お姉ちゃんはスライムをザコって言い切る人なんだね!」
「えぇ……違うの?」
「だってスライムだよ?戦いを挑んだらさっきみたいになるのが目に見えてるから普通の人は戦わないの!」
ならなぜさっき、私がお金を稼ぐ方法を聞いた時、基本例みたいにスライム倒すことを挙げたんだよ……とか言いたい気持ちを落ち着け、私はエトちゃんの肩にぽんっと手を置いた。
「?」
「こ、今度から少しだけ早くそれを言ってほしいなぁ?」
「うん!いいよ!わかった!」
「よし、いいこいいこ」
これで次からはちゃんと事前に危険を知った状態で物事にあたれる……そうだといいな……。
「ところで、銅貨って言うのはこれでいいんだよね?」
「うんそうだよ!宿屋とかは街に入っていればお金を払う必要は無いし、だけどゴハンとか食べたりしたいならもう少しいるかも」
「へぇ……これだけじゃ全然足りないね」
私は手のひらでジャラジャラと踊らせていた硬貨を袋に入れながら、呟いた。
「なんならさ、お姉ちゃん私の家に来れば?」
「いいの!?本当に!?」
「うん!私は来て欲しいな!」
「僕もー……」
「エトちゃん……ヌーコリン君……」
すごく泣きそうだった。
こんなに優しい二人の人情にふれて、私は異世界にきてすぐに汚されてしまったことなんか忘れてしまおうと、固く誓った。
「それなら、お言葉に甘えちゃおうかな?エトちゃんとヌーコリン君のお父さんとお母さんって何してる人なの?」
「人を消すお仕事って言ってたよ?」
「…………」
やばい仕事じゃないといいなと思いました。
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