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第四章
断章
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ガルスのセントラルエリアに聳える超高層ビルの一つ。総ガラス張りの広いフロアになっている最上階は、カスパール・ミリタリー・サービスの所有である。
総革張りの椅子に腰掛けた彼はただ背もたれに身を預け、呆然と天井を仰ぎながら先程の光景を思い返していた。
望遠モニター越しに見た都市外の戦場と、都市へと迫る魔属群。
超大型魔属『ナーサリィ』が出現するに至り、都市の壊滅を確信した。
その時、巨大な魔属を飲み込んだ閃光。
軍の兵器ではない。かといって新たな勇者の出現も考えにくい。もうこの都市にまともな勇者は残っていないし、国連はこの都市を見捨てたはず。勇者の援軍はありえない。
ただ、あの光の色には、見覚えがあった。
――あの子か。まさか生きていたとはな。
もはや残った魔属にこの都市を攻め落とすことは不可能だろう。
期待は落胆に変わり、深いため息が漏れる。
――まぁ、構わないさ。
全ては目的のため。
自分には成さねばならないことがある。立ち止まっている暇などない。
それに、まだ何も終わっていない。
自分がいる限り、いくらでも続けることはできるのだから。
気持ちを新たにし、ようやく立ち上がろうとしたその時であった。
「探しましたよ」
入り口から聞こえるその声。この社屋に人はいないはずだったが、その声には確かに聞き覚えがあった。
「ボクがここにいると、よくわかったね?」
「どうしても、あなたを逃がすわけにはいきませんからね――ヴィルさん」
振り返った彼――ヴィルヘルム・ノートンは、入り口に立つレンを正面から見据えた。
総革張りの椅子に腰掛けた彼はただ背もたれに身を預け、呆然と天井を仰ぎながら先程の光景を思い返していた。
望遠モニター越しに見た都市外の戦場と、都市へと迫る魔属群。
超大型魔属『ナーサリィ』が出現するに至り、都市の壊滅を確信した。
その時、巨大な魔属を飲み込んだ閃光。
軍の兵器ではない。かといって新たな勇者の出現も考えにくい。もうこの都市にまともな勇者は残っていないし、国連はこの都市を見捨てたはず。勇者の援軍はありえない。
ただ、あの光の色には、見覚えがあった。
――あの子か。まさか生きていたとはな。
もはや残った魔属にこの都市を攻め落とすことは不可能だろう。
期待は落胆に変わり、深いため息が漏れる。
――まぁ、構わないさ。
全ては目的のため。
自分には成さねばならないことがある。立ち止まっている暇などない。
それに、まだ何も終わっていない。
自分がいる限り、いくらでも続けることはできるのだから。
気持ちを新たにし、ようやく立ち上がろうとしたその時であった。
「探しましたよ」
入り口から聞こえるその声。この社屋に人はいないはずだったが、その声には確かに聞き覚えがあった。
「ボクがここにいると、よくわかったね?」
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振り返った彼――ヴィルヘルム・ノートンは、入り口に立つレンを正面から見据えた。
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